アプリケーションホスティングサービス向けに、Kinsta APIのエンドポイントが新たに3つ導入されました。
これらのエンドポイントは、Kinsta APIを通じたコンテンツ配信とキャッシュ管理の強化を目的としており、アプリケーションのパフォーマンスと応答時間のさらなる向上が期待できます。
1. アプリケーションのCDN
アプリケーションホスティングでは、追加料金なしでCloudflare提供の高性能CDNをご利用いただけます。KinstaのCDNは、エンタープライズレベルのファイアウォールとDDoS攻撃対策でセキュリティを強化し、100ヶ国以上、260+のデータセンターにあるCloudflareのグローバルネットワークを利用しています。
これにより静的アセットを効率的に配信し、アプリケーションのパフォーマンスが向上。拡張子に基づいてファイルをキャッシュし、Authorizationヘッダーでアクセスされたファイルは除外されます。
CDNはデフォルトで有効になっていないため、CDN APIエンドポイントにPOST
リクエストを送信して有効化または無効化します。
CDNを有効または無効にする
このエンドポイントを使用するには、アプリケーション固有のIDが必要になります。これは、MyKinstaの企業アカウントのすべてのアプリケーションを一覧表示することでプログラムで取得可能です。
アプリケーションIDが手元に用意できたら、/applications/${application_id}/cdn/toggle-status
にPOST
リクエストを送信して、有効または無効にします。
curl -i -X POST \
'https://api.kinsta.com/v2/applications/{application_id}/cdn/toggle-status' \
-H 'Authorization: Bearer '
<YOUR_TOKEN_HERE>
は実際のAPIキーに、{application_id}
は特定のアプリケーションIDに置き換えてください。
2. アプリケーションのエッジキャッシュ
アプリケーションホスティングのエッジキャッシュは、Cloudflareのグローバルネットワークでアプリケーションのウェブページをキャッシュするため、パフォーマンスと速度の向上に役立ちます。キャッシュされたレスポンスは、訪問者に最も近い場所から配信されます。
エッジキャッシュでは、画像、JavaScript、CSSファイルのような静的アセットは処理されません。静的アセットには、独立して動作し追加のキャッシュレイヤーを提供するCDNをお使いいただけます。
エッジキャッシュはデフォルトで有効になっていないため、edge-cache APIエンドポイントにPOST
リクエストを送信して有効化または無効化します。
エッジキャッシュを有効または無効にする
CDNエンドポイントと同様、このリクエストを送信するにはアプリケーションIDが必要です。アプリケーションIDが手元に用意できたら、/applications/${application_id}/edge-cache/toggle-status
にPOST
リクエストを送信して、有効または無効にします。
curl -i -X POST \
'https://api.kinsta.com/v2/applications/{application_id}/edge-cache/toggle-status' \
-H 'Authorization: Bearer '
<YOUR_TOKEN_HERE>
は実際のAPIキーに、{application_id}
は特定のアプリケーションIDに置き換えてください。
3. アプリケーションキャッシュのクリア
clear-cache APIエンドポイントは、CDNとエッジキャッシュの両方をクリアし、アプリケーションの更新をすべてのキャッシュレイヤーに迅速に反映します。キャッシュのクリアは、特に大幅な変更を行った後、コンテンツを最新の状態に保つために欠かせません。
CDNキャッシュとエッジキャッシュをクリアするプロセスは統合されており、一度のリクエストで両方のキャッシュがクリアされます。すべてのデータセンターでキャッシュをクリアするには、2~5分かかることが予想されます。
キャッシュの有効化をクリア
CDNとエッジキャッシュのエンドポイント同様、このリクエストを送信するにはアプリケーションIDが必要です。アプリケーションIDが手元に用意できたら、/applications/${application_id}/clear-cache
にPOST
リクエストを送信します。
curl -i -X POST \
'https://api.kinsta.com/v2/applications/{application_id}/clear-cache' \
-H 'Authorization: Bearer '
<YOUR_TOKEN_HERE>
は実際のAPIキーに、{application_id}
は特定のアプリケーションIDに置き換えてください。
Kinsta APIを活用しよう
Kinsta APIを活用することで、さまざまな操作を自動化することができます。今後も継続的にエンドポイントを導入予定です。
Kinstaでは、エンドポイントの追加や新機能の導入にあたり、常にお客様からのご意見を重視しています。特定の機能やエンドポイントのご要望がありましたら、ぜひお気軽にご意見をお寄せください。
APIで何を実現できるか、どのように使用するか、またAPIの権限グループと制限については以下をご覧ください。