現在利用中のサーバーに別れを告げる時がやってきましたか?理由としては、規模が大きくなりすぎた、カスタマーサポートに不満がある…などが考えられます。または、パフォーマンスの問題や機能の不足が原因となることもあるでしょう。問題が何であれ、時に、別のホスティングサービスに移行する必要性は生じるもの。そこで今回は、オススメのWordPress移行プラグインをご紹介します。

今回扱うプラグインは、すべてのサイトファイル(テーブル、メディアファイルテーマユーザーのデータベース全体に至るまで)をダウンロードし、移管するためのものです。このようなクイック移行ツールなしでは、Webサイトのクローンを作成して、以前とまったく同じように表示・実行することができないこともあるでしょう。

WordPress移行プラグインは美しいインターフェース、ワンクリック移行ボタン、ファイルのバックアップといった機能を備え、ファイルの移動が楽々です。

ホスティング会社による無料移行

ホスティング会社によっては、移行プラグインが不要な場合があります。たとえば、Kinstaでは、すべてのプランで無料のWordPress移行サービスを提供しています。サイト上のプラグインの数を削減でき、同時に自分で移行をこなすというストレスから解放されます。

Kinstaにご興味がございましたら、無料のサーバー移管についてご相談ください。他のサーバーからすべてのファイルを移行することができます。

移行プラグインがパフォーマンスの問題を引き起こすことがある?

WordPressプラグインの欠点の1つとして、一部のプラグインは他のプラグインやテーマと干渉してしまうことがあります。さらに、このようなプラグインがレンタルサーバーパフォーマンスの問題を引き起こすこともあります。

移行プラグインはサイトファイルを操作するため、このような問題を引き起こしがちです。以下で説明する移行プラグインのすべてがお使いの環境で使用できるとは限りません。ご注意ください。個別のホスティング会社に確認して、プラグインの互換性があるかどうかを確認してください。

例として、Kinstaホスティングには使用禁止プラグインのリストがあります。Kinstaのサーバーで問題が発生することがわかっているため、情報を公開しています。

お勧めのWordPress移行プラグイン(実際に使って確認した結果)

実際にテストしてみた結果、以下のプラグインを性能、インターフェース、価格設定の面からお勧めします。

  1. Duplicator
  2. Migrate Guru
  3. WP Migrate DB
  4. All-in-One WP Migration
  5. UpdraftPlus
  6. BackupBuddy
  7. Super Backup & Clone
  8. VaultPress
  9. Backup Guard

ファイルの移動や、移行プラグインが干渉を引き起こす潜在的な可能性については先に触れた通りです。個別のWordPress移行プラグインについては、以下で一つ一つご説明します。

1. Duplicator

Duplicatorは、WordPressサイトファイルを新しい場所に移行するための最も人気のあるプラグインの1つです。Webサイト全体の(一番メインの)移行に加えて、コピー、移動、複製機能もあります。ローカルマシンでファイルをバックアップする上で優れたソリューションです。特に、1回クリックするだけで、ダウンロードするアイテムを選択できるのが便利です。

その後、Duplicatorを使ってすべてのファイルを新しいサーバー/ホストに移動するための手順も簡単です。ライブサイトを取得し、さらなる開発のためにローカル環境に取り込むこともできます。バックアップはこれに欠かせない一つのプロセスであり、ファイルを常に安全に保つために手動と自動のオプションが用意されています。

Duplicator
WordPressプラグイン「Duplicator」

ステージング、テーマの再利用、面倒なインポート/エクスポートの削除機能を誇り、Duplicatorはらゆるスキルレベルに適した移行・バックアッププラグインです。

主要機能の多くは無料のプラグインに含まれていますが、より多くの機能を求めアップグレードすることもできます。たとえば、スケジュールによる定期的なバックアップ、クラウドストレージ、メール通知機能がプレミアムプランに含まれています。また、マルチサイト移行オプションも便利です。Duplicator Proの個人ライセンスは59ドルです。これにより、最大3つまでのサイトに利用できます。追加料金でさらに多くのサイトに適用可能です。

Duplicatorプラグインを使用してWebサイトを移行する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。迅速かつ簡単な移行にお役立てください。

