WordPressサイトで無料のテーマを使用している場合、サイトのフッターに「Powered by WordPress.」の文字が表示されているかもしれません(デフォルトのテーマを使用している場合は確実に表示される)。またテーマによっては、テーマ開発者の名前などに置き換えられている場合もあります。
サイトをプロフェッショナルに見せるため、このようなクレジットを表示したくない場合は、削除することができます。その手順はテーマによって異なりますが、その手順は簡単に探ることができます。
この記事では、「Powered by WordPress」を削除する方法、そして削除したい状況やあえて残した方がいい状況などをご紹介していきます。
「Powered By WordPress」を削除したい状況
「Powered By WordPress」を削除したい状況がいくつかあります。
たとえば、典型的なWordPressのように見えない、見事なオーダーメイドのデザインを作成し、ご利用のコンテンツ管理システムを明らかにしたくない場合があります。ハッカーがファイルシステムの構造を予測できないように、WordPressを使用していることを明らかにしたくない場合もあります。(サイトがWordPressを使用しているかを判断する方法は他にもあるため、事実を完全に隠すことはできませんが、確かに役立ちます。)
サードパーティ製のテーマを使用してクライアント向けに作成したサイトであるため、リンクを自分のサイトへのリンクに置き換えたい場合もあります。
これらのいずれかが該当する場合、または単に「Powered by WordPress」があまり好きでない場合は、削除できます。
「Powered By WordPress」をあえて残すことも
個人的に、私はWordPressが大好きで、WordPressを使用していることを皆に知ってほしいです。
私はWordPressを使用して、自分やクライアントのために何十ものサイトを構築したことがあります。そして、ほぼ無限の柔軟性を提供しながら、必要なサイトを制限なしで開発できるライセンスの無料のウェブサイトプラットフォームが存在することに感謝しています。
クライアントサイトでも、「Powered by WordPress」を喜んでそのまま残しておきます。(クライアントに削除するように指示されたことは一切ありません。)しかし、時々メッセージに追加します。結局のところ、テーマを開発したのは私であることを訪問者に知ってほしいし、私のウェブサイトにクリックしていただきたいです。
「Powered by WordPress」を簡単に削除する方法(要約)
有名な「Powered by WordPress」は、多くのWordPressテーマのフッターに表示されます。簡単に削除する必要がある場合(または単にカスタムコードに置き換えたい場合)は、フッターの特定の内容やHTMLを削除できるRemove Footer Creditプラグインを使用できます。
「Powered By WordPress」は削除してもいいのか
「Powered by WordPress」を必ずサイトに残さなければならないと考えるため削除しない方も多いでしょう。
すべてのデフォルトのテーマのみやすいところにあるため、WordPressへの「お礼」で、必須であると想定されてしまいます。
実は、そうではありません。WordPressはGPLライセンスです。つまり、必要に応じてソフトウェアを自由に修正したりカスタマイズしたりできます。 これにはもちろん、「Powered by WordPress」や管理画面のダッシュボードウィジェットなどのWordPressへのリンクの削除も含まれます。
簡単な答えは「はい、メッセージを削除してもかまいません」です。
「Powered By WordPress」を削除しない方がいい状況
「Powered by WordPress」を削除する方法を紹介する前に、使用してはいけない方法をご紹介したいと思います。
この方法は、CSSを使用してフッターや奥付を非表示にすることです。
カスタマイザーまたはテーマの関連する要素に対して display:noneを使用するように指示するガイドを見たことがあるかもしれません。ただし、これを行うべきではない理由があります。この方法では実際にサイトのフッターが削除されません。通常のウェブブラウザを使用している人々から非表示されるだけです。
一方、検索エンジンから非表示されずに、サイトにリンクを追加したが非表示にしたことをその検索エンジン伝えます。これは疑わしい行為であり、間違ったSEO対策を実施している人が行うことです。検索エンジンでの掲載順位に悪影響を与える可能性があります。
また、メッセージが視力障害者が使用しているスクリーンリーダーからも隠されません。つまり、視力障害者は他のユーザーと同じ体験をしません。アクセシビリティの面から言うと、有り得ないことです。
したがって、CSSを使用してフッターを非表示にしないでください。知っておく必要がないため、やり方さえを説明しません。
プラグインで「Powered By WordPress」を削除する方法
「Powered by WordPress」を削除する最も簡単な方法は、プラグインを使用することです。
Remove Powered by WordPress
Remove Powered by WordPressは、まさにこの目的のために開発されたプラグインです。
プラグインを有効化すると、カスタマイザーのテーマオプション画面に、「Powered by WordPress」メッセージの表示・非表示の切り替えができるチェックボックスが出現するようになります。
ただし、デフォルトの「Powered by WordPress」は削除できますが、WooCommerce向けテーマのStorefrontを使用している以下のようなサイトでは、テーマ開発者のクレジットは削除できません。
これを削除するには、別のプラグインを使用する必要があります。
Remove Footer Credit
Remove Footer Creditプラグインを使用すると、フッターのすべてのテキストまたはHTMLを削除できます。テーマ開発者による独自のクレジットが表示されている場合には、このプラグインを使用するのが便利です。
プラグインを有効化し、「ツール」>「Remove Footer Credit」に移動して設定画面を開きます。
