AWSとKinstaの比較
Amazon Web Services(AWS)は、2006年に設立された、サービスとして現代のクラウド基盤を提供した最初の企業。こちらのページでは、WordPressホスティングの乗り換えをご検討中の方向けに、KinstaのWordPress専用マネージドホスティングとAWSのホスティングサービスの特徴や機能を掘り下げ、詳しく比較していきます。賢いホスティング選びに、ぜひ参考にしてみてください。
AWSの概要
Amazon Web Services、通称AWSは、世界的クラウドコンピューティングサービスであり、世界中のデータセンターから高機能サービスを提供しています。急成長を遂げる新興企業から大企業まで、幅広いビジネスに利用されています。
WordPressサイトを運営する、高度な専門知識を持つクラウド開発者やWordPressユーザーにとって、AWSは良い選択肢です。ホスティング環境を仮想マシンにセットアップすることで、今日のインターネットを支えるさまざまな技術の恩恵を受けることができます。
一見良いとこづくめのように思えますが、誰もにとって完璧なサービスというわけではありません。例えば、AWSで最高のパフォーマンスを維持するには、一般的なサイト所有者が持ち合わせていないような、上級レベルの専門知識、経験、そして手間が求められます。「一回設定したら後はお任せ」というようなソリューションをお探しの方は、別の選択肢に目を向ける方が賢明です。
より親身なサポートや、より簡単なサイト管理を求めて、AWSからKinstaに移行されているお客様は一定数いらっしゃいます。現在AWSを利用されている方も、このページで両者の機能と違いを把握し、要件や用途に適したホスティングサービスをお選びください。
AWSとKinstaの機能
AWSとKinstaの主な機能を一目で比較できるよう、まずは簡単な表で見てみましょう。
Kinsta | AWS | |
---|---|---|
プラン価格 | 35ドル〜/月(約5,450円〜) [2024.11.14時点] | 3.50ドル〜/月(Amazon Lightsail VMプラン) |
プランの種類 | 22(+カスタムプラン) | 表記なし |
24時間年中無休のサポート | ✓ (ライブチャット、メール) | 有料(月額29ドル〜) |
初月無料 | ✓* | プランにより異なる |
返金保証 | 全プランで30日間 (新規お申し込み) | X |
グローバルデータセンター | 東京と大阪をはじめとする37箇所 (サイト毎に選択可能) | 13箇所(Lightsail) |
パフォーマンスの分析 | ✓ | X |
コントロールパネル | MyKinsta | AWS Console |
ストレージ | SSD | SSD |
Early Hints | ✓ | 表記なし |
PHPバージョン | PHP 7.4, 8.0, 8.1, 8.2, 8.3, 8.4 | PHP 8.0, 8.1 (手動でアップグレード可) |
APMツール | 無料 (Kinsta APM) | 表記なし |
バックアップ機能 | ✓(6種類、14日間〜) | ✓(7日間) |
Cloudflareファイアウォール | ✓ | X |
無料のDDoS対策 | ✓ | X |
ワンクリックのWordPressインストール | ✓ | ✓ |
CDN | 無料 (世界260+のPoP) | 有料 (Amazon CloudFront) |
エッジキャッシュ | ✓ | 表記なし |
リバースプロキシ | ✓ | X |
WP_DEBUG | ✓ | X |
New Relic | ✓ | X |
稼働状況監視 | ✓(3分ごと) | ✓ (CloudWatchで手動監視) |
対応言語 | 日本語、英語、スペイン語、ドイツ語、オランダ語、ポルトガル語、イタリア語、フランス語、スウェーデン語、デンマーク語 | 英語 |
AWSとKinstaの機能の解説
上記から、AWSとKinstaは同じWordPressホスティングサービスでも、異なる機能を持っていることがわかります。以下、もう少し具体的にAWSとKinstaの違いを見てみましょう。
- AWSは総合クラウドサービスであるのに対し、Kinstaは、WordPressサイト専用のマネージドホスティングを提供しています。これにより、WordPressサイトを真に配慮した最高のユーザー体験を実現することができます。
