WordPress市場シェア統計(2011〜2024年)

ウェブサイト作りについて調べ始めると、必ず遭遇することになるのが、WordPressをはじめとする「コンテンツ管理システム(CMS)」です。こちらのページでは、CMSの中でも特に名の知れたWordPressの市場シェア、競合ソフトウェアとの比較をご紹介します。

要約

  • WordPressは世界で最も人気のあるコンテンツ管理システム(CMS)
  • WordPressはブログ業界だけでなく、EC業界でも支持を集めている

この点を踏まえ、WordPressの市場シェア、またWordPressの人気ECプラグイン、WooCommerceとEasy Digital Downloadsの市場シェアもご紹介します。

WordPressの市場シェアは全ウェブサイトの43.6%

W3TechsによるとWordPressは、コンテンツ管理システム(CMS)を使用しないもの、カスタムコーディングしたCMSを使用するものを含め、インターネット上のすべてのウェブサイトの43.6%を支えています。つまり、WordPressはウェブの3分の1以上を動かしていることに。既知のCMSを導入するサイトだけに絞り込むと、その市場シェアはさらに圧倒的です。

主要なCMSで作成されたウェブサイトに限定すると、WordPressの市場シェアは、62.1%になります。内訳は以下の通りです。

すべてのウェブサイトCMS導入サイト
WordPress43.662.1
Joomla1.82.6
Drupal1.11.6
Squarespace2.13.0
Wix2.63.8

SquarespaceWixなどのホスティング一体型ウェブサイトビルダーも近年注目されていますが、この統計から、WordPressの勢いが減速していく可能性は低いでしょう。また、同じ自己ホスティング型であるJoomlaDrupalにも、圧倒的な差をつけています。

WordPress市場シェアの成長率

WordPressの市場シェアは、2011年以降一貫して成長を続けています。2023年には、2011年以来初めて成長率を落としましたが、わずか0.5%にとどめています。

2017年の初めには、WordPressは全ウェブサイトの27.3%を支え、2022年12月までに、43.2%まで市場シェアを拡大。

過去の統計を見てみましょう。W3Techsは、2011年から2023年までの市場シェアを公開しています。

2011201220132014201520162017201820192020202120222023
13.1%15.8%17.4%21.0%23.3%25.6%27.3%29.2%32.7%35.4%39.5%43.2%42.7%

このように、WordPressは過去8年間、一貫して市場シェア(市場全体のシェア数)を伸ばし続けています。この成長傾向が今後も継続すれば、インターネット上の全ウェブサイトの半数をWordPressが支える日もそう遠くはありません。

また、2022年には、225以上もの企業がWordPressのコアに貢献しています。

他のコンテンツ管理システムとの比較

WordPressが成長を続けていることはわかりましたが、競合ソフトウェアの成長率も気になります。(WordPressと同じ)自己ホスティング型のCMSにおいては、WordPressが大きくリードしています。

JoomlaとDrupalの2022年から2023年にかけての成長率は以下のとおりです。

  • Joomlaの市場シェア:2.6%(変化なし)
  • Drupalの市場シェア:2.0%から1.6%に減少

ホスティング一体型ウェブサイトビルダーの事情はやや異なります。

SquarespaceやWixなどは、市場全体で見ればまだ小さな割合でこそありますが、自己ホスティング型のCMSと比べると、急成長を遂げています。

SquarespaceやWixの2022年から2023年にかけての成長率は以下のとおり。

  • Squarespaceの市場シェア:2.7%から3.0%に増加
  • Wixの市場シェア:2.9%から3.8%に増加

WordPressが依然として市場を牽引している一方で、ホスティング一体型ウェブサイトビルダーはより速いペースで成長しています。JoomlaとDrupal(一時期はWordPressも該当)の成長率は減少または横ばいという現状ですが、SquarespaceとWixの利用者は増加しています。

WordPress trends vs other CMS

WooCommerceの市場シェア

当初ブログプラットフォームとして登場したWordPressが、他の分野、特にEC業界でも広く使用されているのは意外かもしれません。

BuiltWithによると、WordPressで最も人気のあるECプラグイン、WooCommerceは、インターネット上のECサイトの19%で使用されています。そこまで大きな数字ではありませんが、トラフィックの少ないサイトを除外すれば、実際にはシェアはこれより大きくなります。

インターネット上の上位100万サイトを見ると、WooCommerceは人気のソリューションです。

WooCommerceとShopifyの市場シェアの比較

WooCommerceが市場で存在感を発揮する一方、Shopifyもまた高い競争力を持ち、カテゴリによってはWooCommerceより優勢です。WooCommerceとShopifyの市場シェアは、それぞれ以下のようになっています。

WooCommerceShopify
インターネット全体19%26%
上位100万サイト17%21%
上位10万サイト10%19%
上位1万サイト6%19%

上位10万件、1万件のサイトだけを見ると、Shopifyの方がシェアを占めています。しかし、上位10万件のうち、既知のECプラットフォームで実行されているのは5万8,501サイトのみであることを踏まえると、サンプル数はそこまで多くありません。上位1万件サイトのうち、各プラットフォームを利用するサイト数は以下のようになっています。

  • Shopify:341サイト
  • WooCommerce:118サイト

Easy Digital Downloadsの市場シェア

WooCommerceには劣りますが、Easy Digital DownloadsもEC業界で広く使用されています。

BuiltWithによると、Easy Digital DownloadsはBuiltWith Top Million(インターネット上で最も人気のある100万サイトの推定値)の0.08%を占めています。

CMSの頂点に立つWordPress

Squarespace、Wix、Shopifyのようなホスティング一体型サイトビルダーが少しずつシェアを伸ばしていることは注目に値しますが、今回ご紹介した統計から、依然としてWordPressが世界で最も人気のある選択肢であることがわかります。

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