「ブラウザキャッシュをクリアする」という表現は、よく目にします。確かに、サイトに問題がある場合(304エラーなど)、トラブルシューティングの方法として効果的です。とは言え、そもそもブラウザキャッシュとは何なのか、どのようにクリアすればいいのかよくわからない、という方もいるはず。

今回は、そんな疑問にお答えします。ブラウザキャッシュの概要と各主要ブラウザでのクリア方法を詳しく見ていきましょう。

ブラウザキャッシュとは

ブラウザキャッシュは、ウェブサイトからダウンロードしたリソースを保存するために使用されるファイルのデータベースです。ブラウザのキャッシュに含まれるリソースには、画像、テキストコンテンツ、HTML、CSS、Javascriptなどがあります。ブラウザキャッシュは、ウェブサイトで使用される他のデータベースに比べると、比較的小さいものです。

一般にキャッシュとは、ユーザーが将来そのデータに素早くアクセスできるように、一時的にデータを取り込んで保存するソフトウェアまたはハードウェアのことです。

キャッシュにはいくつかの種類があり、ブラウザキャッシュ、大規模なシステム用の分散キャッシュ、ウェブサイトのHTMLを記録するアプリケーションキャッシュ、コンテンツ管理システム用のデータキャッシュ、ゲートウェイキャッシュ、プロキシキャッシュなど、さまざまな種類のものがあります。

キャッシュの一種であるブラウザキャッシュは次のようなものです。

  • インターネットの閲覧に使用するブラウザに保存されるソフトウェアの要素。
  • サーバーや標準的なウェブサイトのキャッシュシステムよりもはるかに小規模なデータベースが使用される。
  • ユーザーが訪問したウェブサイトからダウンロードしたデータ(既にオンラインではなく、ローカル、クライアント側の環境にあるデータ)を保存。要するに、ユーザーのコンピュータにデータを保存する。
  • コーディングファイル、メディアアセット、パーソナライズされたサイト設定などのウェブサイトリソースを保存。
  • 保存されたウェブサイトリソースを使用して、次回訪問時により素早く配信する。
  • より望ましいユーザー体験を提供するために、そのデータを活用する。

簡単に言うと、ブラウザキャッシュは、あなたが訪れたウェブサイトの要素を取り込んでデータベースに保存し、過去に訪れたことのあるウェブサイトに次回アクセスしたときに、ページの読み込み時間を短縮(特にインターネット接続が遅い場合や接続できない場合)するとともに、より好ましいユーザー体験を実現します。

上記のとおり、ブラウザキャッシュのメリットとして、ページの読み込み速度だけでなく、ユーザーエクスペリエンスにも触れています。例えば、ブラウザキャッシュは、配色など、ユーザー好みのサイトの設定も記録し、サイトを見やすくしてくれます。

以下は、ブラウザキャッシュに保存される主なサイトリソースの種類です。

  • テキスト、画像、動画、コーディングファイル: ウェブサイトデータとアセットにより、次回訪問時にサイトの読み込みを高速化したり、オフライン時にウェブサイトの一部を閲覧したりできるようになる。
  • ウェブアプリケーションのドキュメント: オフライン環境でより効率的にページを閲覧できるようになる。
  • 自動ログイン認証やショッピングカートに残された製品など: 重要な、または繰り返し利用されるウェブサイトの機能における利便性が高まる。
  • 特定のウェブサイト、もしくはインターネット全般に対するユーザー個別の設定: 例えば、フォントサイズ、タイポグラフィーのスタイル、カラースキーム、ブラウザの拡大などの設定を調整することができる。

以下はブラウザキャッシュが活用されている場面の一例です。

マーラは、Overstock.comでホームセンターの商品を購入するのが好きです。また、The Wall Street Journalのオンライン版も愛読しており、The Onionでお笑いを楽しむこともあります。中小企業の経営者であるマーラは忙しい毎日を送っています。昼食時と就寝前の15分間インターネットを閲覧するのが密かな楽しみです。また、彼女は視覚障害があります。インターネット接続が不安定な地方のお客さんの元へ出張をすることもあります。