Duplicatorの注目したい機能

  • Duplicatorには無料版と有料版の両方があり、どちらもさまざまな熟練度にとって非常に便利。
  • Duplicatorではサイト移行以上のことができる。移動やクローン作成といった機能もあり。
  • 本番サイトデータをローカル環境に簡単にコピーできる最高のプラグインの1つ。
  • WordPressの転送は、数回クリックするだけで完了。最も使い方の簡単な移行ツール。
  • バージョンにより異なるものの、Duplicatorには、サイトコンテンツを保護するための手動バックアップとスケジュールバックアップの両方があり。
  • 本番サイトでも開発中のものであっても、サイトの複製が可能。
  • 複雑なインポート・エクスポートプロセスを心配する必要はなし。いくつかのボタンをクリックするだけで、サイト全体の移行が完了。
  • 有料版は、Googleドライブ、Dropbox、Amazon S3といった人気のサードパーティを用いたクラウドストレージ機能を搭載。
  • メール通知を設定可能。
  • Duplicator Proは、マルチサイトの移行をサポート。基本的に、数回クリックするだけでマルチサイトネットワーク全体を移動できる。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

Duplicatorは、WordPressサイトを移動、複製するための最も速くて簡単なプラグインの1つ。誰もが、まずはDuplicatorを検討すべきでしょう。特に、クラウドストレージを必要とする人や、問題なくマルチサイトネットワークを移動したい人にとって、Duplicatorは便利です。

2. Migrate Guru

Migrate Guruには、マルチサイト、ファイルサイズの面で、競合ツールの上を行きます。大規模なマルチサイトネットワークであっても、移行プロセスはシンプル。さらに、最大200 GBまでのサイズのサイトを転送できます。

このプラグインは「(それが呼ぶところの)真のワンクリックでの統合」を可能にします。事実、サイトを他のサーバーに移動する際の高速ソリューションの1つです。さらに、ウェブサイトの転送はすべてMigrate Guruサーバーで管理されます。転送がサイトに過度の圧力をかけたり、クラッシュしたりする心配はいりません。

Migrate Guru
WordPressプラグイン「Migrate Guru」

Migrate Guruには、既存のサーバーからのストレージスペースや労力は一切必要ありません。すっきりとしたシンプルなプロセスであり、サイトが大きすぎる場合やファイルが散らかっている場合に生じがちな心配を解消してくれます。アドオンは不要であり、ほぼすべてのサーバーがMigrate Guruプラグインと互換性があります。

1つの懸念点として、移行ツールに含まれていることの多いサイトバックアップ機能がMigrate Guruにはありません。そうは言っても、Migrate Guruプラグイン全体が、アップグレードやプロ版なしで完全に無料で利用できます。

Migrate Guruの注目したい機能

  • Migrate Guruはすべてのユーザーが無料で使える。
  • すべての移行は、Migrate Guruサーバーで完結。つまり、移行プロセス中にウェブサイトがクラッシュする可能性は最小限。
  • 高速な移行プラグインの1つ。1GBのサイトを30分以内で複製することも可能。
  • Migrate Guruは真のワンクリック移行プラグイン。すべての移行は「Migrate」ボタンをクリックするだけで完了。
  • 自動検索・置換機能を搭載している。
  • 移行時にはアラートが送信される。何か問題が発生した場合には警告が出され、またはシンプルに移行にどれくらい時間がかかったかを把握できる。
  • 世界中の5,000を超えるサーバーに対応。多くのホスティングサービスが特定の移行プラグインでしか機能しないことを考えると、素晴らしい強み。
  • マルチサイトネットワーク全体を簡単に移行することができる。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

Migrate Guruは、大規模なWebサイトを持つユーザーに一番適しています。Migrate Guruを使用すると転送プロセスが高速になり、移行によってウェブサイトがクラッシュするかどうか心配する必要すらなくなります。さらに、ストレージスペースは不要であるため、利用するサーバーに負荷をかけることもありません。

Kinstaユーザーにとっても素晴らしい選択肢です。Migrate Guruを使用してWordPressサイトをKinstaに移行する方法をご覧ください。

3. WP Migrate DB

WP Migrate DBは、サイト移行のための複雑なソリューションを備えており、移行の方法をより細かく制御したい人にとって素晴らしいオプションです。WP Migrate DBは上級ユーザー向けだと言えるでしょう。

MySQLのデータダンプを行うことで、Webサイトデータベースをエクスポートします。プラグインがファイルパスとURLを置き換え、シリアル化したデータを管理することにより、ほとんどの作業を行ってくれます。プロセスの最後に、SQLファイルが取得できます。

移行を実行するには、phpMyAdminを使用して、先のSQLファイルを適切なデータベースにインポートする必要があります。この手順を踏むことで、開発者はそれぞれのニーズに応じて、自由にローカルサイトや本番サイトを移動することができます。

