プロフェッショナルで熟練したWordPress開発者を見つけることは、長く、過酷で、困難な作業です。文字どおり何百もの求人情報サイトがあり、何百万人もの開発者が登録していて、それぞれがプロジェクト獲得のために闘い、価格競争を繰り広げています。
問題は、こうした開発者の多くが、実戦での準備が不足している点にあります。多くのサイトは、登録者の能力を審査する手間を省き、ユーザー評価とレビューの「自然淘汰」で、スキルの低い開発者を選別しようとしています。しかしこれは、多くの顧客がフラストし、すぐに開発プロセスに対して失望し、不幸なユーザー体験につながることを意味します。また、安心して協業できる開発者を見つけるまでに複数人を試さねばならず、かなりのコストが必要になります。
幸いなことに、ユーザーにとってより良い雇用体験を生み出す努力をし、実際、プロフェッショナルな人材を集めているプラットフォームがいくつか存在します。この記事では、8つの素晴らしい情報サイトと、優れたWordPress開発者を見つけて雇用する方法を紹介します。また、日本でWordPress開発者を見つけるヒントも追記しました。
優れたWordPress開発者を見つけ、雇用するための信頼できるサイト一覧
Kinstaでは、24時間365日、高性能なマネージドWordPressホスティングサービスを提供することに専念しています。当社の開発部門には高度なスキルを持つ開発者がいますが、会社としてカスタム開発サービスは提供していません。以下のリストは、Kinstaが独自にまとめた信頼できる求人情報サイトの一覧です。お客様の時間とお金を節約し、スキル不足の開発者との不毛なやり取りを軽減します。実際、Kinstaでは、リスト内のサイトをお客様に紹介しています。
1. Kinsta代行業者ディレクトリ
Kinstaでは、ブログやホスティングサービス以外にも、多くの役立つリソースを提供しています。その中の1つが、Kinsta代行業者ディレクトリです。信頼と実績の代行業提供元を一覧でご紹介しています。
ディレクトリの中身は、サービスの種類、フレームワーク、場所などで検索し、並べ替えることができます。平均的なプロジェクトの価格を指定し、予算に応じて検索することも可能です。ウェブサイト、所在地、主なサービスの内容、各社の得意とする分野が記載されているため、各種要件にあった比較や選別を簡単に行うことができます。
当ディレクトリは完全に無料でご利用いただけます。
SEO、デジタルマーケティング、アプリ開発など、Kinsta代行業者ディレクトリには、十分な情報を得た上で決断を下し、プロジェクトにぴったりのパートナーを見つけるための情報が豊富に掲載されています。
2. Codeable.io
Codeableは、WordPressのアウトソーシングサービスに特化し、優秀な開発者とクライアントとのマッチングを専門とする会社です。併せて、プロジェクトの支払いを処理する様々なオプションも提供しています。CodeableのCEOであるPer Esbensen氏にインタビューしましたが、WordPress開発者コミュニティ構築への献身的な姿勢は、心の洗われるものでした。
開発者は、Codeableへの参加が許可される前に、事前審査が行われ、社員がポートフォリオと履歴書を確認します。25,000社以上のクライアントを持ちながら、登録されたWordPressエキスパートはわずか300人、採用率は応募者の2%です。プラットフォームに加える開発者をいかに厳選しているかが分かります。Codeableは最高の人材だけを求めており、その結果、顧客は多くの時間とフラストレーションをスキップできます。
ここで、Kinstaのお客様だけの特別割引を用意しました。Codeableの最初のプロジェクトに対して60ドルの割引、または、採用を決定した場合、1時間の無料コンサルティングを受けられます。60ドルの割引はこちらかどうぞ。
3. WordPress Jobs
WordPress Jobsは、WordPressの求人情報を掲載する公式ページです(WordPress.netドメインでホストされているため、やや分かりにくいですが)。投稿は受理前にすべて審査され、21日間有効です。サイトにはWordPressに関連する仕事のみが掲載されますが、開発、デザイン、パフォーマンス、プラグイン開発、テーマカスタマイズ、移行など、様々なカテゴリーを網羅します。
WordPressのジョブボードには、時折、安価な求人情報も掲載されますが、通常は、真剣なプロジェクトやフルタイムのポジションのみが掲載され、質の高い開発者を惹きつけています。最初の開発者探しを始める場所としては最適でしょう。
