Googleにより用意されている検索コマンド(検索演算子)は、ネット検索の質と効率を格段に向上させる代物です。
検索コマンドをいくつかマスターするだけで、「これを知らなかった過去の自分が、許せない…」とすら思うかもしれません。
今回の記事では、Googleの高度な検索演算子(の中でも実際に役立つもの)をいくつかご紹介し、それらを効果的に使用する方法も網羅したいと思います。
この記事のビデオ版 はこちらでご覧いただけます。
Googleの検索コマンド/検索演算子とは?
Google検索コマンド(または検索演算子)とは、通常の文字を使ったGoogle検索の機能を拡張する、ハイレベルなコマンドです。
検索コマンドは、検索対象の絞り込みに便利で、コンテンツの調査、フォーラム探し、SEO戦略といった用途に活用することができます。
また、この検索コマンドは、BingやYahooといったその他の検索エンジンでも使用可能です。
Gmailの検索コマンドと同様に、Google検索コマンドを活用することで、あらゆる検索エンジンを介して、好みの対象を検索することができます。
簡単な例には、定義を調べるのに使える、このようなコマンドがあります。

もう少し複雑なものでは、サイトのインデックスに関する問題を調査できます。

Google検索コマンドを使う理由とは
Internet Live Statsによると、1日に35億回ものGoogle検索が行われています。欲しい情報を見つけるためには、たくさんの検索結果を見なければなりません。

Google検索コマンドを使うと(ちょっとした自慢になるだけでなく)お目当ての情報をより素早く探すことができます。
2020年10月現在、Googleは全世界で92.71%のシェアを誇ります。これはかなりの検索量になります。

Googleの検索演算子は、ウェブ検索をより洗練されたものへと変え、私たちの日々の作業を楽にしてくれます。言わば、魔法の合い言葉です。しかも、使い方もシンプル。
詳しくは、続きをご覧ください。
Google検索コマンドの使い方
Googleで「通常通り検索する」だけでOKです。普通の検索と同じように、Googleの検索ボックスに、検索コマンドを直接入力します。

特別な場合(「in」演算子など)を除き、見慣れた検索結果が返されます。
記号や語句を組み合わせることで、より正確な検索結果が得られます。
補足事項
- Googleは通常(検索演算子の一部ではない)句読点を無視します。
- 記号や単語と検索語句の間にスペースを入れないようにご注意ください。例えば「site:kinsta.com」という検索コマンドは問題ありませんが、「site: kinsta.com」(スペースあり)では機能しません。
Google検索コマンド一覧
まずは、Googleの検索コマンドを一挙まとめてご紹介します。
- “検索語句” 完全一致の検索を行う場合に使用します。
- OR 選択肢Aまたは選択肢Bを検索するのに使用します。これにより、2つの用語またはその両方に関連する結果が返されます。
- AND 選択肢Aと選択肢Bに該当する結果が対象になります。これにより、2つの用語に関連する結果のみが返されます。
- – 特定の検索語句を除外します。
- * ワイルドカードです─言葉の「穴埋め」の役割を果たします。
- ( ) 複数の語句や演算子をグループ化して、検索結果の表示方法をコントロールすることができます。
- $ 価格を検索します。
- define: 言葉の意味をカードのような形式で表示します。
- Cache: 最新のキャッシュを用いてウェブページを表示します(そのページがインデックスされていることが前提)。
- filetype: 特定のファイルタイプ(PDF、DOCX、TXT、PPTなど)に絞り込んで検索結果を表示します。
- site: 検索結果を特定のウェブサイトに限定します。
- related: 別のあるサイトに関連したサイトを探すことができます。
- intitle: タイトルに特定の言葉が含まれているページを探します。
- allintitle: 「intitle」と同様でありながら、ページタイトルに指定した全ての言葉が含まれているウェブページを返します。
- inurl: URLに特定の言葉が含まれるページを検索します。
- allinurl: 「inurl」と同様でありながら、URLに指定した特定の言葉がすべて含まれるウェブページが返されます。
- intext: コンテンツに特定の語句を含むページを検索します。
- allintext: ページ内に指定した語句がすべて含まれる結果が表示されます。
- AROUND(X) (互いの間にある単語数や文字数がX以内である)2つの語句を含むページを検索します。
- weather: 指定した場所の天気を調べることができます。
- stocks: 株式情報が表示されます。
- map: 位置情報の検索結果を地図上に表示します。
- movie: 特定の映画に関する情報を検索します。
- in ある単位を別の単位に変換します(通貨、重さ、温度など)。
- source: Googleニュース内の特定のソースからのニュースを検索します。
Google検索コマンドの組み合わせ方
Google検索コマンドで最も便利なのは、特定のユースケースに合わせて演算子を組み合わせられることです。
名言や画像の出所、さらにはありとあらゆる公式文書をすばやく見つけることができます。
注意点として、演算子を組み合わせて大量の検索を行うと、Googleにより「スパム行為を行おうとしているロボットではないか」と疑われ、人間であることを証明するよう求められることがあります。