WP Migrate DB
WordPressプラグイン「WP Migrate DB」

ここまでに説明した機能はすべて、無料のプラグインで利用できます。希望であれば、139ドルで有料プラグインも利用可能です—4つのサイトと1人のユーザーが対象となります。

有料版にアップグレードすると、優先メールサポートが付帯し、2つのサイト間でデータベースを取得しメディアを同期するために不可欠な、その他の幅広い機能が利用できます。中でも便利なのが、投稿タイプを除外する機能、マルチサイトから単一サイトに移行する機能、移行を一時停止/キャンセルするオプションです。

全体的に、有料バージョンではより使いやすい移行機能が利用できるようになります。

WP Migrate DBの注目したい機能

  • 開発者に対してデータベース全体をダウンロードし他の場所に移動するための堅実な方法を提供。
  • 無料版でも、ファイルをダウンロードし他のサーバーに移行したいほとんどの開発者にとって十分。
  • ファイルパス、URLパス、シリアル化したデータはすべてバックグラウンドで処理され、完成したSQLファイルがダウンロードできる。
  • プロ版では、データベースの取得や適用といった操作ができる。
  • WP Migrate DBは、安全性の高い移行プラグインの1つとして人気。
  • 2つのWebサイト間でメディアライブラリを完全に同期するオプションあり。これと、以下の機能のほとんどが有料バージョンのもの。
  • WP Migrate DBには、サイトをマルチサイトネットワークから単一サイトに移動する独自の機能がある。これも逆方向に使うことも可能。
  • 特定の投稿タイプを除外するオプションもあり。
  • WP Migrate DBでは、移行するテーブルを選べる。すべてのテーブルを移動するか、重要なテーブルを手動で決めるか選択可能。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

WP Migrate DBプラグインを使用する可能性が最も高いのは開発者でしょう。テーブルなどの特定の項目を選択できるので、はるかに高い柔軟性が得られます。さらに、ほとんどすべての環境から別の環境にサイトを移動できます。これはすべて、SQLファイルのダウンロードを介して行われますが、通常、初心者にとっては少し複雑な流れです。

4. All-in-One WP Migration

All-in-One WP Migrationは、数百万のインストール数と数千の高評価/レビューを誇る人気プラグインです。これのウリは、技術的な知識のない人でも、WordPressファイルをダウンロードすることができること。

All-in-One WP Migrationの興味深い点として、サイトを新しい場所にアップロードするためにドラッグアンドドロップのインターフェースが使えます。エクスポートの際には、検索/置換オプションが使用でき、シリアル化に関する問題も修正してくれます。

All-in-One WP Migration
WordPressプラグイン「All-in-One WP Migration」

All-in-One WP Migrationの開発者は、各サーバーとの互換性を徹底しているようです。ほとんどの場合、干渉やパフォーマンスの問題を心配する必要はありません。

さらに、このプラグインはWordPressのアップロードサイズの制限をうまく回避しています。サイトを複数の塊に分けてそれぞれを2MB未満に保つという手法です。オープンソースソフトウェアですが、有料プラグインは1回限りの支払い69ドルで利用できます。

有料バージョンの追加の機能として、ファイルの除外、バックアップの復元、 WP CLIコマンド対応といったオプションが利用できます。

All-in-One WP Migrationの注目したい機能

  • All-in-One WP Migration無料版には、ウェブサイトをダウンロードして別の場所にアップロードするのに必要なすべての基本機能が備わっている。
  • 移行に技術的な知識は必要なし。実際、シンプルなドラッグアンドドロップインターフェースがアップロードセクションに搭載されている。
  • 無制限の検索・置換、シリアル化ソリューションが利用できる。
  • 様々なホスティングプロバイダーと互換性あり。
  • プラグインはサイトを複数の塊に分けてアップロードするため(ファイル全体を特定のサイズに抑える必要がなく)大きなサイトもアップロードできる。
  • 大規模なサイト向けに、有料版もあり。ファイルを除外したりバックアップを復元したり、カスタマーサポートを受けたりできる。
  • サードパーティのクラウドストレージにリンクするには多数の拡張機能が利用可能。OneDrive、Dropbox、Google Driveなど。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

All-in-One WP Migrationは、そのクリーンなドラッグアンドドロップインターフェースを特徴とし、初心者向けだと言えるでしょう。シンプルにこなしたい人に便利な選択肢です。さらにファイルサイズ、ホスティングの問題を心配する必要もありません。アップロードするファイルが複雑になることも心配ご無用。

