誰にでも、日常使いのお気に入りのブラウザがあるはずです。多くのブラウザの機能は似通っていますが、よりセキュリティとプライバシーに力を入れたブラウザが存在することを「知る」ことが重要です。安全なブラウザを選ぶことで、ネット上でのあらゆる操作を危険から守ることができます。

セキュリティに力を入れたブラウザはデータの安全な保持を助け情報の傍受を効果的に防いでくれます。人気ブラウザの多くにセキュリティやプライバシー関連の機能がありますが全てが使いやすいわけではありません。

今回は、皆さんのニーズに合った安全なブラウザ選びをお手伝いします。ChromeからTorまで、今人気のブラウザを6つ厳選しました。

早速、その中身を見ていきましょう。

安全なブラウザ選びに関する動画版コンテンツもございます。

安全なブラウザとは?

ほとんどのブラウザは、デフォルトで非常に安全かつプライベートな環境を提供しているわけではありません。ブラウザのプライバシーやセキュリティをどのように設定するかは、ユーザー側の判断に委ねられています。

デフォルトでは、ほとんどのブラウザが、ユーザーが訪れたサイトを記録し、クッキーを保存し、パスワードの保存を勧めます。また、サイトがユーザーの位置情報などの個人情報へアクセスしたり、ポップアップの表示やスクリプトの実行を許可する可能性もあります。

Chromeのプライバシー設定を変更する
Chromeのプライバシー設定を変更する

安全なブラウザには、情報を保護し、匿名性を確保するための様々な機能が用意されています。しかし次の章で説明するように、よりプライベートにブラウジングしようとすると、多くの場合利便性の低下につながります。

安全なブラウザには、情報を保護し、匿名性を確保するための様々な機能が用意されています。しかし次の章で説明するように、よりプライベートにブラウジングしようとすると、多くの場合利便性の低下につながります。🔒 ご紹介するブラウザの中から新たなお気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか ⬇️クリックでつぶやく

ブラウザセキュリティの基本

ブラウザのセキュリティにおいて重要なのは、データのプライバシーや総合的なブラウジングの安全性に関するベストプラクティスを実践すること。私たちの経験上、次の機能を備えたブラウザでは、安全なブラウジングが可能です。

  • 「安全でない」と判断されたサイトやダウンロードの警告
  • サイトに許可する操作をユーザーが制御可能
  • クッキーを無効にすることが可能(希望する場合)
  • ほとんどのサイトでポップアップをデフォルトで無効化
  • ほとんどのサイトでリダイレクトをデフォルトで無効化
  • すべてのサイト、または特定のサイトでスクリプトを無効化
  • 閲覧履歴やキャッシュの管理
  • ブラウザの頻繁な更新

一部のブラウザには、より高度なプライバシーとセキュリティに関する機能が標準で搭載されています。しかし、新しいブラウザの設定をする際には、必ず手動で設定することをお勧めします。これは、どのソフトウェアを使用しているかにかかわらず言えることです。

2021年現在のブラウジング環境は以前と比べ、格段に安全になっています。様々な機能が、データを搾取しようとしたり、安全でないファイルをダウンロードさせようとする危険なサイトからユーザーを保護してくれます。最新のブラウザを使用しており、基本的な常識さえ持っていれば、あなたのデータは安全なはずです。

2022年におすすめの安全なブラウザ6選

ここからは、人気の高い安全な6つのブラウザを詳しく見ていきましょう。

なお、ブラウザはセキュリティやプライバシー機能の高い順に記載しているわけではないことにご留意ください。すべてをご覧になった上で、どのブラウザがご自身のニーズに最も合っているかご検討ください。

1. Chrome

Google Chromeのホームページ
Google Chromeのホームページ

Chromeは、市場シェアの観点では間違いなく現代を代表するトップブラウザです。データの保護と匿名性の確保を助ける機能も豊富に用意されています。

Chromeの機能がこちら。

  • サイトによる追跡を拒否
  • ポップアップやスクリプトをブロック
  • 部分的または全体的にクッキーをブロック
  • 危険なサイトへのアクセス時や安全でないファイルのダウンロード時に警告を表示
  • 保存しているパスワードが漏えいした時に通知を受信
  • サイトに付与される権限を制御
  • 特定のサイトをブロック

Chromeでは、シークレットモードも利用でき、セッションごとに履歴やクッキーが保存されなくなります。また、ブラウザの更新が頻繁にありコードの一部はオープンソースです。

Chromeは設定次第では非常に安全性の高いブラウザになり得ますが、プライバシーとなると、最有力とは言えません。Googleアカウントへのログインが必要であり、Googleにより個人情報の多くが監視されます。他サイトとの情報の共有が無い“とは言え”です。