本人は気づいていないかもしれませんが、ブラウザキャッシュは次のような場面で役立っています。

  • 以前comのカートに入れた商品が保存され、次回訪問時に簡単に決済へ進める。
  • すべてのサイトでログイン情報を保存し、購読しているWSJ、The Onion、Overstockにすぐにアクセスできる。また、ブラウザ版のメールのログイン認証にも対応している。
  • The Onionをはじめ、すべてのサイトでテキスト、画像、サイトファイルの読み込みが速いので、ページが読み込まれる時間を待ち、昼休みを無駄にすることがない。
  • The OnionやWSJのフォントサイズを大きく表示し、背景を白にする、という彼女独自の設定がブラウザキャッシュに保存される(視覚障害を持つ彼女が記事を読むのに必要な設定)。
  • インターネット接続の悪い場所に行っても、よく訪れるサイトのコンテンツは(ウェブサイトによりますが、少なくとも一部のコンテンツは)読み込まれる。これは、頻繁に訪れるサイトのリソースがブラウザキャッシュに保存されるため。

ブラウザキャッシュの仕組み

ここでは、ブラウザキャッシュの機能について、より技術的な観点から説明します。

  1. ブラウザ(例えばFirefox)は、ウェブサーバーに、あるコンテンツ(多くの場合ウェブサイト)が欲しいと通知します。これをリクエストと呼びます。
  2. 同時に、Firefoxは、そのデータベースであるブラウザキャッシュ内を調べます。これは、リクエストされたサイトのデータが以前にキャッシュされているかどうか(キャッシュ内に保存されているかどうか)を確認するためです。
  3. 要求されたコンテンツがブラウザキャッシュに存在しない場合、ウェブサーバーから直接送信されます。これをレスポンスと呼びます。
  4. ブラウザキャッシュ内に要求されたコンテンツがあった場合、Firefoxはサーバーを無視してキャッシュからコンテンツを取得します。

キャッシュには、目的のウェブページを表示するための正しいデータが含まれていなければならないだけでなく、「古い」データであってはいけません。ほとんどすべてのキャッシュデータには、有効期限があるため、ブラウザは古くなったキャッシュコンテンツを見つけることもあります。サイトのコンテンツは定期的に変更されるものですので、古いコンテンツを保存してユーザーに提供するのは無責任なことです。ブラウザの役割は、実際のウェブサイト上のものとほぼ同一のコンテンツのみを提供することにあります。

ブラウザは基本的に、要求されたウェブサイトのデータがキャッシュに含まれており、そのデータが古くない場合、キャッシュからデータを取得します。

ブラウザのキャッシュに保存されるデータの種類については先ほど説明しましたが、クライアントサイドのストレージにそれらの情報を記録する際、いくつかの種類のパケットとデータベースが使用されます。基本的に、ブラウザキャッシュは、ログイン認証情報、ユーザー設定、サイトコンテンツなどのリソースを保存します。しかし、このようなリソースは、Cookie、Web Storage API、IndexedDB API、Cache APIなど、より複雑なデータベースの仕組みを使うことで保存されます。

キャッシュをクリアする方法

まずは、どのような状況でブラウザのキャッシュをクリアする必要があるのか、簡単にご紹介します。その後、主要なブラウザでキャッシュをクリアする方法を見ていきます。キャッシュのクリア方法をすぐに知りたい場合は、直接以下のリンクから必要な項目へ移動してください。

キャッシュのクリアが必要になる状況

ほとんどの場合、ブラウザキャッシュが行われていることに気づくことはないでしょう。キャッシュは完全にバックグラウンドで実行されるため、通常はブラウジングに影響を与えることはありません。しかし、時には、うまくいかないこともあります。

たとえば、サイトに変更を加えたにも関わらず、ブラウザによりキャッシュに保存された古いリソースが配信されているため、その変更内容が表示されないことがあります。あるいは、キャッシュが破損して、ウェブページの正常な機能を阻害することもあります。

このような理由から、自分のサイト(または外部のサイト)で問題が発生した際には、まずキャッシュをクリアしてみることをおすすめします。キャッシュのクリアで必ず問題が解決するわけではありませんが、より複雑な問題の検証に移る前に、試しておきたいトラブルシューティングです。

MAMPなどのローカル環境ウェブ開発ツールを使っている場合、キャッシュをクリアしないと「This Site Can’t Provide a Secure Connection」というエラーが表示されることがあります。ウェブサイトの重大なバグだと思っていたものが、単なるキャッシュの問題で、クリアするだけで解消されたということはよくあります。

ページを強制再読み込みする方法

ブラウザのキャッシュをすべて消去する前に、強制的に再読み込みしてみる手もあります。通常、ページを再読み込みすると、ブラウザはすべてのアセットを再びダウンロードするのではなく、キャッシュされたページを表示します。しかし、以下のショートカットキーを使って、キャッシュをバイパスし、強制的にすべてを再読み込みすることができます。