5. UpdraftPlus

UpdraftPlusは、主にバックアップツールとして使用されます。しかし、機能はそれだけではありません。ファイルを新しい場所に復元するだけでなく、プロセス全体を簡素化してくれます。たとえば、ボタンをワンクリックするだけでサイトファイルのバックアップを取ることができます。その後、同じサイトまたは別の場所で復元を実行できます。そして、すべてが1つのボタンで完了します。

UpdraftPlusがサイト移行に魅力的である理由はこちら。DropboxやGoogleドライブなどのクラウドストレージサービスを利用して、素早くバックアップを完了してくれます。

UpdraftPlus
WordPressプラグイン「UpdraftPlus」

UpdraftPlusを使うと自動バックアップのスケジュールを組むことも可能です。この標準的なバックアップ方法は、無料版に搭載されています。有料版にアップグレードすると、増分バックアップ、複製、さらに素早い移行など、多くの機能が追加されます。

また、AzureやOneDriveなど、利用できるクラウドストレージオプションの幅も広がります。UpdraftPlus Premium(有料版)は、2つのサイトで利用でき70ドル。10のサイトで利用するのにかかる料金は95ドルで、そこからさらに先に進むこともできます。サイトでは、よりスムーズな移行や複数の保存先を可能にする追加のプラグインも販売されています。

UpdraftPlusの注目したい機能

  • UpdraftPlusは、あらゆるサイトの迅速かつ安全なバックアップ作成を支援。この機能は無料。
  • バックアップと復元の両方も実行可能。ファイルは、手動で、または、ワンクリック移行の拡張機能を使用して、他の場所に移動できる。
  • UpdraftPlusでは様々なクラウドサービスと連携可能Rackspace Cloud、Openstack Swift、Microsoft OneDriveなどなど。
  • プラグインの無料版に自動バックアップがある(移行、バックアッププラグインの多くにはない機能)。
  • 増分バックアップが利用可能。マルチサイトネットワークのバックアップと移行にも対応。WordPress以外のファイルも他のサーバーに移動できる。
  • 移行拡張機能は、クローンやローカル環境から本番環境へのファイルの移動に便利。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

まず大前提として、UpdraftPlusはバックアッププラグインです。ただし、移行用の「Migrator」拡張機能を購入すれば、妥当な価格で移行を行うこともできます。そのため、可能な限り最高レベルのバックアップが必要な場合には(サイト移行も可能な)UpdraftPlusをお勧めします。

6. BackupBuddy

BackupBuddyを使えば、 WordPressウェブサイトのバックアップファイルの復元、別の場所への移管が可能になります。このバックアップ、移行プラグインはiThemesが開発したもので、リリース以来50万以上のサイトにインストールされてきました。

UpdraftPlusと同様に、BackupBuddyは主にサイトファイルをバックアップ、保護するためのものです。そのため、ファイルを削除したり、ハッキングされたり、ユーザーエラーが発生した場合に備え、古いファイルを復元するためにインストールするのが自然な流れとなります。

BackupBuddy
WordPressプラグイン「BackupBuddy」

そうは言っても、ダウンロードしたすべてのファイルを別の場所に移行することはできます。最もシンプルな方法としては、Googleドライブ、Dropbox、Amazon S3を使用して、バックアップファイルをリモートで保存できます。次に、ImportBuddyの統合により、すべてのファイルを同じサイトに復元するか、別の場所に移行できます。

BackupBuddyには、ホストとサーバーを変更できる専用の移行機能があります。ドメインを調整して、URLをワンステップで置き換えることもできます。開発者向けには、ステージングサイトへコピーしたり、ステージングサイトから本番環境に適用したり、複製を作成するためのツールも用意されています。

BackupBuddyには無料版はありませんが、52ドルで1つのサイトにプラグインを実装できます。83ドルのプランは10サイトまで対応で、130ドルのプランは無制限に利用できます。

BackupBuddyの注目したい機能

  • BackupBuddyは、有料のバックアップ、移行プラグインとしてのみ販売されている。料金を支払うことになり、その分優れた顧客サポートが利用できる。
  • プラグインには、ステージングサイトと本番サイトの間でコンテンツを移動できる優れたオプションあり。
  • ボタンをクリックするだけで、WordPressサイトのクローンを作成できる。
  • 一時的なドメインにサイトを構築し、BackupBuddyを使用してそのサイトを本番ドメインに移行できる。
  • BackupBuddyの移行機能には、優れたURL置換、ドメイン変更、ホストスワッピングあり—これらすべてがバックグラウンドで実行される。
  • プラグインには、移管以上の機能が充実。たとえば、シリアル化データ、マルウェアスキャン、バックアップを通じたサイトの保護など。
  • バックアップは、ファイルを復元したり、他のサーバーに移動する必要がある場合に便利。バックアップの機能には、メール通知、スケジュールに基づいたバックアップ、リモートストレージがある。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