クレジットのテキストだけでなくHTMLも追加する必要があります。HTMLを取得するには、ブラウザでサイトの任意のページを開き、検証ツールでコードを確認します。
以下は、Chromeの検証ツールを使用する例です。Storefrontテーマのフッター独自のリンクとテキストを特定しました。
リンクを含むHTMLの行全体をコピーし、Remove Footer Creditの設定画面の最初のフィールドに貼り付けます。
スクロールダウンして「Save」をクリックし、サイトを再読み込みしてみてください。これでフッターが消えているはず。
2つめのフィールドを利用して、自分のサイト独自のリンクやテキスト、HTMLを追加することができます(詰め込みすぎないように注意)。
自分で「Powered By WordPress」を削除する方法
コードを扱うことに抵抗がなければ、WordPressテーマ、または子テーマを編集してフッターを削除することができます。
カスタムテーマを使用している場合は、そのままテーマを編集してください。テーマディレクトリから取得したテーマ、またはサードパーティ製のテーマを使用している場合は、WordPressの子テーマを作成する必要があります。
コードの特定
フッターを削除する前に、フッターの内容を表示するコードを特定します。これはテーマによって異なります。
例えば、デフォルトテーマのTwenty Nineteenのフッターは以下のようになっています。
<footer id="colophon" class="site-footer">
<?php get_template_part( 'template-parts/footer/footer', 'widgets' ); ?>
<div class="site-info">
<?php $blog_info = get_bloginfo( 'name' ); ?>
<?php if ( ! empty( $blog_info ) ) : ?>
<a class="site-name" href="<?php echo esc_url( home_url( '/' ) ); ?>" rel="home"><?php bloginfo( 'name' ); ?></a>,
<?php endif; ?>
<a href="<?php echo esc_url( __( 'https://wordpress.org/', 'twentynineteen' ) ); ?>" class="imprint">
<?php
/* translators: %s: WordPress. */
printf( __( 'Proudly powered by %s.', 'twentynineteen' ), 'WordPress' );
?>
</a>
<?php
if ( function_exists( 'the_privacy_policy_link' ) ) {
the_privacy_policy_link( '', '<span role="separator" aria-hidden="true"></span>' );
}
?>
<?php if ( has_nav_menu( 'footer' ) ) : ?>
<nav class="footer-navigation" aria-label="<?php esc_attr_e( 'Footer Menu', 'twentynineteen' ); ?>">
<?php
wp_nav_menu(
array(
'theme_location' => 'footer',
'menu_class' => 'footer-menu',
'depth' => 1,
)
);
?>
</nav><!-- .footer-navigation -->
<?php endif; ?>
</div><!-- .site-info -->
</footer><!-- #colophon -->
フロントエンドでは以下のように表示されます。
このフッターには、2つのウィジェット、サイト名、そして「Powered by WordPress」を含むクレジットが表示されています。
クレジットを表示するコードは次のとおり。
<a href="<?php echo esc_url( __( 'https://wordpress.org/', 'twentynineteen' ) ); ?>" class="imprint"> <?php /* translators: %s: WordPress. */ printf( __( 'Proudly powered by %s.', 'twentynineteen' ), 'WordPress' ); ?> </a>
これを上書きするには、コードを直接編集する必要がありますが、テーマのfooter.phpファイルを編集し、後日テーマを更新すると、フッターファイルが更新中に新たなバージョンに上書きされてしまいます。
Twenty Nineteenテーマのような、コードをフッター内に配置するテーマを使用している場合、クレジットを編集したり削除したりするには子テーマを作成し、親テーマのfooter.phpファイルを複製した上で編集を行なってください。
別のテーマも見てみましょう。以下はWooCommerce向けの無料テーマStorefrontの例で、関数を使用してフッターを表示しています。
Storefrontのfooter.phpファイルのクレジット部分は以下のとおりです。
「Powered by WordPress」を表示するコードは含まれませんが、サイトを見てみると、「Powered by WordPress」ではなく「Built with Storefront & WooCommerce」が表示されます。
ヒントはfooter.phpファイルにあり、このファイルにはstorefront_footer
アクションにフックされる関数storefront_footer_widgets
とstorefront_credit
が格納されています。これはstorefront_credit
関数によって生成されています。
これは、storefront_footer
フックを介して呼び出されます。
do_action( 'storefront_footer' );
テーマファイルをさらに掘り下げると、storefront-template-hooks.phpファイルで、storefront_credit
関数がそのアクションフックにフックされていることがわかります。
