エッジキャッシュでは、お客様のKinstaサイト/ページキャッシュ(お客様のサイトで設定したデータセンターにのみ保存されるもの)が、250以上のデータセンターからなるCloudflareのグローバルネットワークのいずれかに保存されます。サイト訪問者がブラウザでウェブサイトを読み込むと、最も近いロケーションからキャッシュされたレスポンスが配信される仕組みです。

ベータテストが完了すると、エッジキャッシュはすべてのKinstaのプランで、無料にてご利用いただけるようになります。他社提供の類似のキャッシュサービスとは異なり、追加費用は発生いたしません。また、エッジキャッシュのご利用に別のプラグインは必要ありません。

エッジキャッシュデータ

エッジキャッシュサービスのベータテストでは、ビフォー・アフターの比較データとして、サイトのレスポンス速度の測定値が記録されます。

エッジキャッシュ有効化前に1回、有効化直後にもう1回テストを行います。その後にさらなるテストを行うことはなく、最初のテストがサイトのパフォーマンスに影響を与えることもありません。テストにより収集されたデータは、Kinsta内部でのみ使用されます

ログの対象は、以下のとおりです。

  • 最終的にテストされたURL(リダイレクト後、通常はhttps://the-sites-primary-domain.com/となります)
  • サイト名(yoursite2)
  • サイトのLXD領域(uscentral)
  • 企業のホスティングプラン(Basic、Business、Enterprise、Agency)
  • サイトタイプ(返されたHTMLテキストにより決定、例:EC、LMS、フォーラム、special_builder、third_party_cache、no-type)
  • サイトにCloudflareの個人アカウントがあるかどうか
  • NginxキャッシュがHIT/MISS/等を受信したかどうか
  • CloudflareキャッシュがHIT/MISS/等を受信したかどうか
  • Kinstaヘッダから判断したキャッシュタイプ(Edge、CDN、None)
  • スピードテストの合計時間
  • スピードテストのTTFB

繰り返しになりますが、個人を特定できる情報は、弊社内部で機密情報として慎重に管理されます。

総合的なテストデータは、個人を特定できないかたちで公開される可能性があります。例えば、「80%のECサイトがエッジキャッシュで30%のスピードアップに成功」といった情報です。

エッジキャッシュを有効にする

エッジキャッシュを有効にするには、MyKinstaにログインし、サイト>(サイトを選択)>エッジキャッシュ」に移動します。

「エッジキャッシュ利用前に知っておきたいこと」を確認し、問題がなければKinstaエッジキャッシュを有効にする」ボタンをクリックします。

 MyKinstaでエッジキャッシュを有効にする
MyKinstaでエッジキャッシュを有効にする

「エッジキャッシュの有効化」ポップアップが表示されたら、Kinstaエッジキャッシュを有効にする」ボタンをクリックします。

MyKinstaでエッジキャッシュを有効にする
MyKinstaでエッジキャッシュを有効にする

エッジキャッシュを有効にすると、設定画面が表示されます。

MyKinstaでのエッジキャッシュの設定
MyKinstaでのエッジキャッシュの設定

エッジキャッシュのクリア

サイトのエッジキャッシュをクリアする方法は複数あります。注)お使いのテーマまたはサイトで有効になっているプラグインにキャッシュが組み込まれている場合、最初にそちらのキャッシュをクリアすることをお勧めします。

WordPress管理画面でキャッシュをクリアする

まずは、WordPress管理画面にログインしてください。

サイト全体のキャッシュをクリアするには、ページの右上隅にある管理バーのClear Cacheをクリックします。これにより、エッジキャッシュとサイトキャッシュの両方がクリアされます。

Kinsta MUプラグインでWordPressサイトのキャッシュをクリアする
Kinsta MUプラグインでWordPressサイトのキャッシュをクリアする

サイトに変更を加えたときに、特定のURLやパスを対象にキャッシュを自動的にクリアすることも可能です。これは、Kinsta MUプラグインの設定から行います。左サイドバーの「Kinsta Cache」をクリックし、サイトに変更を加えた時にパージしたいURLを入力します。詳しくは、Kinsta MUプラグインのキャッシュパージ対象URLの指定方法をご覧ください。