  • Windows、Linux:Ctrl + F5
  • Safari:Shift + ツールバーのリロードボタン
  • Mac版ChromeとFirefox:Command + shift + R

繰り返しになりますが、この方法は、現在開いているページのみで有効です、残りのブラウザキャッシュはそのままの状態になります。特定のページで問題が発生している場合にはこれでOKですが、サイト全体など、完全にリセットする場合には、キャッシュをすべてクリアするのが得策です。

Google Chromeでキャッシュをクリアする方法

Google Chromeのキャッシュをクリアするには、まず、ブラウザのウィンドウ右上にある3点リーダーをクリックします。次に、「その他のツール」を探し、サブメニューから「閲覧履歴を消去」を選択します。

Google Chromeの「閲覧履歴を消去」
Google Chromeの「閲覧履歴を消去」

または、「Ctrl + Shift + Del」のショートカットキーでも消去できます。新しいタブが開き、「閲覧履歴データの削除」というタイトルのポップアップウィンドウが表示されます。「キャッシュされた画像とファイル」のチェックボックスにのみチェックが入っていることを確認します。「閲覧履歴」や、「Cookieと他のサイトのデータ」のチェックボックスにもチェックをいれると、より徹底的にキャッシュをクリアすることができます。

Google Chromeでブラウザキャッシュを削除
Google Chromeでブラウザキャッシュを削除

また、画面上部では期間を変更することができます。「期間」の欄で、「過去24時間」「過去4週間」「全期間」などの選択肢の中から選びます。

ブラウザキャッシュを削除する頻度を選択
ブラウザキャッシュを削除する頻度を選択

最後に、「データを消去」をクリックして、キャッシュを消去してください。これで、Chromeブラウザのキャッシュは空になります。

「データを消去」をクリックするとすべてが完全に削除される
「データを消去」をクリックするとすべてが完全に削除される

なお、多くのブラウザでは、通常、基本的なキャッシュのクリアだけでは削除しきれない、詳細な閲覧データの設定が存在します。これは、クリアしない方が良いと思われる重要なデータが含まれます。

とは言え、すべてのキャッシュデータの削除が必要な状況もあります。Chromeの場合、「閲覧履歴データの削除」の画面で「詳細設定」タブを選択します。

すると、さらに次のような閲覧データのチェックボックスが表示されます。

  • パスワードとその他のログインデータ
  • 自動入力フォームのデータ
  • サイトの設定
  • ホストされているアプリデータ

削除したいデータ項目を選択します。ただし、これは通常、サイトへ素早くログインできるようにするパスワードの保存など、ユーザーエクスペリエンスの向上に不可欠な項目になるためご注意を。

完了したら、「データを消去」ボタンをクリックします。

「詳細設定」のタブではキャッシュ削除に関するより細かな設定が可能
「詳細設定」のタブではキャッシュ削除に関するより細かな設定が可能

Google Chromeでは、複数の方法でキャッシュデータを調べたり、ブラウザから削除したりすることができます。

その一つは、Google Chromeの「設定」画面の「プライバシーとセキュリティ」から行う方法です。

その下に、「閲覧履歴データの削除」というボタンがあり、さきほどと同じポップアップ画面が表示されます(単にこの画面を開く手順の部分が違うだけです)。

さらに、「Cookieと他のサイトデータ」を選択すると、サードパーティのCookieを制御することができます。

「Cookieと他のサイトデータ」のボタン
「Cookieと他のサイトデータ」のボタン

すべてのトラッキングCookieは、ブラウザのキャッシュ内に記録されます。ブラウザの閲覧履歴やログイン情報ではなく、Cookieのみを消去したいという方はこちらから設定をしましょう。

この画面では、以下の設定が選べます。

  • Cookieをすべて受け入れる
  • シークレットモードでサードパーティのCookieをブロックする
  • サードパーティのCookieをブロックする
  • すべてのCookieをブロックする

Cookieの設定により、キャッシュのクリーンアップや不要なキャッシュの除外を自動的に行うことができます。例えば、サードパーティのCookieをブロックすることで、今後ブラウザキャッシュの消去について心配する必要がなくなります。

また、「すべてのウィンドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する」という機能も利用できます。これは、Chromeブラウザを閉じるたびにアイテムを削除することで、キャッシュのクリアを自動化できる機能です。

Cookieの設定
Cookieの設定

このセクションの下には、ブラウザキャッシュに関連する機能が他にもいくつかあります。

すべてのCookieとサイトデータを表示」機能は、キャッシュ項目を個別に消去するのに便利です。

また、Cookieを許可するサイト、ウィンドウを閉じたときにCookieをクリアするサイト、Cookieを完全にブロックするサイトの一覧を編集することができます。