(実際にスパムを意図したロボットでない限り)キャプチャを入力して、検索を続けてください。
検索演算子の組み合わせは星の数ほどあります。ここでは、便利な例に絞り込んでご紹介します。
実践型Google検索コマンド40選
検索演算子を構成する「パーツ」を知るのもいいですが、具体的な使い方を先に覚えてしまうのも有益です。
それでは、Google検索演算子を実際に使ってみましょう。想像力を働かせれば(そして試行錯誤すれば)あらゆることが実現できます。
以下の例をそのまま使ったり、修正したりしてみてください。あなたにぴったりの便利な技が見つかるかもしれません。
それでは、見てみましょう。
1. 関連するサイトを探す
related:[website]
例えば、あなたのサイトに対してリンクを貼ってくれそうなサイトを探したい場合や、競合他社の調査として類似サイトをできるだけ多く把握したい場合などが考えられます。「related:」検索コマンドを使用すると、指定したURLに関連するサイトが表示されます。

非常にシンプルな検索コマンドです。
2. サイト内リンクを追加するページを探す
Site:[website] keyword
これは、WordPressサイトのSEO向上に効果のある、個人的なお気に入りです。Google検索コマンドを活用することで、簡単に実行できます。
内部リンクは、訪問者やGoogle(ボット)によるサイト内の移動を助けます。これを行う上で重要なのが、しっかりと関連性のあるページに向けてリンクを設定することです。
Google検索演算子の力を借りましょう。
好みの言葉やフレーズを用いて自分のサイト内を検索すると、内部リンクを張り巡らせるのに最適な関連ページが表示されます。

ここからページを絞り込んで、内部リンクの設定に使いましょう。UXの改善になり、サイトリンクを獲得できる可能性も増えます。悪くない話です。
3. 特定のサイト内のコンテンツを探す(+インデックスのエラー特定)
site:[website]
「site:」を使って、特定のウェブサイトのコンテンツを(そのサイトに絞り込んで)検索することもできます。例えば、特定のサイトのお問い合わせページや被リンク獲得のチャンスを探すのに便利です。
また、この検索コマンドを使って特定のコンテンツを探すこともできます。
Site:[website] “keyword”
これにより、指定したウェブサイトの中で、対象の語句を含むページが表示されます。

この検索演算子は、内部リンク設定のためのページを探すのに便利です(より多くのトラフィックをサイト内の各ページに誘導できます)。
また、このGoogle検索コマンドを使って、インデックスエラーを見つけることもできます。Googleにインデックスしてもらいたいページが表示されない可能性があります。またその逆に、インデックスされたくないページが表示されるかもしれません(当然、その場合には、非公開にする必要があります)。
この演算子で、自分のサイトのブログ記事がどれだけGoogleに表示されているかをチェックできます。
site:yourwebsite.com/blog

