Kinsta導入後の成果(要約)
- 標準インフラ環境の確立:多様な要件を持つクライアントへの提案力が向上
- 主要課題の解消:AWSやレンタルサーバー特有のコスト・速度・セキュリティ問題を解消
- 運用・開発フローの効率化:ステージング環境や日本語サポートにより業務負荷を軽減
株式会社デジタルアイデンティティ様(以下、敬称略)は、2009年に設立された制作会社です。同社では、2017年に開始されたWordPress保守・セキュリティ対策サービス「wp.support」を現在提供しています。WordPressの構造を深く理解した専門エンジニアが在籍しており、他社では対応が難しかった複雑な開発案件の引き継ぎや、再構築にも多数実績があります。プラグインに頼らない自社開発を得意とするほか、Salesforce、SPIRAL、HubSpotなどのCRMツールとの連携にも精通。制作後の保守・セキュリティサポートも提供しており、同社が管理するサイトではこれまでハッキング被害は発生していません。
今回は、同社の松田 憲様と土井 純也様に、Kinsta導入に至った経緯と使用感、そしてKinstaとのパートナー提携についてお話を伺いました。
会社概要
- 企業名:株式会社デジタルアイデンティティ
- 業界:デジタルマーケティング事業、WordPressの保守管理
- 従業員数:400名(うち、WordPress担当が19名)
- ウェブサイト:digitalidentity.co.jp/
課題─環境ごとの制約に翻弄される、非効率なWordPress運用
当初、デジタルアイデンティティは、クライアント案件ごとにエックスサーバーやAWSなど、複数の環境を利用していましたが、コスト・パフォーマンス・セキュリティの三点で限界を感じていました。
例えば、AWSのようなクラウドインフラでは、費用・工数が膨らむことがボトルネックに。エックスサーバーなどのレンタルサーバー(共用サーバー)を利用しているクライアントサイトには、表示速度のような目に見える問題がありました。また、複数のユーザーでサーバーを共有するという共用サーバーの性質上、特定のポートを閉じられない、SSHバージョンを自由に変更できないなど、セキュリティ診断での指摘に対処できないことが大きな課題となっていました。
結果的にクライアントに妥協をお願いするケースが生じ、技術的にも精神的にも不本意な対応が続くなかで、「クライアントが安心してWordPressサイト運営に集中できるサーバー」を探るべく、柔軟で安全なサーバー環境を探すことにしました。
解決策─パートナー支援と充実機能が導入を後押し
AMIMOTOやWP Engineなど、クラウド構築型のサービスを中心に比較検討する中で、Kinstaを発見。問い合わせてみたところ、APAC地域パートナー・コミュニティマネージャーであるアレックス・安藤マイケルソンとやり取りすることに。その際、直接サービス内容の説明を受け、Kinstaのサポート体制やパートナーとしての信頼感を得られたことが、導入の大きな決め手になったといいます。
デジタルアイデンティティは、Kinstaのエージェンシーパートナープログラムを通じて、Kinstaとパートナー提携を行っています。このプログラムは、Web制作業・代行業を営むお客様との『共同成長』を目的としており、その成長を加速させることを目指しています。
パートナー認定、エージェンシーディレクトリへの掲載、リード紹介、共同マーケティングの機会といった、さまざまな特典を無料でご利用いただけます。事業規模に応じて3つのパートナーレベルがあり、Eliteパートナーには専属パートナーマネージャーが付きます。日本のパートナー企業様には、安藤マイケルソンが日本語で対応いたします。

また、サポートの手厚さ以外にも、豊富な標準機能も魅力だったと言います。
結果─パートナーシップが生み出した運用改善と確かな成果
Kinsta導入後は、課題であったコスト面、そしてセキュリティ面の懸念を解消。サイトの表示速度・パフォーマンスの恩恵もありました。また、技術的な問題が発生しても、24時間いつでも相談できることで、すぐに解決できるように。Kinstaの専用コントロールパネル『MyKinsta』も使いやすく、ステージング環境の作成やCDN使用状況の確認などが簡単に行えるようになり、結果として運用負荷が軽減しました。
Kinstaではセキュリティに重点を置き、隔離コンテナ技術やCloudflare連携によるWAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)、DDoS攻撃対策を標準で提供しています。また、MyKinstaには二要素認証、アクセス制御、バックアップ機能を備え、SOC2報告書やISO27001認証の取得、GDPRへの準拠など、主要なセキュリティ・コンプライアンス要件も満たしています。こうした徹底したセキュリティ体制により、デジタルアイデンティティは、要件の厳しいクライアントに対しても自信を持ってKinstaのサーバーを推奨できています。
以下、同社のお客様が実際に実感された効果の一部をご紹介します。
大規模なニュースサイトを運営するA社
月間数千万PV規模のサイトをAWS上で運用していたものの、アクセス急増時のスケール対応や設定変更をすべて手動で管理していたため、手が回らなくなり相談を受けることに。Kinstaへ移行後は、突発的なアクセス増にも自動でスケール対応できるようになり、運営側は本業であるコンテンツ制作に集中できるようになった。
人材マッチングプラットフォームB社
複数の担当者が関与することから、複数のテスト環境が必須だったB社。Kinsta導入後、クリックで作成可能な標準およびプレミアムステージング環境を活用し、コントロールパネルから低コストで複数環境を構築できるようになったことで、検証や承認フローの効率化を実現。
メディアサイトを運営するC社
AWSでの高コスト運用が課題だったが、Kinstaにサイトを移管したことでコストを大幅に削減。機能面と価格のバランスに優れたKinstaの環境を高く評価している。
MyKinstaには、サイト管理に役立つツール群が多数搭載されており、あらゆる作業を一箇所で実行することができます。1サイトに1つ標準ステージング環境が付属し、開発・テストに便利な環境をクリックですぐに立ち上げることができます。上記のB社様のように、複数のユーザーが関与するプロジェクトでは、複数のステージング環境が必要になりがちです。そのような状況では、プレミアムステージング環境アドオンを追加して、1サイトに最大5つのステージング環境を立ち上げることができます(標準環境と合わせると最大6件)。
プレミアム環境は、1環境あたり月20ドルと手頃な価格で作成でき、CDNとエッジキャッシュ対応、12 CPU、8GBメモリ、本番環境と同数のPHPスレッドが付属するため、限りなく本番サイトに近い条件で機能や変更をテストすることができます。

最後に、土井様、松田様にKinstaに関する率直なお声をいただきました。
Kinstaはバランスの良いサービスだと感じています。セキュリティ面もしっかり担保されている一方で、AWSのように極端に高額ではなく、さらにメンテナンスも丸ごと任せられる点は大きなメリットです。我々としても、パートナーとして安心してお任せできます。
クライアント側からすると、インフラはKinstaに任せて、WordPressに関しては弊社に任せればOK。インフラもアプリも、サイト運営にあたって何も余計なことを考えず、心配することなく日々の運営に専念できることが最大のメリットです。
日本語でのサポートも非常に充実していますし、管理画面もとてもわかりやすい作りになっています。Kinstaの名前を聞いたことがないという方も多いと思いますが、一度使っていただくと利便性も非常に高く、今抱えていらっしゃる課題を解決できる可能性のあるサーバーだと思います。導入について、ぜひ前向きに検討してみてください。
そのあたりで何かお困りごとがあれば、弊社でもサポートできると思いますので、不安にならず、まずはKinstaに相談してみていただければ、弊社としても嬉しいです