株式会社マネーフォワード 様(以下敬称略、表記を「マネーフォワード」に統一)は、「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションにもとづき、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」、ビジネス向けクラウドサービス「マネーフォワード クラウド」など、個人や法人、すべての人のお金の課題を解決するサービスを提供されています。
今回は、マネーフォワードのMoney Forward Business Company SMB本部 SEO・メディア部 部長である阪口 智彦様にKinstaにまつわるお話を伺いました。
会社概要
- 業界:フィンテック
- 従業員:1,008名(2021年5月末時点)
課題
事業の成長は、言わずもがなの優先事項。しかし成長するにつれ、「ホスティングまわり」の整理整頓が必要に。
まずは、マネーフォワードのインフラ管理体制から見てみましょう。
「弊社では、社内横断のインフラ専門のチームがあり、弊社の各サービス環境はもちろん、WordPressで構築しているメディアサイトのサーバーなども、インフラチームの管理対象に含まれています。
Kinsta利用前の当時、WordPressで運用しているサイトは約30サイトほどありました。弊社は、事業も組織も短期間で急成長してきたこともあり、その時々で求められる要件や利用できる環境が目まぐるしく変わっていき、気付けば様々な部署で、ドメインやサーバー環境が異なるWordPressが乱立しているという状況でした」
同社にとって、これが大きな負担となるのは時間の問題でした。
「本来はメインとなる事業に専念したいところですが、そのような状況のため、WordPressサーバーの運用負荷が高くなってしまい、稀に障害が発生してしまった際、対応に取られる作業コストが大きなストレスになっていました」
解決策
サーバー運用負荷の高まりに終止符を打つべく、マネージドホスティングサービスに注目し一元管理を徹底することに。WordPress向けホスティングサービスを探す中で、Kinstaを見つける。
「IP制限、Basic認証、CDN、TLS証明書の自動管理、Kinstaへのサイト移行サービスなど、他のWordPressのマネージドサービスと比較しても、運用の中で必要な機能が非常に充実していると感じました。
Kinstaへの移行に関しては、バックアップファイルを一式お渡しするだけで、サイトを構築していただけたので非常にラクでした。
また、独自のリバースプロキシを経由してKinstaにアクセスを振り分けたいという弊社の要望をお伝えして、それに関わる諸設定も柔軟にご対応いただけたので、移行作業をスムーズに完了させることができました」
結果
移行後、サーバーの平均応答時間がおよそ7分の1に短縮。
「移行後は、サイトの追加や、ステージング環境の作成、キャッシュ管理、アクセスログやエラーログの確認などが、MyKinstaから簡単に行えるようになり、開発・運用に必要な作業の大部分は、インフラチームの手をかけることなく、各部署の担当者の作業で完結できるようになりました。
また、これまでパフォーマンス面で障害になることもなく、安定してサイトを運用できています。例えば、弊社では、『確定申告の基礎知識』というサイトを運用していますが、Kinsta移行以前の環境では、2、3月の確定申告シーズンのピークタイムで、一時アクセスしづらくなることがありました。しかし、Kinstaに移行してからは、そういったパフォーマンス起因でのアクセス障害は発生しておりません」
Kinstaへの移行後の実際の変化を、データでもご紹介します。
- 移行前:0.89秒
- 移行後:0.12秒
上のスクリーンショットからわかる通り、明らかな「サーバーの平均応答時間」の短縮が見られます。TTFBの低さは、Kinstaの高速マネージドホスティングにおける特徴の一つです。