Apacheは人気のあるオープンソースのクロスプラットフォームウェブサーバーで、数字上では現存するウェブサーバーの中で最も人気があります。Apache Software Foundationによって活発にメンテナンスされています。
Apacheを使用している有名な企業には、Cisco、IBM、Salesforce、General Electric、Adobe、VMware、Xerox、LinkedIn、Facebook、Hewlett-Packard、AT&T、Siemens、eBayなどがあります(出典)。
人気だけでなく、1995年にリリースされた最も古いウェブサーバーの1つでもあります。今日、多くのcPanel搭載のホストがApacheを利用しています。他のウェブサーバーと同様に、Apacheはウェブサイトのファイルを訪問者に提供する舞台裏で活躍しています。
Apacheは(特に静的サイトやトラフィックの多いウェブサイトでは)ベンチマークにおける性能の懸念点が見られたため、KinstaではApacheの代わりにNGINXウェブサーバーを使用しています。NGINXはApacheほど歴史あるものではありませんが、2004年の登場以来、急速に人気と市場シェアを伸ばしています。
Apacheの仕組み─ウェブサーバーの基本
ウェブサーバーそのものがどのように機能するかは複雑ですが、すべてのウェブサーバーが基本的には、クライアント(訪問者のウェブブラウザなど)からのリクエストを受け付け、そのリクエストに対するレスポンス(訪問者が見たいページのコンポーネントなど)を返します。
Apacheウェブサーバーには、MPM(マルチプロセッシングモードの処理)またはSSL v3とTLSサポートを有効にするmod_ssl
(おすすめの関連記事:TLSとSSLの違い)など、ソフトウェアに機能を追加するモジュールがあります。Apacheでよく見られる機能は以下の通りです。
- .htaccess
- IPv6
- FTP
- HTTP/2
- Perl、Lua、PHP
- 帯域幅スロットリング
- WebDAV
- ロードバランシング
- URL書き換え
- セッション追跡
- IPアドレスに基づくジオロケーション
ウェブサーバーはどんなウェブサイトにも欠かせないものですが、気軽にWordPressなどを使う人がウェブサーバーに直接触れることはほとんどないでしょう。
ApacheとNginxの使用状況
インターネット上のすべてのウェブサイトを対象として統計を取ると、Apacheが最も人気のあるウェブサーバーであることがわかります。W3Techsによると、既知のウェブサーバーがあるウェブサイトの47%で使用されているとのことです。
しかし、ウェブ上で最もトラフィックの多いサイトに絞ると、Apacheの使用率は大幅に低下します。Apacheの市場シェアは以下の通りです。
- 最も人気のある10万サイトのうち27.1%
- 最も人気のある1万サイトのうち21.5%
- 最も人気のある1,000サイトのうち16.2%
この落ち込みは、少なくとも部分的には、トラフィックの多いウェブサイトにおける性能の低下に起因していることが予想できます。
一方で、Kinstaが使用しているウェブサーバーNGINXは、高トラフィックサイトの大部分で使用されています。
- 最も人気のある10万サイトのうち56.1%
- 最も人気のある1万サイトのうち63.2%
- 最も人気のある1,000サイトのうち57%
2004年以降のGoogle検索トレンドをチェックすると、Apacheの人気(検索語としての)が低下している一方で、NGINXの人気が上昇していることがわかります。
使用されているウェブサーバーを確認する方法
ApacheとNGINXのどちらを使用しているかは、多くの場合サイトのHTTPヘッダーを見ることで確認できます。
サイトのHTTPヘッダーを見るには、以下の方法があります。
Cloudflareのようなサービスを使っている場合は、この方法は使えないことがありますのでご了承ください。
ApacheおよびApacheの羽のロゴはApache Software Foundationの登録商標です。