YouTubeは現在、インターネット上で最も人気のある動画共有サービスとして、毎日何千万人ものユーザーに利用されています。しかし、YouTubeは常にスムーズに動作するわけではありません。「Something Went Wrong」は、YouTubeで最もよく表示されるエラーメッセージの1つです。
このメッセージは曖昧で、具体的な原因や対処法が示されておらず、困惑のもととなっています。このようなエラーに直面したら、どのように対応すれば良いのでしょうか。
この記事では、「Something Went Wrong」エラーに関する詳細な対処方法を、モバイルデバイスおよびPCの両方に向けてご説明します。また、エラーの原因や、再発を避けるためのヒントについても解説していきます。本記事を最後まで読めば、エラーの理由と具体的な対処法がわかるはずです。
YouTubeの「Something Went Wrong」エラーとは
YouTubeを使用していると、「Something Went Wrong」というエラーメッセージに遭遇したことは一度や二度ではないでしょう。このエラーは、動画の再生開始時や、再生中、またはYouTube上で特定の操作をしようとしたときに表示されることが多く、YouTubeが動画の読み込みや再生に技術的な問題を抱えていることを意味します。
YouTubeのウェブ版とモバイルアプリ版では、エラーメッセージが少し異なることがあります。例えば、PCでは「後でもう一度お試しください」と表示されるのに対し、iPhoneでは「タップして再試行」と表示されます。
このエラーによる支障の範囲は、単なる動画再生の中断や、YouTubeの特定の機能が利用できなくなることを上回ることもあります。例えば、リンク切れによって「Something Went Wrong」エラーが発生している場合、SEOとユーザー体験全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
ウェブサイトに埋め込まれたYouTube動画の再生時にエラーが発生してしまうのでは、ユーザーの不満や失望につながります。こうした不具合は、WordPressサイトに動画を埋め込むためのベストプラクティスに従っていないことも原因となり得ます。ネガティブな体験は、直帰率の上昇、ユーザーエンゲージメントの低下、サイトに対するネガティブなイメージにつながってしまうかもしれません。
本記事は、ユーザーとサイト管理者のいずれも参考にしていただけます。まずはエラーの原因を特定することから始めましょう。
YouTubeの「Something Went Wrong」エラーの原因
YouTubeで「Something Went Wrong」エラーが発生する原因は様々です。YouTubeでは、日々10億時間以上の動画が視聴されるため、エラーが起こることも時には避けられません。エラーの理由を把握し、効果的な原因特定と問題解決に役立てましょう。以下は、エラーを引き起こす可能性のある主な原因です。
- 電波が弱い:モバイルネットワーク接続が弱い、または不安定な場合、YouTubeの正常な機能に支障をきたし、エラーが発生することがある
- Wi-Fiが遅い:モバイルネットワーク同様、Wi-Fi接続が遅い、または不安定な場合、エラーが発生することがある
- YouTubeのバージョンが古い:以前のバージョンのYouTubeアプリを使用している場合、互換性の問題によりエラーが発生することがある
- ブラウザが古い:以前のバージョンのPCブラウザからYouTubeへアクセスすると、エラーが発生することがある
- アプリの不具合:YouTubeアプリ自体の不具合や一時的な問題がエラーの原因となることがある
- ソフトウェアのバグ:他のソフトウェア同様、YouTubeにも機能に影響を与えるバグが存在することがある
- ベータ版ソフトウェアの使用:YouTubeアプリやデバイスのOSでベータ版を使用していると、エラーが発生する可能性が高まる
- サーバーの問題:YouTubeのサーバーに一時的な問題がある場合、それがエラーの原因になることがある
これらの一般的な原因を理解することで、具体的な問題を特定し、適切な解決策を講じることができます。
サーバーがダウンする理由
サーバーは、様々な要因でダウンすることがあります。
- メンテナンス:YouTubeや、そのホスティングが計画的なメンテナンスを行うことにより、サーバーが一時的に利用できなくなることがある
- ハードウェアまたはソフトウェアの不具合:サーバーの物理的なパーツやソフトウェアシステムに障害や不具合が発生し、予期せぬダウンすることがある
- トラフィックの急増:大規模なイベントや、爆発的な人気の動画の配信中など、ユーザーのトラフィックが予期せず急増した場合、サーバーに負荷がかかり、一時的なダウンタイムが発生することがある
- サイバー攻撃:DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)などの悪質な行為により、サーバーが過負荷になり、障害が発生することがある
- 自然災害や停電:自然災害や停電などの不測の事態が発生すると、サーバーに物理的なダメージを与えたり、インフラを破壊したりして、ダウンする可能性がある
YouTubeサーバーがダウンしていないか確認する方法
YouTubeサーバーがダウンしていないか確認する方法はこちらをご覧ください。YouTubeを含む各種ウェブサイトが現在ダウンしているかどうかを特定するための様々な方法とツールをまとめて解説しています。