「すべてのCookieとサイトデータを表示」
「すべてのCookieとサイトデータを表示」

Mozilla Firefoxでキャッシュをクリアする方法

Mozilla Firefoxのブラウザキャッシュを削除するには、まず右上のハンバーガーメニューをクリックし、「履歴」を選択します。

Mozilla Firefox の「履歴」
Mozilla Firefox の「履歴」

表示されたメニューから、「最近の履歴を消去」を選択します。

Mozilla Firefoxの「最近の履歴を消去...」
Mozilla Firefoxの「最近の履歴を消去…」

ショートカットキー「Ctrl + Shift + Del」でメニューを開くこともできます。Firefoxがポップアップで表示されます。「消去する履歴の期間」のドロップダウンメニューで、「キャッシュ」と、その他ブラウザの保存ファイルから削除したいものを選択します。閲覧履歴、Cookie、検索履歴、サイトの設定やウェブサイトのオフライン作業用データなどのデータを削除することができます。

Firefoxのキャッシュから削除したいものを選択
Firefoxのキャッシュから削除したいものを選択

消去する履歴の期間」のメニューで、キャッシュデータをどこまでさかのぼり消去したいかを選択します。履歴全体はもちろん、直近の1時間だけを選択することもできます。

すべてのオプションを選択したら、「OK」ボタンをクリックします。これでFirefoxのブラウザキャッシュの削除は完了です。

期間を選択し「OK」をクリック
期間を選択し「OK」をクリック

別の方法として、ハンバーガーメニューに戻り、今度は「設定」を選択します。こちらではより詳細なブラウザキャッシュの設定が可能です。

「設定」画面ではより詳細なキャッシュ設定が可能
「設定」画面ではより詳細なキャッシュ設定が可能

プライバシーとセキュリティ」を選択します。

Cookieとサイトデータ」のセクションに、「データを消去」というボタンがあります。

「データを消去」をクリック
「データを消去」をクリック

こちらは、先ほどご紹介したキャッシュデータの消去とは少し異なります。

ここでは、Cookie、サイトデータ、キャッシュされたウェブコンテンツに関する設定項目のみとなっています。さらに、ポップアップ画面には、削除することによって削減されるストレージ容量が表示されます。

消去」ボタンをクリックすれば完了です。

Cookie、サイトデータ、キャッシュされたウェブコンテンツから削除したいものを選択
Cookie、サイトデータ、キャッシュされたウェブコンテンツから削除したいものを選択

また、「プライバシーとセキュリティ」のページに戻ると、以下のオプションが表示されます。

  • データを管理
  • 例外を管理
  • Firefoxを閉じたときにCookieとサイトデータを削除する

データの管理」ボタンをクリックすると、保存されているデータ項目を1つずつ確認して、削除することができます。また、一部のサイトでCookieやサイトデータの自動削除から除外したい場合は、「例外の管理」から設定が可能です。最後に、「Firefoxを閉じたときにCookieとサイトデータを削除する」のチェックボックスでは、Firefoxをシャットダウンしたときのみに自動でブラウザキャッシュを削除できます。

FirefoxのCookieに関する設定
FirefoxのCookieに関する設定

また、「プライバシーとセキュリティ」メニューからも、Firefoxのハンバーガーメニューから開けるのと同じ「履歴」メニューが開けます。ここでは、「履歴を消去」というボタンがあり、削除したい項目を選択することができます。

また、「閲覧履歴を一切記憶させない」、または「記憶させる履歴を詳細設定する」ことを選択できるドロップダウンメニューもあります。そもそも、キャッシュにデータが自動で保存されないようにしたい、という方はこちらを利用しましょう。

「履歴」のセクションからキャッシュを設定
「履歴」のセクションからキャッシュを設定

これで、終了です。Firefoxのブラウザキャッシュは削除され、今後その処理を自動化することもできます。

Safariでキャッシュをクリアする方法

Safariでブラウザキャッシュを削除するには、いくつかの方法があります。閲覧履歴(Cookieやウェブサイトのデータを含む)をすべて消去しても問題ない場合は、「Safari」>「履歴を消去」の順でクリックするだけでOKです。

