検索エンジンといえば、Google Chromeを思い浮かべる方が多いはず。検索エンジンは、Chrome以外にも多数存在します。
以下のグラフでは、Googleが全体シェアの90%以上を占めており、その他のプラットフォームとの差は一目瞭然です。

だからといって、Googleが最も優れた検索エンジンとは限りません。例えばBingは、AIを活用した最新のチャット機能(ChatGPT)を導入したことで、最近毎日の利用者が1億人を突破。天下のGoogleを脅かす存在に成長しつつあります。
Googleは、自社および第三者提供のためにユーザーデータを追跡していることは有名な話です。Googleから他の検索エンジンに乗り換える大きな理由の1つには、プライバシーの保護が挙げられます。
Google以外の検索エンジンを使ったことがない方、または別の検索エンジンを使いたいという方向けに、Googleに代わる検索エンジンを19種類ご紹介します。
Googleに代わるおすすめ検索エンジン
検索エンジンについて掘り下げる前に、検索エンジンのどのような側面を重視するかを考えてみることをおすすめします。
- 使いやすさ
- 安全性
- プライバシー保護
- 性能
以下、各検索エンジンの特徴もご紹介しますので、自分の目的に合ったものを利用してみてください。
1. Bing

Microsoftが提供するBingは、Googleに次いで2番目のシェアを誇る検索エンジンです。
使いやすく、トップページの日替わりの背景写真が魅力的です。Bingでは、動画の検索結果が大きなサムネイルで表示され、マウスカーソルを合わせるだけで、音付きのプレビューが再生されるので、動画を探すのに便利です。
「Bing」という名前は聞いたことがあったも、さまざまな特典があることは知らない人が多く、例えばBingで買い物や検索を行うと、アプリや映画の購入で使える便利なポイントが付与されます。
2. DuckDuckGo

DuckDuckGoは、検索内容の追跡や保存が気になる、プライバシーを重視する人から支持されている検索エンジンです。
最小限の広告と無限スクロールのすっきりとしたインターフェースで、快適に使用できます。ユーザーの追跡は一切行われず、ブラウザにDuckDuckGoの拡張機能を追加すると、全てのアクティビティをプライベートなものにすることが可能です。
またこの検索エンジンには、bangという非常に便利な機能があります。検索語の前に決まった接頭語を付けるだけで、DuckDuckGo から別サイト内検索を直接実行できます。たとえば、「!youtube 猫 おもしろ」と入力すると、YouTube内で「猫 おもしろ」を検索した結果がそのまま表示されます。同様に、「!amazon ワイヤレスイヤホン」ならAmazonの検索結果、「!w レスポンシブデザイン」ならWikipediaの該当ページ検索に移動します。
3. Yahoo

YahooはGoogleより以前からある検索エンジンで、「時代遅れ」と言われることもありますが、それでも一定のシェアを維持しています。なお、Firefoxのデフォルト検索エンジンは地域や設定によって異なります。
Yahooの魅力の一つは、単なる検索エンジンにとどまらず、多彩なサービスを一つのプラットフォームで提供している点です。なお、日本のYahoo! JAPANは海外のYahooとは運営母体やサービス展開が異なり、日本向けに独自に発展してきた側面があります。Yahooのポータルサイトでは、メール、ニュース、オンラインショッピング、ゲームなどをまとめて利用できます。
また、Flickr(フリッカー)やYahoo!知恵袋、Yahoo!ファイナンスなどとも連携しているため、画像検索の結果が充実しているほか、幅広いトピックに関する情報も豊富です。
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4. Ask

以前はAsk Jeeves(アスク・ジーブス)として知られていたAskは、シンプルなQ&A形式をとっているため、自然語検索が可能です。そのため、高齢者など検索エンジンに慣れていない人でも簡単に使うことができます。
また、検索ワードに関連した「よくある質問」も表示されるため、さらに進んだ検索をしたいときに便利です。
5. 百度(バイドゥ)

