Kinstaのコンテナ型のインフラストラクチャでは、全てのサイトが独自のcrontabを持つプライベートなコンテナで動作します。そのため、Kinstaではそれぞれのサイトのコンテナで、サーバーのcron機能を操作することができます。
WordPressの 既存のcron機能を利用したい方は WordPressのcronジョブの作成、変更方法をご覧ください。
サーバーのcron設定を記述する方法
crontabで指定されるタスクは、以下の2つの要素で構成されます。
- cronが実行される頻度を定義する一連の数字とアスタリスク
- サーバーで実行されるコマンド
つまり、cronを記述する時、実行したいコマンドと、それを実行したい頻度の2つを定義する必要があります。
ご自身でcrontabの構文を記述したいという方には、cronとその実践的な使用例が学べるOpen Groupによるcrontabに関するページがおすすめです。
コマンドが既に手元にあり、これを実行するcrontabの完全な構文を作るには、無料のツールが便利です。構文生成に使えるオンラインツールはたくさんありますが、無料のものの中でも、Crontab Generatorが特に優秀です。
サーバーのcron設定を追加する方法
cronジョブの準備が整ったら、コンテナに追加する方法が2つあります。
- ご自身でジョブをcrontabに追加する方法
- Kinstaのスタッフに依頼し、ジョブをcrontabに追加してもらう方法
ご自身でジョブをアップロードするにはSSHでサイトのコンテナにアクセスし、次のcrontab -e コマンドを実行します。次に、お好みのテキストエディタを選択してください(何を選択すべきかわからない方にはnanoをおすすめします)。

そして、コマンドをリストの最後に貼り付けます。
完了したらファイルを閉じます。ファイルを閉じると、crontabが更新されたことを知らせる次のようなメッセージが表示されます。
crontab: installing new crontab
SSHに慣れていない方は、Kinstaのサポートサービスを利用しお問い合わせください。担当者がお客様の代わりにジョブをサイトのcrontabに追加いたします。
サーバーのcron設定に関するKinstaのポリシー
- Kinstaのサポートの範囲で行えるのは、お客様からご提示いただいたcronジョブをそのままコンテナのcrontabに追加する作業、もしくは、お客様の指定されるとおりにcronジョブを編集する作業のいずれかです。 Crontabで実行されるコマンドの記述でお困りの方は、別途、開発者にcronジョブの記述をご依頼いただく必要があります。
- cronジョブで設定できる最短の間隔は5分です。5分未満の間隔での実行を指定したcronの設定をアップロードしないでください。5分未満の間隔での設定をKinstaにご依頼いただいた場合、最短でも5分へ修正するようお願いすることになります。
- crontabの上部に記述されたジョブを編集したり、移動したりしないでださい。これらのジョブはKinstaのシステムエンジニアにより記述されたものであり、ファイルの最上部に記述されていなければいけません。
- 独自のcronジョブはcrontabファイルの一番下に追加してください。独自のcronジョブをcrontabファイルの上部に記述された場合、Kinstaのメンテナンス用スクリプト、ステージング環境のシステム、バックアップシステムがcronジョブを上書きしてしまう可能性があります。