Safariで履歴を消去
Safariで履歴を消去

キャッシュデータを削除する期間を選択するためのポップアップ画面が表示されます。他のブラウザと同様に、直近の1時間、数日、あるいは全履歴を削除することができます。

キャッシュを削除する期間を変更
キャッシュを削除する期間を変更

その後、「履歴を消去」ボタンをクリックして終了です。これで、SafariのキャッシュのCookie、ブラウザの履歴、ウェブサイトのデータが消去されます。

「履歴を消去」をクリック
「履歴を消去」をクリック

他にもより細かくキャッシュを管理するための設定もあります。

メニューバーから「Safari」>「環境設定」をクリックします。

Safariで「環境設定」を開く
Safariで「環境設定」を開く

キャッシュの削除をバックグラウンドで実行する方法の1つは、「履歴からの削除」の欄の設定です。特定の期間(1年後など)を選ぶと、その期間が経過した時にブラウザの閲覧履歴のキャッシュが自動的に消去されます。

特定の期間が経過した際に履歴を削除する設定
特定の期間が経過した際に履歴を削除する設定

また、「プライバシー」のタブでは、Cookieやウェブサイトのデータを個別に管理することができますので、こちらから設定を行ってもいいでしょう。

すべてのCookieをブロック」にチェックを入れると、キャッシュがそもそも記録されないようになり、削除する必要がなくなります。

また、「Webサイトデータを管理」も設定することをおすすめします。

すべてのCookieのブロックとキャッシュデータの管理
すべてのCookieのブロックとキャッシュデータの管理

ブラウザのキャッシュで現在データを保存しているサイトの一覧が表示されます。個別に削除するか、「すべてを削除」ボタンをクリックすることができます。

「Webサイトデータを管理」
「Webサイトデータを管理」

Cookieやサイトデータも消去する標準の方法ではなく、Safariのブラウザキャッシュだけを削除するには、「環境設定」>「詳細」の画面で「メニューバーに開発メニューを表示」のチェックボックスにチェックを入れ、開発メニューを有効にします。

Safariで開発メニューを表示
Safariで開発メニューを表示

その後、「開発」>「キャッシュを空にする」をクリックすると、Safariのブラウザキャッシュを削除できます。

「開発」>「キャッシュを空にする」
「開発」>「キャッシュを空にする」

以上、Safariのキャッシュを削除する方法をご紹介しました。

Braveでキャッシュをクリアする方法

Brave Browserでは、ブラウザの履歴や、画像、ファイル、Cookieなどのキャッシュを簡単に削除できます。また、プライバシーを重視することを売りにしているBraveでは、より詳細にCookieの設定を行うことができます。例えば、サードパーティのCookieをすべてブロックしたり、特定のURLでブロックまたは許可したりできます。

Braveでキャッシュを削除するには、右上にある横線3本のハンバーガーメニューをクリックします。

すると、設定項目が豊富なメニューが表示されます。

そこから「設定」をクリックしてください。

Braveでメニューを開く
Braveでメニューを開く

Braveの「設定」メニューからキャッシュ削除の設定へ移動する方法はいくつかあります。

一つ目の方法では、設定メニューの「履歴」ボタンをクリックします。

Brave設定画面を開き「履歴」をクリック
Brave設定画面を開き「履歴」をクリック

この画面には、Braveブラウザの全閲覧履歴が表示されます。

左側にある「閲覧データの消去」をクリックします。

「閲覧データの消去」をクリック
「閲覧データの消去」をクリック

履歴」タブからではなく、メインの「設定」画面の「プライバシーとセキュリティ」の項目を直接開くこともできます。

「プライバシーとセキュリティ」を開く
「プライバシーとセキュリティ」を開く

続いて、「閲覧データの消去」をクリックします。

「閲覧データの消去」をクリック
「閲覧データの消去」をクリック

どちらの方法でも、「閲覧履歴データの削除」というポップアップ画面が表示されます。

基本設定」、「詳細設定」、「終了時に」の3つのタブが表示されます。

デフォルトでは「基本設定」に設定されており、ほとんどのユーザーはこちらの設定で十分でしょう。

Braveのキャッシュから消去したい項目にチェックを入れます。

全部を選択しても、1〜2個だけ選択しても構いません。

選択肢は次のとおりです。

  • 閲覧履歴:検索ボックスに入力した内容も含め、Brave内の閲覧履歴を削除。
  • Cookieと他のサイトデータ:Cookieを削除するため、ほぼすべてのウェブサイトからログアウトすることになります。
  • キャッシュされた画像とファイル:画像やコーディングファイルなどのサイトのアセットをキャッシュから削除。これによりストレージの空き容量は増えますが、ページの読み込み速度が低下する可能性があります。
「基本設定」タブで、削除したいキャッシュ項目にチェックを入れる
「基本設定」タブで、削除したいキャッシュ項目にチェックを入れる