百度は中国で70%以上のシェアを誇る大手検索エンジンです。中国語版Googleといった感じで、Googleと非常に似ています。Googleと同様に広告で収益を得ており、検索結果にはリッチスニペットが表示されます。
なお、百度は厳しく検閲されているため、特定の画像や民主主義を支持するようなサイトはブロックされます。
6. Brave

Braveは、Brave Software社によって2021年に開発された検索エンジンです。ユーザーのプライバシーを重視したプラットフォームで、ユーザーの追跡やデータの販売は行なっていません。
また、独自のウェブインデックスを使って検索結果を生成しているのも特徴的です。毎日2,200万ほどの件のクエリを処理しながら、最近ではクエリに対する結果をGoogleやBingなどの他の検索エンジンに依存しない、完全な独立性を達成しています。これは、検索結果の詳細な制御とユーザーとの透明性の高い関係構築を意味します。
さらに、インデックスは数十億ページで構成されていますが、質の低いコンテンツやスパムを避ける目的で、GoogleやBingのインデックスよりも意図的に小さくなっています。
7. WolframAlpha

WolframAlphaは、「Wolframの画期的なアルゴリズム、知識データベース、AI技術により、専門家レベルの答えを算出することができる」と謳う私企業所有の検索エンジンです。
専門的な知識を提供するよう設計されており、数学、科学技術、社会と文化、日常生活の4つのカテゴリがあります。またデータや研究の統計、質問への専門的な回答を導き出すためのサブカテゴリや便利ツールが備わっています。
専門知識のハブでありながら、検索履歴は追跡されないため、プライバシーの観点でも安心です。
8. Boardreader

Boardreaderは、フォーラムと掲示板用の検索エンジンです。フォーラムを検索し、日付と言語でフィルターをかけることができます。
そのトピックの実際のユーザーが書いたコンテンツが探しやすいため、コンテンツのリサーチに適しています。その分野のどのフォーラムを閲覧すれば良いか迷っている場合には、便利な検索ブラウザです。
9. StartPage

StartPageは、DuckDuckGoに似た検索エンジンで、ユーザーのプライバシー保護が重視されています。ユーザーのデータを追跡・蓄積することは一切なく、閲覧履歴に基づいた広告の表示もありません。
「世界で最もプライベートな検索エンジン」を謳っており、完全にプライベートな状態でGoogle検索を行った場合と同様の検索結果を得ることができます。
検索エンジン以外にも、安全性向上の目的でサイトを匿名で閲覧できるプロキシサービスも提供しています。Cookieの設定なしでサイトを閲覧できるカスタムURLジェネレーターも利用できます。
インターフェースはシンプルで、多機能なナイトモードなど、さまざまなテーマから好きなものを選んでカスタムすることも可能です。
10. Ecosia

過度に検索エンジンを利用すると電力が消費され、その分、二酸化炭素の排出につながり得ます。Ecosiaは、こうした課題に向き合う「カーボンニュートラルな検索エンジン」として生まれました。
検索結果に表示される広告などから得た収益を、植林活動に充てる仕組みです。木を1本植えるには、平均で約45回の検索が必要とされています。
11. Qwant

フランスに拠点を置くQwantは、プライバシーを重視した検索エンジンで、検索履歴の記録や、広告を目的とした個人情報の使用を一切行いません。
ユーザーフレンドリーなインターフェースに、ウェブ・ニュース・社会のカテゴリに分類された検索結果が表示されます。歌詞を検索したり新しい音楽を発掘したりできるAI搭載の音楽セクションがあるのもユニークです。
サイト名(または指定のショートコード)の前に「&」を入れることで、すぐに外部のサイト内検索結果を表示するクイックサーチ機能も。例えば、「&w」または「&wikipedia」と検索すると、Wikipedia内の検索結果が表示されます。
12. Search Encrypt

Search Encryptもプライバシーを重視した選択肢で、個人情報が追跡されないよう、ローカルでデータの暗号化が行われます。
Search Encryptはメタ検索エンジンで、検索パートナーから(ユーザーの履歴にもとづいてパーソナライズされていない)検索結果を取得します。
特徴的なのは、15分間操作がない状態が続くと、閲覧履歴を自動で削除する点です。そのため、万が一ほかの人があなたのコンピューターにアクセスしたとしても、プライバシー面の不安を抑えられます。
13. Yandex