4. Smashing Jobs
Smashing Magazineは、インターネット上で最も人気があり、質の高いウェブ開発関連の出版物として有名ですが、同誌は、Smashing Jobsも運営しています。掲載は有料で、フルタイムの求人情報は225ドル、フリーランスの求人情報は75ドル。この値段により全体の質を高く保っています。求人は60日間有効で、非営利団体であれば割引もあります。メインサイトの月間利用者数は400万人以上。多くの開発者がこの求人情報を見ていることは間違いありません。
また、Smashing Jobsは、Amazon、Electronic Arts、Tesla Motors、MIT、Activisionなど、複数の有名企業で採用されており、優秀な開発人材を確保する確かな実績を持っていると評価されています。
5. Seahawk
Seahawkは、あらゆる種類の企業、ブランド、事業者に質の高いWordPress開発サービスを手頃な価格で提供しています。カスタムUIデザイン、サイト移行とサポート、WordPressのメンテナンスや管理、ハッキングの被害に遭ったサイトの修復など、あらゆるWordPress関連業務を依頼することができます。
顧客維持を支援するウェブホスト専用のリテンションサービスもあり、これを通して業界を代表するサーバー提供元からの厚い信頼を獲得しています。また、WordPressに関連したセルフサービス型マーケットプレイスも提供中。Seahawkは、1,000を超えるブランドのWordPressサイトを管理してきた実績を持ち、高いレベルのWordPressサービスをお求めであれば検討して損はない選択肢でしょう。
6. Toptal
Toptalは、宣伝によればここでは「トップ3%のフリーランスの人材」を採用できるそうです。その主張を裏付けるように、開発者の事前審査を徹底していて、その点ではCodeableと似ていますが、WordPressだけでなく、すべての開発分野をカバーしています。採用費用は500ドルのデポジットで、適切なWordPress開発者が見つかった場合、最初の請求に充当できます。
候補者は、採用担当者との通常の面接の後、時間制限付きのアルゴリズムに挑戦します。次に、シニアデベロッパーにレビューを受けながら、別の課題に取り組み、最後に、テストプロジェクトの完遂を求められます。Toptalは、Airbnb、HP、J.P. Morgan、Zendeskなど、多くの有名ブランドと仕事をしています。
7. Stack Overflow Careers
世界中の開発者にとっての天の恵みStack Overflowは、毎日多くの技術的な質問を受け付けています。したがって、雇用者と開発者をマッチングするソリューション、Stack Overflow Careersを提供するのも当然でしょう。ただし、開発者を安価に見つける方法を探しているのなら、その場所ではありません。ここは、優秀な人材を真剣に見つけようとしている企業や会社向けの場所です。候補者検索ボードへのアクセス費用は、2,499ドル(年払い)からです。
雇用主側が開発者にアプローチするには、個別に求人広告を出したり、企業ページを作成して応募を集めたり、単純に開発者のプロフィールを検索して適切なスキルセットを持つ候補者を探したりします。Stack Overflowのメインサイトには毎月5,000万人以上のユニークビジターが訪れ、求人情報はサイト全体、そして、サイドバーにも表示され、毎日、世界中のユーザーの目に触れることになります。
8. WPhired
WPhired.comは、WordPressマニアのJerome Degl’innocenti氏によって作成された最初のWordPress求人サイトの1つで、2010年に開設されました。その目的は、中小企業から大企業まで、才能あるWordPress開発者をマッチングすること。100%WordPressのみに特化しています。
WordPressの仕事を投稿すれば、1,000人以上のWordPress専門家にリーチできます。しかも驚くべきことに、仕事の投稿は完全に無料です。WordPressの新しいデザイン、移行支援、プラグイン開発など、どんな業務であれ、必要な人材を簡単に見つけられます。
9. ClickWP
