2009年に設立されたYoko Coは、社会的意義のある活動に取り組む組織を支援するWeb制作会社です。デジタル戦略、デザイン、開発、マーケティング、ブランディング、コンテンツ制作を専門とし、利益の追求だけでなく、社会に良い影響をもたらすことを重視する非営利団体や企業を支援しています。
「私たちは、社会的な使命を大切にしています。クライアントが社会にもたらす良い影響をさらに広げることが私たちの役割です。専門職団体によるコミュニティの形成、動物の権利の保護、人命を救う医療の提供など、クライアントの活動は多岐にわたりますが、その取り組みを後押しすることに尽力しています」

こうした考え方は、同社が手がけるすべてのプロジェクトの根幹にあります。クライアントが実現したい社会的な変化や、その実現を妨げている課題をチームの一人ひとりが深く理解することを大切にしています。
「まずはクライアントについて徹底的に調べ、そのうえで、最も大きな成果につながる部分に意識的に力を注ぐようにしています」
「クライアントの成功こそが自分たちの成功だと考えています。これまで幅広いクライアントのサイトやアプリケーションをKinstaで運用してきましたが、その多くが社会に大きな、そして目に見える形で良い影響をもたらしています」
今回は、Yoko Coのクリエイティブディレクターを務めるMax Lollar氏に、Kinstaとの提携が同社の理念とどのように合致し、クライアントへの高速なサイトの提供にどう貢献しているのかを伺いました。
会社概要
- 業種:デジタルエージェンシー
- 従業員数:30名
課題
長年にわたり、Yoko Coは多くのサーバーと提携してきました。その中には、大手マネージドサーバーも多数含まれています。さまざまなプラットフォーム上で独自の専用サーバーを運用したり、小規模なブティック型サーバー業者と提携してカスタム設定を行ったりしてきました。
以前は、専用サーバーを使用し、そのリソースを小規模なクライアント間で共有していました。大規模なクライアントの場合は、専用のサーバーで運用していました。
しかし、このようなサーバー構成には、以下のような問題がありました。
- パフォーマンスの不安定さ:複数のサイトで専用サーバーのリソースを共有している場合、あるサイトの負荷が他のサイトのパフォーマンスに影響することがあります。例えば、特定のサイトでアクセスが急増したり、CPUやメモリの使用量が増えたりすると、同じサーバー上の他のサイトも遅くなる可能性があります。サイトごとにリソースが分離されていないため、特にアクセスが集中する時間帯には、小規模クライアントのサイトでパフォーマンスが不安定になることがありました。
- 管理の負担と拡張性の限界:クライアント数やアクセス数が増えるにつれ、大規模クライアント向けの専用サーバーの管理にも手間がかかるようになりました。例えば、サイトの成長やアクセスの急増によって追加のリソースが必要になった場合、手動でサーバーをアップグレードしなければなりませんでした。サーバーの監視やアップグレード、保守に多くの時間と労力を費やす必要がありました。
- サーバー環境の複雑化:専用サーバー、小規模な事業者のサービス、独自の構成など、異なるサーバー環境を併用すると、環境によってパフォーマンスに大きな差が生じることがあります。構成が複雑になるほど、パフォーマンスの予測やサーバー環境の管理が難しくなり、必要に応じて迅速にリソースを拡張することも困難でした。
- セキュリティ上のリスク:複数のサイトが同じサーバー環境を共有している場合、あるクライアントサイトが不正アクセスやマルウェア感染などの被害を受けると、他のサイトにも影響が及ぶおそれがあります。その結果、同じサーバー上の複数のクライアントで、サイトの停止やデータの損失、信用の低下といった問題が発生する可能性がありました。
解決策
高度に複雑なWordPress環境にも対応できるよう設計されたサーバーと提携することで、パフォーマンス、セキュリティ、スケーラビリティを一切心配することなく、複数のWordPressサイトをホストできるように。
Kinstaの隔離コンテナ技術
Kinstaの隔離コンテナ技術により、Yoko Coはすべてのクライアントサイトに対して、信頼性が高く安全な環境を提供できています。
また、柔軟なプランとリソース使用量の通知機能により、サーバーを手動でアップグレードしたり、別の環境に移行したりする手間もなくなりました。リソース使用量が上限の80〜100%に達すると通知が届くため、使用状況を把握し、必要に応じて対応できます。

リソースの使用量が上限を超えた場合も、超過料金が発生するだけで、クライアントのサイトは引き続き安定して稼働します。こうした柔軟な仕組みにより、同社は手動で対応することなく、アクセスが急増した際にもサイトのパフォーマンスを維持できます。