- Kinstaのセットアップは、WordPressに最適化されていることから、WordPressサイトの作成や管理が必然的に容易に。AWSでは、仮想マシンを自分でセットアップすることになります。仮想マシンの設定は難易度が高く、リソースも必要になります。
- Kinstaのすべてのプランには、サイトのパフォーマンスとセキュリティを最大化するために必要な機能がすべて付帯しています。追加費用が発生することはありません(必要に応じて購入可能なアドオンを除く)。AWSの場合は、必要に応じて、ツールを別途購入、または自分で用意することになります。
- カスタマーサポートに関しては、Kinstaでは小規模ビジネスからフォーチュン500の企業まで、すべてのお客様に24時間年中無休のサポートを提供します。AWSは、サーバー周りの問題に対してのみサポートを提供しており、技術サポートの利用には追加料金が発生します(月額29ドル〜)。また、WordPressに特化したサポートはありません。
- ReviewSignalの年次業績評価で、Kinstaは「トップティア・パフォーマンス」賞を5年連続受賞しています。AWSはWordPressホスティング会社ではなくクラウドサービスであることから、このベンチマークテストの対象には入っていませんが、ReviewSignalの総合評価は67%、サポートは55%、稼働状況監視は98%を記録しています。
- Kinstaでは、わかりやすいホスティングプランとパッケージを提供しています。AWSには数多くのプランがあり、求めている機能やリソースなどの詳細が明確でない場合は、複雑でわかりにくい可能性があります。
- AWSには、WordPress固有のセキュリティ機能がありません。Kinstaでは、攻撃や悪意のある行為を阻止するための能動的/受動的な強化策を講じています。
- Kinstaのデータセンターは、世界全37箇所(日本では東京と大阪の2拠点)。AWSは、13箇所にデータセンターを持っています。
- Kinstaのホスティングプランには、CDNとプレミアムDNSが無料で付帯しています。AWSでは、クラウドストレージの利用料金に加えて、CDNトラフィックの料金が別途発生します。
- Kinstaでは、各サイトで常時データベースの自動最適化が行われます。AWSをご利用の場合は、自分でデータベース最適化の作業が必要です。
- Kinstaのすべてのプランには、ワンクリックで作成可能なステージング環境が付属しています。AWSのステージング環境は、自分でセットアップと管理を行います。
- AWSには、明確な返金ポリシーがありません。Kinstaでは、すべてのプランに30日間の返金保証が付帯します。無料のサイト移行サービスと組み合わせれば、リスクなしで利用してみることも可能です。
- AWSは、バックアップを手動で設定することができます。Kinstaでは、手動バックアップに加えて、毎日の自動バックアップなど、全6種類のバックアップを提供しています。
Kinstaの高性能ホスティング
2013年創業に創業したKinstaは、WordPress専用マネージドホスティング、静的サイトホスティング、およびアプリケーション&データベースホスティングを提供しています。Google Cloud Platform最速のC3DおよびC2仮想マシンを採用し、業界最高水準の速度、パフォーマンス、拡張性にこだわったインフラストラクチャが強みです。受賞歴を誇る高性能コントロールパネル「MyKinsta」や、世界37箇所のデータセンター、高性能CDN、エンジニアによる24時間年中無休体制のカスタマーサポート、高度なセキュリティ保持誓約など、サイト運営の負担を軽減する数々の機能を追加料金なしでご利用いただけます。
また、Kinstaは堅牢なセキュリティ手順を確立し、長期にわたってこれに遵守していることを証明するSOC2報告書の受領、およびISO認証の取得も行っています。Kinstaのセキュリティおよび信頼性の詳細はこちらをご覧ください。
まとめ
世界を視野に入れたオンラインプレゼンスの確立や、さらなるサイト速度とパフォーマンスの最適化、あるいは年中無休の手厚い技術的なサポートを求めている方は、サイト運営の負担を軽減する、KinstaのWordPress専用マネージドホスティングをぜひお試しください。無料のサイト移行サービスで、他社からの乗り換えも非常に簡単です。
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