WordPressで上書きした内容を元に戻したいですかか? ミスをして、コンテンツを以前のバージョンにロールバックしたいですか?
本記事では、「リビジョン」というコア機能とそれに関連する機能である「自動保存」を使用して、WordPressでコンテンツを元に戻す方法について説明します。
リビジョンと自動保存は、投稿、固定ページ、またはカスタム投稿タイプのスナップショットであり、必要に応じて変更を簡単にロールバックできるための機能です。
本記事では、まずリビジョンを使用してWordPressで変更を元に戻す方法を示します。やり方の説明の後に、リビジョンと自動保存の仕組みと、効果的な使用方法をについてもう少し説明します。大きなミスを犯しても、スナップショットはいつでも利用可能です!
リビジョンを使用してWordPressで変更を元に戻す方法
まず、「ハウツー」から始めます。なぜなら、あなたは多くのストレスにさらされており、できるだけ速くなくなった作業内容を元に戻したいだろうと理解しているためです。ただし、問題を修正した後は、WordPressのリビジョンを使用する際にパフォーマンスに関する重要な考慮事項があるため、本記事全体をお読みになることをお勧めします。
ステップ1. リビジョンインターフェースを開く
リビジョン機能にアクセスするには、WordPressエディターのサイドバーの「リビジョン」リンクをクリックします。
ブロックエディター(Gutenberg)では以下の場所にあります。
クラシックエディターでは以下のとおり。
いずれにしてもリビジョンインターフェースの外観は同じです。
ステップ2. 復元するリビジョンを選択する
リビジョンインターフェースは以下のようになっています。
ここで複数の操作が行えます。まず、上部のスライダーを使用して、ご希望のリビジョンを選択します。
その下で、WordPressは選択されたリビジョンと、選択されたリビジョンの直前のリビジョンを比較します。
赤いハイライトは内容が削除されたことを示し、緑のハイライトは新しい内容が追加されたことを示します。
リビジョンをその直前のリビジョンではなく任意のリビジョンと比較したい場合は、「2つのリビジョンを比較」の項目にチェックを入れて、スライダーを使用して2つのリビジョンを比較することもできます。
ステップ3. リビジョンインターフェースを復元する
WordPressで変更を元に戻し、リビジョンを復元する方法は2つあります。
- 完全な復元
- コピーと貼り付けを使用して、ある部分のみを手動で復元する
「このリビジョンを復元」ボタンを使用して、選択されているリビジョンを復元できます。(リビジョンを表示しているか、自動保存を表示しているかによっては、「この自動保存を復元」と表示されることもあります。)
このボタンを押すと、現在公開されている内容をリビジョンで完全に置き換えることになるため、注意してクリックしてください。
この方法が適していない場合は、単に変更内容をコピー&ペーストするのが最善です。たとえば、元に戻したい段落を1つ削除したが、それ以降に追加した内容は上書きしたくないという場合に有用です。
復元したい内容を単にコピーしてエディターに貼り付けます。
以上で完了です。
復元した内容を取り消すことはできるのか
リビジョンを復元した後、何かしらの理由で取り消したい場合も、同じリビジョンインターフェースで実行可能です。
「このリビジョンを復元」ボタンをクリックすることで、他のリビジョンが削除されることはなく、復元したコンテンツのリビジョンも生成されます。
WordPressのリビジョンと自動保存の概要
内容の復元方法をご説明しましたが、その背景をもう少し掘り下げてみます。
WordPressが変更を「保存」する方法は2つあります。
- リビジョン:「下書きの保存」「公開」または「更新」をクリックするたびに、コンテンツのスナップショットを保存。デフォルトではリビジョンの数は無制限だが、制限するのが得策。
- 自動保存 :「下書きの保存」「公開」または「更新」をクリックしなくても、クラシックエディターでは60秒ごと、ブロックエディター(Gutenberg)では10秒ごとに、スナップショットが自動保存される。一度に1つのスナップショットのみ保存されるため、新たなものが生成されるたびに置き換えられる。
リビジョンインターフェイスでは、リビジョンと自動保存の両方にアクセスでき、同じ手順を使用してどちらからも復元できます。
自動保存は、赤い文字で自動保存であることが強調されますが、以下のようにリビジョンと同じように表示されます。
リビジョン数を制限したい理由
WordPressのリビジョン機能は、WordPressの変更を元に戻すのには確かに役立ちますが、リビジョンはWordPressデータベースに新たな行を生成します。長年にわたってリビジョンが蓄積されていくと、データベースが肥大化し、パフォーマンスに影響が出る可能性があります。中には、リビジョンだけで10万行を超えるWordPressサイトも珍しくありません。
リビジョン機能を完全に無効にする必要はなく、各投稿で保存されるリビジョンの数を制限することをおすすめします。
WordPressでリビジョン数を制限する方法はこちらでご紹介しています。
基本的には、3〜4件にとどめておくのが賢明です。3〜4件のリビジョンがあれば、何かしらのミスが生じても内容を復元することができ、データベースが肥大化することもありません。
自動保存の設定
クラシックエディターで作業している場合は、60秒ごとに自動保存が生成されるのは先に触れたとおり(投稿ごとに1つのみ)。
wp-config.phpファイルを編集して、この頻度を変更することも可能です。
ブロックエディター(Gutenberg)では、10秒に一度自動保存が生成されますが、必要に応じてDisable Gutenberg Autosaveプラグインを使用して頻度を更新することができます。
スナップショットの復元(バックアップ)
Kinstaをご利用であれば、リビジョンや自動保存では修正できない深刻な誤りが生じた場合、いつでもスナップショット(バックアップ)からWordPressサイトを復元することができます。毎日自動でバックアップが行われ、各スナップショットは最低14日間保存されます(プランにより異なる)。
MyKinstaで該当するサイトをクリックして「バックアップ」画面を開き、復元するバックアップを選択します。
さらに、Kinstaではバックアップ復元などの重要な操作を行う際にも、直前にバックアップが生成されます。これにより、万が一の問題が生じても安心です。
Kinsta以外をご利用の場合は、WordPressバックアッププラグインを使用してください。パフォーマンスを考慮し、増分バックアップに対応するものがおすすめです。
まとめ
WordPressのリビジョンは、変更を取り消し、以前のバージョンにコンテンツを復元できる便利な機能です(内容の一部をコピー&ペーストするのにも有用)。
エディターの「リビジョン」をクリックすると、投稿または固定ページのリビジョンにアクセス可能です。
画期的な機能ですが、パフォーマンスを考慮してリビジョン数を制限することはお忘れなく。リビジョン数の設定方法はこちらをご覧ください。