Kinstaでは、phpMyAdmin、HeidiSQL、Sequel Pro、MySQL Workbenchなどのツールでデータベースを操作する機能だけでなく、データベースに直接アクセスする機能も提供しています。データベースに直接アクセスするには、Kinstaサイトに向けてSSHトンネルを設定する必要があります。接続方法をいくつかご紹介しますのでご確認ください。
phpMyAdminでデータベースに接続する
KinstaのダッシュボードであるMyKinstaからphpMyAdminを使用してWordPressデータベースに接続できます。

コマンドラインでデータベースに接続する
コマンドラインのみでの作業がお好みであれば、SSHトンネルを介してKinstaデータベースに接続できます。これにより、ローカルデータベース管理ツールを使用して、MySQLデータベースに安全な方法で変更を加えることが可能です。
SSHトンネルを介しデータベースに接続するには、MyKinstaで特定の情報を確認する必要があります。
- SSHユーザー名
- SSHパスワード
- SSHホスト
- SSHポート
- データベースのユーザー名
- データベースのパスワード

macOS
macOSで、ターミナルを起動し、以下のコマンドを実行します。必ず「ssh_username」、「ssh_host」、「ssh_port」をサイトの実際の設定に置き換えてください。このコマンドにより、ローカルのポート3307がデータベースの位置するリモートサーバーのポート3306に接続され、ポートフォワーディングが実行されます。
ssh [email protected]_host -p ssh_port -L 3307:127.0.0.1:3306 -N
上のスクリーンショットの「kinstalife」サイトであれば、以下のコマンドを使用してSSH接続を開始できます。
ssh [email protected] -p 47780 -L 3307:127.0.0.1:3306 -N
プロンプトが表示されたらSFTP/SSHパスワードを入力し、「enter/return」を押します。「incorrect password(パスワードが正しくありません)」というメッセージが表示されなければ成功です。

これでMacが127.0.0.1:3307を介してリモートデータベースに接続されました。正常に接続されていることをテストするには、MySQL Shellの以下のコマンドを使用します。
mysqlsh --host=127.0.0.1 --port=3307 -u database_username -p --sql
「kinstalife」サイトであれば、以下のコマンドを使用します。
mysqlsh --host=127.0.0.1 --port=3307 -u kinstalife -p --sql
データベースパスワードの入力を求められるので、手元に用意しておきましょう。接続に成功すると、以下のようにリモートデータベースに直接クエリを実行できるSQLインターフェースが表示されます。

HeidiSQLでデータベースに接続する
続いては、HeidiSQLを使用してデータベースに直接接続する方法をご紹介します。
ステップ1
HeidiSQLをダウンロードしてインストールします。初回起動時には、次の情報を使用して新しいセッションファイルを作成する必要があります。
- ネットワーク種別: MySQL (SSH tunnel)
- ホスト名/ IP: ローカルホスト(または127.0.0.1)
- ユーザー: MySQLユーザー名
- パスワード: MySQLパスワード
- ポート: 3306
- データベース: データベース名

MySQLユーザー名、パスワード、およびデータベース名は、MyKinstaの「サイト」>「情報」ページにあります。

ステップ2
Plink.exeをダウンロードし「SSH tunnel」タブで場所を指定します。次の情報を使用します。
- SSHホスト: Website IP Address
- SSHポート: SSH Port
- ユーザー名: SSH username
- パスワード: SSH password
- ローカルポート: 3306
繰り返しになりますが、上記のすべての情報は、MyKinstaの「サイト」>「情報」画面から確認できます。
ステップ3
「開く」をクリックすると、ホストを信頼する場合にはレジストリにキーを追加するよう求められます。
Sequel Proでデータベースに接続する
Sequel Proを使用しデータベースに直接接続する方法は以下の通りです。
ステップ1
Sequel Proをダウンロードしてインストールします。初回起動時に新しい接続を作成する必要があります。「SSH」タブをクリックします。

ステップ2
MySQLユーザー名、パスワード、およびデータベース名は、MyKinstaの「サイト」>「情報」画面から確認できます。次の情報を入力します。
- MySQLホスト: 127.0.0.1
- ユーザ名: データベースユーザー名
- パスワード: データベースパスワード
- データベース: データベース名
- ポート: 3306
- SSHホスト: IPv4アドレス
- SSHユーザ: SFTPユーザー名
- SSHパスワード: SFTPパスワード
- SSHポート: SFTPポート
ステップ3
「接続」をクリックします。
MySQL Workbenchを使用してデータベースに接続する
ステップ1
MySQL Workbenchをダウンロードしてインストールします。初回起動時に、次の情報を使用して新しいセッションファイルを作成する必要があります。
ステップ2
Workbenchを開き、新しい接続を作成します。これを行うには、「Database/データベース」メニューから「Manage Connections/接続を管理」をクリックします。次に「New」ボタンをクリックして、接続に名前を付けます。

ステップ3
「Connection Method」ドロップダウンメニューから「Standard TCP/IP over SSH」を選択します。
ステップ4
MySQLユーザー名、パスワード、およびデータベース名は、MyKinstaの「サイト」>「情報」画面から確認できます。次の情報を入力します。
- SSH Hostname: IPv4アドレスまたはホスト名
- SSH Username: SFTPユーザー名
- SSH Password: SFTPパスワード
- MySQL Hostname: ローカルホスト
- MySQL Server Port: 3306
- Username: データベースユーザー名
- Password: データベースパスワード
最後に「Close」をクリックします。
ステップ5(Windows限定)
Windowsを使用している場合は、「System Profile」タブでシステムタイプを更新する必要があります。ただし、デフォルトでは、このオプションはグレーで選択不可になっています。ですので「Remote Management」タブをクリックし、「Native Windows Remote Management」を一時的に有効にします。
これにより「System Profile」タブで構成オプションを変更できるようになります。以下のように情報を更新しましょう。
- System Type: Linux
- Installation Type: Ubuntu Linux (MySQL Package)

次に「Remote Management」タブから「Do not use remote management」に戻します。
ステップ6
リストから接続を開きます。「SSH Server Fingerprint Missing」と「Connection Warning」の2つのポップアップウィンドウが表示される可能性があります。その場合には両方のウィンドウで「Continue」をクリックします。


これで、データベースへのアクセスと管理ができます。
「Incompatible SSH peer (no acceptable kex algorithm)」というエラーが表示された場合は、Workbenchソフトウェアが古いことを意味します。ただし、「check for updates」オプションでのバグ(実際には古いにも関わらず最新バージョンを使用中であると表示されることがある)がクライアントから報告されています。これの解決策は、ダウンロードページから、最新バージョンを入手することです。