保護、移行、バックアップの全てが揃ったツールが必要な人には、BackupBuddyが便利です。サイトに必要なプラグインの数を削減しながら、サイトファイルの保護を徹底できます。そして、必要なときにいつでもファイルを移動できる利便性があります。

7. Super Backup & Clone

Super Backup & Cloneは、WordPressプラグインディレクトリにある移行プラグインに対する代替案としてお考えください。このプラグインはCodeCanyonでのみ販売されています。価格は執筆時点で35ドルで、6か月間のプレミアムカスタマーサポートが付帯します。その後、継続的にサポートが必要であれば支払いが必要になります。

その名前が示すように、このプラグインはバックアップ、クローン作成、移行を支援します。Amazon S3、Google Drive、Rackspaceなどのサードパーティクラウドサービスにリンク、ウェブサイトのスナップショットを作成—必要なときにいつでもファイルを復元できます。

Super Backup & Clone
WordPressプラグイン「Super Backup & Clone」

バックアップのスケジュールが可能で、バックアップを自動的にダウンロードするように設定することもできます。カスタム設定に対応し、サイトのサイズとファイルの送信先に基づいた調整ができます。

Super Backup&Cloneは、先の機能に加えて、マルチサイトもサポート—複数のネットワークWebサイトをバックアップし、それを他のサーバーに移行することも可能です。見た目に美しいレポート、最適なシステムパフォーマンスに加え、Super Backup&Cloneプラグインは、移行プロセス全体を流れるように合理化しています。

Super Backup & Cloneの注目したい機能

  • Super Backup&Cloneはファイルの「スナップショット」を保存—基本的に、さまざまな場所にサイトファイルをダウンロードして保存することになり、このスナップショットを移行に使用する。
  • GoogleドライブやDropboxなどのクラウド接続により、すべてのフォルダが別の場所に保存され、ファイルのセキュリティが向上する。
  • サイトを復元したり、過去のバージョンから移行したりする場合に備えて、変更履歴がダッシュボードに表示される。
  • プロセスをスムーズにするために、バックアップをスケジュール、自動化できる。
  • バックアップから特定のファイルとフォルダを除外することもできる。
  • データベースからバックアップするテーブルを選択することができる—すべて選択したり、特定のいくつかを選択したり。
  • マルチサイト機能を使って、ネットワーク所有者はネットワークサイトを完全に移行したり、バックアップから復元したりできる。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

Super Backup&Cloneは、複数のタスクに対応する便利なプラグインでしょう。ファイルをバックアップし、サイトを複製し、別の場所に移行できます。全てが詰め込まれた割には低価格。すべての機能を複数のプラグインにまたがって実装する必要がなくなります。

8. VaultPress

VaultPressは、便利な移行プラグインであるだけでなく、Automatticに開発、所有されているため、WordPressの世界では高い名声を誇ります。

VaultPressは単体でインストールできますが、かの有名なJetpackプラグインに統合されているため、Jetpackをインストールし、VaultPress以外の機能も利用することをお勧めします。

VaultPressの最初のステップは、Webサイト上のすべてのファイルをバックアップすること。また、マルウェアやハッカーを撃退し、偶発的なダメージを警告するツールが複数組み込まれています。

VaultPress
WordPressプラグイン「VaultPress」

VaultPressは有料プランのみでの提供です—年間39ドル、99ドル、299ドルのビジネスプランがあります。このプラグインは主にバックアップとセキュリティのプラグインですが、バックアップからサイトを簡単に移行できる機能もあります。実行はワンクリックでOKです。

移行ツールに加えて、自動バックアップ、アーカイブ、コメントのスパム対策も利用できます。

VaultPressの注目したい機能

  • 質の高い顧客サポートを備えた有料プラグイン。
  • プラグインはJetpackプラグインに含まれているため、ソーシャルメディア、マーケティングなどのツールも一式も入手できる。
  • VaultPressは、自動バックアップスケジュールに対応。
  • バックアップのストレージは無制限。
  • アーカイブは30日分表示される。
  • シンプルで直感的な移行ボタンあり—バックアップを取得してサイトに復元することも、他のサーバーに送信することもできる。
  • VaultPressはスパム保護機能を搭載し、サイトを介して送られるコメントやピンバックを監視。
  • 常時、ブルートフォース攻撃を監視。
  • ビジネスプランには、セキュリティスキャン、広告収入生成、無制限のビデオホスティングなどの優れた機能が含まれている。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

