WordPressウェブサイトで異常が発生するときに、HTTPステータスコードというものが表示されます。これらがHTTPヘッダーでブラウザに配信され、異常原因を特定するのに便利なものです。404 Not Found(未検出)またはSEO目的のリダイレクトの301 Moved Permanently(恒久的に移動した)がおそらくご存じでしょう。今日まれなステータスコードである501ステータスコードについてご紹介します。解決するには、以下の手順と推奨事項に従ってください。
501 Not Implemented Error(実装されていない)
今回の「501 Not Implemented Error」(実装されていないエラー)の意味は、サーバーがリクエストに満たすのに必要な機能をサポートしていないことです。サーバーがリクエストのメソッドを認識せず、どのリソースに対してもサポートできない場合の適切な応答です。(RFC 7231、第6.6.2条)501応答はデフォルトでキャッシュ可能です。
同じ501 Not Implemented Errorでも、Webサーバー、オペレーティングシステム、およびブラウザーがそれぞれ異なる為、言い方が少し変わってしまう場合があります。意味はもちろん変わりません。ウェブ上で見かけることのできる種類の例をいくつか挙げます:
- “501 Not Implemented”
- “Error 501”
- “HTTP 501”
- “HTTP Error 501 Not implemented”
- “The server either does not recognize the request method, or it lacks the ability to fulfill the request.”
501 ErrorのSEOへの影響
WordPressのメンテナンスモードの際に使用され、メンテナンスが終わったらもう一度確認するようにGoogleに指示する503エラーとは異なり、すぐにでも修正されないと、501エラーがSEOに悪影響を及ぼす可能性があります。ウェブサイトが例えば10分間だけダウンしていて、その間にクロールされていても、ページが単にキャッシュからクロールされます。あるいは、Googleは再クロールする時間さえないかもしれません。この場合には、何も問題ありません。
しかし、ウェブサイトが長期間(たとえば6時間以上も)ダウンしている場合には、Googleがその501エラーをサイトレベルの問題として扱うことがあります。これはランキングに影響を与える恐れがあります。501エラーが繰り返されることを心配している方は、まず原因を特定し、下記の解決方法を実施してみてください。
501 Not Implemented Errorの解決方法について
501 Not Implemented Errorは、ほとんどの場合にウェブサーバー側の異常です。解決しようとする手順がいくつかありますが、原則としてはホスティング会社に連絡して修正してもらう必要のある異常です。
1. ページを再読み込みする
これは当たり前のことかもしれませんが、504 Gateway Timeout Errorが発生したときに試しておくべき最も簡単な対策の1つは、1分ほど待ち、ページを再読み込みすることです(F5またはCtrl + F5)。ホストまたはサーバーが過負荷になっているだけで、ウェブサイトがすぐに戻ってくる可能性があります。待っている間に、別のブラウザでもアクセスしてみて、ブラウザ異常を考慮から外すことができます。
もう一つのできることは、downforeveryoneorjustme.comにあなたのウェブサイトを貼り付けることです。このウェブサイトでは、ウェブサイトが本当にダウンしているのか、あなたの側の問題なのか確認できます。
2. ブラウザのキャッシュをクリアする
ブラウザのキャッシュをクリアすることも、ウェブサイトのデバッグを始める前の便利なトラブルシューティング手段の一つです。各ブラウザでの手順はこちらです:
- 一つのページをすべてのブラウザで強制的に更新する方法について
- Google Chromeのキャッシュをクリアする方法について
- Mozilla Firefoxのキャッシュをクリアする方法について
- Safariのキャッシュをクリアする方法について
- Internet Explorerのキャッシュをクリアする方法について
- Microsoft Edgeのキャッシュをクリアする方法について/a>
- Operaのキャッシュをクリアする方法について
3. プロキシ設定を無効にする
プロキシサービスをご利用の場合は、珍しいですが、501エラーが発生することがあります。お客様が知らずにプロキシが設定されることもあります。プロキシを無効にするよう、または無効に設定されていないかを確認するように、下記の手順に従ってください。
4. ホスティング会社に確認する
他のHTTPステータスコードとは異なり、501エラーはほほとんどの場合にウェブサーバーの異常で、ご自分でできるトラブルシューティング手段がなかなかありません。悪いプラグインまたはキャッシング異常による異常ではありません。したがって、数分で解決できない場合は、WordPressホスティング会社に問い合わせることをおすすめします。WordPressホスティング会社のステータスページを確認することもできます。
本異常のサーバー上のよくある原因は、次のものがあります:
- サーバーの悪いアップデートのため、ブラウザのリクエストに適切に応答できないようになりました。
- エンジニアに修正してもらう必要のあるNGINXの設定ミスが発生しています。
- アクセスしようとしているサーバーが過負荷中で、リクエストに適切に応答できません。
- 請求関係の問題の可能性もあります。ホスティング料金を支払わなかった場合は、アカウントを完全に削除する前に請求書を支払う機会を与え、ウェブサイトを501の状態にすることがあります。
Kinstaでは501エラーが発生するもう一つの理由は、ステージングサイトが停止したことです。ウェブサイトの「情報」タブで、「ステージング環境を開始する」オプションがあります。
問題が解決しないと単にサポートチケットを開いていただき、お任せください。当社はNew Relicでこのようなエラーを常時監視している為、すでに調査中である可能性が高いです。
このエラーの再発をご心配の方は、updown.ioなどツールを利用することにより、ウェブサイトを監視し、再発のときに直ちに通知してもうこともできます。ツールが定期的にHTTP HEADリクエストをあなたの選択したURLに送信します。単にホームページを選択した方がよいでしょう。確認頻度は以下のどちらかを設定できます:
- 15秒
- 30秒
- 1分
- 2分
- 5分
- 10分
ウェブサイトがダウンしたときに、メール通知します。以下はその例です。
サーバーを混雑させる傾向のある共有ホスティング会社をご利用の場合には特に便利です。例え夜中でもウェブサイトがダウンしている頻度の証拠にもなります。これこそは、必ずマネージドWordPressホスティング会社のご利用をお勧めする理由です。マネージドWordPressホスティングを選ぶ9つの理由についての当社の記事も是非ご確認ください。
サイトの維持管理については、当社のWordPressのメンテナンスの詳細なガイドも是非お読みください。