あるウェブサイトは読み込みができないことは迷惑です。ただし、解決方法を理解できるには、その原因も理解することが重要です。
クライアントからの無効のリクエストまたは破損したリクエストに関連しているため、4○○群のステータスコードを調査しましょう。具体的には、「400 Bad Request 」エラーの概要、考えられる原因、および特定の解決方法を詳しく見ていきましょう。
「400 Bad Request」エラーとは?
「400 Bad Request」(「400エラー」とも)は一般的なクライアントエラーで、エラーが他のステータスコードカテゴリのいずれにも該当しないときに返されます。
ここで理解すべき重要なポイントは、400 Bad Requestエラーは、サーバーによって処理される前に、クライアントから送信されたリクエストに関係しているということです。
「400 Bad Request」エラーの原因
「400 Bad Request」エラーの考えられる原因はさまざまなで、エラー自体が特定のブラウザーまたはOS(オペレーティングシステム)に固有のものではないですが、処理方法はわずかに異なります。
1.URL文字列の構文エラー
URLの入力ミス、不正な構文、または不正な文字を含むURLが原因で、「400 Bad Request」が発生する可能性があります。
これは驚くほど間違えやすく、URLのエンコードが正しくない場合に起こります。次のリンクは、サーバーが処理できない文字を含むURLの例です。したがって、「400 Bad Request」がトリガーされます。
https://twitter.com/share?lang=en&text=Example%20of%20malformed%%20characters%20in%20URL
URLのmalformedの直後にある余分な%をご覧ください。適切にエンコードされたスペースは、%%20 ではなく%20 です。Chromeブラウザーでの結果は次のとおりです。
不正な文字も、「400 Bad Request」エラーをトリガーすることがあります。 次のURLには { が含まれていますが、この文字は許可されていません。したがって、同じエラーが発生します。
https://twitter.com/share?lang=en&text=Example%20of%20malformed{%20characters%20in%20URL
2.ブラウザーキャッシュやクッキーの破損
URLが100%正しい場合でも、ブラウザーキャッシュのファイルが破損している、またはブラウザークッキーの有効期限が切れているそれとも破損しているため、400 Bad Requestエラーが発生する可能性があります。
最後のログイン後しばらくしてからWordPressサイトの管理エリアにアクセスしようとするときに、「400 Bad Request」エラーが発生する場合があります。これは、ログイン認証データを処理するクッキーが破損しており、管理者権限を持つユーザーとして認証して正常にアクセスさせることができないためです。これにより、接続が拒否され、「400 Bad Request」エラーがトリガーされます。
3.DNSルックアップキャッシュ
「400 Bad Request」は、ローカルに保存されたDNSデータが登録されたDNS情報と一致していない場合に発生する可能性もあります。
すべてのドメイン名はIPアドレスの別名です。IPアドレスは、特定のサーバーの「電話番号」のようなものと考えると分かりやすいかもしれません。ウェブサイトに初めてアクセスするときに、「名前解決」と呼ばれるプロセスが実行されます。このプロセスでは、ドメイン名がサーバーの特定のIPアドレスに解決されます。
処理を高速化するために、これらの情報はコンピューターのローカルのDNSキャッシュに保存され、同じウェブサイトを訪問するたびに名前解決を実行せずに済みます。これは、HTML、CSS、JavaScript、メディアなどのファイルのブラウザーキャッシュの動作に似ています。
4.ファイルサイズが大きすぎる
「400 Bad Request」はまた、アップロードリクエストを処理するには大きすぎるファイルをサイトにアップロードしようとするときも発生する可能性があります。これはサーバーのファイルサイズ制限によるものである為、サーバー毎に異なります。
これまでは、「400 Bad Request」のクライアント側の原因のみを確認しました。
5.一般的なサーバー異常
本エラーは、サーバー側の問題が原因で発生することもあります。 具体的には、400ステータスコードは、サーバーの一般的な異常や不具合、またはその他の不特定の異常を示している場合があります。
サードパーティのウェブサイトにアクセスしようとしたときにこれが発生した場合、そのサーバーが触ることができないため、ブラウザーを再読込したり、異常が直るまでサイトを定期的にチェックしたりすることしかできません。
サーバー側の問題であるかどうかを検証するには、別のブラウザーでウェブサイトを読み込みしてみることができます。もうひと頑張りしようとしたい場合は、まったく異なるマシンやデバイスでテストして、システム固有の問題を除外します。
他のブラウザー、コンピューター、オペレーティングシステムなどでもサイトに接続できない場合は、サーバー側の問題である可能性が高いです。必要に応じて、サイトの運営者に連絡して、異常が発生したときに使用していたOS、ブラウザー、バージョンなどの情報を伝えてください。
「400 Bad Request」エラーの見た目
ほとんどの場合、「400 Bad Request」はクライアント側の問題です。「400 Bad Request」のChromeブラウザーで見た目を既に確認しました。