ここでは、19の記事がインデックスされていることがわかります。しかし、50の記事を公開しているはずだったら、他の(インデックスされていない)記事に何が起こっているのかを調査すべきでしょう。
ただ、この方法を使ったGoogleによるインデックスの確認は、大まかな見積もりに過ぎませんので、過信はしないようにしてください。より正確な検索エンジンのインデックス状況は、Google Search Consoleを使って確認できます。
4. 検索語句に完全一致する結果を探す
"[search term]"
言葉やフレーズを引用符で囲むと、検索結果には、それに完全に一致するもののみが表示されます。

この検索コマンドを利用することで、例えば、ゲストポスト(寄稿、つまり、他サイトでの記事公開)の機会を発掘することができます。
- “write for us”(当サイトでライターを募集中)
- “become a contributor”(ライターになる)
- “contribute to”(寄稿する)
- “write for me”(私のサイトでライターを募集中)
- “guest post guidelines”(ライターさんへの説明)
さらに一歩進んで、完全一致演算子と「site:」演算子を組み合わせて、特定のウェブサイトにおいて、完全一致するテキストを検索することも可能です。これは、コンテンツの重複を見つけるのに便利です。
5. 特定の言葉やフレーズを除外
-[keyword]
このGoogle検索コマンドでは、検索語句の前にマイナス記号を使うことで、検索結果から特定のものを除外することができます。複数の意味を持つ語句を探していて、他の意味を除外したいときなどに便利です。
また、一部のブランドやサービスといった固有名詞を検索結果から除外したい場合にも便利です。複数のキーワードを除外することも可能です。
6. 特定の言葉やフレーズを含める
keyword1 +keyword2
複数のキーワードのすべてが必ず検索結果に含まれるようにしたい場合には、その特定の語句の前に「+」の検索コマンドを使用することができます。これは、ニッチなトピックに絞り込んで検索する際に特に便利です。
7. ページのキャッシュバージョンを返す
cache:[website]
「cache:」というGoogle検索コマンドを使うと、Googleにより保存されているウェブページの中でも最新のバージョンのキャッシュデータが表示されます。これは、例えば、サイトがダウンしており、そこにある何かを見たい場合に便利です。
ただ、「キャッシュ版」は通常のサイトに比べて見栄えが悪いので、この点はお忘れ無く。

8. URLに含まれる特定のキーワードを検索
inurl:[keyword]
検索コマンド「inurl:」に語句を続けて検索すると、URL のどこかにその語句が入ったページが表示されます。これは、ゲストポストの機会、お問い合わせページ探し、または、競合サイトの特定などに使えます。
例えば、こんな具合です。
- inurl:guest-post
- Inurl:guest-contributor-guidelines
「inurl:guestpost」を使って、ゲストポストに関連するページ(ひいては、寄稿を募集しているサイト)を見つけられるかもしれません。

検索語句は、検索演算子の前と後どちらに記述しても大丈夫です。

9. ページタイトル内の語句を検索
intitle:
「intitle:」というGoogle検索コマンドを使うと、指定したキーワードやフレーズをタイトルに含むページが表示されます。
ほとんどの演算子は、組み合わせて、より細かな検索に使うことができます。
例えば、「mountain bike」で完全一致検索し、これを「intitle:」演算子と組み合わせることで、ページタイトルに「2020」を含むものを表示可能です。

例えば、最新の製品ガイドを探すのにとても便利です。
10. ページタイトル内の語句を検索(全てを含む例に限定)
allintitle:
こちらは「intitle:」に似ていますが、より細かな手法です。クエリを「allintitle:」で検索すると、指定した語句の全てがタイトルに含まれるページのみ表示されます。
例えば、「allintitle:pizza is amazing」という検索コマンドを使うと、タイトルに「pizza is amazing」という言葉を含む検索結果のみが対象となります。