Kinstaへの移行により、管理するすべてのサイトに専用の環境を提供できるようになったことは、非常に大きいです。Kinstaのコンテナベースのアーキテクチャは、移行を決めるうえで重要な決め手の一つでした。
「大規模なサイトはよく制作しており、1万件以上のコンテンツを抱え、複雑な絞り込み検索機能や、アクセス制限のあるコンテンツ向けにカスタマイズしたシングルサインオン(SSO)、CRMや外部データベースとの連携機能などを備えたサイトもあります」
Yoko Coが特に評価するKinstaの機能
複雑で管理に手間のかかるサーバー環境を利用してきたYoko Coにとって、Kinstaの使いやすさは大きな魅力でした。特に以下のような機能を重宝していると言います。
- MyKinsta:WordPressサイトを直感的に一元管理できるKinstaの専用コントロールパネル。サイトの一覧をはじめ、月間訪問数、請求情報、ディスク容量やCDNの使用状況、データ転送量、ユニーク訪問者数などを簡単に確認できます。
「すべてのサイトを一元管理できる点が気に入っています。多数のサイトを運用しているため、チーム全体で各サイトの状況を把握するのに非常に役立っています」
- 標準搭載のステージング環境:本番サイトに影響を与えることなく、サイトの開発やテストを安全に行える環境。本番環境に近い構成で動作を確認できるため、変更内容を十分に検証してから本番サイトに反映できます。
- Cloudflare統合:Cloudflareとの統合機能をすべてのプランで標準提供。エンタープライズレベルのファイアウォールやDDoS対策により、すべてのサイトを保護します。さらに、世界100ヶ国以上、300以上の都市に広がるCloudflareのネットワークを活用した、高性能なHTTP/3対応のCDNも利用できます。
- 自動バックアップ:独立したコンテナ環境によるセキュリティ上のメリットに加え、Kinstaではすべてのサイトを毎日自動でバックアップします。必要に応じて手動でバックアップを作成することも可能です。安心してクライアントサイトを運用でき、問題が発生した際には、24時間365日対応のKinstaのサポートチームに相談できます。
「Kinstaのおかげで、こうした複雑な機能を備えたサイトでも、高いパフォーマンスを維持できています。また、クライアントサイトを自動でバックアップし、冗長性を確保するために外部サーバーへ同期できることも非常に重要です」
- DevKinsta:WordPressサイト向けの無料ローカル開発ツール。基本情報を入力するだけでWordPressサイトを作成でき、必要なコンポーネントやデータベースもバックグラウンドで自動的にインストールされます。

「特にエンジニアたちから好評なのがDevKinstaです。ローカル環境での開発作業をスムーズに進められるため、重宝しています」
結果
Yoko Coは、クライアントの成功と、その活動が社会にもたらす良い影響を自社の成功の指標としています。Kinstaを活用して実現した主な成果には、以下のようなものがあります。
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EMDRIAのEMDRセラピスト検索ディレクトリを通じて、毎月3万人以上がトラウマの克服を支援するEMDRセラピストを見つけられるように。
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IASPの「Papers of the Week」を通じて、痛みに関する研究に携わる研究者や臨床医、学生など3万人以上が、5万5,000本以上の推奨論文から有用な研究を効率よく探せるように。患者の痛みの軽減や、社会全体における疼痛研究の発展に貢献している。
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米国歴史学会(American Historical Association)のサイトを構築・公開。1884年までさかのぼる2万5,000件以上の歴史資料やコンテンツを掲載し、教師や研究者が歴史教育の質を高めるために活用できる環境を整備。
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がん患者やその家族など、がんの影響を受ける数万人が利用する支援団体向けに、講座のスケジュール管理・申し込みシステムを構築。また、公共事業の改善に取り組む専門家を支援する団体向けに、64の地域支部がそれぞれ独立して管理できるWordPressマルチサイトを構築・公開。
WordPressサイトの読み込み速度が最大75%向上
Kinstaの導入により、管理するすべてのサイトに専用のサーバー環境を提供できるようになりました。新規クライアントの多くは、それまで速度や安定性に問題のあるサーバー環境を利用していたため、これは同社にとって大きな改善となりました。Kinstaへの移行後は、サイトのパフォーマンスが「劇的に改善する」といいます。