MyKinstaでキャッシュをクリアする

MyKinstaにログインし、サイト」>(サイトを選択)>エッジキャッシュ」に移動します。

「キャッシュをクリアする」ボタンをクリックすると、すべてのキャッシュがクリアされます。

MyKinstaでエッジキャッシュをクリアする
MyKinstaでエッジキャッシュをクリアする

特定のURLやパスのみをクリアする場合は、URL指定キャッシュクリアフィールドにURLを入力し、URLを指定しキャッシュをクリア」ボタンをクリックします。URL下にあるサブディレクトリのキャッシュもクリアするには、指定したURL下にあるすべてのサブディレクトリのキャッシュをクリア」の隣にあるチェックボックスにチェックを入れます。

特定のURLのエッジキャッシュをクリアする
特定のURLのエッジキャッシュをクリアする

注)この操作でクリアできるのは、エッジキャッシュのみです。サイトキャッシュもクリアするには、ツールサイトキャッシュ」「キャッシュをクリア」ボタンをクリックし、個別にクリアする必要があります。

エッジキャッシュのテスト

ウェブサイト表示速度テストツールでサイトのパフォーマンスをテストする前に、エッジキャッシュからの読み込みが機能していることを確認するために、ページのHTTPヘッダを検査することをお勧めします。サイトのHTTPヘッダを確認する方法をいくつかご紹介します。

KinstaのHTTPステータス&リダイレクトチェッカーでエッジキャッシュを確認する

無料のHTTPステータス&リダイレクトチェッカーを使って、任意のURLの HTTPステータスとリダイレクトチェーンを確認できます。これにより、レスポンスヘッダを調査し、エッジキャッシュが機能しているかどうかを把握可能です。

エッジキャッシュから配信されるべきページを選択し、ブラウザのアドレスバーからURLをコピーしてください。このURLをリダイレクトチェッカーに貼り付けてチェックを実行します。

このような結果が出るはずです。

HTTPステータス&リダイレクトチェッカーで、エッジキャッシュヘッダの「ki-cache-type」と「Ki-CFCache-Status」を確認する
HTTPステータス&リダイレクトチェッカーで、エッジキャッシュヘッダの「ki-cache-type」と「Ki-CFCache-Status」を確認する

レスポンスヘッダが表示されるまで下にスクロールしてください。このセクションで、ki-cache-typeKi-CF-Cache-Statusという2つのヘッダの値を確認します。ki-cache-typeヘッダの値はEdgeである必要があります。Ki-CF-Cache-Status ヘッダの値はHITまたはSAVINGであれば正常に機能していることになります。

ウェブブラウザでエッジキャッシュを確認する

ブラウザ搭載の開発者ツールでも、エッジキャッシュが機能しているかどうかを確認できます。この例では、Google Chromeを使用して、サイトのホームページのHTTPヘッダを検査します。Chromeの開発者ツールを開くには、ページ上の任意の場所を右クリックし「検証をクリックします。

 Chromeの開発ツールでページを検証する
Chromeの開発ツールでページを検証する

次に、Networkタブをクリックし、ページを再び読み込みます。ページが読み込まれると、開発者ツールウィンドウの左側にリクエストの一覧が表示されます。最初のページリクエストをクリックして、エッジキャッシュが正しく動作していることを確認してください。

ブラウザにある開発者ツールの「Network」タブで、エッジキャッシュヘッダの「ki-cache-type」と「Ki-CFCache-Status」を確認する
ブラウザにある開発者ツールの「Network」タブで、エッジキャッシュヘッダの「ki-cache-type」と「Ki-CFCache-Status」を確認する

Headerタブで、Response Headersが表示されるまで下へスクロールします。このセクションにある、ki-cache-typeKi-CF-Cache-Statusという2つのヘッダの値を確認します。ki-cache-typeヘッダの値はEdgeである必要があります。Ki-CF-Cache-Statusヘッダの値はHITまたはSAVINGであれば正常です。

ターミナルでエッジキャッシュを確認する

ターミナル(コマンドライン)の使用に慣れている方は、curlコマンドでHTTPヘッダを確認することもできます。以下のコマンドを使用し、コマンド末尾のURLを実際のサイトURLに置き換えてください。

curl -L -s -o /dev/null -D - https://kinstaexample.com

このコマンドを実行すると、次のようなレスポンスが返ってくるはずです。

コマンドラインを使って、エッジキャッシュヘッダの「ki-cache-type」と「Ki-CFCache-Status」を確認する
コマンドラインを使って、エッジキャッシュヘッダの「ki-cache-type」と「Ki-CFCache-Status」を確認する

ki-cache-typeKi-CF-Cache-Statusという2つのヘッダを確認します。ki-cache-typeヘッダの値はEdgeである必要があります。Ki-CF-Cache-Statusヘッダの値はHITまたはSAVINGであれば正常です。