この演算子が活躍するのは、一般的なGoogle検索だけではありません。
- 画像検索:ファイル名に指定した語句が含まれる画像が表示されます。
- Googleニュース:タイトルに指定した語句が含まれる記事が表示されます。
11. ページコンテンツ内の語句を検索
intext:
「intext:」を使うと、前述の演算子と同様に、ページのテキスト(コンテンツ)内に指定したキーワードが含まれている検索結果がすべて表示されます。
この演算子は、特定のテーマにまつわる記事を探している時など、検索結果の絞り込みに便利です。
12. ページコンテンツ内の語句を検索(全てを含む例に限定)
allintext:
「allintext:」演算子は、ページテキスト(コンテンツ)内の特定のフレーズやキーワードに狙いを定めるのに使えます。
「ある記事の中で特定の用語やフレーズを使ったことはわかっていても、どの記事か思い出せない」といった状況で、この検索コマンドが活躍します。
例えば、以前にブログ記事で「Traffic comparisons for WordPress sites…(WordPressサイトのトラフィック比較…)」を言及したことは分かっているものの、どの記事だったか覚えていないとします。
(ヒント:「SEOとは何か」という記事もあわせてご覧ください)
「allintext」コマンドを使えば、このフレーズをテキストの中から探し出せます。

13. アンカーテキスト内の語句を検索
inanchor:
この演算子はSEOの面でかなり強力です。「inanchor:」検索コマンドは、指定した語句をアンカーテキストとして持つページを表示してくれます。

14. アンカーテキスト内の語句を検索(全てを含む例に限定)
allinanchor:
「allinanchor:」Google検索コマンドは、アンカーテキスト内に特定の語句やフレーズが全て含まれている例を探すためのものです。
実際には、先の「inanchor:」コマンドよりも、こちらの方が高精度であるため、より多く使用することになるでしょう。
15. URL内の特定の語句を探す
inurl:
「inurl:」演算子では、指定した語句がURLのどこかに含まれているページが表示されます。
はっきりと思い出せないURL、または、特定のトピックに関するページを探すのに便利です。
16. Find Exact Keywords Within URLs
allinurl:
前述の演算子と同様に、URLに指定した語句があるページを表示します。しかし、こちらは、指定した語句が全て含まれるものに限定されます。

17. 特定の作者によるコンテンツを探す
postauthor:
コンテンツの作者を素早く見つけることができる検索コマンドです。名前を入れるだけで、その人が書いた記事をすぐに見つけることができます。
このGoogle検索コマンドは、例えば、あなたの作品をシェアしたり、あなたのサイトに寄稿してくれたりする可能性のある特定のインフルエンサーについて情報を収集するのに便利です。SaaSマーケティングで、特に力を発揮します。
また、自分のコンテンツにリンクを貼ってくれそうなインフルエンサーを探し、(お互いにとって)有益な関係を築くことにも利用できます。
18. 特定の地域に絞って検索
loc:
「loc:」演算子(特定の場所を指定)を使用すると、検索結果をその地域に絞り込むことができます。
この場所ベースのGoogle検索演算子は、ローカルSEOなどの分野で、特定の地域における記事を探す便利な選択肢となります。
19. サブドメインを除外
site: [website.com] -inurl:www
「site:」と「-inurl:」という2つの演算子を組み合わせたものです。これは、検索結果を絞り込み、サブドメインをチェックするのに使えます。

この検索コマンドにより、「www」サブドメインが除外されます。「www」で始まるものは検索結果から外され、お目当てのサブドメインが残ります。
20. 特定の種類のファイルを検索
filetype:[extension]
「filetype:」演算子は、特定の拡張子のファイルを探すのに使えます。Googleの検索結果に、定義した特定の種類のファイルに合致するページのみが表示されます。PDFやPPTなどを検索したい場合に特に便利です。

