AmimotoとKinstaの比較
Amimotoは株式会社デジタルキューブにより提供されている、マネージドホスティングサービスです。今回は、AmimotoとKinstaのWordPress専用マネージドホスティングの特徴や性質を比較したいと思います。
Amimotoの概要
Amimotoは、WordPressに特化したマネージドホスティングです。単純なホスティングサービスではなく、利用者を手厚くサポートするソリューションとなっています。
Amimotoのマネージドホスティングを利用することで、技術面での知識や経験が豊富でない人でも、AWS上で安心してWordPressサイトを運用することができます。
AmimotoとKinstaの機能
それでは、AmimotoとKinstaの主な違いを表を使って比較していきましょう。どちらもマネージドに分類されるホスティングサービスですが、細かな点で違いがあります。機能や特徴を整理しながらご紹介します。
Kinsta | Amimoto | |
---|---|---|
プラン価格 | 35ドル〜/月(5,315.94円〜)[2024.4.9時点] 年払いで約29ドル〜/月*1 | 6,160円〜/月 |
返金保証 | 30日間(新規アカウントのみ) | X(日割りでの途中解約時の返金はなし) |
プランの種類 | 10(+カスタムプラン) | 10(+カスタムプラン) |
24時間年中無休のサポート | ✓ (ライブチャット、メール) | X(平日10:00〜19:00のチャットサポートまたは有料サポート) |
コアインフラ | Google Cloud Platform | AWS |
SSH接続 | ✓ | ✓ |
グローバルデータセンター | 東京と大阪をはじめとする37箇所 (サイト毎に選択可能) | AWS世界32のリージョン |
帯域幅制限 | 制限なし(AUP内) | 制限なし(AUP内) |
サイト移行 | 無料 (専任エンジニアによる移行)*2 | 有料 |
ステージング環境 | ✓ (全サイト) | パーソナルサービス(Mediumプラン以上)から利用可能 |
無料のDDoS対策 | ✓ | ✓ |
PHPバージョン | PHP 8.1, 8.2, 8.3 | PHP 8 |
無料のCDN | 260+以上のPoP(全地域) | 50GBまで(Microプランの場合) |
エッジキャッシュ | ✓ | 標準搭載は特になし |
無料のプレミアムDNS | ✓ (Amazon R53) | ✓ (Amazon R53) |
無料のSSL証明書 | ✓ (ワイルドカード対応・自動更新) | ✓ (自動更新) |
稼働状況監視 | ✓ (3分ごと) | ✓ |
マルチサイト | Proプラン以上で利用可 | Professional Large以上で利用可 |
無料APM | ✓ (Kinsta APM) | Cloud Watch CPU/ネットワークアラート |
IPジオロケーション | ✓ | ✓ |
リバースプロキシ | ✓(有料アドオン) | ✓(プラグイン初期インストール済み) |
Redis | ✓(有料アドオン) | X(自力での実装が必要) |
多言語対応 | 日本語、英語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、スウェーデン語、デンマーク語 | 日本語、英語 |
AmimotoとKinstaの機能の解説
AmimotoとKinstaは、どちらもWordPressサイトをマネージド環境で運用したい方々にとっての頼れる選択肢です。上記の表の各項目について掘り下げてご紹介します。
- まずは価格からです。Amimotoの利用料金は月々6,160円(Microプラン)からとなっています。これに対して、KinstaのWordPress専用マネージドホスティングの価格は、35ドル(Starterプラン)から利用可能です。
- 初期費用は、Kinsta、Amimotoともに存在しません。どちらも月額(または年額を選択可)ベースで利用を開始することができます。
- Kinstaの全プランに、初回利用者を対象にした30日間の全額返金保証が付帯します。Amimotoに返金保証は用意されていません(規約の内容→「年額/月額プランの契約中の中途解約の場合でも、未経過期間分の代金の返済は致しかねます」)。
- Kinstaでは、いつでもプランを切り替えることができます。WordPressマネージドホスティングの場合、企業の設定画面から切り替えるプランをクリックし、選択可能です。カスタムプランでは、別途お問い合わせが必要になります。Amimotoのマネージドホスティングでは、ダッシュボードから切り替えが可能です。年額プランでは、期間途中に変更する際にはアップグレードのみ行うことができます。
- KinstaとAmimotoの大きな違いとして、KinstaはGoogle Cloud Platformを利用し、AmimotoはAWSを使用しています。
- KinstaとAmimotoの両方で、ステージング環境を利用することができます。Kinstaでは、コントロールパネルからボタンのクリックによりステージング環境を構築可能です。Amimotoでは、パーソナルサービス(Mediumプラン以上)から利用可能ですになります。
- CDNは、AmimotoとKinstaの両方で追加料金なしで利用可能です。Amimotoには性能に応じたプランが複数用意されており、その中でも一番価格の安いもの(Microプラン)では、CNDに50GBという上限が設けられています。KinstaのCDNには帯域幅に基づく上限はありません。
- KinstaとAmimotoの両方で、SSL証明書を(追加費用を払うことなく)利用することができます。さらに、どちらも標準で証明書の自動更新に対応しています。
- マルチサイトへの対応は、KinstaとAmimotoの両方で、選択するプランに応じて利用可能です。Kinstaでは「Pro」プラン以上、Amimotoでは「Professional Large」以上でサポートしています。
- Redisについては、Kinstaでは有料アドオンとして追加することで、簡単に利用することができます。Amimotoでは利用者側での特別な構成が必要になることが予想されます。
Kinstaの高性能ホスティング
2013年創業に創業したKinstaは、WordPress専用マネージドホスティング、静的サイトホスティング、およびアプリケーション&データベースホスティングを提供しています。Google Cloud Platform最速のC3DおよびC2仮想マシンを採用し、業界最高水準の速度、パフォーマンス、拡張性にこだわったインフラストラクチャが強みです。受賞歴を誇る高性能コントロールパネル「MyKinsta」や、世界37箇所のデータセンター、高性能CDN、エンジニアによる24時間年中無休のサポート体制、高度なセキュリティ保持誓約など、サイト運営の負担を軽減する数々の機能を追加料金なしでご利用いただけます。
また、Kinstaは堅牢なセキュリティ手順を確立し、長期にわたってこれに遵守していることを証明する、SOC2報告書を受領しています。Kinstaのセキュリティおよび信頼性の詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
今回の比較記事では、AmimotoとKinstaのサービスを比較しました。どちらも、WordPressに特化したマネージドホスティングサービスをお求めの方にとって優れた選択肢です。手厚いサポートが付帯することや、セキュリティや性能に力を入れた環境が手に入ります。
どちらを利用するにあたっても、初期費用の支払いは一切ありません。AWSを土台に利用することを希望する、またはこれが要件として求められる場合には、Amimotoは大いに検討に値する堅牢なサービスではないでしょうか。
一方でKinstaはGCPを土台として、コンテナ技術による隔離環境を特徴としています。コンテナにより各サイトが隔離されることで、ユーザー間だけでなく、一人の利用者が管理する複数WordPressサイトの間でも分離が徹底されています。
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