エッジキャッシュのトラブルシューティング

エッジキャッシュが機能していないように思える場合は、X-Kinsta-Cacheヘッダの値を確認してください。エッジキャッシュは、サイトキャッシュですでにキャッシュされている場合のみ、レスポンスをキャッシュします(フルページキャッシュ)。X-Kinsta-Cacheの値がHITでない場合は、そのページはサイトキャッシュでキャッシュされていないため、エッジキャッシュによりキャッシュすることはできません。

一般的にキャッシュから除外されるページ(例:wp-admin, cart, my-account, checkoutなど)以外のページについて、キャッシュが機能しない問題が見られる場合には、サポートまでご連絡ください。Nginxにより除外URLやCookieが設定されていないか、確認させていただきます。

エッジキャッシュを無効にする

エッジキャッシュを有効にすると、ページ上部付近に、緑のチェックマークと共に「利用中が表示されます。このセクションの右側にある無効化する」ボタンをクリックすると、エッジキャッシュを無効にすることができます。

MyKinstaのエッジキャッシュを無効にする
MyKinstaのエッジキャッシュを無効にする

重要なお知らせ

  1. 現在、エッジキャッシュはデフォルトでは有効になっていません。
  2. Cloudflareのすべてのデータセンターを対象としたエッジキャッシュのクリアには、最大で2〜5分かかる場合があります。MyKinstaで完了通知が表示されても、すべてのデータセンターでのキャッシュクリアが確実に完了するように、2~5分ほどお待ちください。頻繁に更新されるページのエッジキャッシュからの除外については、サポートまでご相談ください。
  3. エッジキャッシュは、本番サイトとプレミアムステージング環境で有効にすることができます。標準ステージング環境ではご利用いただけません。
  4. エッジキャッシュは、狭い範囲のジオロケーションキャッシュや、Cookie・URIの組み合わせによる高度なサイトキャッシュ例外指定とは互換性がありません。
  5. 端末を検出しモバイル・PCにそれぞれ異なるページを配信する構成と弊社エッジキャッシュを併用することはできません。これは、あるページをモバイルユーザーが最初に訪問し、そのページがエッジキャッシュによりキャッシュされ、そのキャッシュデータがその後のすべての訪問者(PCからのアクセスを含む)に配信される可能性があるためです。尚、サイトがクライアント側での検出を採用しており、ページがクライアント側で変更される仕様である場合には問題なく機能します(すべてのサイト訪問者がキャッシュ/サーバーから同じページを受け取り、その後、クライアント側でJSやCSSにより変更が加えられるため、エッジキャッシュと互換性あり)。
  6. エッジキャッシュはKinstaサイト/ページキャッシュを配信しますが、画像、JavaScriptファイル、CSSファイルなどの静的アセットは対象外です。エッジキャッシュから独立しているKinsta CDNは、サイトの静的アセット配信のために有効にすることができます。
  7. Kinsta CDNが有効である場合、サイトにはエッジキャッシュとは別に管理されるキャッシュの層が存在することになります。Kinsta MUプラグインでキャッシュをクリアしても、Kinsta CDNキャッシュはクリアされませんので、別途クリアする必要があります。
  8. エッジキャッシュのルールは、標準的なWordPress、BuddyPress、WooCommerce、Easy Digital Downloadsサイトで機能するように設定されています。一般的なプライベートURIとCookieを除外しているため、WordPress管理画面、フォーラム、買い物カゴなど、ユーザーによるログインが必要な領域にはキャッシュは適用されません。WordPressサイトに手を加えて使用している場合、キャッシュをバイパスする必要があるサイトのセクションや、互換性のために追加する必要があるルールが存在する可能性があります。そのような場合には、お気軽にカスタマーサポートにお問い合わせください。
  9. エッジキャッシュは30日ごとに失効するように設定されていますが、エッジキャッシュにしばらくアクセスがない場合は、この時間が短くなる可能性があります。
  10. WordPressサイトのページを更新するたびに、サイトキャッシュとエッジキャッシュを手動でクリアする必要はありません。
  11. サイトでご自分のCloudflareアカウントをご使用されている場合、CloudflareのAutomatic Platform Optimizations(APO)を有効にしない限り、エッジキャッシュをご利用いただけます。この2つのキャッシュ方式には互換性がないため、両方ではなくどちらか一方のみご使用いただけます。

まとめ

サイト高速化の方法をお探しなら、是非ともこの機会にエッジキャッシュをお試しください。複数のデータセンターでキャッシュしたコンテンツを最小限の設定で配信できるようになります。これの実装のために別途プラグインをインストールする必要はございません。