世界のデスクトップブラウザ市場シェア2023年版
Google Chromeは、広く利用されていて人気の高いデスクトップウェブブラウザです。しかし、世界の市場シェアの数字に目を向けると他にも様々なブラウザが支持されており、それらを無視することはできません。
ウェブブラウザの世界には、Safari、Microsoft Edge、Firefoxなど様々な有名プレイヤーがいますが、その他のOpera、Brave、Yandexなど、あまり馴染みのないブラウザも含めて市場シェアをご紹介しましょう。
ブラウザ | 世界デスクトップブラウザ市場シェア |
Google Chrome | 77.03% |
Safari | 8.87% |
Mozilla Firefox | 7.69% |
Microsoft Edge | 5.83% |
Internet Explorer | 2.15% |
Opera | 2.43% |
1.98% | |
Sogou Explorer | 1.76% |
Yandex | 0.91% |
Brave | 0.05% |
Google Chromeが世界のブラウザ市場シェアを独占
デスクトップブラウザとしてGoogle Chromeをお使いであれば、その良さは十分ご存じでしょう。Chromeは、直感的に操作でき、よく整理されていて、美しい外観を持ちます。デスクトップでもモバイルでも、多くの人がインターネットへのアクセスに利用している人気の高いブラウザです。
数字を見るとChromeのパワーは、更に明確になります。Statcounter Global Statsによると、2020年11月時点で、Chromeは世界のデスクトップブラウザ市場の70.33%という圧倒的なシェアを占めています。

ご覧のようにChromeは市場を大きく支配しています。デスクトップブラウザで3分の2以上の市場シェアを占めるだけでなく、ブラウザ全体でもほぼ同程度のシェアを誇っています。
W3Counterによると、全世界のブラウザのうち、Chromeは63%のシェアを占めています。

当然のことながら、デスクトップでの検索エンジンの市場シェアもGoogleは圧倒的で、世界での利用率は92%近くに達しています。一点だけ改善の余地があるとすれば、Googleの専用オペレーティングシステム(OS)ChromeOSです。
世界のデスクトップOS市場において、ChromeOSのシェアはわずか0.42%です。対象的にWindowsは87.82%、macOSは9.42%のシェアを占めています。
Mozilla Firefoxは安定した市場シェアを維持
先に述べたように、2020年11月現在、Mozilla FirefoxとSafariの市場シェアはほぼ互角です。Chromeに次いで市場シェア第2位のFirefoxは、世界のデスクトップブラウザ使用率の8.99%を占めています。

Firefoxも人気のあるブラウザの1つであり、しばしばChromeの代替として推奨されます。しかし、Firefoxの利用のほとんどはデスクトップ端末からで、モバイルブラウザの市場シェアはわずか0.47%、これはOperaよりも少ない数字です。
Firefoxの現在の市場シェアは、昨年同時期の9.76%よりもわずかながら減少しています。しかし、再びシェアを伸ばす可能性はあります。Firefoxは、最近、安全なユーザー体験の提供に重点を置いたいくつかのアップデートを行いました。これには、トラッカーブロック、パスワード保護、セキュリティアラートなどのプライバシー機能が含まれます。
セキュリティ上の懸念にも関わらず、Safariの利用は増加
Firefoxに続くのはAppleのSafariで、8.75%の利用率を占めています。もちろん、Chromeの利用率には遠く及びませんが、前項で紹介したFirefoxとはしばしば拮抗しています。
1年前の2019年6月には、Safariのデスクトップブラウザのシェアは5.64%でしたので、現在の数字は驚くべき増加です。また、macOSがデスクトップ端末で2番目に人気のあるOSで、世界シェア17.76パーセントを占めることも特筆すべき点です。

しかし、Safariのプライバシーとセキュリティに関しては、ユーザーの間で懸念の声が上がっていることも忘れてはなりません。例えば、今年初めにGoogleが発表したレポートによると、Safariには顕著なセキュリティ上の脆弱性があり、ユーザーが追跡される可能性があります。ただし、Appleはこのセキュリティ上の欠陥を修正したと発表しています。
Microsoft Edgeのデスクトップブラウザ市場シェアがInternet Explorerに迫る
Microsoft Edgeまたは「Edgeレガシー」の現在の市場シェアは3.45パーセントです。これは、2019年6月のデスクトップブラウザの市場シェア4.5パーセントからわずかに減少しています。ただし、4月にはEdgeの市場シェアは4.86パーセントに上昇しており、流動的に見えます。
にも関わらず、Microsoft Edgeの全体的な見通しには明るいものがあります。これは、Edgeが、Android、macOS、Windows、iOSなど、ほとんどの端末やOSで利用できることが理由の一つです。

