PingdomGTmetrixまたはGoogle PageSpeed Insightsで「クッキーレスドメインから静的コンテンツを配信せよ」警告が発生しましたか?原則として、画像、JavaScript、CSSなどのコンテンツを配達している際に、オーバーヘッドが生じるため、HTTPクッキーも付ける理由は一切ありません。サーバーがあるドメインに対しクッキーを設定すると、そのドメインに対するすべてのHTTPリクエストにそのクッキーが含まれているはずです。

この警告は、リクエスト数の多いウェブサイトでよく見られます。処理方法は例えば、クッキーを取り除くCDNプロバイダを使用すること、またはクッキーを配達するために別途のドメイン及びサブドメインを設定することなどです。

警告は、表示するツールまたはソフトウェアにより異なります:

  • “serve the following static resources from a domain that doesn’t set cookies”(和訳:クッキーが設定されていないドメインから次の静的コンテンツを配信せよ)
  • “serve static content from a cookieless domain”(和訳:クッキーレスドメインから静的コンテンツを配信せよ)
「クッキーレスドメインから静的コンテンツを配信せよ」警告
「クッキーレスドメインから静的コンテンツを配信せよ」警告

それでもクッキー配達用の別途のドメインを設定したい方は、以下の手順に従ってください。

「クッキーレスドメインから静的コンテンツを配信せよ」警告の処理方法について

「クッキーレスドメインから静的コンテンツを配信せよ」警告の処理方法はCDNの使用、WordPressウェブサイトの設定変更など、いくつかあります。

  1. CDNを使用する
  2. WordPressウェブサイトを再設定する

1. CDNを使用する

この警告の最も簡単な処理方法の一つは、クッキーを無視したり、クライアントがSet-Cookie応答ヘッダーを受信できないようにするクッキーを削除したりできるCDNプロバイダを使用することです。KeyCDNは、この機能を提供しているCDNプロバイダの一つです。ご覧の通り、デフォルトでは次の2つのオプションが有効になっています。これは、ウェブサイトを移行したり、別のサブドメインから静的アセットを配信するように設定したりせずにできる、簡単な方法です。CDNのクッキー削除

注:Cloudflareのネットワークを介して配信されているリソースのクッキーを無効にすることはできません。CloudFlareはまた独自のセキュリティクッキーもヘッダーに含めます。繰り返しますが、これらのクッキーは非常に小さく、パフォーマンスへの影響はごくわずかです。ただし、CloudFlareをご利用の場合には、この警告を回避する方法はありません。

2. WordPressウェブサイトを再設定する

2番目の処理方法は、新しいドメインまたはサブドメインから静的アセットを配達するようにWordPressウェブサイトを再設定することです。注:domain.comなどの最上位ドメインをご利用の場合は、完全に別途のドメインを使用する必要があります。 www.domain.comをご利用の場合は、static.domain.comなどのサブドメインを設定するだけです。今回の例では、あなたのウェブサイトがwww.domain.comにあると仮定します。

  1. まず、static.domain.comなどのサブドメインを作成します。これはファイルの配達元になります。
  2. サブドメインのDNSレコードをメインドメインを指すCNAMEとして設定します。
  3. wp-config.phpファイルを編集することにより、サブドメインを/wp-contentディレクトリを指すように設定します:
    define("WP_CONTENT_URL", "http://static.domain.com"); 
    define("COOKIE_DOMAIN", "domain.com");