WooCommerceストアが成長するにつれ、商品の種類も増えていきます。何百種類以上の商品を販売するオンラインショップも珍しくありません。商品数が多い場合には、消費者が探している商品を快適に見つけられる配慮が必要です。
そこで役立つのが、WooCommerce商品フィルタです。フィルタリング機能をストアに追加すれば、訪問者が商品を閲覧しやすくなります。
この記事では、WooCommerce商品フィルタの仕組みと、使用すべき理由をご説明します。そして、商品フィルタの追加に適したプラグインもいくつかご紹介していきます。それでは、早速始めましょう!
おすすめのWooCommerce商品フィルタプラグインについて、動画での解説もご用意しています。
WooCommerce商品フィルタの役割
オンラインショップには、検索機能が不可欠です。検索機能がなければ、探している商品を見つけるために、何ページもブラウジングしなくてはいけなくなります。
また、商品の種類によっては、属性で商品を絞り込む機能を設定することも大切です。商品属性とは、色やサイズなどの特徴を意味します。
WooCommerceは、商品属性を追加することができるようになっており、属性数に制限はなく、自由に商品の特性を分けることができます。例えば、カラー属性を追加すれば、さまざまな色の指定が可能になります。
ですが、商品フィルタプラグインを使用すれば、さらに細かな設定と高度なフィルタリング機能を追加することができるため、プラグインを使用する方が賢明です。
どちらにせよ、利用可能な商品属性はすべて設定しましょう。属性は、商品フィルタリングの要です。包括的な商品分類がなければ、フィルタリングは正しく機能しません。
WooCommerce商品フィルタを使用すべき理由
オンラインショップの成功の鍵となる要素の1つには、ユーザー体験(UX)が挙げられます。快適なショッピング体験の提供は、コンバージョンの向上と顧客の獲得につながります。
例えば、すべての商品を閲覧するのではなく、特定のサイズや色の商品だけを見たいこともあるはず。そんな時に、商品フィルタを使って好きなサイズや色だけを選択できれば、その条件を満たす商品だけを探すことができます。
商品フィルタがあれば、オンラインショップが見やすくなり、好きな商品を探しやすくなります。これによって、売上が伸び、ショップ訪問者による購入リピート率も上がります。
おすすめのWooCommerce商品フィルタプラグイン7選
WooCommerce商品フィルタプラグインには、たくさんの種類があります。ここからは、特におすすめの有料プラグインと無料プラグインを取り上げて、各プラグインの特徴をご説明していきます。
1. Advanced AJAX Product Filters
Advanced AJAX Product Filtersは、属性、価格、カスタム分類、タグによって商品をフィルタリングできるプラグインです。このプラグインを追加すると、操作性の高いフィルタリングサイドバーが出現し、ストアのスタイルに合わせて商品フィルタを編集することができます。
各商品属性がわかりやすくなるよう、クリックできる色見本、チェックボックス、アイコン、価格スライダーなど、視覚的な要素を追加することが可能です。
さらに、このプラグインには複数の商品フィルタウィジェットが付属しており、ストアの好きな場所に配置することができます。ウィジェットを組み合わせれば、優先的に表示させたいフィルタの項目の順番を並び替えることが可能です。
また、Advanced AJAX Product Filtersは、DiviやElementorなど、複数のページビルダーと互換性があります。
主な特徴
- 属性、タグ、価格、カスタム分類による商品のフィルタリング
- 表示する項目を選択できるフィルタウィジェット
- チェックボックス、アイコン、価格スライダーなどの視覚的要素を商品フィルタに追加可能
- ページビルダープラグインとの互換性あり
価格: 上記でご紹介した機能はすべて無料版で利用可能です。さらに細かなフィルタリングの設定が行える有料版もあり、ライセンスは年間44ドル〜です。
2. WOOF – Products Filter for WooCommerce
WOOF – Products Filter for WooCommerce(略してWOOF)は、開発者向けの商品フィルタプラグインです。価格、カテゴリ、属性、タグ、カスタム分類などの項目で商品を分類できるフィルタを追加できます。
