クライアントとの長期的な関係を築くには、自社でクライアントサイトをホスティングするサービスを提供するのが効果的です。

順調な時は、クライアントサイトをホスティングすることで、安定した収入源を確保できるだけでなく、追加作業が必要になった際には優先的に依頼される立場を確立できます。適切なサーバーを選べば、チームに余分な負担をかけずに実現可能です。

しかし、クライアントサイトのホスティングに問題が生じると事態は深刻になります。サイトのダウン、パフォーマンス低下、セキュリティ侵害、不十分なサポートといった問題は、クライアントに悪影響を与え、関係悪化(あるいは離反)を招き、チームが本来の業務ではなくサーバーの管理に時間を割く事態を招きます。

今回は、サーバーの安定性不足が長期的なクライアント関係構築の目標を損なう理由を掘り下げます。また、Kinstaを利用して課題を解決した制作会社の実例もご紹介します。KinstaのWordPress専用マネージドクラウドサーバーは、制作会社のこうした課題を軽減し、より強固なクライアント関係の構築をサポートしています。

サーバーの不安定さがクライアントとの関係に与える影響

クライアントが単発のプロジェクトから継続的なサーバー契約へ移行することを選んだのは、これまで良好な関係を築けてきた証。もし提供内容に満足していなければ、初期作業が終わった時点で別の選択肢へ進んでいたはずです。

クライアントとの信頼関係を長期的に築いていくには、クライアントサイトに高速で信頼性の高いサーバーを提供することが欠かせません。

利用するサーバーが不安定だと、これまでうまくいっていたクライアントとの関係も崩れやすくなります。結果として顧客満足度が下がり、制作会社としてのクライアント離脱率が上がってしまう可能性があります。

サーバーの不安定さは以下のようにさまざまな形で現れます。いずれもクライアント関係に悪影響を及ぼします。

  • サイトのダウン:特に重要なタイミングでのサイト停止は、クライアントの不満を招きます。サイトのダウンはクライアントの評判を損ない、収益やリードの機会損失を引き起こします。
  • 遅延:サイトが停止していなくても、パフォーマンスの問題はクライアントの不満につながります。読み込み速度が落ちればユーザー体験が損なわれ、コンバージョン率の低下(=クライアントの収益減少)を招く可能性があります。またバックエンドでも、管理画面でのコンテンツ更新や操作が重い・使いにくいといったストレスが積み重なり、結果として顧客満足度の低下につながります。
  • セキュリティ問題セキュリティ問題はサイト停止と同じような影響をもたらすだけでなく、クライアントの評判リスクをさらに大きくします。特に顧客データの漏洩を伴うセキュリティ侵害が発生した場合、クライアントは顧客への通知など、手間のかかる対応を迫られることになります。
  • サポート問題:クライアントが直接サーバーのサポートとやり取りしない場合でも、サポート対応に問題があるとクライアントとの関係に悪影響が出ます。サポートから解決までに時間がかかりすぎると、その遅れがクライアントにも伝わり、不満につながってしまいます。

こうした不安定性は、クライアント関係に直接的な問題を引き起こすだけでなく、より深刻な問題を引き起こします。ウェブサイトダウンタイム、パフォーマンス、セキュリティへの対応に制作会社が費やす時間は、あなたやチームがより生産的な業務に充てられるはずだった貴重な時間です。

Kinstaのサーバーで不安要素を減らしてクライアントとの関係を守る

クライアントに信頼性の高い高性能サーバーを提供するベストな方法は、サーバー周りの業務を代行してくれる制作会社向けのサーバーを「ビジネスパートナー」として選ぶことです。

例えば、最適化されたKinstaのサーバーは、稼働率保証、高速パフォーマンス、容易な拡張性、複数のセキュリティ保護、24時間365日のエンジニアによるワンストップサポートを提供しています。これにより、制作会社とクライアントの関係を守りつつ、チームはより生産的で収益向上につながる業務に時間を割くことができ、同時にクライアントの継続率を最大化できます。

ここからは、Kinstaが制作会社をどのようにサポートしているかを以下5つのポイントに絞ってご紹介します。

  • サイトの稼働率
  • パフォーマンスとページの読み込み時間
  • スケーラビリティ
  • セキュリティ
  • サポート

信頼性の高いインフラと積極的な稼働状況監視

サイトのダウンを未然に防ぐため、すべてのサイトを独自の隔離されたコンテナで実行します。そのため、1つのサイトが他のサイトに影響を与えることを心配する必要はありません(同じサーバーで複数のクライアントサイトをホスティングする際に発生しがちな課題)。

