サイトの読み込み速度を引き上げるには、いくつかの事柄に対処する必要がありますが、それらをすべて組み合わせることで、エンドユーザーにより高速なページを提供することができます。効果的な運用には時間がかかるものです。しかし、今日のウェブの世界では、ページ表示速度は譲れない条件です。これは周知の事実でしょう。
スピードに関して言えば、Kinstaのホスティングプラットフォームには、高速サイト構築を後押しする機能がたくさんあります。そして、本日、Kinstaのお客様がページ読み込みをさらに高速化できるよう、新たな機能をご紹介します─Kinsta CDNを介した圧縮機能です。
そもそも「圧縮」とは?
コードの圧縮とは、JavaScriptやCSSファイルから不要な要素を取り除くことを意味します。空白、開発者によるコメント、改行などがこれにあたります。
これらの要素は、そもそもコードの一部です。なぜなら、コードは人間(ウェブ開発者)によって書かれ、読まれるものだからです。しかし、コードは機械(ブラウザ)にも読まれ、機械はそのスクリプトやスタイルシートを理解するために、例えばインデントやコメントを必要としません。機械は単に必要な動作をするだけです。
圧縮でページ表示速度が向上する理由
圧縮によって、ブラウザの操作に不要な要素を取り除き、ファイルサイズを小さくすることで、高速化という面でいくつかのメリットが得られます。
- JavaScriptやCSSのファイルサイズが小さくなります。
- 圧縮したファイルのスクリプトは、より速く読み込まれます。
- 圧縮したCSSファイルは、より速く解析されます。
これらを組み合わせることで、ページの読み込み速度を向上させることができます。そして現在では、この操作を直接MyKinstaから実行可能です。
コード圧縮機能のご紹介
「ページ表示速度は引き上げたい。でも、処理は難しそう」─そんな心配はご無用です。Kinstaをご利用であれば、Kinsta CDNを有効にし、MyKinstaからいくつかのチェックボックスにチェックを入れるだけで完了します。
これだけで、ファイルが圧縮されます。
具体的には、今回紹介したコード圧縮機能により、JavaScriptファイルのみ、CSSファイルのみ、あるいは両方を最適化できます。
Kinsta CDNで圧縮する3つのメリット
Kinstaでは、Kinsta CDNを支えるCloudflareのエッジネットワークで圧縮処理が行われ、そこでキャッシュされるため、ウェブアプリ、PHPスクリプト、プラグインに頼ることなく、圧縮を最大限に活用することが可能です。これは、次のような直接的なメリットにつながります。
- Cloudflareはコード圧縮を自社で行うため、(お客様の)サーバーでは、ファイル圧縮のためにCPU、メモリ、ストレージなどのリソースを追加で使用する必要がありません。
- Cloudflareはバックグラウンドでファイルを圧縮するので、圧縮されていないアセットへの最初のリクエストであっても、Cloudflareの圧縮処理により遅れることはありません。かかるアセットの次のリクエストでは、キャッシュ・圧縮されたものが配信されます。
- Cloudflareは、リクエストを出したサイト訪問者に最も近いエッジサーバーから直接、圧縮処理済みのファイルを配信するので、お使いの(Kinstaなどの)サーバーには、圧縮したファイルをその後提供するという負荷がかかりません。
今後の流れ
コードの圧縮は、現時点でKinstaのお客様にご利用いただける中でも、最新の機能です。お客様のページ表示速度を簡単に、そして劇的に向上させることができます。すでにすべてのプランで追加費用なしでご利用可能です。詳しい情報については、ドキュメントをお読みください。
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