ちなみにGoogleは現在、訴訟の真っ最中です。シークレットモードを使用している時ですらユーザーを追跡していたと疑われています。

2. Safari

Safariのホームページ
Safariのホームページ

もしAppleのデバイスをお使いであれば高い確率で、Safariを使っているはず。Safariは、Chromeに続く市場シェアを誇りその比率は成長を続けています。

セキュリティに関して言えば、Safariには次のようなデータ保護を助けるたくさんの機能があります。

  • 危険なサイトの読み込み防止
  • インテリジェンスを駆使したトラッキング防止機能(ITP)。これは、広告主による追跡を制限するものです。
  • すべてのCookieのブロック
  • ウェブサイトによるブラウザキャッシュ利用のブロック
  • デフォルトでポップアップをブロックする機能
  • サイトの権限を制御
  • プライバシーレポートの利用(ここから、ウェブ上で遭遇したトラッカーがわかります)

また、Appleという会社はプライバシー保護に力を入れています。2021年のアップデートではアプリによるユーザーの追跡を防ぐ機能が実装されました。Apple社製品利用者にとっては非常に嬉しいニュースです。

2020年、Googleの研究者がSafairのセキュリティに関する複数の欠陥を指摘しました。その中には、ITP機能によってユーザーデータが流出したという指摘がありましたが、Appleはこの問題を修正したと主張しています。しかし、Safariはオープンソースではないため、自分のデータに何が起こっているのかを把握することは困難です。

Safariでもプライバシーは保護され第三者に共有されませんが、オープンソースではありませんので、情報はAppleが掌握します。これは、アプリやプラットフォームに密接につながったブラウザに見られる典型的な問題です(同様の問題がChromeでも指摘できます)。

3. Firefox

Firefoxのホームページ
Firefoxのホームページ

Mozilla Firefoxは世界でも有数の有名ブラウザです。しかし、ここ十年ほどでChromeやSafariとは打って変わって人気の低下に苦しんでいます。2010年には、Firefoxの世界的ブラウザ市場シェアは約31%でした。しかし11年後には、11.4%にまで下がっています

Firefoxの人気低迷はブラウザの再開発を促すかたちになりました。とは言え、いまだにFirefoxは非常に安全なインターネットブラウザです。その特徴は次の通りです。

  • オンライントラッカーを複数層のセキュリティで阻止
  • ウェブサイトによる追跡状況をカテゴリー毎に示したレポート
  • データ侵害についてのアラートを送信
  • Firefoxによるデータの収集を拒否する機能
  • サイトに付与される権限のコントロール
  • ポップアップをデフォルトでブロック
  • 危険なファイルのダウンロードをブロック
  • すべての接続をHTTPSで読み込み

Firefoxはオープンソースのプロジェクトですのでスキルを持つ人であれば誰でもコードを解析することで不適切なデータ収集がないことを検証できます。また、Firefoxは頻繁に更新されています。

セキュリティとプライバシーの柔軟性も均整が取れています。企業によるプライバシーへの配慮も折り紙付きです。これらの特徴を武器にChrome, Safari, Edgeといった大手に引けを取らないほどの魅力を見せていると言えます。

4. Edge

Microsoft Edgeのホームページ
Microsoft Edgeのホームページ

Microsoft EdgeはInternet Explorerの意思を受け継ぎながらそれとは一線を画す違いを持ちます。決してInternet Explorerの“二番煎じ”と侮ってはなりません。2020年1月、EdgeはChromiumへ切り替え、一部がオープンソースとなりました。また、セキュリティアップデートが多くリリース速度ではChromeに匹敵します。

Edgeは、市場シェアではFirefoxをわずかに上回りますが、ChromeとSafariには及びません。Edgeには、次のようなセキュリティ関連の機能が搭載されています。

  • 複数階層でのトラッキング防止
  • ウェブ上でブロックしたトラッカーの確認
  • ブラウザのプライベートモードで使用するトラッキング防止機能のレベル設定
  • 支払い方法を保存したかどうかに関する情報をサイトが確認することを阻止
  • 悪質なサイトやファイルのダウンロードの自動回避
  • Microsoftによるトラッキング回避オプション

Edgeは、ChromeやSafariと同様にプライバシーに関するデータをユーザーから収集しています。一部の調査では、Edgeはハードウェアの識別子を第三者と共有しているためプライバシーへの配慮が足りないとされています。

Edgeは、Microsoftの従来のブラウザに比べてユーザーエクスペリエンスが大幅に向上していますがプライバシーを重要視した選択肢とは言えません。しかし、機能面で大きな進歩を遂げており市場シェアも拡大していることから、今後も注目するだけの価値があるでしょう。

5. Brave

Braveのホームページ
Braveのホームページ

Braveは、ブラウザ業界の新参者です。2019年にローンチされ、いまだに人気ブラウザほどの市場シェアはありません。2021年の市場データを確認してみるとわかるとおり、Braveのシェアは0.05%で最下位となっています。