21. いずれかの条件に合致する検索結果を表示
keyword/condition1 OR keyword/condition2
「OR」は、2つの条件のいずれかを満たす検索結果を探すのに使えます。
使い方は簡単です。2つの検索演算子を書き、その間に「OR」を大文字で入れます。これにより、Googleの検索結果には、第1の条件と第2の条件、どちらかを満たす検索結果が表示されます。「OR」の代わりに「|」を使うこともできます。
22. 中間を曖昧にして検索
keyword1 * keyword2
検索条件への合致可能性を広げたい場合には、アスタリスク「*」(ワイルドカード)演算子を使うことができます。ワイルドカードを語句の間に入れると、その部分を曖昧にした状態で、すべてのバリエーションを検索対象に含むことができます。名言や特定のフレーズを探すのに便利です。
例)digital * strategy(日本語:デジタル * 戦略)

これにより、digital marketing strategy(デジタルマーケティング戦略)、digital media strategy(デジタルメディア戦略)など、この2つの語句が両端にある様々なバリエーションが検索結果に表示されます。
23. 互いに近接する複数語句を検索
keyword1 AROUND(X) keyword2
このGoogle検索演算子では、検索語句が互いに近接した結果が表示されます。「AROUND(X)」演算子は、2つの語句間の“最大距離”を定義するのに使用できます。括弧内のXでは、2つのキーワードを最大で何語(または何文字)で区切ることができるかを定義します。
正確に覚えていないフレーズや文章を探すのに便利かもしれません。
24. 特定の日付間で検索
daterange:[XXXXX-XXXXX]
「daterange:」演算子は、指定した日付の範囲に合致する検索結果を返します。この演算子にはユリウス暦が採用されており、年の後に年初からの日数を入力する必要があり、少々注意が必要です。オンラインの変換ツールの利用をお勧めします。
例)
daterange:2458881.34039-2459002.06315
25. 特定の2つの年の間で検索
[year1]..[year2]
ユリウス暦よりも簡単な日付範囲の方法があります。このGoogle検索演算子には、2つの“ドット”を使います。その両側に年を入力し、範囲を指定しましょう。
2つの年、そして、それらの間に2つの「.」を入力することで、その2年の間に公開された検索結果のみが表示されます。この方法の方が簡単ですが、「daterange:」のように特定の日を対象とすることはできません。
例)
2014..2018
26. 関連するフォーラムやコミュニティのトピックを探す
Site:website.com intitle:keyword
サイトと関連性の高いフォーラム、サブレディット、オンラインコミュニティ、Q&Aサイト(Quoraなど)は、コンテンツを宣伝するのに便利です。
ニッチに該当するテーマのディスカッションや質問を素早く見つけて、やり取りに加わることができます。

Google検索コマンドを使えば簡単に探すことができます。
例)
- Site:reddit.com intitle:語句
- Site:quora.com intitle:語句
- Site:niche-specific-forum.com intitle:語句
27. 「.gov」サイトにあるPDFを検索
[flu shot ext:pdf site:gov]
オンライン調査に際して、信頼できるドキュメントを探すのに便利です。

28. 非HTTPSのインデックス済みページを探す
Site:[website.com] -inurl:https
サイトにおける安全性の確保はもはや、当たり前の施策です。これに関連して、検索コマンドを使うことで、自サイトにおける、HTTPS接続が適用されていない、インデックス済みのページを探すことができます。

時に、このコマンドを使ってみると、「非HTTPSとしてページが表示されても、それをクリックすると、HTTPS接続が適用されているページに遷移する」ということもあります。
この検索コマンドを使った結果、ページがいくつか表示された場合であっても、セキュアではないのだと早合点せず、一つ一つチェックするようにしましょう。
しかし、安全性についての警告が出るようであれば、SSL証明書を確認する必要があります。
29. コンテンツの一部で特定の語句に触れているページを探す
[Jeff Bezos -intitle:Jeff -intitle:Bezos]
会話の中心として扱うことなく、特定の言葉やテーマについて言及している記事を探したい─時に、そんなこともあるかもしれません。

