PHPの新バージョンリリースは、決して見逃せない、一大イベントです。毎回、真新しく興味深い機能パフォーマンスの改善がもたらされています。それがまさに、今回のPHP 8.1にも当てはまります。2021年11月25日にリリースされ、そして現在、Kinstaのすべての環境でご利用いただけます。

PHPのバージョンを 8.1に変更(バージョンアップ)する前に、以下の事柄を把握しておくことをおすすめします。

  • データの損失を防ぐために、操作の前には必ずサイトのバックアップを取るようにしてください。
  • まずステージング環境でテストを行い、問題がなかった場合にのみ本番サイトに変更内容を反映してください。
  • WordPress 5.8(現在の安定版)は、PHP 8.1をサポートしていません。しかし、次のバージョンであるWordPress 5.9(2022年1月25日)では、これがサポートされます。
  • WordPressのバージョンに問題がある場合は、PHP 8.1にバージョンアップする前に、十分な能力を持った開発者と協力してサイトのデバッグを行ってください。
  • すべてのプラグインやテーマがPHP 8.1に対応しているわけではなく、Kinstaのカスタマーサポートはコードの互換性に関する問題への対処を承っておりません。プラグインやテーマに問題が発生した場合には、PHP 7.4 に戻した上で、プラグインやテーマの開発者に PHP 8.1 との互換性について問い合わせてみることをお勧めします。
  • PHP 8.1 、PHP 8.0には ionCube Loaderとの互換性がありません。ionCube Loaderをご利用されている場合には、現時点ではPHP 8.1にバージョンアップしないようにご注意ください。

それでは、サイトで実際にPHP 8.1を有効にする方法をご紹介します。

PHP 8.1への切り替え方法

PHP 8.1にバージョンアップするには、MyKinstaにログインして、サイトの[ツール]タブに移動します。

PHPエンジン」から「変更」をクリックし、ドロップダウンメニューから「PHP 8.1」を選択します。

MyKinstaでPHP 8.1にバージョンアップする
MyKinstaでPHP 8.1にバージョンアップする

バージョンアップには数分かかり、PHPエンジンの再起動が必要になります。これにより、WordPressのバックエンドが数秒間だけ利用できなくなります。サイト訪問者には何の問題も発生しません

バージョンアップ完了時には、MyKinsta内で通知が表示されます。

PHP最新バージョンについては、PHP 8.1に関する詳細記事をご覧ください。また、Kinstaニュースレターのご購読もおすすめです。