WordPressは、定期的に新たな機能の追加やセキュリティの強化、保守関連の更新が行われる「進化し続けるソフトウェア」です。本体のアップデートはWordPressのシステムの安全性と効率を保証するために欠かせません。
WordPressサイトを運営されている方は、最新の機能、パフォーマンスの改善、セキュリティが適用されるよう、常に最新のバージョンに更新しておく必要があります。
今回は、現在のWordPressのバージョンを確認する方法、WordPressの最新バージョンとその機能、最新バージョンへの更新方法についてお話しします。
早速見ていきましょう。
なぜWordPressは定期的な更新を行うのか
本題の前に、WordPressがなぜ定期的に更新を行うのかを理解しておきましょう。簡単にまとめると、次のような理由が挙げられます。
- WordPressでは定期的に新しい機能が追加されます。新たなoEmbedのプロバイダーの追加(WordPress 4.4)などの小さな変更の場合もあれば、Gutenbergの追加によるエディタの完全入れ替え(WordPress 5.0)の場合もあります。いずれにせよ、これらの機能の追加は多くの場合、コンテンツの作成とサイトの構築を容易にしてくれます。
- WordPressの更新にはセキュリティの修正が多く含まれます。ハッカーは常に脆弱性を探しているため、これは終わりのない戦いです。そのため、新たな攻撃の手法に対する最新の保護を適用するために更新が不可欠となります。
- 最近のWordPressバージョンアップでは、一見すると分からないようなパフォーマンスの改善が反映されていることが多いです。すぐにはその変化に気がつかないかもしれませんが、WordPressをよりシンプルかつ高速にしてくれる内容です。WordPress 2.0では、ブログ投稿を公開する操作がかなり改善されました。WordPress 4.0では、プラグインの更新が以前の面倒なプロセスから、ワンクリックのシンプルな操作に簡略化されました。
- WordPress のバージョンアップでは、過去のバグも修正されます。これは全てのソフトウェアで行われるものです。例えるならば、調子が悪くなった車を修理して正常に戻すのと同じです。
WordPressの更新をしなければならない理由を理解したところで、最新のWordPressのバージョンの特徴と、現在利用中のWordPressのバージョンを確認して最新のものに更新する方法を見ていきましょう。
補足: WordPressでは、最新版に更新することが推奨されているものの、過去のバージョンのサポートが完全に放棄されているわけではありません。実際に、過去のWordPressのバージョンは今でも更新されています。例えば、WordPress 3.7の「Count Basie」アップデートは2013年10月24日にリリースされています。さらに、他にも毎年いくつかのアップデートがリリースされています。これは(数は多くありませんが)まだ過去のバージョンを使用しているサイトがあるからです。
現段階で最新のWordPressのバージョンは?
オレゴン州のグラミー賞受賞ジャズミュージシャンの名前から名付けられた「Esperanza Spalding」と呼ばれるWordPress 5.7が現在利用可能な最新のWordPressのバージョンです。いくつもの開発ステージを経て、2021年3月9日にリリースされました。詳しくは、全ての新しい機能やバックエンドの改善について触れた WordPress 5.7に関する詳細記事をお読みください。
WordPress 5.7は公式レポジトリ、もしくはWordPress管理画面から直接ダウンロードできます。
WordPress 5.7の新しい機能は?
WordPress 5.7にはブロックエディタの微調整や改善に加え、高度なブロックを作成しカスタマイズの柔軟性を大幅に向上させる機能など、より大きな変更も新たに追加されています。
Gutenbergエディタが導入されて以降、アップデートの度にその操作性に関する問題点が一つずつ解決されています。WordPress 5.7のアップデートも例に漏れず、ブロックエディタの機能を改善する内容が含まれているので、更新を行った方が良いでしょう。
主な変更点は次の通りです。
WordPressエディタの調整
WordPress 5.7で適用される主な機能の改善は3つ。再利用ブロック、フォントサイズの設定ができる場所が増えたこと、そしてブロックをエディタにドラッグアンドドロップできる機能です。
最も便利になった変更点は、ブロックのドラッグアンドドロップでしょう。これまで、WordPressには、多くの競合ソフトウェアが持つドラッグアンドドロップ機能が標準搭載されていませんでした。 現在では、Gutenbergブロックをクリックし、ページや記事の好きな部分に自由に移動できます。
また、コードブロックとリストブロックからフォントの設定ができるようになったのも便利です。最後に、再利用ブロックに関して、自動保存機能を筆頭としていくつかの機能改善が見られます。
若干異なるよりシンプルなカラーパレット