Yandexは世界でも利用者の多い検索エンジンの一つで、特に本拠地であるロシアでは広く使われており、シェアは約6割にのぼるとされています。
提供しているサービスはGoogleに近く、ウェブサイト検索はもちろん、画像、動画、ニュースなども見やすいレイアウトで閲覧できます。さらに、モバイルアプリ、地図、翻訳、クラウドストレージといった機能も備えており、シンプルなインターフェースで利用できます。
14. Gibiru

Gibiruは、キャッチフレーズのとおり「フィルターのかからないプライベート検索」を掲げています。
AnonymoXのFirefoxアドオンをダウンロードすると、検索はプロキシIPアドレスを経由して行われます。これにより、バイアスの影響を受けにくいプライベートな検索結果を得られ、同じコンピューターを使う他のユーザーに閲覧履歴を追跡されにくくなります。
また、検索情報はGibiruのサーバーに保存されず、記録は検索実行から数秒後に削除されます。
15. Disconnect Search

Disconnect Searchでも、選択した検索エンジンを通じて匿名で検索できます。
検索ワードを入力するとクエリが転送され、選択した検索エンジンに届く前にDisconnect Searchのサーバーで匿名化されます。これにより、プライバシーを過度に気にせず、好みの検索エンジンを利用できます。
また、トラッカー(追跡サイト)のブロックやページ表示の高速化に役立つブラウザ拡張・アプリなど、プライバシー保護のための機能も多数提供しています。
16. Swisscows

Swisscowsでは、プライバシーやセキュリティに配慮し、検索が暗号化されます。個人情報やIPアドレス、検索履歴は保存されず、サーバーは厳格なプライバシー保護で知られるスイスに置かれています。
また、内蔵フィルターにより成人向けコンテンツや暴力表現を含むコンテンツが制限されるため、子供が安全に検索できる環境を求める保護者から特に支持されています。
さらに、セマンティック(意味)解析によってクエリに対する直感的な回答を提示し、データのプールを活用して素早く効率的に結果を返します。革新的なセマンティックマップにより、関連する検索や人気の検索も表示されるので、追加の情報を探す際にも便利です。
17. Lukol

Lukolは、追跡につながる要素を取り除いたうえで、Googleの検索結果を表示する匿名検索エンジンです。
追跡を気にせず、Googleの豊富な検索結果を閲覧することができます。匿名性を重視しているため、不適切なサイトからの保護機能も備えています。
機能面はシンプルで、検索対象を「ウェブ/画像/ニュース/動画」から選べる一方、細かなフィルター設定は用意されていません。
18. MetaGer

MetaGerは匿名検索によって、「プライバシーに配慮した検索」を提供しています。運営元は非営利組織のため、ユーザーの履歴を追跡して利益を得る動機がありません。そうした信頼性に加え、利用する電力はグリーンエネルギーのみとされています。
約50の外部検索エンジンから結果を取得するメタ検索エンジンで、幅広く深い検索結果を得ることができます。クエリを処理する際にクリック率を考慮しないため、検索結果にフィルターやバイアスがかかりにくい点も特徴です。位置情報を追跡せずに、地図表示やルート検索の機能も提供しています。
また、検索時のプライバシーを保ちやすくするため、MetaGerをデフォルト検索エンジンとして設定できるプラグインをダウンロードすることも可能です。
19. Oscobo