移行前のサーバー環境にもよりますが、Kinstaへの移行後、サイトの読み込み時間が最大75%短縮されたお客様の事例もあります。
WordPressの制約を超える柔軟なサイト運用
Yoko Coは、Kinstaの高度な機能を活用し、アクセス数の多いサイトや複雑な構成のサイトを管理しています。
「主にWordPressを使用していますが、その強みも弱みも十分に理解しています。従来のCMSとしてのWordPressの制約を超えた機能を実現するために、サーバーを乗り換える必要がないことは、一部のプロジェクトにおいて非常に重要でした」
例えば、アクセスが急増した際にも安定したパフォーマンスを維持できるよう、独立したデータベースや静的サイトホスティングを活用しています。特に負荷の高いプロジェクトでは、以下の機能も欠かせません。
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Redis:データへのアクセスを高速化
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DevKinsta:ローカル環境でのサイト開発
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エッジキャッシュ:世界中のユーザーへのコンテンツ配信を高速化
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プレミアムステージング環境:本番サイトに反映する前に更新内容をテスト
「MyKinstaに標準搭載されているAPMツールやログも頻繁に活用しています。問題の原因をすばやく特定して解決できるため、チーム全体で毎月何時間もの作業時間を削減できています」
世界各地のユーザーに快適なサイト表示を提供
Kinstaは、世界規模のクラウドネットワークをインフラとして採用しています。これは、海外にもクライアントを抱える同社にとって大きなメリットです。サイトの訪問者が多い地域に合わせて、最適なデータセンターを選択できます。
「世界中に広がるクラウドネットワークを基盤とし、ユーザーの所在地に応じてデータセンターを戦略的に選択できることは、クライアントサイトのパフォーマンスの大幅な向上につながっています。クライアントの多くは世界各地にユーザーを抱えており、特定の地域を対象としたイベントやキャンペーンも実施しています」
Kinstaを活用することで、同社は世界中のどこからアクセスしても、サイトを高速かつ快適に利用できる環境をクライアントに提供しています。
99.9%の稼働率保証と充実したセキュリティ・サポート
Kinstaは、SLA(サービス品質保証)に基づき、99.9%の稼働率を保証しています。万が一問題が発生した場合も、専門知識を持つサポートチームが迅速に原因を調査し、解決を支援します。
「Kinstaのサポートチームとの連携と自動バックアップ機能のおかげで、問題が発生しても迅速に復旧できています。重大な問題が見つかった場合でも、多くの場合、1時間以内にサイトを復元し、再び公開できています」
Kinstaの機能を活用して時間とリソースを節約
Kinstaの導入により、Yoko Coはサイトの公開にかかる作業時間を1サイトあたり数時間短縮できるようになりました。また、問題の原因を特定しやすくなったことで、日々の保守管理にかかる時間も削減しています。多数のWordPressサイトを管理する同社にとって、こうした作業時間の短縮は大きな効率化につながっています。

「KinstaにはCloudflareのCDNが標準で統合されており、クライアントサイトをDDoS攻撃やブルートフォース攻撃から守るうえで大いに役立っています。他のサーバーでは、通常Cloudflareを手動で設定しなければならず、時間がかかるうえに、キャッシュが複数の階層に存在することで管理が複雑になることもあります」
「その点、KinstaではCloudflareが標準で統合されているため、初期設定から日々の保守管理までスムーズに行えます。サイトの公開時だけでなく、その後のトラブルシューティングでも作業時間を短縮できるため、私たちのように多数のサイトを運用している会社にとっては、全体で大幅な時間の節約につながっています」
まとめ
Kinstaを活用することで、Yoko Coは従来のWordPressサイトの運用にとどまらず、静的サイトやアプリケーション、独立したデータベースも運用できるようになりました。これにより、クライアントごとに異なる要件にも柔軟に対応できています。
クライアントサイトをKinstaに移行すると、劇的に改善することがあります。読み込み速度が大幅に向上し、エラーも減り、サイトの使い勝手も格段に良くなります。