5.7では、WordPressの管理画面とデザインインターフェースに若干の変更があり、よりシンプルなデフォルトのカラーパレットが採用されました。
管理画面はこれまで56色という膨大なカラーバリエーションがありましたが、現在は7つの基本色のみになりました。シンプルな変更ではありますが、管理画面ではなく、テーマやプラグインのデザインにも適用されるため、重要な変更と言えるでしょう。
コード不要な要素の追加
WordPressのアップデートでは毎回カスタムコードの記述の手間を省くための機能がいくつか追加されています。そのうちの一つが、エディタブロックの「最大高の配置」です。これはブロックが画面全体に広がって表示される機能で、これを使用することでブロックのサイズ設定がしやすくなり、全画面表示にするなど、カバーブロックの使用が比較的容易になります。

また、ソーシャルアイコンブロックのソーシャルメディアアイコンのサイズを変更することもできるようになりました。
最後に、ボタンブロックには幅を特定のパーセンテージに設定できる新しい機能が追加されました。また、ボタンのレイアウトは垂直か水平かを選ぶことができ、ボタンや他のブロックのデザイン性も柔軟になっています。
技術的な改善
次にご紹介する技術的なアップデートは、開発者がWordPressの総合的なパフォーマンスやインフラストラクチャを改善するのに役立つものです。
- iframeの遅延読み込み: WordPress 5.7では、サイト上の全てのiframeにデフォルトで遅延読み込みが設定されます。この機能を適用するために、プラグインを使ったり、新たなコードを記述したりする必要はもうありません。
- 新しいロボットAPIの追加: WordPress 5.7では、検索エンジンでより大きな画像プレビューが表示されるよう、新しいロボットAPIを採用。
max-image-preview: large
ディレクティブがデフォルトで設定されます。robots metaタグ内には他のフィルターを設定することもできます。 - HTTPからHTTPSへの簡単切り替え: これまで、WordPressサイトをHTTPから HTTPSへと切り替える作業はとても面倒でした。WordPress 5.7では、これがワンクリックで完了します。WordPressがデータベースURLの自動更新を行ってくれるため、ほとんど作業が発生しません。
- jQuery 3.5.1への更新: jQueryはWordPressのユーザーインターフェースを支える便利なツールですが、ごちゃごちゃしてしまいがちという欠点もありました。WordPressでは継続的によりすっきりとしたjQueryのバージョンへの更新作業を進めています。
機能についてもっと詳しく知りたい方はWordPress 5.7の詳細記事をご覧ください。
現在利用中のWordPressのバージョンを確認する方法
現在サイトで使用しているWordPressのバージョンを確認する方法は4つあります。バージョンを確認することで、利用できる機能や制限を把握し、新しいWordPressのバージョンに更新すべきか判断することができます。
WordPressのバージョンを確認する4つの方法は次の通りです。
- WordPressのダッシュボードを確認する
- ウェブサイトのフロントエンドから確認する
version.php
ファイルを確認する- WP-CLIを利用する
これらの詳しい方法についてはWordPressのバージョンを確認する方法をご確認ください。この記事では、WordPressサイトからバージョン情報の表示を削除する方法にも触れています。
WordPressの最新バージョンにアップグレードする方法
WordPressを常に最新版にアップグレードするのはとても重要です。バグやセキュリティホール、パフォーマンス上の問題などを最小限に抑えることができます。また、様々な新しい機能が利用できるようにもなります。
WordPressはいくつか前のバージョンから自動コアアップデートを導入しています。現在、ほとんどのユーザーの管理画面には、自動で更新情報や警告が表示されるはずです。
例えば、サイトが更新された旨を知らせるメールが送信されます。メールを削除するか、記録として保存しておくかはあなた次第。これだけでOKです。

新たなバージョンで追加された機能やバグの修正を確認するためにWordPress管理画面の「about」画面を確認することをお勧めします。ずっと待ち望んでいた機能が追加されているかもしれません。
この情報はWordPressにより自動配信される更新メールをクリックして確認できます。直接その画面を開くには domain.com/wp-admin/
のURLの末尾に「about.php」と入力します。この画面では新着情報、クレジット、プライバシーポリシーなどが確認できます。

では、自動更新に関するメールが配信されない場合、最新のWordPressのバージョンにアップグレードするにはどうしたらいいのでしょうか?
手動で更新を行うには、ダッシュボードを開きます。
現在利用中のWordPressのバージョンは「概要」の欄から確認できます。次のスクリーンショットの例では、古いバージョンを使っているので、最新版にアップグレードすることができます。