ClickWPは、WordPressを利用する個人や法人向けに信頼性の高いサポートを提供することに特化しています。同社のサービスには、月額プランとオンデマンドのタスクが含まれ、タスクにはウェブサイトのセットアップ、テーマのカスタマイズ、マルウェアやハッキングの修復、バックアップ、WordPressの移行などがあります。プラグインの設定、WordPressテーマのカスタマイズ、CSSの調整など、簡単な開発作業が必要な場合、ClickWPは非常に費用対効果の高い、迅速な解決策となることでしょう。
ClickWPは、WordPressで10年の経験を持つブロガーでありマーケッターでもあるDavid Wang氏が代表を務めています。もし、基本的な開発作業が必要で、開発者を探す手間をかけたくなければ、ClickWPに連絡して、どのような支援が可能かを確認することをお勧めします。より複雑な開発作業が必要な場合は、上の6つのサービスのいずれかを利用すると良いでしょう。
10. Mode Effect
Mode Effectは、2010年にCodyとRaquel Landefeld氏によって設立され、ECストアやエンタープライズ企業向けのウェブ開発ソリューションを作成しています。WooCommerceとエクステンションの開発を専門としており、売上の向上と店舗の機能拡張を支援します。また、ウェブサイトの完全なリデザインやカスタムテーマの開発も行っています。ストアに欠けている機能の構築や、統合の構成が必要であれば、Mode Effectが支援してくれるでしょう。
Mode Effectは、Disney、CompTIA、movile、Phoenix Suns、そしてもちろんWooCommerceといったビッグブランドと仕事をしています。Automatticとの協業では、WordPress.comのアフィリエイトプログラムの公式ウェブサイトrefer.wordpress.comも開発しました。Cody Landefeldのインタビューもご覧ください。
Upwork、Freelancer.com、Fiverrはどうでしょう?
もちろん、Upwork(以前のElance and oDesk)、Freelancer.com、Fiverrなどのプラットフォームもあります。こうしたサイトには確かに才能あるWordPress開発者が大勢いますが、満足のいく結果を得るには、自身の責任において十分な調査を行う必要があります。初めてWordPress開発者を探す場合、こうしたプラットフォームは扱いにくく、最大限の活用には時間がかかるでしょう。
記事「煩雑な仕事を軽減するFiverrの利用方法」もご覧ください。
WordPressの運用会社
近年、WordPressサイトの所有者を支援する、WordPressのコンサルタントや運用の会社が多数登場しています。サポート、WordPressの運用、ウェブ開発サービスを提供し、中には、WordPressのあらゆるニーズに対応する1回限りの対応費用とともに月額プランを提供している会社もあります。ここでは、最も人気のある会社をいくつか紹介します。何社かは、Kinstaとも仕事をしたことがあり、推薦できます。
SkyrocketWP
SkyrocketWPは、ビジネスの成長を目指すユーザー向けに、WordPressの運用サービス、サポート、そしてWordPressのために構築されたホスティングソリューションを提供しています。Kinstaでは、SkyrocketWPとケーススタディを行いましたので、ぜひご覧ください。
WP-Tonic
WP-Tonicは、忙しいビジネスオーナー向けに、まさにブティックのようなコンシェルジュサポートと運用サービスを提供しています。WordPressの問題を解決する時間がなければ、WP-Tonicに依頼してみてください。WordPressのビジネスオーナーや開発者にインタビューし、業界で何が起こっているのかを伝えるポッドキャストも好評です。
記事「WordPressを使用してポッドキャストを始める方法」もご覧ください。
WP Buffs
WP Buffsは、本格的なウェブサイトオーナーやホワイトラベルの代理店パートナー向けに、WordPressのケアプランを提供しています。サイトの広告にあるように、企業のWordPress CTO役を務めます。ところで、WP BuffsはKinstaでホスティングされています 🙂
他にも次のような会社があります。
以上を踏まえて、次に採用候補者を評価する方法をお伝えします。この方法は、これまで紹介したどのサイトでも有用ですが、特に、UpworkやFiverrなど専門性の低い求人情報サイトから採用する場合に有効です。
最高のWordPress開発者を雇う5つのステップ