このプラグインは、ショートコードやウィジェットを使って、任意のフィルタを配置することができます。またフィルタは、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウンメニューから選択可能です。
無料版では、フィルタに画像などの視覚的要素を追加することはできませんが、APIのおかげで、開発者であれば簡単にフィルタを追加できるようになっています。また、お客さんがフィルタを選択した瞬間に検索結果件数が動的に表示される機能など、他のプラグインにはない機能も搭載されています。
主な特徴
- 価格、カテゴリ、タグ、カスタム分類による商品のフィルタリング
- ショートコードやウィジェットを使用した商品フィルタの設置
- フィルタは、チェックボックス、ラジオボタン、ドロップダウンメニューから選択可能
- フィルタリングによる検索結果件数を動的に表示
価格: このプラグインは無料です。より高度なフィルタリング設定がある有料版は、39ドルから利用できます。
3. YITH WooCommerce AJAX Product Filter
YITHは、WooCommerceプラグインを販売する最大手の1つです。YITH WooCommerce AJAX Product Filterを含め、数十種類のWooCommerce関連プラグインやテーマを提供しています。このプラグインを使用すれば、カスタマイズ性の高い商品フィルタのサイドバー(もしくは水平バー)を追加できます。
このサイドバーには、属性、カテゴリ、タグ、価格、評価などの項目が追加可能。また、セール対象商品も分類することができるため、セール商品の売上アップが期待できそうです。
Ajaxを使ったプラグインのため、検索リクエストの送信や、ページの再読み込みなしで商品選択が更新され、ショップ訪問者による商品検索を高速化することができます。
また、豊富なフィルタデザインが用意されており、オンラインショップの雰囲気に合わせて設定することができます。さらに、複数の商品フィルタのプリセットを作成し、ショートコードを使用して、ストア全体に特定の設定を行うことも可能です。
主な特徴
- カテゴリ、タグ、価格、評価、属性、割引の有無による商品のフィルタリング
- 商品フィルタをサイドバーや水平バーで設置可能
- 豊富なフィルタデザイン
- ページ更新なしで訪問者に検索結果を表示
- 独自のショートコードで複数の商品フィルタプリセットを作成可能
価格: 無料版もありますが、機能が限られます。年間89.99ドル〜の有料版がお勧めです。
4. Product Filter for WooCommerce
Product Filter for WooCommerceは、Ajaxフィルタリングを使用して商品一覧を並べ替えられる有料プラグインです。商品は、価格、カテゴリ、在庫状況、割引の有無、評価、カスタム分類でフィルタリング可能です。
このプラグインでは、ビルダー機能を使って複数のフィルタプリセットを作成することができます。作成したフィルタは、サイトの好きな場所で使用することができ、それぞれに独自のスタイルを設定することも可能です。
アイコン、色、画像、チェックボックス、ドロップダウンメニュー、スライダーなど、様々な項目が追加可能です。お客さんはこのような項目を使って、探している商品を的確に絞り込むことができます
主な特徴
- 価格、カテゴリ、在庫、割引の有無、評価、カスタム分類による商品のフィルタリング
- ページの再読み込みなしで検索結果を表示
- 商品フィルタのプリセットを作成できるビルダー機能
価格: Product Filter for WooCommerceのライセンスは月額19ドル〜です。
5. JetSmartFilters
JetSmartFiltersは、ElementorとGutenberg(ブロックエディタ)で動作するように設計された有料プラグインです。Elementor以外のページビルダーを使用されている場合は、このプラグインについては読み飛ばしてください。
このプラグインは、ElementorやBlock Editorに追加日、タグ、カテゴリ、属性など、複数の種類のモジュールやブロックを追加することで機能します。
JetSmartFiltersを使用すれば、ページの再読み込みなしで検索結果を表示することができます。また、各フィルタに該当する商品の数も表示されるため、訪問者はどのぐらいの商品数があるのかを簡単に確認することができます。