モバイル版YouTubeの「Something Went Wrong」エラー対処方法9選(iPhoneとiPad)
YouTubeの「Something Went Wrong」エラーはやっかいですが、iPhoneやiPadを使用しているなら、手順を踏んで解決できます。この章では、iPhoneやiPadでエラーを解決し、YouTube動画を中断することなく楽しむための9つの方法を紹介します。
機内モードのオン&オフ(Wi-Fiやモバイルネットワークへの接続解除&再接続)
- 画面右上(iPhone X以降)を下にスワイプするか、画面下(iPhone 8以降)を上にスワイプし、コントロールセンターを開く
- 飛行機のアイコンをタップし、機内モードを有効化する。数秒待ってから、もう一度飛行機アイコンをタップし、機内モードを解除する
- 機内モードの解除後、「設定」>「Wi-Fi」または「設定」>「モバイル通信」でネットワークを選択し、Wi-Fiネットワークまたはモバイルデータに再接続する
- YouTubeアプリを起動し、「Something Went Wrong」エラーが解消したかどうか確認する。まだエラーが出ている場合、次のステップに進む
YouTubeアプリのバージョンを確認(YouTubeアプリを最新版に更新)
- iPhoneまたはiPadでApp Storeを開く
- App Store画面右上のアカウントのプロフィール画像をタップ
- 下にスクロールし、「利用可能なアップデート」セクションに、YouTubeアプリのアップデートがあるかどうか確認する
- YouTubeアプリの横にある「アップデート」ボタンをタップして、最新版をダウンロードし、インストールする
- アップデートが完了したら、YouTubeアプリを再起動し、エラーが解消したかどうか確認する
デバイスの再起動
デバイスを再起動することで、「Something Went Wrong」エラーを含む様々なソフトウェアの不具合を解決することができます。まずは、以下の手順に従ってiPhoneまたはiPadを再起動してください。
- 電源ボタン(デバイスの側面または上部にある)を長押しし、「スライドで電源オフ」のスライダーを表示させる
- スライダーを左から右にドラッグし、デバイスの電源を切る
- 5~10秒間待ってから、電源ボタンをもう一度長押しし、Appleロゴを表示させる
- 電源ボタンを離し、デバイスの再起動を完了する。デバイスの再起動後、YouTubeアプリを開き、エラーが解消したかどうか確認する
デバイスのソフトウェアが最新版かどうか確認
- iPhoneまたはiPadの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールし、「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 新しいソフトウェア・アップデートが利用可能な場合、「ダウンロードしてインストール」ボタンが表示されるため、タップしてアップデートを開始する
- 画面の指示に従い、ソフトウェアのアップデートを完了する
- デバイスのアップデートが完了したら、YouTubeアプリを再度開き、エラーが解消したかどうか確認する
YouTubeアカウントのログアウト&再ログイン
- iPhoneまたはiPadでYouTubeアプリを開く
- 画面右上のプロフィール画像をタップ
- 下にスクロールし、「ログアウト」または「アカウントを切り替える」を選択
- 確認画面が表示されたら、「ログアウト」または切り替えたいアカウントを選択
- ログアウトが完了したら、「ログイン」または「アカウントを追加」をタップしてログインし直す
- YouTubeのアカウント情報を入力し、画面の指示に従ってログインする。ログイン後、エラーが解消したかどうか確認する
YouTubeアプリのモバイルデータの使用とバックグラウンド更新を許可
YouTubeアプリのモバイルデータ使用と、バックグラウンドでのアプリ更新を有効化すると、YouTubeをスムーズに利用できるようになります。
- iPhoneまたはiPadで「設定」アプリを開く
- 下にスクロールし、「モバイル通信」をタップする
- インストールされているアプリの一覧から、YouTubeアプリを見つける
- YouTubeの横にあるスイッチを切り替えて、アプリのモバイルデータ使用を有効化する
- 前の設定メニューに戻り、「一般」をタップする
- 下にスクロールし、「Appのバックグラウンド更新」を選択する
- リストからYouTubeアプリを探し、スイッチをオンにして、バックグラウンド更新を有効化する
- 設定アプリを終了し、YouTubeアプリを再起動して、エラーが解消したかどうか確認する
キャッシュのクリア
YouTubeアプリのキャッシュをクリアすることで、一時的なデータの問題を解決し、エラーが解消することがあります。キャッシュの削除方法は以下の通りです。
- iPhoneまたはiPadの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールし、「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」または「iPadストレージ」を選択
- インストール済みアプリ一覧からYouTubeアプリを探してタップ
- YouTubeストレージ画面で、「App を取り除く」(アプリのみ削除、データは保持)または「App を削除」(アプリとデータ療法を削除)のいずれかをタップ
- アプリの削除が完了するまで待つ