30. 組織や団体のTwitterアカウントを探す
[site:twitter.com @nytimes -inurl:status -inurl:hashtag -inurl:lists]
特定の会社や組織の所有するTwitterアカウントをお探しでしょうか?Google検索コマンドが使えます。Twitterのサイト内で探すよりも簡単です。
具体的には以下の通りです。
「-inurl:status -inurl:hashtag -inurl:lists」により、Twitterのリスト、ハッシュタグ、ステータスの更新が除外されます。
そして、あなたの指定した言葉がプロフィールに含まれているTwitterアカウントが検索結果に表示されます。
31. 複数のサイト内を同時に検索
pizza site:tiktok.com OR site:vimeo.com OR site:youtube.com
同じようなサイトばかりいつも検索している、という方もいるはずです。
この検索コマンドを使えば、特定の複数サイトを同時に検索できます。
32. 自分のサイト等で重複しているコンテンツを探す
"[duplicate content you want to check]"
コンテンツの重複は死活問題です。しかし、この問題は、こちらの検索コマンドを使って簡単に調べることができます。
調べたい特定の言葉を引用符で囲むだけでOKです。それと完全に合致する語句を含むページのみが表示されます。
調べてみると、どこかのサイトで許可や引用なしにあなたのコンテンツが盗用されているかもしれません。
33. サイト内の不要なファイルやページを探す
filetype:pdf seo
サイトにアップロードして公開したPDF、Word、スライドショーなどのファイルの所在について、完全に忘れてしまうこともあるかもしれません。
「filetype:」検索コマンドを使うと、ファイルの拡張子を指定しながら、ウェブ上で(または他のコマンドを組み合わせて自サイト内で)特定の語句について検索をすることができます。
Google検索コマンドがサポートしているファイル拡張子は以下の通りです。
幅広い選択肢が網羅されています。
- Adobe Flash (.swf)
- Adobe Portable Document Format (.pdf)
- Adobe PostScript (.ps)
- Autodesk Design Web Format (.dwf)
- Google Earth (.kml, .kmz)
- GPS eXchange Format (.gpx)
- Hancom Hanword (.hwp)
- HTML (.htm, .html, other file extensions)
- Microsoft Excel (.xls, .xlsx)
- Microsoft PowerPoint (.ppt, .pptx)
- Microsoft Word (.doc, .docx)
- OpenOffice presentation (.odp)
- OpenOffice spreadsheet (.ods)
- OpenOffice text (.odt)
- Rich Text Format (.rtf)
- Scalable Vector Graphics (.svg)
- TeX/LaTeX (.tex)
- Text (.txt, .text, other file extensions)
- Basic source code (.bas)
- C/C++ source code (.c, .cc, .cpp, .cxx, .h, .hpp)
- C# source code (.cs)
- Java source code (.java)
- Perl source code (.pl)
- Python source code (.py)
- Wireless Markup Language (.wml, .wap)
- XML (.xml)
34. 被リンク獲得機会になるリソースページを探す
inurl:resources intitle:resources mountain bike
特定のトピックについての情報収集には、リソースページが便利です。
Kinstaでも、リソースセンターとして包括的な情報を公開しています。

よりシンプルな─同時に有益な─例を挙げるとするなら、以下のようになります。

リソースページは、被リンク獲得の大きなチャンスです。もちろん、テーマに直接的に関連した、役立つ記事を持っていることが前提になります。
検索コマンド各種を使って、色々と試してみてください。
- [topic] intitle:resources | inurl: resources
- Intitle:[topic] AND intitle:resources AND inurl:resources
- Allintitle:[topic] 5|6|7|8|9|10|11|12|13|14|15 resources
該当するページを見つけたら、サイト管理者のメールアドレスを探し出して、リンクについての打診をしてみましょう。
35. イチオシのインフォグラフィックを売り込むサイトを探す
[topic] intitle:infographic inurl:infographic
インフォグラフィックは、サイトに視覚的なアクセントを加える優れた選択肢です。とは言え、作成して公開するだけでは、まだ不十分です。宣伝にも力を入れましょう。
この検索コマンドを使えば、インフォグラフィックを「売り込む」サイトを探すことができます。

