WordPress市場シェア統計(2011〜2025年)
ウェブサイト作りについて調べ始めると、必ず目にすることになるのがWordPressをはじめとする「コンテンツ管理システム(CMS)」です。こちらのページでは、CMSの中でも特に名の知れたWordPressの市場シェア、競合ソフトウェアとの比較をご紹介します。
要約
- WordPressは世界で最も人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)
- WordPressはブログ業界だけでなく、ECなどの他の業界でも圧倒的な支持を集めている
この結論を裏付けるため、WordPressの市場シェア、WordPressで最も人気のある2つのECプラグインであるWooCommerceとEasy Digital Downloadsの市場シェアについての統計をご紹介します。
WordPressの市場シェアは全ウェブサイトの43.6%
WordPressは、コンテンツ管理システム(CMS)を使用しないもの、カスタムコーディングしたCMSを使用するものを含め、インターネット上のすべてのウェブサイトの43.6%を支えています。つまり、WordPressはウェブの3分の1以上を動かしていることに。既知のCMSを導入するサイトだけに絞り込むと、その市場シェアはさらに圧倒的です。主要なCMSで作成されたウェブサイトに限定すると、WordPressの市場シェアは、62.1%になります。
この場合、WordPressは、既知のCMSを持つウェブサイトのコンテンツ管理システムの62.1%の市場シェアを占めています。その他の主要コンテンツ管理システムと比較すると、以下のようになっています。
すべてのウェブサイト | CMS導入サイト | |
---|---|---|
WordPress | 43.6 | 62.1 |
Shopify | 4.6 | 6.6 |
Wix | 3.2 | 4.6 |
Squarespace | 2.2 | 3.2 |
Joomla | 1.6 | 2.3 |
Drupal | 0.9 | 1.3 |
SquarespaceやWixなどのホスティング一体型ウェブサイトビルダーも近年注目されていますが、この統計から、WordPressの勢いが減速していく可能性は低いでしょう。WordPressはまた、同じく人気の高い自己ホスティング型CMSであるJoomlaや、人気の高いECプラットフォームであるShopifyに対しても圧倒的な地位を占めている。
WordPress市場シェアの成長率
WordPressの市場シェアは、2011年以降一貫して成長を続けています。2023年には、2011年以来初めて成長率を落としましたが、わずか0.1%にとどめています。
2017年の初めには、WordPressは全ウェブサイトの27.3%を支え、2024年8月までに43.5%まで市場シェアを拡大しています。
以下は、2011年から現在までのWordPress市場シェア推移です。
2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
13.1% | 15.8% | 17.4% | 21.0% | 23.3% | 25.6% | 27.3% | 29.2% | 32.7% | 35.4% | 39.5% | 43.2% | 43.1% | 43.6% |
このように、WordPressは過去数年間、一貫して市場シェア(市場全体のシェア数)を伸ばし続けています。この成長傾向が今後も継続すれば、インターネット上の全ウェブサイトの半数をWordPressが支える日もそう遠くはありません。
また、2023年には900以上もの企業がWordPressコアに貢献しています。
他のコンテンツ管理システムとの比較
WordPressが成長を続けていることはわかりましたが、競合ソフトウェアの成長率も気になるところ。
2023年から2024年にかけての成長率は以下のとおりです。
- Shopifyの市場シェア:5.7%から6.6%に増加
- Wixの市場シェア:3.6%から4.6%に増加
- Squarespaceの市場シェア:3.0%から3.2%に増加
- Joomlaの市場シェア:2.7%から2.3%に減少
- Drupalの市場シェア:1.8%から1.3%に減少
上記のような市場シェアのわずかな変化は、ニッチな要件に対応するShopifyやWixのような特化型プラットフォームの成長を反映しています。汎用性に優れて高性能、そして高度にカスタマイズ可能なプラットフォームを探している人にとっては、依然としてWordPressがトップの選択肢になっています。
先に触れたとおり、2024年時点でもWordPressが最も使用されているコンテンツ管理システムであり、全ウェブサイトの43.6%以上を動かしています。2023年から2024年にかけて、市場シェアは若干減少したものの、競合他社を大きく引き離す圧倒的な地位に変化はありません。
Google トレンドでは、Wix、Squarespace、Joomla(そしてWordPress)が減少または横ばいである一方で、Shopifyがシェアを伸ばしています。
WooCommerceの市場シェア
当初ブログプラットフォームとして登場したWordPressが、他の分野、特にEC業界でも広く使用されているのは意外かもしれません。
BuiltWithによると、WordPressで最も人気のあるECプラグインであるWooCommerceは、インターネット上のすべてのECサイトの17%で使用されています。そこまで大きな数字ではありませんが、トラフィックの少ないサイトを除外すれば、実際にはシェアはこれより大きくなります。
インターネット上の上位100万サイトを見ると、WooCommerceは人気のソリューションです。
WooCommerceとShopifyの市場シェアの比較
WooCommerceが市場で存在感を発揮する一方、Shopifyもまた高い競争力を持ち、カテゴリによってはWooCommerceより優勢です。WooCommerceとShopifyの市場シェアは、それぞれ以下のようになっています。
WooCommerce | Shopify | |
---|---|---|
インターネット全体 | 17% | 28% |
上位100万サイト | 14% | 24% |
上位10万サイト | 8% | 20% |
上位1万サイト | 5% | 19% |
上位10万件、1万件のサイトだけを見ると、Shopifyの方がシェアを占めています。しかし、上位10万件のうち、既知のECプラットフォームで実行されているのは3万6,094サイトのみであることを踏まえると、サンプル数はそこまで多くありません。上位1万件サイトのうち、各プラットフォームを利用するサイト数は以下のようになっています。
- Shopify:342サイト
- WooCommerce:97サイト
Easy Digital Downloadsの市場シェア
WooCommerceには劣りますが、Easy Digital DownloadsもEC業界で広く使用されています。
BuiltWithによると、Easy Digital DownloadsはBuiltWith Top Million(インターネット上で最も人気のある100万サイトの推定値)の0.07%を占めています。
CMSの頂点に立つWordPress
Squarespace、Wix、Shopifyのようなホスティング一体型サイトビルダーが少しずつシェアを伸ばしていることは注目に値しますが、今回ご紹介した統計から、依然としてWordPressが世界で最も人気のある選択肢であることがわかります。
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