Kinstaでは、今年5月にMyKinstaのボット対策機能をすべてのお客様に提供開始し、サイトへの自動化トラフィックをどのように処理するかを柔軟に設定できるようになりました。
その後、実際に機能をご利用いただいたお客様から届いたご意見に、「どれだけのトラフィックが検証・ブロックされたかはわかるが、そのトラフィックが実際には何だったのか、またボット対策によってどのように処理されたのかも確認したい」というものが多くありました。
今回はこのご意見をもとに、ボット対策の分析機能を刷新し、各リクエストについて、トラフィックの分類から最終的な処理結果まで追跡できるようにしました。この情報は「ボット対策」画面以外の場所でも確認できるようになっています。
サイト情報画面に表示されるボット対策セクション
トラフィック保護に関する数値がより確認しやすくなりました。「サイト」>(サイト名)>「情報」の右側に新たに「ボット対策」セクションが追加されています。過去24時間に許可・検証・ブロックされたリクエストの内訳をひと目で確認できます。

ちょっとした機能ですが、これにより他の画面に移動することなく、サイトにアクセスした瞬間に、ブロックされたトラフィックや検証対象となったトラフィックの急増をすぐに確認できるようになります。
トラフィックの分類から処理結果までを可視化
最も大きな変更点は、「サイト」>(サイト名)>「ボット対策」にある「リクエストの内訳」チャートです。
従来は、トラフィックの分類を示す棒グラフと、ボット対策機能による処理結果を示す棒グラフが別々に表示されていたため、それぞれの関係を把握するには自分で見比べる必要がありました。
今回からは、過去24時間のトラフィックを対象に、分類から処理結果までの流れをサンキーダイアグラム(以下参照)で確認できるようになりました。例えば、「ボットの可能性が高い」と判定されたトラフィックのうち、どれだけが検証されたのか、あるいは「悪意のあるトラフィック」がどれだけブロックされたのかなどを、複数のグラフを見比べることなくひと目で把握できます。

リクエストの内訳に3種類のトラフィックを追加
「リクエストの内訳」チャートには、以下の3種類のトラフィックを新たに追加しました。
- 悪意のあるトラフィック:攻撃、DDoS、その他の不正なトラフィック(このトラフィックは、ボット対策の提供開始以前からデフォルトでブロックされていましたが、今後は分析画面で確認できます)
- カスタムルール:「常に許可」に追加した例外ルールや、サポートチームがサイトに設定したカスタムWAFルールの対象となったトラフィック
- WordPress自動化:「通常のWordPress自動処理を許可」を有効にしたことで許可されたトラフィック

これらの新しい分類と既存の分類を合わせることで、ボット対策機能が制御するトラフィックだけでなく、サイトに届くすべてのトラフィックを包括的に把握できるようになっています。
あらゆるトラフィックの発生元を詳細に把握
「サイト」>(サイト名)>「ボット対策」、および「サイト」>(サイト名)>「分析」>「ボットアクセス」に、新たに「上位のトラフィック」テーブルが追加されています。サイトへのトラフィックについて、アクセスの多いパス、ユーザーエージェント、国・地域、IPアドレスを確認できます。

「ボット対策」画面では、このテーブルにはページ内の他のデータと同様に、過去24時間のデータが表示されます。一方、「分析」画面の「ボットアクセス」では、選択した期間に応じて内容が更新されるため、過去7日間、30日間、90日間など、任意の期間の「上位のトラフィック」を確認できます。
テーブル上部のドロップダウンメニューから、表示するトラフィックの種類を絞り込むことも可能です。例えば、「悪意のあるトラフィック」を選択すると、どのパスが攻撃対象になっているのかを確認できます。また、「AIクローラー」を選択すると、どのクローラーが最も多くのリクエストを送信しているのかを把握できます。

対策レベルを引き上げる前に、/wp-login.phpや/xmlrpc.phpへのアクセスがサイトで実際にどのような状況なのかを確認したい場合は、この画面でチェックできます。
トラフィックの種類で「リクエスト」チャートを絞り込み
「サイト」>(サイト名)>「分析」の「ボットアクセス」の「リクエスト」チャートに、トラフィックの種類を選択できるフィルターを追加しました。
これまでは、すべてのトラフィックが1つのチャートにまとめて表示されていましたが、今後は確認したいトラフィックの種類だけを選んで表示することができます。

デフォルトではこれまで通り、すべてのトラフィックタイプが表示されます。
ボット対策機能をぜひお試しください
ボット対策機能は現在もベータ版として提供しており、今回の分析機能の強化もその継続的な改善の一環です。新たに追加されたフローチャートや「上位のトラフィック」セクションにより、サイトトラフィックの把握がよりスムーズになりましたら幸いです。
ボット対策機能をまだご利用でない場合は、お試しいただき、ご意見をお聞かせください。また、各チャートの見方については、こちらのドキュメントで詳しくご紹介しています。