Microsoftのもう一つのブラウザであるInternet Explorer(IE)は、衰退の一途です。2020年11月現在、IEのデスクトップブラウザの市場シェアは2.15%で、昨年同時期の5.03%と比べると半分以下になっています。IEユーザーのほとんどは、企業やエンタープライズでの利用と考えられます。
W3Counterの月次市場動向グラフを見ると、現在、EdgeとIEの全バージョンの中でEdge 4.8の市場シェアが最も高く、次いでIE 11となっています。

また、Microsoft Edgeが採用されている理由の多くは、Windows 10のデフォルトブラウザとしての地位にあると考えられます。Windowsは世界のOSシェアの77.68%を占めており、そのうちWindows 10は73.34%を占めています。
Microsoft EdgeはChromiumをベースにしており、豊富なアドオンや拡張機能を備えたストアを提供しています。また、最近のアップデートにより、デフォルトの検索エンジンとしてBingではなくGoogleを選択できるようになりました。
Operaのデスクトップブラウザ市場シェアはわずかに減少
Operaウェブブラウザは現在、世界のデスクトップブラウザの中で2.43%の市場シェアを持っています。これは、IEにわずかに劣る数字です。
しかし、W3Counterが公開しているデータを見ると、Operaの利用率は毎月少しずつ減少しています。例えば、2020年3月、W3CounterのOperaウェブブラウザの市場シェアは3.0%でした。現在のシェアは1.6%です。

Operaの大きな特長の一つがオンラインセキュリティを高める無料の内蔵VPNです。macOS、Windows、Linuxで利用可能です(AndroidユーザーはOpera Miniを利用できます)。
市場シェアの追跡が困難になったBraveブラウザ
Braveは、広告やトラッカーをブロックし、高速で安全、かつ、プライベートなブラウジングを実現するオープンソースのウェブブラウザです。Brave Software, Inc.が開発していて、PC、Mac、モバイル端末で使用できます。

しかし、Braveの世界の市場シェアに関する統計やデータを見つけることは困難です。なぜなら、Braveが他の人気ブラウザに「偽装」しているためです。ユーザーはBraveではなく、ChromeやFirefoxからのアクセスとしてカウントされ、データ化されています。
しかし、BraveがChromiumをベースにしていることは注目に値します。NetMarketShareによると、デスクトップブラウザでの世界市場シェアは0.05%です。また、Braveはウェブサイトでいくつかの情報を提供しており、2,000万人以上のアクティブユーザーと、日常的に700万人のアクティブユーザーがいると主張しています。
Sogou ExplorerとQQのデスクトップブラウザ市場シェアはほぼ同率
NetMarketShareによると、2020年11月、Sogou ExplorerとQQは、世界のデスクトップブラウザでほぼ同程度のシェアです。
中国で人気のブラウザSogou Explorerの世界シェアは1.76%です。Sogou Explorerは、Chromiumをベースにしたフリーウエアのブラウザです。2つのウェブブラウザエンジンIEのTridentと、Google ChromeのWebkitを使用しています。
QQは、中国のテクノロジー企業Tencentが開発したウェブブラウザです。世界シェアは1.98%で、Sogou Explorerをわずかに上回っています。

しかし、QQは中国国内で第2位のデスクトップブラウザで、7%以上のシェアを持っています。

QQブラウザは、Android、Windows、Mac、iOSのすべてのプラットフォームで使用できます。お気づきのように、Sogou Explorerは中国で特に人気があり、地域別のデスクトップ市場のシェアは4.52%です。
ロシアの人気ブラウザYandexの世界市場シェアは僅少 :
ロシアの読者でなければ、Yandexブラウザを知らないかもしれません。実際、デスクトップでの世界シェアは0.87%とわずかです。

しかし、ロシア連邦では、Yandexはデスクトップブラウザで16.17%のシェアを持ち、Chromeに次ぐ2番目に高いシェアを誇っています。

Yandexの利点の一つに、Brave同様の、プライベートで安全な閲覧環境の提供があります。Yandexにはカスペルスキーのウイルス対策ソフトが内蔵され、ダウンロードしたファイルは自動的にスキャンされます。また、YandexはChromiumをベースにしており、BlinkウェブブラウザエンジンとOpera SoftwareのTurbo技術を使用しています。
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インターネットへのアクセスや日々の操作に使用するウェブブラウザは非常に重要なツールです。誰もが豊富な機能、高速性、そしておそらく最も重要な、安全性を備えたブラウザを熱望しています。
デスクトップブラウザでは、Firefox、Microsoft Edge、Operaなど、強力なライバルが市場で支持を得ていますが、世界チャンピオンのGoogle Chromeは圧倒的なシェアを維持しており、多くのユーザーに愛用されています。
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