サイトのリソース使用量の追跡とWordPress操作の自動化がさらに簡単になります。Kinsta APIを通じて当月の使用状況指標を取得し、WP-CLIコマンドを直接実行するためのエンドポイントが導入されました。

これにより、リソースの使用状況がより明確に可視化され、サイト全体の定期タスクを自動化するための柔軟性が高まります。

当月の訪問数、帯域幅使用量、CDN転送量を確認

現在の請求サイクルの訪問数サーバー帯域幅使用量、CDN転送量の指標を取得できます。これらのエンドポイントを使用すると、簡単にリソース使用状況を監視したり、社内ダッシュボードを強化したり、プランの使用上限に近づいた際にアラートをトリガーしたりすることができます。

各エンドポイントは、サイトIDと当月の使用量合計を含むシンプルなオブジェクトを返します。

以下は、当月の訪問数を取得するリクエスト例です。

curl -i -X GET \
  'https://api.kinsta.com/v2/sites/{site_id}/usage/visits/this-month' \
  -H 'Authorization: Bearer <YOUR_TOKEN_HERE>'

レスポンスは以下のようになります。

{
  "site": {
    "id": "54fb80af-576c-4fdc-ba4f-b596c83f15a1",
    "this_month_usage": {
      "visits": 100
    }
  }
}

サーバー帯域幅使用量またはCDN転送量を取得するには、エンドポイントURLの「visits」を「bandwidth」または「cdn-bandwidth」に置き換えてください。

詳細は各APIドキュメント(訪問数サーバー帯域幅CDN転送量)をご覧ください。

WP-CLIコマンドを実行

Kinsta APIを通じて、任意の環境でWP-CLIコマンドを実行できる/run-wp-cli-commandエンドポイントを追加しました。

これにより、コアバージョンのチェック、キャッシュのクリア、プラグインの検査、またはサイト情報の取得などの定期タスクを自動化することができます。

リクエスト例

curl -i -X POST \
  'https://api.kinsta.com/v2/sites/environments/{env_id}/run-wp-cli-command' \
  -H 'Authorization: Bearer <YOUR_TOKEN_HERE>' \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -d '{
    "wp_command": "wp core version"
  }'

リクエストを送信すると、APIが202レスポンスを返し、コマンドがキューに追加されたことを示します。それ以外のステータスコードは、バリデーション、認証、または実行に関する問題を示します。

APIドキュメントで「Try it」をクリックすると直接テストすることができます。

最新Kinsta APIエンドポイントを使ってワークフローを強化

これらのエンドポイントは、詳細な分析データ環境レベルのコントロールに続くリリースです。いずれもタスクの自動化、リソース使用状況の監視、そしてKinstaと内部ツールの統合を簡素化するものです。

各エンドポイントのリクエストとレスポンスの詳細は、APIドキュメントをご覧ください。