PantheonとKinstaの比較

Pantheonは、WordPressやDrupal向けに提供されているマネージドサーバーです。今回は、KinstaのWordPress専用マネージドクラウドサーバーとPantheonの特徴や機能を掘り下げ、それぞれを比較します。

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Pantheonの概要

Pantheonは、WordPressやDrupal向けに提供されているマネージドサーバーです。2010年に設立され、現在は世界中の企業や教育機関、政府機関などで利用されています。コンテナベースのインフラを採用し、開発・テスト・本番環境を標準で提供するほか、Fastly Global CDNや自動バックアップ、Gitベースのデプロイワークフローなど、サイトの開発・運用を支援する機能を備えています。

WordPressやDrupalサイトを複数名で開発・運用する環境を重視する場合、Pantheonは有力な選択肢になります。特に、開発・テスト・本番環境を活用したワークフローや、チームでの共同開発を前提とした機能が充実しています。一方で、サポート内容や利用できる機能は契約プランによって異なり、管理画面やサポートは基本的に英語で提供されています。

Kinstaの概要

2013年に創業したKinstaは、あらゆる規模のビジネスにWordPress専用マネージドクラウドサーバーを提供しています。高性能な仮想マシンを採用した堅牢なインフラストラクチャを基盤とし、業界最高水準の速度とパフォーマンス、優れた拡張性を強みとしています。

Kinstaは価格の安さではなく、プランに含まれるパフォーマンスと機能の充実度を強みとしています。CDN、エッジキャッシュ、APM、ステージング環境、サイト移行、24時間年中無休のエンジニアによるサポートなどを追加料金なしで利用できるため、必要な機能を個別に契約する必要がなく、総合的なコストパフォーマンスに優れています。

さらに、セキュリティを重視し、厳格なセキュリティ管理体制を構築・維持しています。その取り組みの一環として、SOC 2報告書を受領しているほか、情報セキュリティに関するISO認証も取得しています。Kinstaのセキュリティと信頼性への取り組みについてはこちらをご覧ください。

PantheonとKinstaの比較表

それでは、PantheonとKinstaの機能を表でまとめてみます。

With KinstaPantheon
アーキテクチャ隔離型LXCコンテナ隔離型コンテナ
サポート体制エンジニアによる24時間年中無休のチャットサポートプランごとに異なる
パフォーマンス監視Kinsta APMを標準搭載New Relic
(設定・ライセンスが必要)
コンテンツデリバリネットワーク(CDN)
(Cloudflare Enterprises)

(Fastly Global CDN)
サイト移行無料
(無制限・エンジニアが代行)
自動移行または有料オプション
ローカル開発DevKinsta
(Kinstaと標準連携)
Lando
(サードパーティ製ツール)
料金体系訪問数または帯域幅ベース訪問数ベース
ファイルシステムへのアクセス柔軟(書き込み可能)制限あり
(本番環境では読み取り専用)
返金保証30日間(全プラン)
マルウェア除去無料有料オプション
日本語対応
初月無料*
*Single 35k, Single 20GB, WP 2プラン

PantheonとKinstaを詳しく比較

KinstaとPantheonはどちらも、コンテナ技術を採用したWordPress向けのマネージドサーバーを提供しています。一方で、サポート体制や開発環境、ファイルシステムへのアクセス、料金体系など、日々のサイト運用に関わる部分にはいくつか大きな違いがあります。

インフラとパフォーマンス

Kinstaでは、各WordPressサイトを隔離されたLXCコンテナで実行しています。また、すべてのプランにCloudflare Enterprise統合が含まれており、CDNを追加料金なしで利用できます。パフォーマンス監視には、独自開発のKinsta APMをすべてのプランで無料で利用できます。WordPressサイトで問題が発生した際には、PHP、データベース、外部リクエストなどを詳しく分析し、ボトルネックの特定に役立てることができます。Pantheonも隔離型のコンテナアーキテクチャを採用し、Fastly Global CDNを提供しています。パフォーマンス監視にはNew Relicを利用できますが、別途設定やライセンスが必要です。

サポート体制

Kinstaでは、すべてのプランでエンジニアによるチャットサポートを利用できます。プランによって技術サポートの窓口が変わることはなく、日本語での問い合わせにも対応しています。Pantheonでは、ブロンズ、シルバー、ゴールドなど、契約するプランによって利用できるサポート内容が異なります。そのため、導入を検討する際には、料金だけでなく必要なサポートが契約内容に含まれているかも確認しておく必要があります。

サイト移行とローカル開発

Kinstaでは、エンジニアによるサイト移行を無料かつ無制限で利用できます。移行作業を自社で行う必要がなく、既存のWordPressサイトからの乗り換えにかかる負担を抑えられます。Pantheonでは自動移行のほか、有償の移行サービスを利用できます。ローカル開発については、Kinstaでは無料のWordPressローカル開発ツール「DevKinsta」を提供しており、Kinstaでホストするサイトとの連携機能も備えています。Pantheonでは、サードパーティ製のLandoを利用したローカル開発が可能です。

ファイル管理と開発の自由度

両サービスでは、ファイルシステムの扱いにも違いがあります。Kinstaではファイルシステムへの書き込みが可能で、サイトの要件に合わせて柔軟にファイルを管理できます。Pantheonでは本番環境のファイルシステムが読み取り専用となっているため、コードの変更には定められた開発ワークフローに従う必要があります。開発プロセスを厳格に管理しやすい一方、従来のWordPressサイトと同じ感覚で直接ファイルを変更したい場合には制約となる可能性があります。

料金体系と契約条件

Kinstaではリソースに基づいた料金体系を採用しており、全プランに30日間の返金保証が付帯します。さらに、一部のプランは初月無料で利用できます。Pantheonでは訪問数を基準とした料金体系が採用されており、契約内容や利用状況によっては超過料金が発生する可能性があります。返金や無料期間についても契約内容によって異なるため、導入前に条件を確認しておくことが重要です。

セキュリティとマルウェア対応

Kinstaでは、サイトがハッキングされた場合の復旧を無料で行うハッキング復旧保証を提供しています。そのため、マルウェアが検出された際の復旧作業に別途料金はかかりません。Pantheonでもセキュリティ関連のサービスを提供していますが、マルウェア除去については有償となり、具体的な対応内容は利用するサービスによって異なります。

まとめ

PantheonとKinstaのサーバーサービスを詳しく比較しました。WordPressサイト用にサーバーサービスをお探しの方は、サーバー選びの参考にしてみてください。

グローバル展開を前提とした大規模サイトや、開発ワークフローを重視する企業にとっては、英語でのやりとりや操作に抵抗がなければ、Pantheonも有力な選択肢です。一方、日本語によるサポートや、エンジニアによる無料のサイト移行、追加費用なしで利用できるパフォーマンス監視機能、わかりやすい料金体系を重視する場合には、Kinstaが適しています。

サイトのさらなる高速化やパフォーマンスの最適化、インフラ管理の負担軽減をお求めの方は、KinstaのWordPress専用マネージドクラウドサーバーをぜひお試しください。

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