クライアントの国: 英国

Pixeled Eggsは、B Corp認証を取得しているロンドンの制作会社で、サイトのダウンが単なる不便にとどまらず、深刻な影響につながりかねない組織のウェブサイトを制作しています。貧困や疾病の撲滅に取り組む慈善団体、重要な社会福祉サービスを提供する非営利団体、ウィリアム皇太子が創設した「Earthshot Prize」をはじめとする気候変動対策に取り組む組織などを支援しています。

困難な状況にある人が助けを求めてこうしたウェブサイトに訪れるとき、サイトは確実かつ迅速に表示されなければなりません。しかし長年にわたり、こうした重要なサイトを支えるインフラ自体が同社にとって大きな問題となっていました。

  • 会社名:Pixeled Eggs
  • 業種:WordPressのデザイン・開発
  • 従業員数:18名
  • 創業年:2011年
  • 管理WordPressサイト数:70
  • Kinstaとの提携:6年
  • ウェブサイト:pixeledeggs.com

課題:あまり語られないAWSの問題

AWSが優れたサービスであることは広く知られていますが、その一方で運用にどれほど多くのリソースを要するかは、あまり語られていません。従業員数18名のPixeled Eggsでは、AWSや専用サーバーの設定や継続的な監視、技術的なトラブルへの対応に多くの時間を費やし、経験豊富な開発者がクライアントの仕事に十分な時間を割けない状況に陥っていました。複雑な運用には、コストだけでなく多くの時間と労力がかかります。

WordPressサイトの制作が同社のメイン業務であるにもかかわらず、実際にはサーバー管理により多くの時間を費やす形になっていました。

開発者がサーバー管理を担うことで生じた問題

  • 高額なインフラを利用していても、パフォーマンスが安定しない:本来ならすぐに表示されるはずのサイトでも、読み込みに時間がかかることがありました。たとえば、心の問題を抱えて助けを求めている人や、緊急の支援を必要とする家族が利用する慈善団体のサイトでは、パフォーマンスが安定しないことで、必要な支援にすぐアクセスできない可能性があります。
  • クライアントサイトごとに手作業でセキュリティ対策が必要:知名度の高いクライアントには、包括的なセキュリティ対策が求められますが、すべての設定と監視を手作業で行う必要がありました。ミスが許されない一方で、常に対応に追われる状況でした。問題が発生すると、サポートからの回答を待つか、自分たちで原因を突き止めるしかありません。緊急時には、どちらも十分な対応とは言えませんでした。
  • サーバー環境が環境保護への取り組みと一致していない:B Corp認証を取得し、特にEarthshot Prizeとの提携以降、気候変動への取り組みをさらに重視するようになったPixeled Eggsにとって、AWSや専用サーバーによる二酸化炭素排出量は無視できない問題となっていました。

同社が必要としていたのは、高いパフォーマンスと包括的なセキュリティ、専門スタッフによるサポートを備え、再生可能エネルギーにも配慮したWordPress専用のサーバーでした。

そこで、WP EngineとKinstaが候補に上がり、両者を比較した結果、技術的な機能から企業としての価値観まで、さまざまな面を考慮し、Kinstaに移行することにしました。

解決策:Kinstaへの移行

Pixeled Eggsはまず、各クライアントと慎重に調整しながら30のサイトをKinstaへ移行しました。段階的に移行することで、本格的な導入に踏み切る前にKinstaの機能やパフォーマンスを確認することができました。改善は期待していたものの、これほど早く効果が現れるとは予想していませんでした。

移行後はすぐ、開発者は本来の開発業務に集中できるようになりました。

それまで経験豊富な開発者の時間を奪っていたサーバーの設定やメンテナンス作業が不要になりました。AWSのトラブルシューティングや手作業でのセキュリティパッチの適用、インフラ障害への対応に追われることもありません。開発者はようやく、収益とクライアントへの価値提供に直結する、高性能なWordPressサイトの制作に集中できるようになりました。

このような短期間での移行を実現するには、作業を滞らせる要因をできる限り取り除く必要があります。開発者にとって使いやすく、ステージング環境でのテストから本番への反映までスムーズに行える環境でなければ、サーバー自体がその妨げになりかねません。