ダッシュボード画面の他の部分にも警告メッセージが表示されます。最も目立つ場所は、ダッシュボード最上部に表示される「WordPress ○.○が利用可能です!今すぐ更新してください。」というメッセージです。
このメッセージは全ての画面に表示されるので、見落とすことはまずないでしょう。
「今すぐ更新してください」のリンクをクリックすると次のステップに進むことができます。

または、「概要」ボックスにも更新用のボタンが表示されます。「○.○に更新」ボタンをクリックすると、先ほどの「今すぐ更新してください」のリンクと同じ画面に移動できます。

上記をクリックすると、「WordPressの更新」という画面が開きます。最新のWordPressのバージョン番号と「今すぐ更新」というボタンが表示されています。ここで、プラグインやテーマの更新が必要かどうかも確認できます。
WordPressのバージョンを更新する前にデータベースとファイルのバックアップをとっておいた方が良いでしょう。サイトでWordPressのバックアッププラグインを設定している場合でも、手動でサイトをバックアップしておくことをお勧めします。Kinstaでは手動、自動、両方のバックアップ機能が利用できます。Kinsta以外のレンタルサーバーをご利用の方も、こちらのWordPressサイトをバックアップする方法をぜひご覧下さい。
また、バックアップを利用してサイトを復元する方法とお勧めのWordPressバックアッププラグインもご紹介しています。
「WordPressの更新」画面では、バックアップを取ることを推奨するメッセージが表示されます。「データベースとファイルをバックアップ」というリンクをクリックするとWordPressによる手順の説明が確認できます。

これでWordPressの最新版への更新の準備が整いました。
「今すぐ更新」ボタンをクリックしましょう。

更新は通常ほんの数分で完了します。
解凍ファイルの確認、メンテナンスモードの有効化、データベースのアップグレードなど、実行中のプロセスに関するメッセージが表示されます。
最後に、WordPressのバージョンの更新に成功したことを示す短いメッセージが表示されます。その後、「about」画面が表示されます。
補足: WordPressを更新する際、一時的に(通常数秒程度)サイトがメンテナンスモードに切り替わります。売り上げへの影響や、サイト訪問者への影響が心配という方はその点を予め知っておきましょう。問題が発生し、バックアップを復元するのに時間がかかってしまう場合のことも考えて、訪問者の少ない時間帯に更新作業を行うと良いでしょう。

最後にダッシュボードに「about」画面が表示されます。新しい機能や変更点などを確認し終えたら、いつもの作業に戻りましょう。

更新が間違いなく実行されたことを確認するには、ダッシュボードの「概要」の欄をチェックしてください。そこに現在のWordPressのバージョンが表示されます。CodexのWordPress Versionsのページに記載された最新のバージョン(一覧の最下部)と照らし合わせて、正しいバージョンに更新されていることを確認しましょう。フォームの始まりフォームの終わり

なお、WordPressのバージョンを更新するプロセスでは、他に行うべき更新も明らかになります。例えば、プラグインやテーマの更新です。
デフォルトでは、更新が必要な部分にオレンジ色の数字のアイコンが表示されます。「ホーム」タブ下の「更新」では全ての更新情報が確認できます。

テーマ、プラグイン、WordPress本体いずれの更新についても、更新用のリンクが表示されます。最適なパフォーマンスとセキュリティを保証するためにはこれらの更新も行う必要があります。

FTPを使ってWordPressのバージョンをアップグレードする
自動更新を適用するか、ダッシュボードに表示されるリンクをクリックして更新するかのいずれかの方法が最も手っ取り早いですが、WordPressを更新するにはもう一つ方法があります。何らかの理由によりダッシュボードの「更新」ボタンが利用できない場合や、ダッシュボードにアクセスできない場合はこの方法を試してみましょう。
FTP(ファイル転送プロトコル)を利用する方法で、まず最新のWordPressのバージョンをコンピュータにダウンロードします。次に、FTPクライアントソフトを用いてサイトの古いファイルを新しいものに入れ替えます。
FTPを介してWordPressサイトを管理したり、ファイルをアップロードしたりする方法など、詳細についてはFTPに関する記事をご覧ください。
FTPクライアントソフトを利用してWordPressを更新する場合、まずはWordPress.orgのダウンロードページを開きます。画面をスクロールし、「WordPress ○.○をダウンロード」というボタンをクリックします。

