商標権侵害などのコンテンツ盗難は、あなたのブランドが大きくなるにつれて段々発生してしまいます。過去1年間、Kinstaのコンテンツが盗まれた件数は数え切れないほどです。残念ながら、DMCA削除申請書を提出することは当社の定期的な作業になっています。
会社が成長するほど、商標権侵害の件数が増えていきます。ただし、ブランドのイメージを保護し、見込み客に見せたいコンテンツもを見せるには、適切な法的手段を行うことが重要です。ある意味では、商標権侵害報告書はコンバージョン率の最適化の一環でもあると言えるでしょう。
本日は、商標権侵害のコンテンツを無視しない理由と、Facebook商標権侵害報告書の提出方法についてご説明します。楽しくありませんが、必ず出てくる仕事です。
商標とは?
商標は、ビジネス名、キャッチフレーズ、シンボル、デザイン(ロゴ)など、ブランドを表すものです。ブランドのサービスや商品を他のサービスや商品と区別するものであるため、合法的に登録することができます。特許や著作権とは異なり、商標には有効期限がありません。
商標権侵害が発生理由について
ご想像のとおり、「Kinsta」ブランド名は商標で、社外の使用が禁止されています。残念ながら、速くお金を稼ぎたくてこれを理解してくれない人もいます。
なぜでしょうか?本日紹介する例では、Kinstaのアフィリエイトの一人が「Kinsta Hosting」というFacebookページを作成しました(以下を参照)。目的は、自分はKinstaであるふりして、Kinstaのウェブサイトからの定期的なコンテンツをアップロードすることであったようです。そこで、すべてのリンクにKinstaのアフィリエイトリンクを添付して、成功報酬を受ける予定であったようです。商標権侵害の理由は、ほぼ間違いなくお金を稼ごうとすることです。
Kinstaは常に「疑わしきは罰せず」とします。そのため、今回もまずFacebookページをすぐに削除するよう、ページの所有者にメッセージしました。Kinstaのアフィリエイト規約は次のことを明確に定めています。
アフィリエイトは、Kinsta.comまたはKinstaの商標名をURLまたはオンライン広告で使用することはできません。
メッセージを送信してから2週間を待ちましたが、何も返事ありませんでした。もちろん、アフィリエイトプログラムから本人を追放することができますが、Facebookページはそれだけだと削除されません。商標権侵害のFacebookページを無視することはなかなかよくありません。その理由を下記ご説明いたします。
商標権侵害Facebookページはブランドを侵害する
商標権侵害のFacebookページを無視することは大したことではないと思うかもしれませんが、下記に、大したことである重要な理由を4つも挙げます。(Facebookだけでなく、すべてのソーシャルネットワークはそうです。)
1. 商標権侵害のページはFacebookの検索結果に表示される
ご覧の通り、この人が作成したFacebookページが検索結果に表示されます。当社の商標である「Kinsta」または「Kinsta hosting」を検索すると、この人のページが表示されることがあります。😠嫌です!私たちの会社を検索している見込み客は社外の人が作成したページに入ってしまうことは決して望ましくありません。
2. 商標名が使用されるURLがGoogleインデックス登録される
FacebookページはGoogleインデックス登録されます。また検索結果の話ですね。会社のFacebookページがGoogleで検索される場合、他人のページが出ると好ましくありません。それに、これもFacebookページのURLで商標名も使用しています。URLにのことなら、商標名を可能な限り保護しましょう。
3. ブランドにタグを付けようとすると人々を混乱させる
タグ付けは、Facebookなどのさまざまなソーシャルメディアネットワークで使用される機能です。タグ付けとは例えば、お客さまが共有しているものをあなたにも見てほしい場合「@○○」と入力して、会社の名札を付ける機能です。他人があなたのブランドの偽物のFacebookページを作成した場合、お客さまは間違ったページにタグ付けする恐れがあり、これらの言及を完全に逃してしまいます。
質問があってタグを付ける人もいます。彼らが他人にタグ付けてしまったため回答を受けないことは恐ろしいことですね。これほど簡単なことなのに、顧客を失う可能性があります。
4. ページのコンテンツやブランディングを管理できない
明らかなことですが、商標権侵害のページを削除してもらう必要がある最後の理由は、そのコンテンツとブランディングを管理できないことです。上記の例の個人が当社のブランドを侵害した例をいくつか挙げましょう。