Kinstaのインフラストラクチャは、安全なファイアウォール、DDoS攻撃対策、ワイルドカードSSL証明書を提供するCloudflareと統合されています。さらに、すべてのサイトの稼働率を積極的に監視。サイトが何らかの理由でダウンした場合、エンジニアがすぐに対処にあたります。原因がアプリケーションレベルの問題の場合はサイトの停止を速やかに通知します。

サイトの規模を問わない組み込みのパフォーマンス最適化

クライアントサイトが毎月1,000件、100万件、またはそれ以上の訪問がある場合でも、パフォーマンス重視のアプローチにより、優れたパフォーマンスを達成することができます。

KinstaのCloudflare統合には、HTTP/3対応のCDNと、Cloudflareの300以上箇所のデータセンターのグローバルネットワークにわたるフルページエッジキャッシュも含まれるため、サイト訪問者に最も近い場所からコンテンツを高速提供することができます。

全ページのキャッシュが不可能な状況(ECサイトの決済ページなど)でも、クライアントサイトはプレミアムクラウドプラットフォームによって提供されます。また、個々のクライアントサイトごとに、27箇所のデータセンターから、適切なロケーションを選ぶことができます。

他社のサーバーでは、1つのアカウント内で選べるデータセンターが1か所に限られるケースが多くあります。そのため、異なる地域のユーザーをターゲットにしているクライアントがいる場合、最適な環境を提供しづらいことがあります。

Kinstaでは、クライアントサイトは、自動画像最適化、コード最適化、Early Hintsといった組み込みのパフォーマンス最適化の恩恵をデフォルトで受けることができます。

バズった瞬間も長期的な成長も支える、柔軟で簡単なスケーラビリティ

Kinstaのインフラはまた、制作会社にとって不可欠な簡単なスケーラビリティにも配慮しています。

より多くのクライアントサイトを管理する必要が出てきた場合でも、各サイトのトラフィックが増加した場合でも、必要に応じて柔軟に拡張できるので安心です。

また、公開コンテンツやサイトが急に「バズった」ときでも、クライアントをがっかりさせる心配はありません。アクセス集中でサイトが過負荷になってクラッシュし、せっかくのチャンスを逃してしまうといった事態は何としても避けたいところです。

Kinstaなら、サイトのリソースを簡単にスケールできるため、急激なアクセス増があっても高速な表示速度を維持できます。

多層的なセキュリティ対策

セキュリティの問題は、クライアントとの信頼関係を損なうだけでなく、制作会社側の対応工数も大きく膨らませます。だからこそ、できる限り未然に防ぐことが重要です。クライアントサイトにプロアクティブなセキュリティを提供するため、Kinstaは多層的なセキュリティ保護を備えています

まず、各クライアントサイトはそれぞれ独立したコンテナ上で稼働するため、他のサイトから隔離され、専用のリソースが割り当てられます。さらにCloudflare統合により、Cloudflareのファイアウォールによってネットワークエッジでサイトを保護。これにより、多くのボットや悪意のあるアクセスは、オリジンサーバーに到達する前にブロックされます。

万が一それらをすり抜ける攻撃があった場合でも、定期的にマルウェアスキャンを実施し、ハッキングされたWordPressサイトのクリーンアップも無料で対応しています。

加えて、クライアントサイトは毎日自動でバックアップされ、万一の際にもデータを安全に保てます。オプションのアドオンを利用すれば、バックアップ頻度を増やしたり、Amazon S3やGoogle Cloud Storageへバックアップをアーカイブするなど、運用に合わせて柔軟に調整することも可能です。

経験豊富なエンジニアによるワンストップサポート

すべてのプランで24時間365日のライブチャットサポートを利用できるため、クライアントの必要時にいつでもサポートすることができます。

一般的なサーバーとは異なり、Kinstaのサポートはワンストップ(非階層型)です。つまり、最初からエンジニアとやり取りでき、スムーズに問題を解決可能です。上位の技術担当者につないでもらうのを待つ必要がありません。

Kinstaはクライアントサイトに安定した高性能サーバーを提供しますが、なんらかの問題が発生した場合には、24時間常時プロのエンジニアが問題解決をサポートします。

