AmimotoとKinstaの比較

Amimotoは株式会社デジタルキューブにより提供されている、マネージドホスティングサービスです。今回は、AmimotoとKinstaのWordPress専用マネージドホスティングの特徴や性質を比較したいと思います。

Amimotoの概要

Amimotoは、WordPressに特化したマネージドホスティングです。単純なホスティングサービスではなく、利用者を手厚くサポートするソリューションとなっています。

Amimotoのマネージドホスティングを利用することで、技術面での知識や経験が豊富でない人でも、AWS上で安心してWordPressサイトを運用することができます。

AmimotoとKinstaの機能

それでは、AmimotoとKinstaの主な違いを表を使って比較していきましょう。どちらもマネージドに分類されるホスティングサービスですが、細かな点で違いがあります。機能や特徴を整理しながらご紹介します。

KinstaAmimoto
プラン価格35ドル〜/月(5212.39円〜)[2023.10.4時点] 年払いで約29ドル〜/月*16,160円〜/月
返金保証試用期間として全プランで30日間(新規アカウントのみ)X(日割りでの途中解約時の返金はなし)
プランの種類21(+カスタムプラン)10(+カスタムプラン)
24時間年中無休のサポートX(平日10:00〜19:00のチャットサポートまたは有料サポート)」
コアインフラ全プラン共通(GCP)全プラン共通
(AWS)
SSH接続全プラン共通全プラン共通
グローバルデータセンター東京と大阪をはじめとする35箇所(サイト毎に選択可能)AWS世界32のリージョン
帯域幅制限制限なし(AUP内)制限なし(AUP内)
サイト移行すべてのプランで無料(エンジニアが対応)*2有料オプション
ステージング環境全プランパーソナルサービス(Mediumプラン以上)から利用可能
無料のDDoS対策全プランすべてのプラン
PHPバージョンPHP 8.0, 8.1, 8.2全プランPHP 8対応
無料のCDN260+以上のPoP(全地域)50GBまで(Microプランの場合)
エッジキャッシュ全プラン標準搭載は特になし
無料のプレミアムDNSKinsta DNS(Route 53ベース)Amazon Route 53
無料のSSL証明書全プラン(ワイルドカード対応・自動更新)全プラン(自動更新)
死活監視全プラン(毎日720回)
マルチサイトProプラン以上で利用可Professional Large以上で利用可
無料APM
(Kinsta APM)
Cloud Watch CPU/ネットワークアラート
IPジオロケーション世界中のリージョンで利用可能
リバースプロキシ✓(有料アドオン)✓(プラグイン初期インストール済み)
Redis✓(有料アドオン)X(自力での実装が必要)
多言語対応日本語、英語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、スウェーデン語、デンマーク語日本語、英語
*1 年払いに割引が適用され(350ドル/年〜)1ヶ月あたりの料金は29.16ドル(端数切り捨て)となります。
*2 サイト移行はお客様による申請によりご利用いただけます。移行には標準版に加えプレミアム版もご用意しています。

AmimotoとKinstaの機能の解説

AmimotoとKinstaは、どちらもWordPressサイトをマネージド環境で運用したい方々にとっての頼れる選択肢です。上記の表の各項目について掘り下げてご紹介します。

  • まずは価格からです。Amimotoの利用料金は月々6,160円(「Micro」プラン)からとなっています。これに対して、KinstaのWordPress専用マネージドホスティングの価格は、35ドル(「Starter」プラン)から利用可能です。
  • 初期費用は、Kinsta、Amimotoともに存在しません。どちらも月額(または年額を選択可)ベースで利用を開始することができます。
  • Kinstaの全プランに、初回利用者を対象にした30日間の全額返金保証が付帯します。Amimotoに返金保証は用意されていません(規約の内容→「年額/月額プランの契約中の中途解約の場合でも、未経過期間分の代金の返済は致しかねます」)。
  • Kinstaでは、いつでもプランを切り替えることができます。WordPressマネージドホスティングの場合、企業の設定画面から切り替えるプランをクリックし、選択可能です。カスタムプランでは、別途お問い合わせが必要になります。Amimotoのマネージドホスティングでは、ダッシュボードから切り替えが可能です。年額プランでは、期間途中に変更する際にはアップグレードのみ行うことができます。
  • KinstaとAmimotoの大きな違いとして、KinstaはGoogle Cloud Platformを利用し、AmimotoはAWSを使用しています。
  • KinstaとAmimotoの両方で、ステージング環境を利用することができます。Kinstaでは、コントロールパネルからボタンのクリックによりステージング環境を構築可能です。Amimotoでは、パーソナルサービス(Mediumプラン以上)から利用可能ですになります。
  • CDNは、AmimotoとKinstaの両方で追加料金なしで利用可能です。Amimotoには性能に応じたプランが複数用意されており、その中でも一番価格の安いもの(「Micro」プラン)では、CNDに50GBという上限が設けられています。KinstaのCDNには帯域幅に基づく上限はありません。
  • KinstaとAmimotoの両方で、SSL証明書を(追加費用を払うことなく)利用することができます。さらに、どちらも標準で証明書の自動更新に対応しています。
  • マルチサイトへの対応は、KinstaとAmimotoの両方で、選択するプランに応じて利用可能です。Kinstaでは「Pro」プラン以上、Amimotoでは「Professional Large」以上でサポートしています。
  • Redisについては、Kinstaでは有料アドオンとして追加することで、簡単に利用することができます。Amimotoでは利用者側での特別な構成が必要になることが予想されます。

Kinstaの高性能ホスティング

Migrating from xserver to kinsta

2013年創業のKinstaは、現在アプリケーション&データベースホスティング、およびWordPress専用マネージドホスティングサービスをご提供しています。Google Cloud Platform最速のコンピューティング最適化(C2)マシンを採用。業界最高水準の速度、パフォーマンス、拡張性にこだわったプラットフォームが特徴です。受賞歴を誇る高性能コントロールパネル「MyKinsta」や、世界各地35箇所に設置されたデータセンター、無料のCDN、エンジニアによる24時間年中無休のサポート体制、高度なセキュリティ保持誓約など、サイト運営の負担を軽減する数々の機能を揃えています。

まとめ

今回の比較記事では、AmimotoとKinstaのサービスを比較しました。どちらも、WordPressに特化したマネージドホスティングサービスをお求めの方にとって優れた選択肢です。手厚いサポートが付帯することや、セキュリティや性能に力を入れた環境が手に入ります。

どちらを利用するにあたっても、初期費用の支払いは一切ありません。AWSを土台に利用することを希望する、またはこれが要件として求められる場合には、Amimotoは大いに検討に値する堅牢なサービスではないでしょうか。

一方でKinstaはGCPを土台として、コンテナ技術による隔離環境を特徴としています。コンテナにより各サイトが隔離されることで、ユーザー間だけでなく、一人の利用者が管理する複数WordPressサイトの間でも分離が徹底されています。

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