キャッシュの項目を削除する前に、「期間」のドロップダウンメニューをクリックして、履歴をどこまでさかのぼって削除するかを選択します。

閲覧履歴、Cookie、キャッシュされたファイルは以下の期間まで遡って削除できます。

  • 1時間以内
  • 過去24時間
  • 過去7日
  • 過去4週間
  • 全期間
データを削除する前に期間を選択
データを削除する前に期間を選択

設定が完了したら、「データを削除」をクリックします。

これでBrave Browserのキャッシュ全体、または設定によってはキャッシュの一部が削除されます。

「データを削除」をクリックして完了
「データを削除」をクリックして完了

なお、Brave Browserのキャッシュには、「基本設定」のタブで選べる以外の項目も保存されます。

そのため、より徹底的にキャッシュを削除したい場合には、「詳細設定」のタブに移動する必要があります。

「詳細設定」タブではさらに細かなキャッシュ削除の設定が可能
「詳細設定」タブではさらに細かなキャッシュ削除の設定が可能

次のような削除できるキャッシュの項目が追加で表示されます。

  • パスワードとその他のログインデータ
  • 自動入力フォームのデータ
  • サイトとシールドの設定
  • ホストされているアプリデータ

削除したいものを選んだら、「データを削除」をクリックします。

項目を選択したら「データを削除」をクリック
項目を選択したら「データを削除」をクリック

中には定期的にキャッシュを削除したい方もいるかもしれません。特に開発者であれば、サイトを編集した際に、キャッシュから古いコンテンツが配信されるのではなく、定期的に内容のアップデートが反映されるようにしたいはずです。

Braveには、ブラウザを終了するたびに、ブラウザキャッシュの特定の項目を削除する機能もあります。

この場合、「終了時に」のタブをクリックします。

閲覧履歴」、「ダウンロード履歴」、「自動入力フォームのデータ」のチェックボックスにチェックを入れましょう。

保存」をクリックすると、選択したすべてのキャッシュが削除されます。

「終了時に」のタブでキャッシュ削除の設定をすることも可能
「終了時に」のタブでキャッシュ削除の設定をすることも可能

Braveでキャッシュをクリアする最後の方法は、サイトのCookieを個別に設定するというものです。

設定」>「プライバシーとセキュリティ」に戻ると、「Cookieと他のサイトデータ」というメニューがありますので、そちらをクリックします。

「Cookieと他のサイトデータ」から詳細な設定を行う
「Cookieと他のサイトデータ」から詳細な設定を行う

全般設定」では、「Cookieをすべて受け入れる」、「サードパーティーのCookieをブロックする」、「すべてのCookieをブロックする」を選択することができます。

また、「すべてのウィンドウを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する」という設定もあります。

この設定は、そもそもキャッシュの保存を制限するため、キャッシュ削除の一環とみなすことできます。どのオプションを選ぶかはあなた次第ですが、プライバシーを保護しつつ、サイトの機能もある程度保たれる「サードパーティーのCookieをブロックする」をおすすめします。

特定のCookieを許可/ブロック
特定のCookieを許可/ブロック

また、キャッシュからCookieを個別に削除することも可能です。

すべてのCookieとサイトデータを表示」をクリックします。

「すべてのCookieとサイトデータを表示」
「すべてのCookieとサイトデータを表示」

キャッシュに保存されているすべてのCookieとサイトデータの一覧が表示されます。ウェブサイトのURLごとに一覧表示され、それぞれをクリックして、どのような種類のCookieが使用されているかを確認することも可能です。

データをすべて消去」ボタンをクリックしてすべてを削除するか、各URLの横のゴミ箱のアイコンをクリックして、特定のCookieだけを削除します。

すべてのCookieを削除するか個別に削除する
すべてのCookieを削除するか個別に削除する

特定のサイトのCookieが絶対にキャッシュされないように設定したい、または、安全であることが分かっているお気に入りのサイトのCookieは許可したい場合もあるでしょう。

特定のサイトのCookieを許可するには、「常にCookieを使用できるサイト」の項目にある「追加」ボタンをクリックします。

一覧に特定のサイトを追加
一覧に特定のサイトを追加

さらにページ下部には、「ウィンドウを閉じるときに常にCookieを削除」と「Cookieを使用できないサイト」の一覧があります。編集したい項目の横にある「追加」ボタンを選択するだけで、簡単に編集できます。