- アップロードされたロゴの位置やサイズが正しくありません。
- 2年以上前のブランディングのFacebookページバナーを使用しました。
- ページには評価がありませんでした。これは、当社がそれほど大きくない、または顧客からのポジティブな評価を受けていないという印象を与えます。
- 共有していたコンテンツは最新のものではなく、Facebookで通常使用する形式ではありませんでした。
それでは、商標権侵害のページを確実に削除してもらう理由を把握しましたので、やり方も詳しく見てみましょう。
Facebookで商標権侵害の報告を提出する方法
Facebookでは商標権侵害の報告が非常に深刻に受け止められ、当社が報告書を提出した度に、提出後24時間以内に商標権侵害のコンテンツやページが削除されました。素晴らしいです。
ステップ1
最初のステップは、Facebookに移動して、商標権侵害の報告フォームに記入することです。フォームには、次のオプションがあります。
- アカウントに不正アクセスされた
- 管理していたグループまたはFacebookページへのアクセスを失った
- 私になりすましている偽プロフィールがある
- いじめまたは嫌がらせを受けている
- 不適切または不正なコンテンツを見つけた
- 私のビジネスのFacebookページの権利を主張したい
- 私の著作権を侵害していると思われるコンテンツがある
- 私の商標権を侵害していると思われるコンテンツがある (今回の例ではこちらを使用します。)
ご覧の通り、上記のフォームは著作権侵害などの問題が発生しても便利です。
ステップ2
2番目のステップは、会社の連絡先情報を入力することです。
ステップ3
次のステップは、商標情報を提供することです。商標情報を見つける方法については、以下をご参照ください。
商標情報を見つける場所はいくつかあります。これは、商標と会社が登録されている国によって異なります。米国で登録されている商標は、USPTOデータベースに登録されている者が多いです。
英国では、GOV.UKを使用してください。WIPO Global Brand Databaseも確認できます。それ以外の国に関しては、商標データベースをGoogleで検索してください。
今回の例では、USPTO商標データベースを使用します。検索を開始するには、メニューの「Trademarks」(商標)をクリックし、「Search trademark database」([商標データベースの検索)をクリックします。
検索オプションについては、「Basic Word Mark Search (New User)」(基本的な世界中商標検索(新規ユーザー)」をクリックします。
次に、検索語として会社のブランド名を入力すると、既存の商標が返されます。
商標のページには、Facebookフォームへの入力に必要な商標登録番号が記載されます。また、商標ページのPDFまたはPNGを添付するオプションもあります。オンライン商標データベースは検索結果に直接リンクするという点で適切に機能しないものが多いめ、添付ファイルを使った方が良いでしょう。
ステップ4
最後のステップでは、報告したいコンテンツを指定します。今回の例では、「ページ、グループ、プロフィール全体」です。ページのURLをコピーして貼り付けるだけです。
「送信」ボタンをクリックすると、Facebookから報告番号のある確認メールが届きます。
当社は何回も商標権侵害の報告を提出しており、Facebookは常に24時間以内に対応し、商標権侵害のページを削除してくれました。Facebookは、同様の商標権侵害の報告機能のある他のネットワークと比較して、最速のものの一つです!
削除されると、コンテンツはどうなりますか?アクセスできなくなり、「このコンテンツは現在ご利用いただけません」というメッセージが表示されます。 これが表示されると、コンテンツがFacebookの検索結果からも削除され、タグ付けもできなくなります。数日後、Googleインデックス登録からも削除されます。
まとめ
あなたのブランドを傷つけるし顧客を混乱させるため、商標権侵害を無視しないでください。ありがたいことに、Facebookでは商標侵害の報告は非常に簡単です!ほんの数ステップの簡単な手順で、商標権侵害のコンテンツやページがすぐに削除されます。
あなたもFacebookの商標権侵害に対処したことがありますか?是非コメントでも書いて、ご意見をお聞かせください。
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