WordPressプラグインを無効にしたい場合、WordPress管理画面にアクセスすることができれば、ボタンをクリックするだけの簡単な作業です。しかし、何かしらの問題によってWordPress管理画面にアクセスできない場合は、別の方法を考えなければなりません。
今回は、さまざまな状況でWordPressプラグイン(1つまたは複数)を素早く無効化する方法をご紹介します。
- WordPress管理画面からプラグインを無効にする:WordPress管理画面にアクセスできる場合はこれが一番簡単な方法
- FTP経由でWordPressプラグインを無効にする:管理画面にアクセスできない場合に使える方法
- phpMyAdmin経由でWordPressプラグインを無効にする:管理画面にアクセスできない場合に使える方法(中級者向け)
- WP-CLIを使用してWordPressプラグインを無効にする:WordPress管理者向け
WordPress管理画面からプラグインを無効にする
WordPress管理画面にアクセスできる場合、プラグイン無効化の手順は非常にシンプルです。
WordPress管理画面から単一のプラグインを無効にする方法
管理画面のサイドバーにある「プラグイン」を選択し、無効にしたいプラグイン名の下にある「無効化」をクリックします。
以上で完了です。プラグインが完全に不要な場合は、「削除」をクリックして削除する手もあります。また、プラグイン一覧の上部ある「停止中」をクリックすると、無効化されているプラグインが一覧表示されます。
WordPress管理画面から複数のプラグインを一括で無効にする方法
複数のプラグインを無効にするには、各プラグインの横にあるチェックボックスを選択します。選択を終えたら、プラグイン一覧の上部にある「一括操作」ドロップダウンから「無効化」を選択肢、「適用」をクリックします。
「適用」をクリックすると、選択したすべてのプラグインが無効になります。
FTP経由でWordPressプラグインを無効にする
サイトでエラーが発生し、WordPress管理画面にアクセスできない場合、まず最初に実行するトラブルシューティングは、サイトのすべてのプラグインを無効にすること。しかし、WordPress管理画面にアクセスできないため、FTP経由でサイトに接続し、無効にする必要があります。
1. FTPでサイトに接続する
FTPでサイトに接続するには、以下が必要になります。
- FTPクライアント:FileZillaが無料でおすすめ
- FTP認証情報:利用しているホスティング会社から入手可能
Kinstaのお客様向けには、FTPでサイトに接続する方法に関するドキュメントをご用意しています。FTPでサイトに接続すると、以下のような画面が表示されます。
2. wp-contentフォルダに移動する
FTPクライアントで、wp-contentフォルダに移動します。
3. pluginsフォルダの名前をplugins_oldに変更する
wp-contentフォルダの中にpluginsフォルダがあります。このフォルダを右クリックし、フォルダ名を「plugins_old」に変更します。
変更すると、以下のようになります。
この時点で、すべてのプラグインが無効になります。これで、WordPress管理画面にアクセスできるようになります。
4. plugins_oldフォルダの名前をpluginsに戻す
WordPress管理画面にアクセスできるようになったことを確認したら、plugins_oldフォルダの名前を元の「plugins」に戻します。
「plugins」に名前を戻したら、WordPress管理画面の「プラグイン」を開き、必要に応じてプラグインを手動で有効にすることができます。
FTP経由で単一のWordPressプラグインを無効にする方法
エラーを解決するために、(原因がわかっていて)特定のプラグインを無効にしたい場合も、同じ手順になりますが、pluginsフォルダ全体の名前を変更するのではなく、特定のプラグインのフォルダ名を変更します。
- pluginsフォルダを開く
- 無効にしたいプラグインのフォルダを見つける
- フォルダを右クリックして、「plugin-name_old」などの名前に変更する
これで他のプラグインに影響を与えず、特定のプラグインを無効にすることができます。
phpMyAdmin経由でWordPressプラグインを無効にする
WordPress管理画面にログインできない場合は、FTP経由でプラグインを無効にするのが最も手っ取り早い方法ですが、phpMyAdmin経由で同じ操作を行うこともできます。
Kinstaのお客様ではなく、自動バックアップ機能のないホスティングを利用している場合、 サイトのデータベースを直接編集することになるため、万が一に備えてバックアップを作成しましょう。phpMyAdminを使用してデータベースをバックアップする方法はこちらをご覧ください。
1. phpMyAdminを開く
Kinstaのお客様は、MyKinstaから「WordPressサイト」>(サイト名)>「情報」に移動して、phpMyAdminを開きます。
MyKinstaからphpMyAdminを開く詳しい手順はこちらをご覧ください。
Kinsta以外でホスティングしている場合は、cPanelからphpMyAdminにアクセスできるはずです。
2. WordPressデータベースを選択する
phpMyAdminを開いたら、左サイドバーのオプションからWordPressサイトのデータベースを選択します。
3. オプションテーブルを開く
続いて、オプションテービルを開きます。通常は「wp_options」という名前で格納されていますが、別の接頭辞である可能性もあります。いずれにしても、「_options」が含まれるものがオプションテーブルになります。
4. active_pluginsの値を編集する
optionsテーブルの「option_name」列で「active_plugins」を見つけます(2ページ目にある可能性も)。見つけたら、その行の「Edit」をクリックします。
編集インターフェースで「option_value」フィールドにa:0:{}
を貼り付けます。
以上で完了です。これでプラグインがすべて無効になります。必要に応じて、WordPress管理画面の「プラグイン」を開いて、プラグインを手動で再度有効にすることができます。
WP-CLIを使用してWordPressプラグインを無効にする
WordPress管理用のコマンドラインツールのWP-CLIを使用して、WordPressでプラグインを無効にすることもできます。WP-CLIのインストール方法、およびSSHコマンドに関する情報はこちらをご覧ください。WP-CLIを起動したら、以下のコマンドを実行してプラグインを無効にすることができます。
WP-CLIで使用するプラグインの名前は、リポジトリまたはGit上のフォルダ名になります。以下は「wordpress-seo」の例です。
あるいは以下のコマンドを実行して、現在使用しているプラグイン一覧を取得することも可能です。
wp plugin list
単一のプラグインを無効にするには、次のコマンドを実行します。
wp plugin deactivate wordpress-seo
すべてのプラグインを一括で無効にするには、次のコマンドを実行します。
wp plugin deactivate --all
以上で完了です。WP-CLIはかなり高速で、使い慣れるとWordPressのインストールやプラグインなどを管理する効率的な方法になります。WP-CLIの公式ドキュメントでその他のコマンドや使用例もチェックしてみてください。