優れたWordPress開発者を探す重要なポイントとして、まず、最初の方針を決定し、徹底的に候補者を調査する責任は、あなたにあることを自覚してください。こうした意識が不足すれば、何度もやり取りして時間を浪費し、結果的に仕事やプロジェクトは失敗します。以下の5つの視点を詳細にチェックすることで、最初から良い候補者と悪い候補者を区別できます。
1. 候補者の評価とレビューを確認し、以前の仕事を必ず確認する
プラットフォームにおける過去の作品の評価やレビューは、候補者を評価する際の最初のチェック項目であることは自明ですが、それだけでは不十分です。ポートフォリオ、完遂したプロジェクトの数、オンライン上にあるコードも確認してください。
しっかりしたポートフォリオは、その開発者が実際に高品質なプロジェクトを制作する能力があり、過去の成果を証明します。アクセス可能なコードリポジトリ(例えばGithub上の)は、少なくとも最新の開発手法に取り組んでいることを示し、実際にコードをレビューする機会となります。
また、もう一歩踏み込んで、コーディングテストを実施してもよいでしょう。これは、必要なスキルレベルを持たない開発者をフィルタリングする簡単な方法です。TestDomeには、素晴らしいPHPとWordPressのテストがあり、これを候補者に受験してもらいます。PHPでのコーディングの問題の解決と、WordPressのAPIとアーキテクチャに関する質問への回答をテストできます。
2. 安易な価格設定に騙されない
良い開発者は、お金を奪うのではなく、お金をもたらすはずです。安価な外注開発の約束に惑わされないでください。人は払った分しか得られません。一見魅力的な低価格のオファーも、プロジェクト全体を破棄し、ゼロからやり直すことになれば、さほど魅力的には見えないはずです。
もちろん、料金が安いからと言って、必ずしも品質が低いとは限りません。標準的な相場がどの程度なのかをよく理解した上で、また他のチェックポイントも参考にして、ケースバイケースで評価してください。
3. 効果的なコミュニケーションを要求する
24時間365日対応できる人はいません。しかし、責任感のある開発者なら、雇用主側の懸念にタイムリーに答えるよう努力し、勤務時間中にいつ、どのように連絡を取れるかを明確にします。また、コミュニケーションの方法も重要です。初期の段階から不誠実な対応や不明確な点があれば、これは将来的なトラブルの典型的なサインです。
最初から明確なコミュニケーションを要求し、それが得られない場合はその候補者をあきらめましょう。効果的はコミュニケーションの構築は、長期的な関係を築く上で重要です。良い開発者は、コーディングが優れているだけでなく、技術に明るくない人ともうまくコミュニケーションできるはずです。
4. 有償テストプロジェクトを実施する
無料のコードテストだけではなく、小規模な有償のテストプロジェクトを任せると、開発者の仕事に対する取り組み方のすべてが分かります。このテストプロジェクトは「ダメ元」と考えてください。仮に失敗したとしても、大きなプロジェクトを任せて失敗するよりはマシでしょう。もし成功したなら、もっと大きなプロジェクトでもスムーズに進むことを示す素晴らしいサインを得たことになります。
5. 仕事の範囲について合意する
そして、WordPress開発者を雇う際の最後のコツは、仕事やプロジェクトの範囲を関係者全員が理解していることの確認です。多くの場合、クライアントは、開発者の雇用を急ぐあまり、完全に仕事を定義する前に発注します。このミスコミュニケーションにより、プロジェクトは終わらないプロジェクトとなり、時間とお金を失い、時には人間関係も壊れてしまいます。
まとめ
プロジェクトに適した開発者を見つけるのは難しく思えますが、適切な場所を探すだけで、悩みの半分は解決したも同然です。品質に対してお金を払うことを厭わなければ、上の8つのサイトは、それぞれ優れたスタート地点となります。また、どこで探すにしても、優秀な開発者を見極めるには、5つの確認ポイントが重要です。以下にチェックリストをまとめます。
- レビューを確認し、ポートフォリオの作品を見せるよう依頼する。コードテストを実施する。
- 安易な価格設定に騙されない。
- 開発者に効果的なコミュニケーションを要求する。
- 有償のテストプロジェクトを実施する。
これまでWordPress開発者を採用した経験があれば、ご意見をお聞かせください。私たちが紹介しなかった、優れたWordPress開発者を見つけ、雇用するための特別な良いサイトがありますか?または、共有したいヒントがありますか?コメント欄からご意見をお寄せください。
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