クライアントの国: 日本

インヴァスト証券株式会社様(以下敬称略、表記を「インヴァスト証券」に統一)は、1960年に設立し2007年にはオンラインでの金融商品の取引サービスを開始しました。

現在はオンライン専業の証券会社として、『デリバティブとテクノロジーで、資産運用の未来をつくる。』というコーポレートミッションを掲げ操業されています。

今回はシニアエンジニアの両角様に伺ったKinsta導入の経緯やその後の結果をご紹介します。

事業概要

  • 業界:金融
  • 従業員:59名(2024年3月時点)

課題

ミドルウェアの定期的なバージョンアップ等の運用が負担となり、セキュリティリスク、運用コストが解決すべき課題に。

以前に使用されていたサーバー環境からご紹介します。オンプレミスからAWSへの移行を経験されています。

「弊社のホームページインフラについては過去にはオンプレミスサーバーのハウジングサービスを利用しておりましたが、2018年にAWSのEC2に移行を実施しました」

その移行後に、運用上の負担が特定され更なる解決策探しが始まります。

「AWSへの移行後に定期的にミドルウェアのバージョンアップ等の運用が行えておらず、セキュリティリスク等の懸念と運用コストを削減するという課題があり、移行先のサービスを選定しておりました」

解決策

WordPressの継続的利用、そしてURL変更を伴わない移行を条件に設定し、リダイレクトやマルチサイト構造、最終的にはリバースプロキシ利用といったアプローチを精査。

WordPressを既に利用されており、これを円滑に利用できる選択肢が求められました。

「弊社のホームページを管理しているマーケティング部門ではWordPressの利用は必須要件となっていたため、WordPressホスティングサービスを提供しているKinstaサービスを候補として導入の検討を開始しました」

この際には、以下のような技術的要件が考慮されました。

「当社ホームページでは複数のWordPressサイトを構築しておりますが、同じ階層にWordPressサイトを構築している状態ではなかったため、移行前と同じディレクトリ構成を維持した形で移行できないか、ディレクトリは変更されたとしても過去の記事データのURLからリダイレクトにより同じ記事を表示するための環境構築に時間を要しました。 

当初WordPressのマルチサイトの導入を行い検証を進めておりましたが、同じ階層にWordPressサイトを構築していない状態だったため移行処理が煩雑となり、WordPressマルチサイトでの構築では移行が行えないと判断いたしました」

そこで登場したのがクラウド環境の構築で高い専門性を発揮するKumoriLaboと、あらゆる構造のサイトの移行に柔軟に対応するKinstaです。密に連携することでどのような解決策に至ったのでしょうか。

「上記の問題の解決策をKumoriLabo様に相談し、Kinstaサポートと調整いただいた結果、WordPressマルチサイトではなく、 WordPressシングルサイトを複数構築することとリバースプロキシを利用することで、移行前の弊社HPのディレクトリ構成を維持した状態で移行が可能であることがわかりました。

マーケティング部門の要件である、WordPressの利用とURLが変更とならない形で移行が可能であることが、Kinsta移行への決め手となり、移行対象の選定等をマーケティング部門と進め無事移行を実現することができました」

結果

社内マーケティング部門との連携を経て希望の構造を維持しながら、ミドルウェア管理の手間を省き費用の削減も実現。

Kinstaに移行することでどのような結果があったのか伺いました。当初からの課題であったインフラ管理の手間を省きながら、サイト構造はそのまま維持し費用面での効果も実感されています。

「インフラのコストは移行前に比べて、1/4となりました」

さらにKinstaを用いた日々のサイト運用についても注目です。Kinstaでは繰り返しの多い作業をできるだけ手間なく実行して頂けるように、管理画面の使いやすさに細心の注意を払っています。

「MyKinstaの画面にサイト分析や、リダイレクト処理の機能があり容易に利用可能なため運用面でも改善されております」

移行後の使い勝手について伺ったところ、以下の3つの点でKinstaの利便性が際立ちました。Kinstaの管理画面であるMyKinstaにはサイト管理に便利な機能が豊富に搭載されています。

  1. 分析機能を利用して不要なコンテンツへの導線の整備が行える点
  2. サーバーのメンテナンスが不要になった点
  3. MyKisntaにてWordPressの各プラグインやWordPressのバージョン確認が行える点

Kinstaを活用した今後の展望についてもお言葉を頂戴しました。

「WordPressについては複数のシングルサイトでの構築としているため、今後新たなWordPressサイトを追加する際はリバースプロキシ機能を利用して追加を行っていく予定となります。

弊社のお客様向けのサービス(トライオートマイメイト)についての情報発信をKinstaサービスのWordPressや弊社HPを活用して行いたいと思います」

運用の問題を解決し日々の業務を簡潔に

ミドルウェアのバージョンアップ等の運用合理化のために新たなクラウドサーバー探しを始め、WordPressとの相性がよく複雑なサイト構造にも対応しているKinstaを選びました。結果、当初の課題を解決し、さらにインフラのコストが1/4に削減できています。MyKinsta画面で訪問数やエラーの分析が行えるため今後HPサイトの改善に役立つはずです。
Invast証券 両角直弥様 導入事例プロフィール写真

IT部 シニアエンジニア 両角 直弥 様
インヴァスト証券