Kinstaのお客様はおそらく月次(場合によっては週次)の機能更新に慣れているでしょう。お客様のご指摘、ご提案、ご苦情などが見過ごされないことをお見せできるように、改善活動を説明することを大切にしております。お客様がいなければKinstaは成り立ちません。
各標準プランのディスク容量を増加しただけですが、今回の機能の更新は全てのお客様が恩恵を受けるため、さらに重要です。中には、WordPressウェブサイトのパフォーマンスと安定性を向上する変更点もあります。
MySQLデータベースの自動最適化
この機能のリリース以来、Kinstaでは、自動データベース最適化プロセスに改善を加えています。現在、WordPress専用マネージドホスティングをご利用のお客様には、以下のセクションで説明されている週1回の自動データベース最適化ではなく、継続的な自動データベース最適化(1日24時間)をご利用いただけます。
データベースの最適化は、よく無視されてしまいますが、特にウェブサイトの長期的なヘルスの観点からいうと、高速なパフォーマンスを確保するための最も重要な要因の一つでしょう。
Kinstaの素晴らしい点の一つは、各WordPressウェブサイトに独立した専用のコンテナーが割り当てられることです。これにより、各サイトに個別のMySQLインスタンスがあるため、管理しやすくなります。
データベースのパフォーマンスの問題に対処するため、今回は WordPressサイトのニーズに基づいてMySQLデータベース設定を自動的に微調整する 新しいシステムを実装しました。この最適化は週に1回実行されるようになることで、MariaDBのパフォーマンスが向上します。自動化されたプロセスが修正できない異常を検出した場合、システム管理チームに通知します。
なお、wp db optimize
を実行したり、データベースの内容を変更したりしませんので、開発者の皆さまもご心配なく。または、このすばらしい新機能を誇りに思っていますが、次のようなベストプラクティスを無視できるわけではありませんので、ご注意ください。
- 残されたデータベーステーブルを削除するために、プラグインのアンインストールを正常に行うこと
- wp_optionsテーブルの自動読み込みデータを定期的にチェックするか、WP Rocketなどのプラグインを使用して残されたリビジョン、トランジェントなどをクリーンアップ
この自動化はあくまでも、お客様のウェブサイトのヘルス、安定性、およびパフォーマンスを確保するためにKinstaが行うプラスアルファの対策です。
自己修復PHP
ご存じかもしれませんが、MyKinstaダッシュボードには随分前からワンクリックでPHPを再起動できるツールがあります(以下を参照)。間違いなく便利な機能ですが、まだ完璧ではありません。それは何故でしょうか。1つ目の理由は、プロセスは手動であることです。 2つ目の理由は、PHPが失敗した場合の通知が全くないことです。そこで、この機能をさらに改善してきました。
そこで、自己修復PHPと呼ばれるものが登場します。🏥今後は、何らかの理由でPHPがダウンした場合、自動で再起動を実施します。多くの場合は、問題がこれで解決します。まれに、より大きな問題が発生した場合もありますが、この場合、システムはこれを自動的に記録に残してシステム管理チームに知らせます。
Google Cloud Platformファイアウォールがあるから安全
ご想像のとおり、Google Cloud Platformは私たちのお好みのプラットフォームです。Googleのマシンとプレミアム階層ネットワークは、Kinstaのウェブサイトが非常に高速になっている理由の一部です。以前は、サードパーティのファイアウォールソリューションを使用していましたが、今度はKinstaのすべてのWordPressサイトは、Google Cloud Platform(GCP)のファイアウォールで保護されているようになりました。
概要はは次のとおりです。各サイトコンテナー(お客様のWordPressサイトが保存されているもの)は、複数のGoogle Cloud Platform(GCP)データセンターのいずれかの仮想マシンで実行されます。このマシンにはロードバランサーがあり、ロードバランサーはGCPのファイアウォールに保護されています。
この対策により、当社のチームはGCPのソリューションとさらに緊密に連携し、お客様にさらに優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるようになりました。GCPファイアウォールはロードバランサと統合されており、サードパーティのウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)やCloudflareのようなCDNソリューションが、通常通り動作することができます。
現在使用中のWAFソリューションを削除すべきかと言えば答えは「NO」です。Sucuri/CloudflareのようなWAFは、多くの悪意のあるアクセスをブロックするのに効果的です。これらのサービスは、何十年にもわたり数々のルールとフィルタを導入しています。
ユーザー設定でニュースレターに登録
毎週(木曜日の朝)、WordPressのニュース、業界のトレンド、あなたのビジネスのトラフィックと収益を高める工夫などを提供しているニュースレターを送信します。
ニュースレターへの登録機能をMyKinstaダッシュボードに統合しました。登録、配信停止、言語選択さえできます。 アクセスするには、左下のアバターをクリックして「ユーザー設定」をクリックします。「ニュースレター登録」セクションまでスクロールダウンしてください。
サイト作成の際にドメインのwww版も非www版も追加される
私たちは常にお客様のワークフローのボトルネックを抽出して、改善していこうとします。そのボトルネックの一つは、ドメインをMyKinstaに追加する作業です。非www版を追加して、www版を追加するのを忘れてしまう(またはその逆の)方が多いです。なお、両方を追加して、プライマリ以外のバージョンをプライマリにリダイレクトした方がベストプラクティスです。
したがって、この作業をさらに簡単にしました。ドメインを追加するときに新しい「ドメインのwww版も非www版も追加する」オプションが表示され、デフォルトでオンになっています。
これはオンになっていると、ドメインのwww版も非www版も自動的に追加されます。例えば、mydomain.comを追加すると、mydomain.comとwww.mydomain.comの両方が追加されます。
ダッシュボードのグラフの外観改善
当社のUXチームと設計チームはすべてのピクセルを大切にしております。口先だけではありません。😉MyKinstaおよび当社のウェブサイトでのユーザーエクスペリエンスを向上する細部へのこだわりは、必ず目に留まります。
そこで、MyKinstaダッシュボードのグラフの外観を改善しました!ウェブサイトのデータの変動をより簡単に把握できる新しいツールチップも導入されました。
Wordfenceをサポートするようになりました
Kinstaのお客様はおそらく、許可されていないプラグインのリストをご存知でしょう。
プラグインを禁止することは嬉しいことではありません。ただし、当社のプラットフォームは高いパフォーマンス、信頼性やセキュリティのために最適化されています。したがって、Kinstaの環境で使用が許可されていないプラグインと、互換性がなくて機能しないプラグインのリストがあります。あるプラグインがリストに載っていると、それはシステム管理チームがそのプラグインの課題を特定したためです。これらの課題はパフォーマンスまたは機能に関連している課題が多いです。
そうは言っても、該当のプラグインの当社のプラットフォームとの互換性を確保するために、常にサードパーティのプラグイン開発者と協力しています。たとえば、WP Rocketは以前は禁止リストに載っていましたが、現在は当社のパートナーです。
今度はWordfenceもリストから削除されたことを嬉しく思います!WordfenceをKinstaで使用できるようになりました。
注:インフラストラクチャのGoogle Cloud Platform上の設定のため、場合により、IPブロッキングなどの機能が意図したとおりに機能しないことがあります。
すべての改善点を是非ともご活用いただけますと幸いです。