しかし、他のブラウザーは一旦どうでしょうか?
Firefoxで見た「400 Bad Request」エラー

Safariで見た「400 Bad Request」エラー

Microsoft Edgeで見た「400 Bad Request」エラー

ご覧のとおり、400ステータスコードのメッセージはどのブラウザーでも一般的であまり役に立たないものです。問題の解決策を一人で見つけるしかありません。FirefoxとSafariでは、画面が完全に空白であるため、「400 Bad Request」が発生していることさえ分かりません!
幸いなことに、「400 Bad Request」を解決するための簡単な手順をまとめました。さて、順番に確認していきましょう。
400 Bad Request(用語集):
「400 Bad Request」は、不正な構文、無効なリクエストメッセージフレーミング、または不正なリクエストルーティングのために、サーバーがクライアントによって送信されたリクエストを処理できなかったことを示すHTTPステータスコードです。
「400 Bad Request」エラーの解決方法
「400 Bad Request」の原因調査または処理には、以下の手順に従ってください。
お勧めの解決方法は次のとおりです。
- 1.送信されたURLを確認する
- 2.ブラウザーキャッシュをクリアする
- 3.ブラウザークッキーをクリアする
- 4.ファイルサイズがサーバーのアップロード上限を超えている
- 5.DNSキャッシュをクリアする
- 6.ブラウザー拡張機能を無効にする
「400 Bad Request」のさまざまな解決方法の詳細に入る前に、ローカルにキャッシュされたデータをクリアする手順が多いことに気付くかもしれません。
コンピューターがファイルやデータをまったくキャッシュしていなかった場合、接続エラーが大幅に少なくなるのは事実です。ただし、ファイルやデータをキャッシュすることの利点は十分に文書化されており、ブラウザーでキャッシュ技術が使用されていないと、ウェブブラウジングのユーザーエクスペリエンスは悪化されます。
結局のところ、最適化とユーザーエクスペリエンス第一です。ウェブサイトは可能な限り迅速に読み込まれようとしますが、時折「400 Bad Request」などのエラーが発生する場合があります。
1.送信されたURLを確認する
「400 Bad Request」エラーの最も一般的な原因の一つであるため、URL自体から始めましょう。ブラウザーに手動で入力するときに、URLに不要な文字を入力してしまう場合があります。
アクセスしようとしているドメイン名と特定のページの正しい書き方を確認しましょう。また、区切りがスラッシュであるかも確認してください。URLに特殊文字が含まれている場合は、その文字が正しくエンコードされており、正当なURL文字であることを確認してください。
長いURLの場合、オンラインのURLエンコーダー・デコーダーを使用した方が分かりやすくて、ミスが起こらなさそうでしょう。これらのツールは、URL内の不正な文字も自動的に検出できます。
URLが正しいことを確認したら、ブラウザーで再度サイトにアクセスしてみてください。それでも「400 Bad Request」エラーが表示される場合は、キャッシュをクリアしましょう!
2.ブラウザーキャッシュをクリアする
ローカルに保存されたウェブサイトファイルが破損している場合、予想されるウェブサイトコンテンツの代わりに「400 Bad Request」エラーが返される場合があります。
これには、次のようなウェブサイトが適切に機能するに必要なファイルが含まれます。
- HTML
- JavaScript
- テキスト/設定ファイル
- CSS
- メディア(画像、動画、録音)
- データファイル(XML、JSON)
これらのファイルは、ウェブサイトに最初にアクセスしたときにブラウザーによってコンピューターに保存されます。
異常を処理するには、ブラウザーのキャッシュをクリアする必要があります。
Chromeでは、右隅にあるメニューアイコン(3つの点)をクリックし、ポップアップメニューで「その他のツール」> 「閲覧履歴データを消去する」を選択します。