導入効果:パフォーマンス、拡張性、安心感の向上

Kinstaへの移行後、すぐにさまざまな面で改善が見られました。追加の最適化を行わなくてもサイトが高速化し、Kinstaのキャッシュ機能とWordPressに最適化されたインフラの効果が現れました。

Pixeled Eggsのクライアントにとって、サイトの表示速度は特に重要です。困難な状況にある人が助けを求めて慈善団体のサイトを訪れる際には、ページの表示速度が必要な支援を受けられるかどうかにも影響します。

「パフォーマンスは、私たちのクライアントにとって非常に重要です。中には、精神的に不安定な状況にある人など、支援を必要とする方達が利用するサイトもあります。そうした人々のニーズに応えるうえで、サイトが常に利用でき、ページがすばやく表示されることは欠かせません」

また、6年間で運用サイト数は30から70へと増加しましたが、それに比例してインフラ管理の負担が増えることはありませんでした。以前は時間のかかる技術的な作業が必要だったサイトの拡張も、現在ではすばやく行えると言います。また、MyKinstaですべてのサイトを一元管理できることで、メンテナンスも大幅に効率化されています。

「以前は規模を拡大するたびにかなりの時間がかかっていましたが、今ではメンテナンスがずっと楽になりました。その分、クライアントサイトの最適化に注力し、より大きな成果につなげられるようになりました」

同社には経験豊富なWordPress開発者が在籍していますが、Kinstaのチャットサポートを活用しています。「Kinstaのサポートスタッフは知識が豊富で、とても親切です。これまでさまざまな問題の解決を助けてもらいました。社内チームの一員のような存在です」

さらに、Kinstaの100%再生可能エネルギーを利用したインフラへの移行は、同社が自社で実行できる二酸化炭素排出量削減策の中で、最も大きな効果をもたらしたと言います。Earthshot Prizeとの取り組みをきっかけに、B Corp認証企業として提供するサービスの二酸化炭素排出量削減にさらに力を入れるようになり、自社で直接改善できる中では、サーバー環境の影響が最も大きいと判断。現在では、こうした環境への取り組みがクライアントへの提案でも強みとなっています。

Earthshot Prizeで迎えた大きな試練

Kinstaへの移行から6ヶ月後、Pixeled Eggsは大きな試練を迎えます。ウィリアム皇太子や動植物学者のデイビッド・アッテンボロー氏が出演し、エド・シーランやColdplayがパフォーマンスを披露する第1回Earthshot Prize授賞式が、英国のテレビで生中継されることになりました。

数百万人が視聴し、同時に多数のユーザーがウェブサイトへアクセスすることが予想されました。生放送中にインフラで障害が発生すれば、深刻な事態につながりかねません。

同社はアクセス急増に備えてKinstaと連携し、サーバーリソースの増強や想定される負荷に合わせた最適化を行いました。その結果、大量の同時アクセスが発生しても、サイトは安定して稼働。速度低下やダウン、緊急対応が発生することもありませんでした。

「イベントは大成功を収め、テレビ放送中に非常に多くのアクセスが集中したにもかかわらず、サイトも問題なく稼働しました」

Kinsta導入から6年、そしてこれから

現在、Pixeled Eggsは、Kinstaで70以上のクライアントサイトを管理しています。この6年間、基盤となるインフラ構成に手を加える必要はありませんでした。以前は常に対応が必要だったサーバー環境も、今では意識することなく安定して運用できています。

「6年間実際に利用してきた経験から、Kinstaは優れた技術基盤、高速で安全な環境、そして質の高いサポートを提供してくれると確信しています」

支援を必要とする人々にサービスを提供する慈善団体や、環境問題に取り組む組織にとって、安定したインフラは欠かせません。同社は、信頼できるKinstaのインフラを基盤に、重要な役割を担うウェブサイトを安心してクライアントに提供しています。

Kinstaへの乗り換えは、これまで下した決断の中でも最高の決断の一つです。優れた技術基盤と高速かつ安全な環境、そして質の高いサポートと、すべてが揃っています。自信を持っておすすめできるサーバーです。