データベースへの直接アクセスに加えて、phpMyAdmin、HeidiSQL、Sequel Pro、MySQL Workbenchなどのツールを使用してデータベースを管理することも可能です。データベースへの直接アクセスを設定するには、KinstaサイトへのSSHトンネルを設定します。こちらのページでは、データベースへのさまざまな接続方法をご紹介します。

phpMyAdminでデータベースに接続する

MyKinstaからphpMyAdminを使用して、WordPressデータベースに接続することができます。接続するには、「WordPressサイト」>(サイト名)>「情報」に移動します。

データベースへのアクセス」セクションに、phpMyAdminへのログインに必要なデータベースのユーザー名およびパスワードが表示されます。

ログインページにアクセスするには、「phpMyAdminを開く」をクリックしてください。

MyKinstaでphpMyAdminを開く
MyKinstaでphpMyAdminを開く

SSHとデータベース情報

以下にご紹介する方法では、MyKinstaでサイトのSSHおよびデータベース情報を取得する必要があります。「WordPressサイト」>(サイト名)>「情報」画面で、以下の情報を確認することができます。

  • SFTP/SSH ホスト
  • SFTP/SSH ユーザー名
  • SFTP/SSH パスワード
  • SFTP/SSH ポート
  • データベース名
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード
SSHトンネルを設定するための認証情報
SSHトンネルを設定するための認証情報

コマンドラインでデータベースに接続する

コマンドラインだけで操作を行う場合、SSHトンネル経由でデータベースに直接接続することができます。これにより、MySQL Shellのようなローカルデータベース接続クライアントを使用し、安全にMySQLデータベースに変更を加えることができます。

SSHトンネル経由でデータベースに接続するには、MyKinstaのサイトの「情報」画面にある以下の情報が必要になります。

  • SSH ユーザー名
  • SSH パスワード
  • SSH ホスト
  • SSH ポート
  • データベースのユーザー名
  • データベースのパスワード

macOS

macOSでは、ターミナルを起動して、以下のコマンドを実行します。「ssh_username」、「ssh_host」、「ssh_port」はそれぞれサイトの設定に置き換えてください。ローカルのポート3307を、データベースを含むリモートサーバーのポート3306に割り当て、必要なポート転送を実行するコマンドです。

ssh -fN ssh_username@ssh_host -p ssh_port -L 3307:127.0.0.1:3306

上のスクリーンショットのサイト例(kinstalifeサイト)では、以下のコマンドでSSH接続を確立することができます。

ssh -fN [email protected] -p 47780 -L 3307:127.0.0.1:3306

プロンプトが表示されたら、SFTP/SSHのパスワードを入力し、Enterキーを押します。パスワードが正しくない旨のメッセージが表示されなければ、問題ありません。

macOSのSSHトンネル
macOSのSSHトンネル

この時点で、Macが127.0.0.1:3307経由でリモートデータベースに接続するように設定されます。まだインストールしていない場合は、ローカルにMySQL Shellをインストールしてください。

以下MySQL Shellのコマンドを使用してデータベースに接続します。

mysqlsh --host=127.0.0.1 --port=3307 -u database_username -p --sql

kinstalifeサイトの場合は、以下のコマンドを使用します。

mysqlsh --host=127.0.0.1 --port=3307 -u kinstalife -p --sql

データベースのパスワードの入力を求められるため、先ほどの「情報」画面を開いておくと便利です。接続に成功すると、以下のSQLインターフェースが表示され、リモートデータベースに直接問い合わせることができます。

macOSのMySQL Shell
macOSのMySQL Shell

HeidiSQLでデータベースに接続する

続いて、HeidiSQLを使用してデータベースに接続する方法をご紹介します。

ステップ1

HeidiSQLをダウンロードしてインストールします。初めて起動する際には、以下の情報でセッションファイルを新規作成する必要があります。

  • ネットワーク種別:MySQL(SSHトンネル)
  • ホスト名/IPlocalhost(または 127.0.0.1)
  • ユーザー:MyKinstaの「データベースのユーザー名」
  • パスワード:MyKinstaの「データベースのパスワード」
  • ポート:3306
  • データベース:MyKinstaの「データベース名」
HeidiSQLのセッションファイル
HeidiSQLのセッションファイル

