分析データの取得は、Kinsta APIの中でも特にご要望の多かった機能です。
分析エンドポイントの最初のリリースでは、帯域幅、訪問数、CDN転送量、およびディスク容量のデータにアクセス可能です。開発者やWeb制作会社、各種自動化ツールがリソース使用状況を監視したり、プログラムからレポートを生成したりできるようになります。
サイトの帯域幅使用量データの取得
帯域幅エンドポイントでは、特定の時間範囲にわたってサイトまたは環境の帯域幅総使用量を取得できます。
24_hours、7_days、30_days、60_daysのように期間を定義したり、具体的な日付を指定してより詳細なレポートを生成したりすることも可能です。
過去7日間のデータを取得する場合は、以下のようになります。
curl -i -X GET \
'https://api.kinsta.com/v2/sites/environments/{env_id}/analytics/bandwidth?company_id={company_id}&time_span=7_days' \
-H 'Authorization: Bearer '
{env_id}と{company_id}は、実際の環境と会社のIDに置き換えます。
日付を指定する場合は、fromとtoのパラメータをYYYY-MM-DD形式で含めてください。
curl -i -X GET \
'https://api.kinsta.com/v2/sites/environments/{env_id}/analytics/bandwidth?company_id={company_id}&from=2025-10-01&to=2025-10-15' \
-H 'Authorization: Bearer '
レスポンスには、選択した期間と帯域幅の日次使用量が含まれ、傾向を視覚化したり、データをダッシュボードに統合したりすることができます。
{
"analytics": {
"analytics_response": {
"key": "bandwidth",
"data": [
{
"name": "bandwidth",
"total": 1000,
"dataset": [
{ "key": "2025-10-28T00:00:00", "value": "1000" }
]
}
]
}
}
}
すべてのパラメータとクエリ例はこちらをご覧ください。
訪問数データの取得
あらゆる環境の合計および日次訪問数を取得し、トラフィックとユーザーアクティビティを自動で追跡することも可能です。帯域幅と同様に、時間範囲または特定の日付間隔を定義します。
リクエスト例
curl -i -X GET \
'https://api.kinsta.com/v2/sites/environments/{env_id}/analytics/visits?company_id={company_id}&time_span=30_days' \
-H 'Authorization: Bearer '
レスポンス例
{
"analytics": {
"analytics_response": {
"key": "uniqueip",
"data": [
{
"name": "uniqueip",
"total": 1000,
"dataset": [
{ "key": "2025-10-28T00:00:00", "value": "1000" }
]
}
]
}
}
}
利用可能なフィールドとフィルタの詳細はこちらをご覧ください。
CDN転送量データの取得
弊社CDNをご利用の場合は、各環境のCDN総転送量も自動監視することができます。
このエンドポイントは、柔軟な期間指定や日付フィルターに対応しており、CDN転送量を任意の期間やカスタムレポート期間内で測定可能です。
リクエスト例
curl -i -X GET \
'https://api.kinsta.com/v2/sites/environments/{env_id}/analytics/cdn-bandwidth?company_id={company_id}&time_span=30_days' \
-H 'Authorization: Bearer '
レスポンス例
{
"analytics": {
"analytics_response": {
"key": "cdn-bandwidth",
"data": [
{
"name": "cdn-bandwidth",
"total": 1000,
"dataset": [
{ "key": "2025-10-28T00:00:00", "value": "1000" }
]
}
]
}
}
}
すべてのクエリパラメータと出力例はこちらをご覧ください。
ディスク使用量データの取得
このエンドポイントでは、特定の環境で使用されているディスク使用量とその経時的な推移を確認することができます。容量チェックの自動化や、ストレージのしきい値に達した際のアラート設定、監視用ダッシュボードへのデータ連携に特に便利です。
他のエンドポイントと同様に、企業ID、期間、日付範囲、タイムゾーンを指定して、正確なディスク使用量の分析データを取得できます。
リクエスト例
curl -i -X GET \
'https://api.kinsta.com/v2/sites/environments/{env_id}/analytics/diskspace?company_id={company_id}&time_zone=02:00&time_span=30_days' \
-H 'Authorization: Bearer '
レスポンス例
{
"analytics": {
"analytics_response": {
"key": "diskSpaceUsage",
"data": [
{
"name": "diskSpaceUsage",
"total": 1000,
"dataset": [
{ "key": "2025-10-28T00:00:00", "value": "1000" }
]
}
]
}
}
}
すべてのパラメータとレスポンス形式はこちらをご覧ください。
独自ツールにKinstaの分析データを簡単組み込み
今回導入された分析エンドポイントにより、開発者は自動化やレポート作成のワークフローから、Kinstaでホスティングしている環境の状況をより可視化できるようになりました。
帯域幅、訪問数、ディスク使用量のいずれを追跡している場合でも、Kinstaのデータを社内ダッシュボードや外部の分析プラットフォーム、独自の課金システムなどに組み込めるようになります。
すべてのリクエスト例とスキーマの参照はこちらをご覧ください。