─Kinstaのサポートに関するお客様の声(文化工房・奥田様)

実際にKinstaを導入した制作会社の成功事例

ここまで見てきたポイントは、あくまで理想論ではなく、実際の現場でも課題になりやすい部分です。最後に、Kinstaを導入した制作会社の実際の事例を2つご紹介します。

株式会社デジタルアイデンティティ

株式会社デジタルアイデンティティは、WordPress保守・セキュリティ対策サービス「wp.support」を提供する制作会社です。複雑な開発案件の引き継ぎや再構築にも強みを持ち、制作後の運用・保守まで一貫して支援しています。

同社は案件ごとにAWSやレンタルサーバーを使い分けていましたが、コスト増や表示速度の課題、セキュリティ設定の制約などに悩まされていました。そこで、クライアントが安心して運用に集中できるサーバー環境を求め、Kinstaを導入。充実した標準機能やステージング環境、日本語で相談できるサポート体制も後押しとなりました。

導入後は、サーバー環境を標準化できたことで提案力が向上し、運用・開発フローも効率化。コスト・速度・セキュリティ面の不安が軽減され、クライアントも日々のサイト運営に専念できるようになりました。

「Kinstaはバランスの良いサービスだと感じています。セキュリティ面もしっかり担保されている一方で、AWSのように極端に高額ではなく、さらにメンテナンスも丸ごと任せられる点は大きなメリットです」と同社の土井様。

株式会社文化工房

株式会社文化工房は、テレビ朝日の番組制作や報道・スポーツ取材、編集などを手がけるテレビ朝日のグループ会社です。テレビ事業に加え、自治体・官公庁・大学などのサイト制作や運用・管理も行っています。

同社ではVPSを中心にサイト運用を行っていましたが、OSやセキュリティのアップデートなど、専門性が求められる管理業務の負担が課題でした。さらに、トラブル発生時に運用側が責任を負うリスクもあり、より安心して任せられるサーバー環境が求められていました。

Kinstaは「試しに使ってみる」までの手間がほとんどなく、担当者への質問にも素早い返信があり、疑問を解消しながら導入を決定。サイト移行代行サービスにより、早ければ翌日には移行が完了する点も大きな後押しとなりました。

導入後は、セキュリティ面での安心感が大きく向上。WordPressの脆弱性情報もすぐに共有され、迅速な対応につながっています。またMyKinstaの「譲渡」機能により、担当者への運用分担がしやすくなり、管理側の負担軽減にも役立っています。

「やはりセキュリティです。セキュリティが高いのでとても安心できています。WordPressで何か脆弱性の発表があった時にはすぐメールが来ますし、そのあたりの対応が早いことがわかります。Kinstaのセキュリティというのは選ぶ第一の理由になりますね」と同社の奥田様。

制作会社のその他のお客様の導入事例はこちらをご覧ください。

まとめ

クライアントを獲得し、オンボーディングまで完了させるのは簡単なことではありません。だからこそその関係を一過性で終わらせず、長期的に継続できる形に育てていくことが、クライアントの価値を高め、制作会社の安定した収益にもつながります。

その中で見落とせないのが、サーバーの安定性です。契約当初は満足していたとしても、サイトがダウンしたり、読み込みが遅くなったり、セキュリティ面で不安が出たり、サポート対応に時間がかかったりすると、信頼は少しずつ揺らいでいきます。こうした問題が続けば、良好だった関係が悪化していきます。

Kinstaでは、安定した稼働、高速でスケーラブルなパフォーマンス、強固なセキュリティ、そして24時間365日のサポート体制を備えたサーバー環境を提供しています。日々の運用で起こりがちな不安要素を減らし、クライアントにも安心してもらいやすい環境づくりを支えます。

また、サーバー関連のトラブル対応に追われる時間が減ることで、より本来注力すべき制作や改善業務に集中しやすくなります。

ご興味がありましたら、Kinstaの制作会社向けプランの詳細をぜひご覧ください。30日間の返金保証、さらにサイトの規模や構成にかかわらず、クライアントサイトの無料移行も承っています。

Steve Bonisteel Kinsta

Kinstaのテクニカルエディター。救急車や消防車を追いかける記者としてキャリアをスタート。1990年代後半からインターネット関連の技術情報を担当している。