株式会社ヤプリ様(以下敬称略、表記を「ヤプリ」に統一)は、ノーコードでアプリの開発、運用、分析ができるアプリプラットフォーム「Yappli」を提供されています。
同サービスの導入社数は600社超。アプリケーションの累計ダウンロード数は1億2千に達し、アップデート回数は年間400回を超えます。
今回は、ヤプリの基盤部 部長である望月真仁様に、Kinstaについてのお話を伺いました。
会社概要
- 業界:情報・通信(アプリプラットフォーム)
- 従業員:250名(2022年時点)
課題
WordPress運営の手間が増大するにつれて、大事なリソースの配分という問題が顕在化。セキュリティも鑑み、新たなソリューション探しを開始。
「過去、マーケティング関連部門より自社メディアを運用するためにWordPressを利用したいとのリクエストがあり、当時のエンジニアがクラウドサービス上にサーバーを構築して運用を開始しました。
しかしながら、サーバー運用にかかるメンテナンス(WordPress本体・プラグイン・ミドルウェアのバージョン管理、ユーザー管理・棚卸し、監視・アラート)工数が増大しており、『Yappli』という本筋のサービスではない自社メディアのサーバー運用に、貴重なエンジニアのリソースを投入せざるを得ないということが問題となっていました。
またWordPressをターゲットにした攻撃も多数あり、今後も継続的にセキュリティを確保していく必要性も強く感じていたが、具体的な解決策まで至っていませんでした。
こうした背景があり、新たにサイト構築をしたいという声があがった際にも、WordPressは選択肢から外れることになり、サイト構築・運用のハードルが上がるケースも見られました」
解決策
ステージングやバックアップなど、通常であれば手間のかかるサイト管理・開発まわりの機能がすべて盛り込まれたKinstaに目が止まる。サイト移行もスムーズであることから、早速乗り換えることに。
「ある時、エンジニアがウェブでたまたまKinstaのサービスを見つけて、社内で情報共有が。その後、前述のような新たなサイト構築の話が出てきた際に、他のホスティングサービスを含めて本格的に比較・検討をしています。
結果『ウェブコンソールから各種メンテナンスができる』『簡易バックアップが設定・取得できる』『ステージング環境がウェブコンソールより作成・運用できる』『CDNが標準利用できる』などが弊社の利用要件にマッチして、最終的にコストとの兼ね合いもクリアして導入に至りました。
また導入検討段階からKinsta側の担当と密にコミュニケーションを取りながら不明点をスムーズにクリアできたサポート体制も要因の一つとなっています。
構成的にどうしても既存CDNを経由した上で、WordPress/Kinstaに向けたいケースがあり、またディレクトリ構成も特殊という事情も含めて解決の糸口を探っている際に、事例や適切なドキュメントなどを提供いただき、問題なく移行できるという確信が早期に持てたことが大きかったと思います」
結果
社内エンジニアを面倒なメンテナンス業務から解放したことで、主要事業に専念することが可能に。
「Kinstaに移行することで、当初の目論見通り、エンジニアのメンテナンスコストが0となり、ユーザー・請求管理など全体にかかる箇所のみ情報システム部門が担当して、サイトの構築・運用が各現場に委譲できるようになりました。
また、新たなサイト構築の話が出た際も自信を持ってカジュアルにKinsta/WordPressを推すことができ、トータルでのコスト・手間削減に寄与できる体制となっています。
当初は要件に入れていなかったのですが、各サイトを横断的に参照・分析(ログ、活動履歴、訪問数、ディスク使用量、ミドルウェアバージョン、プラグインの導入状況など)できるようになったことも、今となれば良かった点です」