36. SNSアカウントを探す
[name] site:twitter.com | site:facebook.com | site:linkedin.com
特定の人物のSNSアカウントをお探しでしょうか?または、単純に連絡先を調べるケースも考えられます。
この検索コマンドが便利です。もちろん、これを使うためには、調べる相手の名前を知っておく必要があります。
SNSアカウントから連絡を取り、関係構築を目指してみてはいかがでしょうか。
37. 競合他社について言及している(そして、自分のサイトについては言及していない)サイトを探す
intext:[competitor] OR intext:[competitor] -site:website.com -site:website.com
「site:」、「intext:」、「OR」を使うことで、ライバルサイトについて触れている(そしてあなたのサイトについては言及していない)ページを検索できます。
Google検索コマンドの組み合わせを試し、あなたのサイトの存在を知らないと思われる─それでも、類似サイトについては言及している─ページを見つけましょう。
ひとたび、あなたのサイトではなく競合サイトのみについて言及しているページやサイトを見つけたら、そこに掲載してもらえないか(被リンク獲得のチャンス)尋ねてみるのが得策です。
38. スポンサードコンテンツ掲載の機会を探す
[topic] intext:"this is a sponsored post by"
スポンサードコンテンツとは、料金を支払うことで他サイトに掲載してもらう、宣伝のための記事を意味します。

Google検索コマンドでスポンサードコンテンツ掲載の機会を探す具体的な方法は、以下の通りです。
- sponsored post results(スポンサードコンテンツ)
- [topic] intext:”this is a sponsored post by”(こちらはスポンサードコンテンツ)
- [topic] intext:”this post was sponsored by”(このコンテンツはスポンサードコンテンツ)
- [topic] intitle:”sponsored post”(スポンサー付きの記事)
- [topic] intitle:”sponsored post archives” inurl:”category/sponsored-post”(スポンサー付きの記事)
- “sponsored” AROUND(3) “post”(スポンサー … 記事)
39. 競合サイトがどれくらいの頻度で新しいコンテンツを公開しているかを調べる
site:[website} (+ some filtering in Google)
多くの場合、ブログ記事は特定のサブフォルダまたはサブドメインの中に整理されています。
- サブフォルダ: https://kinsta.com/blog/
- サブドメイン: https://blog.hubspot.com/
サイトにおけるコンテンツの投稿頻度を探る方法は以下の通りです。
- 「site:」検索コマンドで特定のサブフォルダやサブドメインを検索
- Google検索の「ツール」へ移動
- 日付範囲を選択

インデックスされたページを確認することで、特定のサイトにおけるコンテンツ公開の頻度が把握できます。
この検索コマンドを検索クエリと組み合わせて、特定のトピックについてどれだけのコンテンツが公開されたかを調査することも可能です。
40. 競合サイトへのリンクを貼っているサイトを探す
link:[website.com]
「link:」検索コマンドで、競合サイトがどこから被リンクを獲得しているのかを確認できます。これをGoogle検索ツールにある期間指定と組み合わせることで、最近貼られたリンクについての洞察が得られます。

補足:こちらの「link:
」Google検索コマンドは、2017年にGoogleにより非推奨となりました。そのため、結果が不安定になることもあります。しかしながら、これを使って、その後の調査を進めるための価値ある情報を得ることは可能です。
まとめ
検索コマンドを使って、Google検索の精度を高めることが可能です。この詳細な、そして、具体的な機能を使いこなしさえすれば、Google検索は、非常に柔軟なオンラインツールとなり得ます。基本的なコマンドをいくつか覚えておくだけでも有用でしょう。
続いては、あなたの番です。普段から活用している特定のGoogle検索コマンドはありますか?
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