特定のサイトとCookieを常にブロックする設定
特定のサイトとCookieを常にブロックする設定

Internet Explorerでキャッシュをクリアする方法

Microsoft Edgeのキャッシュをクリアするには、まず右上の歯車のアイコンをクリックしてツールメニューを開きます。次に、「セーフティ」から「閲覧履歴の削除」を選択します。

Internet Explorerの「閲覧履歴の削除」
Internet Explorerの「閲覧履歴の削除」

ショートカットキー「Ctrl + Shift + Del」でポップアップ画面を開くこともできます。重要な情報が消去されないように、「インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイル」のボックスを必ず選択してください。そして、一番下にある「削除」ボタンをクリックします。

Internet Explorerでブラウザキャッシュを削除
Internet Explorerでブラウザキャッシュを削除

これで、Internet Explorerのブラウザキャッシュは削除できます。

Microsoft Edgeでキャッシュをクリアする方法

Microsoft Edgeのブラウザキャッシュを削除するには、ブラウザウィンドウの右上にある3点リーダーをクリックします。

履歴」を選択します。

Microsoft Edgeで「履歴」を開きキャッシュを削除
Microsoft Edgeで「履歴」を開きキャッシュを削除

最近アクセスしたウェブサイトが表示された履歴の画面が開きます。その画面にも3点リーダーがあるのでそちらをクリックします。

表示されたメニューのドロップダウンから、「閲覧データのクリア」を選択します。

Microsoft Edgeで閲覧データをクリア
Microsoft Edgeで閲覧データをクリア

すると「閲覧データをクリア」というタイトルの画面が開きます。以下の項目にチェックを入れて、削除することができます。

  • 閲覧の履歴
  • ダウンロードの履歴
  • Cookieおよびその他のサイトデータ
  • キャッシュされた画像とファイル

Microsoft Edgeの良いところは、キャッシュを消去した場合に削除される閲覧履歴の数など、定量的な情報が表示されることです。また、キャッシュ削除によって空きができる容量も表示されます。

Microsoft Edgeで削除するキャッシュの項目を選択
Microsoft Edgeで削除するキャッシュの項目を選択

メニューをクロールすると、さらに3つデータ削除のオプションが表示されます。パスワード、オートフィルデータ、サイトのアクセス許可を消去する場合は、自分でチェックを入れる必要があります。

サイトアクセス許可やパスワードなど追加の項目もお忘れなく
サイトアクセス許可やパスワードなど追加の項目もお忘れなく

選択したら、「時間範囲」の欄で、どの程度遡ってキャッシュを削除したいかを指定します。

最後に、「今すぐクリア」ボタンをクリックします。以上、Microsoft Edgeのブラウザキャッシュを削除する簡単な方法でした。

時間範囲を選択し「今すぐクリア」をクリック
時間範囲を選択し「今すぐクリア」をクリック

Edgeでより細かなキャッシュ削除の設定を行うには、右上の3点リーダーをクリックし、「設定」を選択します。

より細かなキャッシュ設定をするにはMicrosoft Edgeの「設定」メニューへ
より細かなキャッシュ設定をするにはMicrosoft Edgeの「設定」メニューへ

プライバシー、検索、サービス」タブを開きます。

最初のオプションは、「今すぐ閲覧データをクリア」です。「クリアするデータの選択」ボタンがあり、先ほどご紹介したものと同じチェックボックス付きの設定画面が開きます。単に開き方が違うだけです。

また、「ブラウザーを閉じるたびにクリアするデータを選択する」もご活用下さい。この機能を利用すると、Edgeを閉じた時に、不要なキャッシュ項目を自動的に削除できます。閲覧履歴、Cookie、ログイン情報などは毎回保存しなくてよい場合もあるでしょう。

Edgeで削除したいキャッシュ項目を選択
Edgeで削除したいキャッシュ項目を選択

ご覧のように、ブラウザを閉じた時に削除する項目を選択する画面には、たくさんの切り替えスイッチが並んでいます。こちらを切り替えることで、特定のキャッシュデータを自動のキャッシュ削除へ追加したり、除外したりすることができます。

Microsoft Edgeを閉じる際に自動で一部のキャッシュデータを削除
Microsoft Edgeを閉じる際に自動で一部のキャッシュデータを削除

キャッシュからCookieを削除したり、許可するCookieを設定したりしたい場合は、Microsoft Edgeの「設定」画面の「Cookieとサイトのアクセス許可」のタブから行います。