トップブラウザ市場シェア
トップブラウザ市場シェア

市場シェアこそ小さいもののBraveはここ数年で誕生したブラウザの中で群を抜いて興味深い選択肢です。密接に連動した広告プラットフォームや仮想通貨など、他のブラウザにはない革新的な機能を数多く誇ります

Braveは他のブラウザよりも積極的にセキュリティ強化に取り組んでいます。その機能の一部をご紹介します。

  • サードパーティの広告をデフォルトでブロック
  • デフォルトでトラッキングをブロック
  • パスワードマネージャー内蔵
  • クッキーやスクリプトをブロック
  • Torブラウザと同様のプライベートブラウジング(次の項目で説明)
  • すべての接続でHTTPSを使用

Braveの注意すべき点としてChromiumを土台に構築されています。つまり一連のプライバシー設定にもかかわらず、データのGoogleサーバーへの共有についての懸念は拭えません。

Braveではデフォルトで広告がブロックされますがそれ自体の広告が表示され、追跡もあります。Braveそのものの広告や報酬を無効にすることはできますが、プログラム全体がBraveの表明するプライバシー基準に反しています。

6. Tor

Tor Projectのホームページ
Tor Projectのホームページ

プライベートブラウザと言えばTor Project(略してTor)でしょう。Torプロジェクトは、もともとFirefoxをフォークしたブラウザで、Torネットワークを利用できるように特別に設計されています。

これらのことから、Torは最も安全なウェブブラウザと言えます。利用者のプライバシーを保護するために様々な努力がなされています。しかし、一方でTorは決してユーザーフレンドリーとは言えません(使いやすさが重視されていません)。

Torによるプライバシー保護の取り組みを理解するために主な機能をご紹介します。

  • ボランティアのリレーサーバー間を経由することでリクエストの追跡が非常に困難
  • デフォルトでトラッキングを無効化
  • すべてのサイトでスクリプトをデフォルトで無効化
  • 利用者の閲覧履歴追跡無し
  • すべてのサイトでHTTPS接続を強制
  • デフォルトで、各セッション後に全Cookieを削除

これらの機能を踏まえると、Torは日常使いに最適な選択肢とは言い難いです。例えば、一部のサイトではTorの出口リレーがブロックされアカウントにログインできません。デフォルトでスクリプトをブロックするため多くのサイトが正常に表示されません。

また、インターネット接続が高速でもTorはかなり遅くなりがちです。これは、接続を何度もリレーすることの副作用です。難読性は高まりますが。快適さは犠牲になります。

最も安全でプライベートなブラウザとなるとTorの使用をお勧めします。「Freedom of the Press Foundation」のSecureDropなど多くの内部告発プログラムが、Torの使用を推奨しているのも不思議ではありません。

最も安全なウェブブラウザは結局どれなのか?

安全性という点で、Torに勝るものはありません。Torは、プライバシー確保を支えるブラウザでありデータ保護に力を入れています。しかし、Torは日常的に使うことを意識した設計ではなく、決して使いやすいとも言えません。

FirefoxもBraveも、しっかりとしたセキュリティ性能、プライバシー保護の取り組み、そして、使いやすさのバランスが取れています。プライバシーを重視する方にとっては、どちらのブラウザも素晴らしい選択肢です。しかし、より安全性を高めるには、両ブラウザのプライバシー強化用拡張機能を利用することをお勧めします。

一般的な拡張機能の種類には、次のようなものがあります。

  • パスワードマネージャー ─ Braveには標準で搭載されています。ただし、サードパーティーのものを使えばより安全です。
  • スクリプトブロッカー ─ Firefoxもbraveもスクリプトブロック機能を備えています。しかし、一部の拡張機能ではサイトごとではなく、各ページ内で特定のスクリプトをブロックすることができます。
  • 広告ブロッカー広告を無効にすることでウェブブラウジングがより快適になります。Braveはデフォルトで広告を無効にしますが独自の広告ネットワークへの参加が呼びかけられます。

Firefoxには豊富なアドオンがあります。一方、BraveはChromiumをベースにしているためChromeの拡張機能が利用できます。選択した拡張機能とブラウザを最新の状態に保ちながらプライバシー設定を確認していれば安全にウェブを利用できるでしょう。さらに、どちらのブラウザも主要OSで利用可能です。

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まとめ

2021年に安全なブラウザを選ぶのは、決して難しくありません。一般的に、Chrome、Edge、Safariなどの特定のシステムにつながったブラウザでは、データが100%安全とは言い切れません。この3つのブラウザが決してダメだというわけではありませんが、ユーザーのプライバシーが第一に考えられているとは言えません。

セキュリティやプライバシーを重視するならTor、Firefox、Braveの方が有力です。しかし、Torは日常的に使用するには使い勝手が劣ります。残るはBraveかFirefoxです。Chromiumベースのブラウザかそれ以外のブラウザがいいのか次第です。とは言え、どちらも優れた選択肢です。

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