更新日:2024年9月11日

1.はじめに

本サービスレベル契約(SLA)は、サービス利用規約(https://kinsta.com/jp/legal/terms-service/)およびマスターサービス契約(該当する場合)の補遺であり、本契約の一部です。当社は、本SLAを随時変更する権利を留保します。お客様が本SLAの変更後もサービスを利用し続ける場合、お客様は変更内容に同意したものとみなされます。 本SLAを定期的に確認し、更新の有無をご確認ください。

2.定義

本SLAで定義されていない用語は、当社のサービス利用規約で定められた定義を有します。

  1. ダウン時間」とは、月次課金期間中にハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、またはその他の当社が提供するネットワーク接続(該当する場合)を介して、稼働アプリケーションが利用できない期間を意味します。ダウン時間は、当社の監視に基づいて計算されます。サーバープラン内の複数のライブアプリケーションが同時にダウンしても、アプリケーションの数に応じてダウン時間が増加することはありません。
  2. 影響を受けるアプリケーション」とは、ダウン時間を経験する稼働アプリケーションを意味します。
  3. 稼働アプリケーション」とは、本番環境にあるアプリケーション(ウェブサイト、アプリケーション、データベースなど)を意味します。
  4. メンテナンス期間」とは、アプリケーションがホストされているデータセンターのタイムゾーンに基づき、現地時間の月曜日から日曜日の午前2時から午前5時までを意味します。
  5. 月次請求期間」とは、お客様のプラン契約日から最初の課金日の前日まで、および各課金日から次の課金日の前日までの期間を意味します。例えば、登録日が9月6日であれば、月次課金期間は、9月6日から10月5日となり、次の月次課金期間は、10月6日から11月5日となります。
  6. 月間購読料金」とは、以下を意味します。
    1. WordPress専用マネージドクラウドサーバー
      1. 月次課金のお客様の場合:サーバープラン定期購読に支払われた料金
      2. 年次課金のお客様の場合:サーバープラン定期購読に支払われた料金を12で割った額
      3. 月次課金期間中にサーバープランを変更した場合、月額購読料金は、月次課金期間中に各プランで費やされた時間に基づき比例配分されるものとします。
    2. アプリケーションおよびデータベースサーバー:各個別のサービスに対する月次課金期間中に請求された実際の金額
    3. 月間購読料金には、有料アドオン、超過料金、ビルド時間、帯域幅、および移行料金など、その他の料金または金額は含まれません。
  7. SLAクレジット」とは、当社の稼働率保証の不履行による適格な料金を相殺するため、お客様のサーバープランに適用されるクレジット(第3条で計算される)を意味します。
  8. 稼働率保証」とは、月次請求期間中に稼働アプリケーションが利用可能な時間の割合を意味します。お客様の契約書にこれより高い割合が定められていない場合、稼働率保証は99.9%になります。

3. SLAクレジットの計算方法

  1. お客様が受け取るSLAクレジットの最大額は、当社が稼働率保証を満たせなかった月の月間購読料金を超えないものとします。
  2. 当社が稼働率保証を満たせなかった場合、SLAクレジットは以下のように計算されます。
    1. WordPress専用マネージドクラウドサーバー、および静的サイトサーバーの場合、月間購読料金の一定割合(ダウン時間の長さに応じて)であり、影響を受けたアプリケーションと稼働アプリケーションの比率に基づいて調整されます。例については、以下の表Aおよび表Bをご覧ください。
    2. アプリケーションおよびデータベースサーバーの場合、影響を受けたアプリケーションに関連する月間購読料金の割合の20倍に相当します。
      1. 稼働率保証が99.9%の場合、ダウン時間が43分を超えるとSLAクレジットを受け取ることができます。
      2. 稼働率保証が99.99%の場合、ダウン時間が4分を超えるとSLAクレジットを受け取ることができます。
表A─99.9%の稼働率保証
ダウン時間の長さSLAクレジット
43~59分5% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
60~119分10% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
120~179分15% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
180~239分20% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
表B─99.99%の稼働率保証
ダウン時間の長さSLAクレジット
4~59分5% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
60~119分10% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
120~179分15% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)
180~239分20% x 月間購読料金 x(影響を受けるアプリケーション/稼働アプリケーション)

4. SLAクレジットの受け取り方法

SLAクレジットを受け取るには、ダウン時間から30日以内に、MyKinstaのチャットシステムを使用してSLAクレジットの申請を行なう必要があります。この要件に従わない場合、お客様はSLAクレジットを受け取ることはできません。

5. 制限

  1. SLAクレジットは販売、ライセンス付与、賃貸、またはその他の方法で譲渡することはできません。SLAクレジットは本質的な価値や現金価値を有さず、現金への引き換えおよび払い戻しはできません。
  2. 未使用のSLAクレジットは、Kinstaドキュメントに規定される通り、お客様のサーバープランの終了時に失効します。
  3. 本SLAは、弊社による稼働率保証の不履行に対するお客様の唯一かつ排他的な救済手段を定めたものです。
  4. 99.9%以上の稼働率保証が付帯するサーバープランに加入し、その後サーバープランをダウングレードした場合、当社はダウングレード後のプランに応じて、稼働率保証を99.9%に引き下げることができます。

6. 対象外のダウン時間

以下のいずれかの状況により生じたダウン時間は、当社独自の判断により、ダウン時間には含まれず、SLAクレジットの対象とはならないものとします。

  1. メンテナンス期間中に実行するメンテナンス
  2. 適宜実行する緊急メンテナンス
  3. 計画的な停止
  4. 不可抗力事由。これには、天災(火災、洪水、地震、暴風雨、またはその他の自然災害)、戦争行為(侵略、敵意、反乱、革命、暴動、テロ活動、およびその他の敵対行為)、政府が講じた措置(制裁、封鎖、禁輸、およびその他の政府の措置)、労働争議(ストライキ、ロックアウト、または同様の紛争)、電源の故障、外部サービスプロバイダーに起因する停電、その他当社が合理的に予測、防止、制御、または回避することができない事由が含まれるが、これらに限定されない。
  5. 稼働アプリケーション、サーバープラン、または本サービスの能力を超える、稼働アプリケーションに影響を与えるトラフィック、リクエスト、プロセス、またはその他の活動
  6. サービス利用規約、お客様に適用されるその他のポリシー、条項、または契約の違反
  7. お客様のコンピュータのアクセスに関連する問題
  8. お客様によるサービスの誤用、設定ミス、または変更(顧客が作成したコードや、他の稼働アプリケーションがダウンした際に別の稼働アプリケーションにも影響を与えるような設定を含む)
  9. 当社以外の当事者による本サービスの変更

旧バージョン(英語のみ)