ボタンをクリックすると、コンピュータにzipファイルがダウンロードされます。任意の場所に保存し、zipファイルを右クリックし、全てのファイルを解凍します。

該当するWordPressのバージョン番号の記載された解凍フォルダが表示されます。

フォルダをクリックして、FTPを介してアップロードしたいWordPress本体のファイルを開きます。

次に、FTPクライアントソフトを開き、WordPressサイトに接続します。お勧めのFTPクライアントソフトの一覧をまとめていますので、是非ご確認ください。
ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート番号を入力してサイトのルートフォルダに接続します。この情報はKinstaのダッシュボード(MyKinsta)、もしくはご利用のレンタルサーバーの管理画面で確認できます。
サイトに接続できたら、左の列からルートフォルダを探します。ルートフォルダは通常「public」という名前がついています。もしくは、サイト名がフォルダ名として使用されていることもあります。
いずれにせよ、ルートフォルダを開くと、 wp-admin
やwp-content
などのフォルダが表示されます。コンピュータファイルの列に表示されるものとほとんど同じ内容になっているはずです。大きな違いは、コンピュータファイルの列には最新の更新ファイルが含まれていることです。
新しい更新用のフォルダ内の全てのファイルを選択します。そのまま右クリックし、「アップロード」ボタンをクリックします。

FTPクライアントはコンピュータ上の全てのファイルをウェブサイトのサーバーにアップロードしようと試みます。この操作は古いファイルを新しいものに入れ替える操作なので、「上書き」、「以降全て」を選択します。

全てのファイルのアップロードが完了すると正常に完了したことを伝えるメッセージが表示されます。
これで操作が完了する場合も多いのですが、データベースの更新も必要な場合もあります。そのため、FTPクライアントを閉じ、WordPressダッシュボードを開きます。
ダッシュボードに次のメッセージが表示された場合「WordPressデータベースを更新」ボタンをクリックします。

