機能の追加ではありませんが、これまで使用してきた用語「ワーカープロセス」の表記を、業界でより標準的である「PHPスレッド」へと変更することをお知らせいたします。

Kinstaのドキュメントブログ知識ベースで登場していた「ワーカープロセス」という用語は、今後「PHPスレッド」になります。名前は異なりますが、いずれも同じタスクを実行します。

「ワーカープロセス」使用の経緯

WordPressのようなアプリケーションの背後でスクリプトを処理するPHPインタプリタは、シングルスレッドで動作します。同時に到着したリクエストは、一度に1件ずつ処理されるためキューに入り、同時リクエストが多い場合には、待機が必要になる(訪問者を待たせることになる)可能性があります。

Kinstaで長年採用している解決策は、メモリの複数のパーティションでPHPへのアクセスを提供することで、マルチスレッド環境を再現するというものです。各メモリのブロックは1つのPHPスレッドにしか対応できませんが、すべてのスレッドが同時に実行され、タスクを共有することができます。

この並行性を表すためにこれまで「ワーカープロセス」という用語を使用してきました。

「PHPスレッド」の重要性

トラフィックの多いWordPressサイトでPHPパフォーマンスの最適化するためには、同時にリクエストを処理できるPHPスレッドの数と、それぞれに利用可能なメモリ量の適切なバランスをとらなければなりません。

キャッシュしたコンテンツを配信する場合は、PHPは呼び出されませんが、データベースへのクエリやオンザフライでのページ構築などのタスクのためにスクリプトを解釈する場合には、PHPが常に必要です。

多くの同時リクエストが発生するサイトでは、より多くのスレッドを確保する方が賢明です。対照的に、集中的なデータベースクエリや大規模なデータ配列の処理に依存している場合には、スレッドあたりのメモリ量が多い方が効果的である可能性があります。

最近導入されたPHPパフォーマンスアドオンMyKinstaおよびKinsta APIで利用可能)を利用することで、スレッドを柔軟に制御することができます。これらのプロセスに対して、サーバー業界全体でより標準的に使用される「スレッド」を使用することで、プラットフォームでの動作をより理解しやすくなるはずです。

MyKinstaで個々のスレッドとPHPのメモリプール総量を調整
MyKinstaで個々のスレッドとPHPのメモリプール総量を調整

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