Oscoboは、検索中のプライバシー保護に配慮した検索エンジンです。サードパーティーのツールやスクリプトを使用しないことで、ユーザーデータがハッキングや悪用の対象になるリスクを抑えています。
すべてのトラフィックが暗号化され、IPアドレスやCookieを含む情報が追跡されにくいため、匿名で検索結果を取得できます。またOscoboは、検索結果からあなたがクリックしたサイトに検索ワードを送信せず、個人情報や検索履歴を共有しないとしています。
ウェブ、画像、動画、マップのカテゴリから検索できるのも便利です。さらに、Chromeのアドレスバーから手軽にプライベート検索ができるChrome拡張機能も用意されています。
Google以外の検索エンジンの活用方法
Googleは、その強力なアルゴリズムとAIによって、最大規模かつ高性能な検索エンジンの1つであることは間違いありません。
そのため、Googleなしでインターネットを閲覧するのは、少し非効率に感じるかもしれません。しかし優れた検索体験には、それ相応の代償が伴う場合もあります。
Googleがユーザー情報を収集し、閲覧履歴などにもとづいて表示内容をパーソナライズしていることは広く知られています。こうした仕組みを便利と感じる人がいる一方で、煩わしいと感じる人もいます。
一方、ほかの検索エンジンには独自の機能があり、プライバシー保護のアプローチもさまざまです。そのため、一度Google以外の検索エンジンを試してみることをおすすめします。普段使いしたい、自分に合ったプラットフォームが見つかるかもしれません。
以下、Google Chrome以外を使った検索エンジンの活用方法をご紹介します。
DuckDuckGoのbang検索
先にご紹介したとおり、DuckDuckGoのbang検索は、外部のサイト内の検索結果を簡単に表示できるショートカットです。
例えば、外部のサイト(Wikipedia、Amazon、GitHub、Stack Overflowなど)で検索をしたい場合、検索バーに「!」と入力します。

上記のように候補サイトが一覧表示されます。好きなサイトを選択すると、該当のサイト内の検索結果が表示されます。特定のサイト内での検索をしたい時に便利です。
DuckDuckGoでサイトのダウンを確認
DuckDuckGoのもう一つの便利機能は、「is (サイト名) down」と検索すると、そのサイトがダウンしているかどうかをすぐに確認できます。

Bingの画像検索結果プレビュー
検索結果の画像の上にマウスのカーソルを合わせると画像のプレビューを見ることができます。

Bingの動画検索結果のサムネイルにマウスのカーソルを合わせると動画の短いプレビューを見ることができます。そのためウェブサイトを訪問しなくても、関連のある動画かどうかを、すぐに確認できます。
WolframAlphaでのサイト比較
WolframAlphaを利用すると、あらゆるサイトの比較が簡単にできます。
例えば、「facebook.com vs twitter.com」と入力すると次のような比較表が表示されます。

Alexaのデータベースから直接データを読み込むことで、二つのサイトの精度の高い比較が簡単にできるのです。
プライバシーを最も重視した検索エンジンはDuckDuckGoとStartPage
プライバシーを侵害されずにウェブ検索を行いたいという方はプライベートな検索エンジンを利用することをおすすめします。
プライベートな検索エンジンとは、ユーザーのデータを追跡せず、検索結果を高いセキュリティとプライバシーレベルで表示する検索エンジンです。この点では、以下の2つが最も優れています。
- DuckDuckGo
- StartPage
1. DuckDuckGo
DuckDuckGoのプライバシーポリシーは詳細で、透明性も高い内容です。ただし、100%のプライバシーを求める場合は、DuckDuckGoでも検索に関するデータが記録される点を押さえておきましょう。DuckDuckGoは、こうした情報を「個人情報ではない」集合データとして扱っており、検索内容から個人を特定することはできないとしています。
DuckDuckGoのプライバシーポリシー全文はこちらをご覧ください。
2. StartPage
StartPageのプライバシーポリシーは「ユーザーを追跡しません。ユーザーをプロファイリングしません」と、非常にシンプルで要点が明確です。このプライベート検索エンジンを利用すると、IPアドレスなどのメタデータ(個人情報にあたる情報)は検索クエリから取り除かれます。そのうえで匿名化された検索リクエストがGoogleに送信され、検索結果は個人情報を一切開示しない形で、StartPageを経由して表示されます。
StartPageのプライバシーポリシーはこちらをご覧ください。
まとめ
この記事では、Google以外の検索エンジンと、その主な機能の概要をご紹介しました。
プライバシー、使いやすさ、バイアスの少ない検索結果など、重視したいポイントによって選択肢はさまざまです。ぜひいくつか試してみてください。お気に入りの検索エンジンが見つかるかもしれませんし、少なくともGoogleを補完できる選択肢は見つかるはずです。