VaultPressは、Jetpackプラグインを既に利用中の方にお勧めの選択肢です。サイトをあらゆる角度から保護するのにも役立ちます。移行機能は、その中のおまけといった位置づけでしょうか。

9. Backup Guard

すでにお気付きの通り、最高のWordPress移行プラグインの多くは、バックアップ、セキュリティプラグインを含むパッケージとして提供されています。これは、バックアップ、移行、ファイルの復元を行うBackup Guardプラグインにも当てはまります。他の類似プラグインほど人気はありませんが、機能はなかなかのもので、きれいなインターフェースも多くのユーザーにとって魅力的でしょう。

まず、Backup Guardには無料と有料の両方のプラグインがあります。無料版では、ファイルをバックアップし、サイトを復元し、ファイルをDropboxやその他いくつかの場所にアップロードできます。

有料版にアップグレードしてから、移行機能が利用できるようになります。他と比べると高価な価格帯にある移行オプションでしょう—1か月あたり9.95ドルから。利用するには、月々の費用が発生します。

Backup Guard
WordPressプラグイン「Backup Guard」

コストは高くなりますが、機能はしっかりとしています。すべての利用プランに、無制限のサイト、バックアップ、復元機能が含まれます。また、必要なだけ移行して、バックアップを将来の特定のタイミングにスケジュールすることもできます。複数のスケジュールバックアップが設定でき、Dropbox、Amazon S3、OneDriveなどの場所にアップロードまたはインポートできます。

Backup Guardの注目したい機能

  • Backup Guardには、移行、セキュリティ、バックアップ、復元などの包括的なツールが勢ぞろい。
  • サポートの質の高さに注目。緊急サポートをいつでも利用できる。
  • サーバーに保持したいバックアップをいくつでも指定できる。
  • すべてのプランで、無制限のバックアップ、サイト、移行が利用できる。
  • 移行とバックアップは、マルチサイトネットワークに対応。
  • 移行の際にデータベースのどのテーブルをバックアップして使用するかを決定できる。
  • バックアップをインポートするときにFTPクライアントを利用する必要はない。
  • バックアップが完了するか、移行が完了すると、メールで通知が届く。

どんな人にこのWordPress移行プラグインが適しているのか

バックアップ、移行プラグイン屈指のインターフェースが特徴的です。誰でも理解できる、そんな選択肢が必要であれば、この移行プラグインがいいでしょう。また、Backup Guardが他のプラグインと比較して優れたカスタマーサポートを提供している点も注目に値します。

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あなたにぴったりのWordPress移行プラグインはどれでしょうか?

すべての移行プラグインが、どのサイトにでも使える訳ではありません。クラウドストレージにリンクできるものが最適な場合も、自動バックアップとセキュリティツールを備えたものが最適な場合もあるでしょう。

お勧めのWordPress移行プラグインをたくさんご紹介しましたが、まとめると以下のようになります。

  • Duplicator – 包括的な移行プラグインが必要な場合は、このプラグインがいいでしょう。
  • Migrate Guru – 非常に大きなWebサイトを移行するのに便利です。
  • WP Migrate DB – ワンクリック移行ボタンではなく細かな設定が必要な開発者に最適です。プロセスをより詳細に制御できます。初心者にとっては混乱を招く可能性があります。
  • All-in-One WP Migration – このプラグインは、クリーンで軽量なインターフェースが好みの人に適しています。
  • UpdraftPlus – 優れた移行ツールを備えた最高のバックアッププラグインが必要であれば、このプラグインをご検討ください。
  • BackupBuddy – 複数ツールのパッケージに興味がある場合は、これを使用することができます。
  • Super Backup & Clone – お手頃な有料移行プラグインの1つです。
  • VaultPress – Jetpackプラグインをお持ちであれば、この機能を追加するのはアリでしょう。
  • Backup Guard – このプラグインは、最高のカスタマーサポートと最高のインターフェースが特徴です。

以上です。お勧めのWordPress移行プラグインをご紹介しました!気になるものはありましたか?下のコメント欄からお知らせください。

Matteo Duò

Head of Content at Kinsta and Content Marketing Consultant for WordPress plugin developers. Connect with Matteo on Twitter.