add_action( 'storefront_footer', 'storefront_credit', 20 );
関数自体は別のファイル、storefront-template-functions.phpファイルにあります。これについては後ほど。
これで「Powered by WordPress」をフッターに追加する方法、フッターファイルにコードを書く方法、関数とフックを使用して追加する方法の2つの方法を確認しました。次にオーバーライドも見ていきましょう。
子テーマの作成
上記の手順のいずれかを開始する前に、子テーマを作成する必要があります。
wp-contentフォルダーの中に新しいフォルダーを作成し、適切な名前(たとえばtwentynineteen_childまたはstorefront_child)を付けます。
WordPressのCodexの指示に従って、子テーマ内にstyle.cssとfunctions.phpの2つのファイルを作成します。
次のステップでは、子テーマを編集とアクティブ化です。 子テーマであるため、同じ名前のファイルが子テーマに存在しない限り、親テーマのテンプレートファイルがサイトの表示に使用されます。 子テーマに同じ名前のファイルが存在している場合、親テーマの該当のファイルが上書きされます。子テーマに関数を追加して、親テーマの関数をオーバーライドすることもできます。
フッターファイルの内容の削除
最初に、コードがfooter.phpにある場合を見ていきましょう。
親テーマ(例えばTwenty Nineteen)のfooter.phpファイルを探します。子テーマのフォルダに同じfooter.phpという名前を付けて、複製します。
次に、子テーマのfooter.phpファイルを開きます。(親テーマのファイルではないので、ご注意ください。)
「Powered by WordPress」メッセージを出力するコードを探します。Twenty Nineteenの場合、次のようになります。
<a href="<?php echo esc_url( __( 'https://wordpress.org/', 'twentynineteen' ) ); ?>" class="imprint">
<?php
/* translators: %s: WordPress. */
printf( __( 'Proudly powered by %s.', 'twentynineteen' ), 'WordPress' );
?>
</a>
「Powered by WordPress」を削除するには、footer.phpファイルのコードを削除するだけです。完了後に保存します。画面を再読込すると、「Powered by WordPress」が消えていることがわかります。
関数で「Powered By WordPress」を削除する方法
フッターファイルに直接追加するのではなく、関数を使用して追加するテーマの「Powered By WordPress」を削除することは、少し異なります。
子テーマのfooter.phpファイルを作成して編集するのではなく、子テーマのfunctions.phpファイル内で「Powered By WordPress」を削除する関数を作成します。
次の手順に従ってください。
子テーマのfunctions.phpファイルを開きます。親テーマからスタイルシートをエンキューするファイルであるため、子テーマにはすでにこのファイルがあります。
Storefrontテーマの「Powered By WordPress」を追加する関数はremovedstorefront_creditです。storefront_footerアクションフックにフックされています。つまり、storefront_credit関数のすべてのコンテンツを削除するには、remove_action()関数を使用して、その関数のフックを解除する必要があります。
子テーマのfunctions.phpファイルに、次を追加します。
function remove_storefront_credit() {
remove_action( 'storefront_footer', 'storefront_credit' );
}
add_action( 'wp_head', 'remove_storefront_credit', 20 );
作成する関数は別のアクションにフックしないと起動しません。この場合、wp_headです。add_action()
の3番目のパラメーターを優先して、storefront-template-hooks.phpファイルのadd_action()
の元のインスタンスと同じにすることが重要です。
サイトを確認すると、フッターがなくなっていることがわかります。
著作権表示を含め、フッター全体がなくなりました。微調整して、Storefrontリンクのみを削除したい場合は、独自のコードで関数を編集する必要があります。 次にその手順について説明します。
「Powered By WordPress」を独自のコードに置き換える方法
フッターを削除したくない場合は、独自のコードに置き換えることができます。
手順は、テーマが「Powered By WordPress」を追加する方法によって異なります。 最初に、フッターファイルに直接追加するテーマの手順を見てみましょう。
フッターファイルを使用して独自のコードを追加する
子テーマで作成した新しいfooter.phpファイルで、「Powered by WordPress」のコードを削除するのではなく、独自のコードに置き換えます。
今回はKinstaのウェブサイトへのリンクを追加します。コードの新しいバージョンは次のとおりです。
<a href="<?php echo esc_url( __( 'https://kinsta.com//', 'kinsta' ) ); ?>" class="imprint">
<?php
/* translators: %s: WordPress. */
printf( __( 'Hosted by %s.', 'kinsta' ), 'Kinsta' );
?>
</a>
ファイルを保存して、サイトを再読込します。「Powered by WordPress」が変更されたことがわかります。
関数を使用して独自のコードを追加する
Storefrontテーマの場合、フッターの内容は関数で追加されますが、この関数をフックを解除することにより既に削除しました。
しかし、削除せずに編集したい場合はどうでしょうか?