Cookieとサイトデータの設定と削除
Cookieとサイトデータの設定と削除

この画面では、「サードパーティのCookieをブロックする」、「ページをプリロードして閲覧と検索を高速化する」、「すべてのCookieとサイトデータを表示する」という3つのオプションがあります。ブラウザキャッシュ内にどのようなトラッキング項目が保存されているか確認するには、「すべてのCookieとサイトデータを表示する」を開きましょう。

ブロック」や「許可」の一覧にサイトを追加することで、今後キャッシュを都度確認する必要がないようにしましょう。

Microsoft EdgeでCookieをブロック/許可するサイトの一覧を編集
Microsoft EdgeでCookieをブロック/許可するサイトの一覧を編集

Operaでキャッシュをクリアする方法

Operaでブラウザキャッシュを削除するには、左下のサイドメニューにある「履歴」のアイコン(時計のアイコン)をクリックします。

新しいオーバーレイウィンドウがあらわれ、最近閉じたウェブサイトの一覧と、特定の閲覧履歴を調べる検索バーが表示されます。

今回使用するのは、「閲覧履歴データを削除」のボタンです。こちらをクリックします。

Operaで閲覧履歴を削除
Operaで閲覧履歴を削除

閲覧データを消去」画面に移動し、自動的に「基本設定」タブが表示されます。ここでは、ブラウジング履歴、Cookieおよび、その他のサイトデータ、キャッシュされた画像およびファイルなど、キャッシュから消去する項目にチェックを入れたり外したりすることができます。

全期間、または数時間や数日といった期間を選択します。

最後に、「データを消去」をクリックします。

期間、削除したい項目を選んで「データを消去」をクリック
期間、削除したい項目を選んで「データを消去」をクリック

上記が最も手っ取り早くOperaのブラウザキャッシュを削除する方法ですが、より詳細な設定方法が他にあります。

上記の方法の場合、ユーザーにとってより重要なデータなど、一部のデータがまだ保存されている状態です。ニュース使用データや自動入力フォームのデータなどの削除は基本設定ではできません。

しかし、キャッシュからすべてを削除したい方もいるでしょう。その場合は、「詳細ツール」タブを選択します。

ダウンロード履歴」や、「ニュース使用データ」を消去するためのチェックボックスなど、いくつかの新しい項目が追加で表示されます。

Operaの「詳細ツール」タブでデータ削除項目を個別に選択できる
Operaの「詳細ツール」タブでデータ削除項目を個別に選択できる

さらにその下には、パスワードとその他のログインデータ、自動入力フォームデータ、サイトの設定、ホストされているアプリのデータなどのデータを削除するためのチェックボックスもあります。

削除したい項目を選択し「データを消去」をクリックします。

項目を選択し「データを消去」をクリック
項目を選択し「データを消去」をクリック

これでOperaブラウザのキャッシュ全体、または選択した項目が削除されます。

Operaでブラウザキャッシュを削除する方法は、他にもいくつかあります。先ほどの「閲覧データを消去」の画面を開く方法はもう一つあり、削除またはブロックするCookieを個別に設定できます。

右上にある「簡単設定」ボタンをクリックします。3本の横線に調節用のつまみがついているようなアイコンです。

表示されたメニューから、「ブラウザ設定に移動」をクリックします。または、左下のメニューにある歯車のアイコンの「設定」ボタンをクリックしても同じ画面に移動します。

Operaの「ブラウザ設定に移動」
Operaの「ブラウザ設定に移動」

基本設定」セクションの下にある「プライバシーとセキュリティ」メニューを探します。

画面の最初の設定は、「閲覧履歴データを消去」です。こちらをクリックすると、以前紹介した、Operaで削除したキャッシュの項目を選択する画面が表示されます。

もう一つのオプションは、「クッキーおよび、その他のサイトデータ」のタブです。これをクリックすると、OperaブラウザのキャッシュでCookieをどのように取り扱うかを設定できます。

プライバシーとセキュリティのメニューではさらに詳細なキャッシュ設定が可能
プライバシーとセキュリティのメニューではさらに詳細なキャッシュ設定が可能

この画面では、次の設定が可能です。

  • Cookieをすべて受け入れる
  • シークレットモードでサードパーティーのCookieをブロックする
  • サードパーティーのCookieをブロックする
  • すべてのCookieをブロックする

Operaを終了する際に都度キャッシュを削除する設定も可能です。「Opera終了時にCookieを削除」のスイッチをオンにします。

その他のOperaのCookie設定
その他のOperaのCookie設定

以上、Operaや主要なブラウザのキャッシュを削除する方法でした。