また、JetSmartツールのJetStyleManagerと統合されており、ブロックエディタを使用してフィルタのスタイルを設定することができます。JetStyleManagerを使えば、色やフォントサイズなどの様々な要素の変更が可能です。
主な特徴
- ElementorとGutenbergに商品フィルタを追加して機能
- JetStyleManagerプラグインで商品フィルタスタイルの編集が可能
- アルファベット順、追加日、タグ、カテゴリ、属性などによる商品のフィルタリング
- ページの再読み込みなしで検索結果を表示
価格: JetSmartのプラグインは、サブスクリプション方式です。すべてがセットになった定期購入は年間130ドルで、JetSmartFiltersをはじめとした様々なプラグインを利用できます。
6. WooCommerce Product Filter
WooCommerce Product Filterは、Elementorと連動するフリーミアムプラグインです。ドラッグ&ドロップ式ビルダーを使って、お好きなレイアウトで任意のフィルタを作成することができます。
このビルダーは操作しやすく、ストアに設置するフィルタの外観編集も簡単です。有料版では、さらに画像、スキン、編集可能なローディングアニメーションを使用することができます。
WooCommerce Product Filterは、カテゴリ、タグ、属性、価格、追加日などで商品をフィルタリングすることができます。作成したフィルタごとにショートコードが生成されるため、フィルタの設置は簡単です。
主な特徴
- ドラッグ&ドロップ式ビルダーを使ってフィルタの作成とスタイル編集が可能
- カテゴリ、タグ、属性、価格、追加日などによる商品のフィルタリング
- ショートコードを使用したフィルタの配置
価格: 上記でご紹介したすべての機能は無料版で利用できます。有料版は、さらに豊富なフィルタリング設定とスタイルが用意されています。ライセンスは、1サイトあたり49ドル〜です。
7. Filter Everything
Filter Everythingは、WooCommerce商品のフィルタリングを可能にするだけでなく、投稿、固定ページ、カスタム投稿タイプなど、あらゆるWordPressコンテンツにフィルタを追加することができます。
このプラグインでは、属性、カテゴリ、タグ、カスタム分類、カスタムフィールド、割引の有無、出荷クラスなどで商品をフィルタリングします。
また、Ajaxフィルタリングを有効にすることも可能です。無効にすると、検索結果の表示にその都度ページの再読み込みが必要になります。
このプラグインの欠点は、フィルタのスタイルが限られていることです。あらゆるストアに合うミニマルなデザインではありますが、より自由にスタイルを変更したい場合は、CSSを使用してください。
主な特徴
- WooCommerce商品だけでなく、あらゆるWordPressコンテンツにフィルタの追加が可能
- 属性、カテゴリ、タグ、カスタム分類、カスタムフィールド、割引の有無、出荷クラスなどによる商品のフィルタリング
- Ajaxフィルタリング使用可能
価格: 無料版では、上記でご紹介した機能すべて利用できます。有料版は、ほとんどのWordPressページビルダーと互換性があり、より高度な検索エンジン最適化(SEO)設定が利用できます。ライセンスは、6ヶ月40ドル〜です。
まとめ
大規模なオンラインショップに、商品フィルタは必須要素です。商品数が多い場合、商品を快適に閲覧できるためのツールがなければ、お客さんはお目当ての商品を探し出せないかもしれません。その結果、同じ商品を競合他社のサイトから購入されてしまうことだってあり得ます。
WooCommerceには、しっかりとした商品分類システムがありますが、高度なフィルタを追加するには、プラグインを使用しましょう。プラグインによってフィルタリングの実装内容が異なるため、それぞれのプラグインの特徴を確認した上で、あなたのWooCommerceストアに合ったものを試してみてください。
WooCommerce商品フィルタプラグインについて何かご不明点はございますか?下のコメント欄でぜひお聞かせください!
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