データベースに関するメッセージが表示されない場合は、更新はこれで完了です。通常、このメッセージが表示されるのは、新しいWordPressのバージョン自体でデータベースのアップグレードが必要な場合のみです。
サイトのPHPバージョンを更新する方法もご覧ください。PHPのバージョンはWordPressのバージョンの更新とは別ですが、WordPressのスピードとセキュリティを改善するために、PHPも更新しておいた方が良いでしょう。
WordPressのバージョン更新後のアドバイス
WordPressの更新が完了したら、OK。そう思いがちです。もちろん多くの場合はそうなのですが、念のためサイトが正常に動作するかどうか確認しておきましょう。
WordPressコアファイルを完全に新しいものに入れ替えるので、プラグインやテーマが最新版と互換性がなくなってしまう場合があります。もしくはWordPressへ報告が必要なバグが見つかる可能性もあります。
まずキャッシュを削除してから、新しいブラウザのウィンドウを開き、サイトのフロントエンドをチェックします。全てが素早く表示されることを確認しましょう。このシンプルなテストをバックエンドでも行い、何かおかしなところや、正常に動作しない部分がないかどうかを確認しましょう。
1年間にWordPressは何回更新される?
WordPressには「リリースサイクル」が存在し、次のバージョンの計画、開発、発表をリードするWordPressのコア開発担当者が1名もしくは複数名指名されます。それぞれのサイクルには計画・開発・リリース・発表までの5つのフェーズがあります。
各リリースサイクルは4ヶ月間程度の期間となることが多いようです。少なくともそれが目標です。
しかし、直近のWordPressのバージョンにバグが多い場合などは、このリリースサイクルが不規則になることがあります。
このように、年間3回(もしくは4回)のメジャーリリースが目標ですが、その通りにならないこともあります。また、毎年、過去のWordPressのバージョンに関するメンテナンスを目的としたマイナーアップデートも複数回リリースされるので、割くことのできるリソースと時間によりけりです。
例えば、2020年には次の3つのメジャーリリースがありました。
- WordPress 5.4 (Nat Adderley)- 2020年3月31日
- WordPress 5.5 (Billy Eckstine)-2020年8月11日
- WordPress 5.6 (Nina Simone)- 2020年12月8日
一方、2017年にはメジャーリリースは6月の4.8と11月の4.9の2回しかありませんでした。また、2018年は12月6日にリリースされた5.0(Bebo Valdés)の1回のみでした。
更新がリリースされる際の状況やその範囲はそれぞれ異なります。そのため、1年に何回更新があるかどうかを予想することは困難です。2018年がそのよい例です。バージョン5.0はエディタを完全にリニューアルし、ドラッグ&ドロップモジュールを採用(Gutenbergエディタ)するという大きな変更が加えられました。リリースに丸一年かかったのも無理はありません。
マイナーリリース(主にメンテナンスやパフォーマンスの調整)に関しては、毎年数十件のリリースがあります。例えば、バージョン5.4は2020年に4回の更新がありました。5.3、5.2、5.1も同様です。
一つの傾向が見てとれます。簡単に言うと、開発者は重要なリリースの後、まずその主要なバグの修正を行います。その後、通常の4回のリリースサイクルに戻り、過去のバージョンの定期メンテナンスの更新に取り掛かります。
直近の全てのWordPressのバージョン更新
WordPress 5.7は2021年3月9日にリリースされました。それ以前のバージョン、WordPress 5.6には初回のリリースを含め、これまで3つのマイナーアップデートがリリースされています。それぞれの更新の詳細は次の通りです。
WordPress 5.6.1の更新 – 2021年2月3日
WordPress 5.6.1は通常のメンテナンスリリースで、Gutenbergブロックエディタに関して報告された7つの問題点が修正されました。また、5.6インフラストラクチャ内の20件のバグ修正も行われました。
WordPressではこれを「短期サイクルのメンテナンスリリース」と位置付けています。つまり、12月にリリースされた前のバージョンの直後に、発覚した問題点のいくつかを修正することを目的としたものでした。
このバージョンの全てのバグ修正を確認するにはWordPress.orgのサイトをご覧ください。
WordPress 5.6.2の更新 – 2021年2月22日
もう一つのメンテナンスリリース、バージョン5.6.2では、2月初旬のメンテナンスリリース以降に発生したバグが全て解決されました。最適なパフォーマンスとセキュリティが適用されるためにはバージョン5.6.2に更新することが推奨されています。
このバージョンの全てのバグ修正を確認するにはWordPress.orgのサイトをご覧ください。
その他の最近のWordPressのバージョン
今でも更新が行われているWordPressのバージョンの直近のリリースは次のとおりです。
- 5.6.2 – 2021年2月22日
- 5.5.3 –2020年10月30日
- 5.4.4 –2020年10月30日
- 5.3.6 –2020年10月30日
- 5.2.9 –2020年10月30日
- 5.1.8 –2020年10月30日
- 5.0.11 –2020年10月29日
- 4.9.16 –2020年10月20日
- 4.8.15 –2020年10月29日
この中で最も古いのはWordPress 3.7(2013年にリリース)で、2020年10月に35回目の更新がリリースされています。更新が終了しているバージョンの中で最も新しいものはWordPress 3.6です。
直近のWordPressのメジャーリリースの一例は以下のとおりです。
- WordPress 5.6 “Nina Simone” – 2020年12月8日
- WordPress 5.5 “Billy Eckstine” –2020年8月11日
- WordPress 5.4 “Nat Adderley” –2020年3月31日
- WordPress 5.3 “Rahsaan Roland Kirk” –2019年11月12日
- WordPress 5.2 “Jaco Pastorius” –2019年5月7日
- WordPress 5.1 “Betty Carter” –2019年2月21日
- WordPress 5.0 “Bebo Valdés” –2018年12月6日
- WordPress 4.9 “Billy Tipton” –2017年11月15日
今後のWordPressの更新
WordPressの開発はチームの編成から始まり、5つのフェーズを経てリリースされます。
- 計画とチームの編成
- 開発の開始
- ベータ段階
- リリース候補版
- 発表
このサイクルで年間3回から4回程度メジャーリリースが発表されます。しかし、その回数はそれぞれのリリースのボリュームや範囲によって変わってきます。一年に1、2回しかリリースがない年もあることを覚えておきましょう。
最初の5つのフェーズが完了すると、バグを修正するためのマイナーリリースがあります。そして、これらがやがて新たなメジャーリリースに繋がります。
まとめ
最新のWordPressのバージョンに更新することは非常に重要です。そうすることで、WordPressサイトを常に最高の状態に保つことができます。また、言うまでもなく、セキュリティやパフォーマンスの改善も適用されます。
WordPressでは現在、自動更新機能も利用できます。この機能を利用すれば全てのWordPressサイトを最新版に自動で更新することができます。たくさんのサイトを運営している方にとってはこの機能が非常に便利です。
最後に、公式のReleases Category Archiveページから直近で予定されているWordPressのリリースを確認できます。ここには、メンテナンスアップデートやメジャーリリースを含め、全てのWordPressのバージョンの詳細が掲載されています。
現在ご利用中のWordPressのバージョンを確認する方法や、最新版にアップグレードする方法に関してご質問があれば、コメント欄にご記入ください。
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