ステップ2

コマンドライン接続ツールのPlink.exe(PuTTY Link)をダウンロードし、HeidiSQLの「高度な設定」タブで場所を指定します。その後、「SSHトンネル」タブに以下の情報を貼り付けます。

  • SSHホスト:MyKinstaの「SFTP/SSH ホスト」
  • ポート: MyKinstaの「SFTP/SSH ポート」
  • ユーザー名:MyKinstaの「SFTP/SSH ユーザー名」
  • パスワード: MyKinstaの「SFTP/SSH パスワード」
  • ローカルポート:3306
HeidiSQLのSSHトンネル設定
HeidiSQLのSSHトンネル設定

ステップ3

開く」をクリックすると、ホストを信頼し、レジストリにキーを追加するプロンプトが表示されます。

Sequel Proでデータベースに接続する

以下、Sequel Proを使用してデータベースに接続する方法をご紹介します。

ステップ1

Sequel Proをダウンロードし、インストールします。初めて起動する際は、接続を作成する必要があります。「SSH」タブをクリックします。

Sequel Pro
Sequel Pro

ステップ2

以下の接続パラメータを貼り付けます。

  • MySQL Host:127.0.0.1
  • Username:MyKinstaの「データベースのユーザー名」
  • Password:MyKinstaの「データベースのパスワード」
  • Database:MyKinstaの「データベース名」
  • Port:3306
  • SSH Host:MyKinstaの「SFTP/SSH ホスト」
  • SSH User:MyKinstaの「SFTP/SSH ユーザー名」
  • SSH Password:MyKinstaの「SFTP/SSH パスワード」
  • SSH Port:MyKinstaの「SFTP/SSH ポート」

ステップ3

Connect」をクリックします。

MySQL Workbenchでデータベースに接続する

ステップ1

MySQL Workbenchをダウンロードし、インストールします。初めて起動する際は、以下の情報を使用してセッションファイルを作成する必要があります。

ステップ2

Workbenchを開き、接続を作成します。「Database」メニューで「Manage Connections」を選択し、「New」をクリックして、接続名を入力します。

MySQL Workbenchの接続
MySQL Workbenchの接続

ステップ 3

Connection Method」のドロップダウンメニューから、「Standard TCP/IP over SSH」を選択します。

ステップ 4

以下の接続パラメータを貼り付けます。

  • SSHホスト名:MyKinstaの「SFTP/SSHホスト」
  • SSHユーザー名:MyKinstaの「SFTP/SSHユーザー名」
  • SSHパスワード:MyKinstaの「SFTP/SSHパスワード」
  • MySQLホスト名:localhost
  • MySQLサーバーポート:3306
  • ユーザー名:MyKinstaの「データベースのユーザー名」
  • パスワード:MyKinstaの「データベースのパスワード」

Close」をクリックしてください。

ステップ5(Windowsユーザーのみ)

Windowsの場合は、「System Profile」タブを更新する必要があります。デフォルトではこの設定はグレー表示されているため、「Remote Management」タブで「Native Windows Remote Management」を一時的に有効にしてください。

その後、「System Profile」で以下を更新してください。

  • System Type:Linux
  • Installation Type:Ubuntu Linux(MySQL Package)
MySQL Workbenchのシステムプロファイル
MySQL Workbenchのシステムプロファイル

更新後、「Remote Management」タブで設定を「Do not use remote management」(リモート管理を使用しない)に戻します。

ステップ 6

一覧から接続を開くと、「SSH Server Fingerprint Missing」と「Connection Warning」の2つのポップアップウィンドウが表示されます。どちらとも「Continue」をクリックしてください。

SSH Server Fingerprint Missing
SSH Server Fingerprint Missing
Connection Warning
Connection Warning

これでデータベースにアクセスし、操作を行えるようになります。

「Incompatible SSH peer (no acceptable kex algorithm)」というエラーメッセージが表示される場合は、Workbenchのソフトウェアが古いことを意味します。なお、「check for updates」オプションが、実際には最新版ではないにもかかわらず、すでに最新版を実行していることを報告するバグが発生する事例も出ています。これを解決するには、公式ダウンロードページから最新版を入手してください。