同じ作業の繰り返しは、ある意味では効率化の敵。しかしながら、アプリケーション開発において、完全に避けては通れない道です。以下の例を想像してみてください。
- 毎月第1月曜日の午前8時15分にメールでレポートを送信
- 平日毎日午前5時、午後5時にモニタリングを実施
- 30分ごとにバックアップを作成
- 毎月1日にマルチタスクスクリプトを実行
このようなタスクのために、毎週特定の曜日の朝5時に起きるのは理に適っていません。
そこでcronジョブの出番です。アプリケーションの処理を特定の間隔で指定し、反復作業を自動化することができます。
Kinstaでこれをどのように利用できるかご紹介します。
cronジョブのご紹介
これまでKinstaのアプリケーションホスティングでは、バックグラウンドワーカーやcronジョブの利用に際し、初期に設定したプロセスがそのままデフォルトで実行され続ける、という仕様を採用してきました。そして今回、大きな変更をお知らせします。
本日より、アプリケーションの追加時、またはプロセス内でいつでもcronジョブを追加できるようになりました。追加できるcronジョブプロセスの数に制限はありませんが、各プロセスの実行には、少なくとも1つのポッドが必要です。
cronジョブの追加手順は以下の通りです。
- MyKinstaにログイン
- 「アプリケーション」に移動し、cronジョブを追加したいアプリケーションをクリック
- 左側のサイドバーの「プロセス」をクリック
- 右上の「プロセスを作成」ボタンをクリックし、以下のように情報を入力
- 名前:プロセス名(例えば「Marketing email scheduler」など)を入力します。
- タイプ:「cronジョブ」を選択します。
- startコマンド:プロセスを開始するために必要なコマンド(例えば「npm run process」など)です。
- 繰り返し:プロセスを実行する頻度を、毎分、毎時間、毎日、毎週、毎月、または毎年から選択します。プロセスを実行する頻度を選択すると、次に、最初に選択した内容に応じて、特定の分、時間、曜日、日付、または月を選択することができます。
- ポッドサイズ:プロセスに専用されるCPUとRAMを決定します。
- インスタンス:必要なインスタンス数を指定します。最大50件までです。各インスタンスは1つのポッドを表し、インスタンスはすべて同じポッドサイズを使用します。各インスタンスに異なるポッドサイズを定義することはできません。
ポッドのサイズ(垂直スケーリング)、同時に実行するポッドの数(水平スケーリング)など、プロセスの詳細を変更することが可能です。名前以外の変更は、自動でアプリケーションのロールアウトプロセスをトリガーします。
この機能にご興味がございましたら、無料利用枠をご利用ください。