Storefrontファイルの中で関数のコードを探しましょう。該当する関数はstorefront_credit()
です。
(注:上記の手順に従って関数のフックを既に解除している場合は、フックを解除するコードを削除してください。)
その関数は、テーマのincフォルダーにあるstorefront_template_functions.phpファイルにあります。関数は次のとおりです。
if ( ! function_exists( 'storefront_credit' ) ) {
/**
* Display the theme credit
*
* @since 1.0.0
* @return void
*/
function storefront_credit() {
?>
<div class=“site-info“>
<?php echo esc_html( apply_filters( ‘storefront_copyright_text’, $content = ‘© ‘ . get_bloginfo( ‘name’ ) . ‘ ‘ . date( ‘Y’ ) ) ); ?>
<?php if ( apply_filters( ‘storefront_credit_link’, true ) ) { ?>
<br />
<?php
if ( apply_filters( ‘storefront_privacy_policy_link’, true ) && function_exists( ‘the_privacy_policy_link’ ) ) {
the_privacy_policy_link( ”, ‘<span role=”separator” aria-hidden=”true”></span>’ );
}
?>
<?php echo ‘<a href=”https://kinsta.com/” target=”_blank” title=”‘ . esc_attr__( ‘Kinsta hosting’, ‘kinsta’ ) . ‘” rel=”author”>’ . esc_html__( ‘Hosted by Kinsta’, ‘kinsta’ ) . ‘</a>.’; ?>
<?php } ?>
</div><!– .site-info –>
<?php
}
}
この関数は、同じ名前の関数が既に存在するかどうかを確認するため、プラグ可能です。つまり、子テーマに同じ名前の関数を作成すると、この関数がオーバーライドされます。
子テーマのfunctions.phpファイルで、既に追加したremove_action()
関数します。(もし、追加した場合。)
次に、<code>storefront_credits()</code>関数の新しいバージョンを追加します。関数の調整する部分は終わりにあります。「<?php echo “a href=“https://woocommerce.com”」で始まる行です。
これを行う最も簡単な方法は、Storefrontテーマの元の関数をコピーし、functions.phpで編集することです。今回はStorefrontのフッターを削除し、Kinstaへのリンクに置き換えます。
私の件数は次のとおりです。
function storefront_credit() {
?>
<div class="site-info">
<?php echo esc_html( apply_filters( 'storefront_copyright_text', $content = '© ' . get_bloginfo( 'name' ) . ' ' . date( 'Y' ) ) ); ?>
<?php if ( apply_filters( 'storefront_credit_link', true ) ) { ?>
<br />
<?php
if ( apply_filters( 'storefront_privacy_policy_link', true ) && function_exists( 'the_privacy_policy_link' ) ) {
the_privacy_policy_link( '', '<span role="separator" aria-hidden="true"></span>' );
}
?>
<?php echo '<a href="https://woocommerce.com" target="_blank" title="' . esc_attr__( 'WooCommerce - The Best eCommerce Platform for WordPress', 'storefront' ) . '" rel="author">' . esc_html__( 'Built with Storefront & WooCommerce', 'storefront' ) . '</a>.'; ?>
<?php } ?>
</div><!-- .site-info -->
<?php
}
ファイルを保存して、サイトを再読込します。フッターの内容が変更されたことがわかります。
まとめ
「Powered By WordPress」は、ウェブサイトがWordPressでホストされ、それを誇りに思っていることを世界に知らせる方法です。ただし、マーケティング上の理由またはプライバシーのために、「Powered By WordPress」を削除したい場合があります。
削除は許可されており、やり方はいくつかあります。プラグインを使用したり、テーマまたは子テーマをのコードを調整したりすることができます。どの方法を選択するかはあなた次第です。上記のガイドでは各やり方を紹介しました。