(以下Business Wire掲載記事より)マネージドWordPressサーバー業界を牽引するKinstaは、既存の訪問者数ベースの料金体系に加え、新たにサーバー帯域幅ベースのプランを導入した。この導入は、サイトのトラフィック特性や利用状況に応じて最適な料金モデルを選択できる柔軟性を提供するもので、同社が掲げる「顧客第一」の姿勢を一層強化する取り組みとなる。
これまでの業界標準は訪問者数ベースの料金体系だったが、ボット(自動アクセス)の増加により実際の訪問者数が膨らみ、費用が不安定になるケースが増えている。Cloudflareの調査によると、米国内のウェブトラフィックの約42.5%がボットによるものだという。Kinstaの最高技術責任者(CTO)、Daniel Patakiは、「当社の詳細な分析では、この割合は50%を超える可能性があります」と指摘。「帯域幅ベースの料金体系は、オートメーションやAIツールの拡大に対応する新たな選択肢になる」と述べた。
新しい帯域幅ベースのプランは、ウェブサイト運営者にとって利用状況をより明確に把握できる仕組みを提供し、キャッシュやCDN、画像圧縮などの最適化によりコストを自ら抑制できる利点もある。
米国のデジタルエージェンシー19 IdeasのCTO兼パートナーであるDan Gigante氏は、「これまでサーバーコストの要因を把握するのは難しかったのですが、帯域幅ベースの料金体系によりコスト構造の透明性が格段に向上しました。現代のウェブトラフィックに即した合理的な選択肢を提示してくれるのは画期的です」とコメント。
Kinstaは今回の導入により、「訪問数」か「帯域幅」か、どちらのモデルで支払うかを顧客が自由に選べる環境を実現。どちらか一方に固定されることはなく、透明性と選択肢を重視する同社の長期的方針に沿う形だ。新しい料金体系は、現代のウェブ実態に即した「支払いの自由度」を顧客に提供することで、サーバー業界の新たな基準を打ち立てようとしている。
同社CEOのJon Penlandは、「当社は常に、顧客にとってのコントロール性と明快さ、そして信頼できる品質を追求しています。帯域幅ベースのプラン導入は、すべてのサイト運営者が要件に一番適したモデルを選べるようにするためのもので、顧客体験を中心に据えて進化する当社の示す一例となっています」と述べた。
新プランの主な特徴は以下の通り。
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すべての訪問者数ベースの階層で、帯域幅ベースプランを利用可能
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MyKinsta上で訪問数/帯域幅ベースの切り替えが容易
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使用量上限の80%、100%、110%に達した時点で通知が送信される
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ボットやスクレイパーによる予期せぬ超過料金のリスクを軽減
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CDN転送量とサーバー帯域幅を明確に区別し、計測対象を可視化
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サーバー帯域幅の算出方法など、利用状況を理解・管理するためのドキュメントあり
Kinstaについて
Kinstaは、あらゆるビジネス、Web制作会社、トラフィックの多いECサイトを考慮して設計されたWordPress向けプレミアムマネージドサーバーです。競争の激しい市場でありながら、世界的レビューサイト「G2.com」では、数あるサーバーの中でも最高クラスの評価を受けており、複数の業界カテゴリにおいて市場プレゼンスと顧客満足度のNo. 1リーダーと認定されています。
小規模なビジネスからフォーチュン500企業まで、128ヶ国にわたる14万以上のお客様に選ばれており、2024年だけで約4万のサイトがKinstaで立ち上げられています。また、カスタマーサポートは経験豊富なエンジニアのみで構成され、日本語をはじめとする10ヶ国語で24時間年中無休でサポートを提供しています。
KinstaのWordPress専用マネージドクラウドサーバーの詳細はこちらをご覧ください。初月無料でお試しいただけるプランもご用意しています。
※本記事の内容は、Business Wireに掲載されたものです。