これにより、「閲覧履歴データを消去する」画面が表示されます。ここでは、「キャッシュされた画像とファイル」がオンになっていることを確認し、「データを消去」ボタンをクリックしてブラウザーのキャッシュをクリアします。
「期間」ドロップダウンを使用して、特定の時間範囲のファイルを削除することもできます。ただし、破損している可能性のあるすべてのファイルを確実に削除するには、「全期間」を選択して、ローカルに保存されているすべてのファイルを削除することをお勧めします。

その他のブラウザーをご利用の場合、最も人気のあるブラウザー(Mozilla Firefox、Safari、Internet Explorer、Microsoft Edge、Opera)のキャッシュをクリアする手順についてはこちらのガイドをご参照ください。
3.ブラウザークッキーをクリアする
ブラウザーのキャッシュをクリアしたも異常が解決しない場合には、クッキーも削除します。1つのウェブサイトでもさまざまなクッキーが使用されます。そのうちの1つだけが期限切になったり破損したりした場合、「400 Bad Request」がトリガーされます。
Chromeでクッキーをクリアするには、右隅にあるメニューアイコン(3つの点)をクリックし、ポップアップメニューで「その他のツール」> 「閲覧履歴データを消去する」を選択し、「閲覧履歴データを消去する」画面を開きます。
ウェブサイトすべてのクッキーを削除するには、「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れて「全期間」を選択します。

完了後に、「400 Bad Request」エラーが発生したウェブサイトを再度ロードします。破損したまたは期限切れのクッキーに関連することが多いため、サイトがクッキーを使用していることを前提として、ブラウザーのクッキーを消去すると、異常が解決する可能性があります。
Chrome以外のブラウザーのクッキーをクリアするには、こちらのガイドをご覧ください。
4.ファイルサイズがサーバーのアップロード上限を超えている
サーバーのファイルサイズ上限を超えているファイルをウェブサイトにアップロードしようとすると、「400 Bad Request」が発生します。
これをテストするには、最初に容量の小さいファイルをアップロードします。これが成功した場合、元々のファイルはおそらく容量が大きすぎるため、再度アップロードする前にサイズを最適化必要があります。
やり方はアップロードしようとしているファイルの種類によって異なりますが、容量の大きい画像、動画、オーディオファイルなどを圧縮するためのオンラインリソースが多いです。
5.DNSキャッシュをクリアする
「400 Bad Request」のもう一つのよくある原因は、ローカルDNSルックアップデータが破損したまたは期間切れになったことです。
ローカルDNSデータはブラウザーではなく、オペレーティングシステムによって保存されます。WindowsおよびmacOSオペレーティングシステムのDNSキャッシュをクリアする手順についてはこちらをご参照ください。
6.ブラウザー拡張機能を無効にする
ウェブサイトのクッキーに影響するブラウザー拡張機能がインストールされている場合、これらも本異常の原因になっている可能性があります。 拡張機能を一時停止して、ウェブサイトを再読込し、異常が直ったか確認します。
拡張機能が問題になるとは思わなかったかもしれませんが、他のすべての手順をやってみた場合は、試してみる価値があります。
まとめ
「400 Bad Request」が発生している場合、問題を解決するための対策がいくつかあります。
「400 Bad Request」は主に、サーバーに送信されたリクエストまたはローカルキャッシュの問題を原因に発生するクライアント側の異常です。本記事で紹介した対策は、最小限の技術知識を持つ人なら誰でも簡単に実施できます。あなたもすぐにウェブサイトを再び機能させることができるはずです!
ただし、「400 Bad Request」ステータスコードは、一般的なサーバー異常を示す場合があります。これは、同じサイトをさまざまなデバイスでテストすることにより、簡単に特定できます。サーバー側のエラーであると思われる場合、定期的にサイトを再読込したり、サイトの管理者に連絡したりしかできません。
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