- App StoreでYouTubeアプリを検索し、再インストールする
- YouTubeアプリを開き、エラーが解消しているか確認する
VPNを利用する
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用すると、ネットワーク制限の回避や、接続の問題を解消することができます。これにより、YouTube の「Something Went Wrong」エラー解消に効果がある可能性があります。ここでは、iPhoneやiPadでVPNを利用する方法をご紹介します。
- App Storeから信頼できるVPNアプリをダウンロードしてインストールする。おすすめは、NordVPN、ExpressVPN、CyberGhostなど
- 対象のVPNアプリのインストールが完了したら、アプリを開く
- 画面の指示に従って、VPNアプリのセットアップを行う(通常、アカウントの作成とサーバーの地域選択が必要)
- VPNアプリのセットアップが完了したら、サーバー地域を選択し接続する。一般的には、物理的に近いサーバーを選択したほうが高速でおすすめ
- VPN接続の確立後、YouTubeアプリを開き、エラーが解消したかどうか確認する
DNS設定の変更
デバイスのDNS(ドメインネームシステム)設定を変更することで、エラーの原因となっている可能性のあるネットワーク関連の問題を解決することもできます。以下の手順で、iPhoneまたはiPadでDNS設定を変更できます。
- デバイスの「設定」アプリを開く
- 下にスクロールし、「Wi-Fi」または「モバイル通信」(現在のネットワーク接続によって異なる)をタップ
- 接続中のネットワークを探し、その横にある「i」または情報アイコンをタップ
- ネットワークの詳細画面で下にスクロールし、「DNSを構成」ボタンをタップ
- 「手動」を選択
- 「サーバを追加」をタップし、新しいDNSサーバーアドレスを入力する。Google DNS(8.8.8.8、8.8.4.4)やCloudflare DNS(1.1.1.1、1.0.0.1)などのパブリックDNSサーバーを入力する
- 「保存」をタップし、新しいDNS設定を適用
- 設定アプリを終了し、YouTubeアプリを開いてエラーが解消したか確認する
以上、「機内モードのオン&オフ」「YouTubeアプリの最新版の確認」「デバイスのソフトウェアアップデート確認」「YouTubeアカウントのログアウトと再ログイン」「YouTubeアプリのモバイルデータの使用とバックグラウンド更新を許可」「キャッシュのクリア」「デバイスの再起動」「VPNの使用」「DNS設定の変更」の9種類の対象方法をご紹介しました。これらの解決策を順番に実践して、「Something Went Wrong, Tap to Retry」エラーの原因を特定し、解決してみてください。
PC版YouTubeの「Something Went Wrong」エラー対処方法8選(Mac)
Mac PCでYouTubeの 「Something Went Wrong」エラーに遭遇した場合に試すべき対処法をいくつかご紹介します。
Wi-Fiの切断&再接続
- Mac画面右上にあるメニューバーのWi-Fiアイコンをクリック
- 「Wi-Fiをオフにする」を選択し、Wi-Fiネットワークから切断する
- 数秒待ってから、もう一度Wi-Fiアイコンをクリックし、「Wi-Fiをオンにする」を選択してネットワークに再接続する
- 再接続後、ブラウザを開いてYouTubeにアクセスし、エラーが解消したか確認する
コンピュータの再起動
- 画面左上のAppleのアイコンをクリック
- ドロップダウンメニューから「再起動」を選択
- Macがシャットダウンし、再起動するまで待つ
- Macが再起動したら、ブラウザを開いてYouTubeにアクセスし、エラーが解消したか確認する
ブラウザが最新版かどうか確認
- ブラウザ(Safari、Google Chrome、Mozilla Firefoxなど)を開く
- ブラウザのメニューボタンをクリック(通常、ウィンドウの右上にある3点アイコン)
- ドロップダウンメニューから「(ブラウザ名)について」を選択(例:Safariブラウザの場合は「Safariについて」)
- 新しいウィンドウまたはタブが開き、ブラウザとそのバージョンに関する情報が表示される
- インストール済みのブラウザが最新版かどうか確認する。更新が可能な場合、画面の指示に従ってブラウザを最新版に更新する
- 更新後、ブラウザを再起動してYouTubeにアクセスし、エラーが解消したか確認する
別のブラウザを使用する
- SafariなどのブラウザでYouTubeの「Something Went Wrong」エラーが表示される場合、Google ChromeやMozilla Firefoxなど別のブラウザを試す
- Macにインストールされている別のブラウザを開く
- YouTubeにアクセスし、エラーが解消したか確認する。他のブラウザでエラーが発生しない場合、元のブラウザに特有の原因である可能性がある
YouTubeアカウントへのログイン&ログアウト
- ブラウザでYouTubeを開く
- YouTubeページ右上にあるプロフィール画像をクリック
- ドロップダウンメニューから「ログアウト」を選択し、YouTubeアカウントからログアウトする
- ログアウト後、もう一度「ログイン」またはプロフィール画像のアイコンをクリック
- YouTubeアカウントの認証情報を入力し、再度ログインする
- ログイン後、YouTubeで動画の再生や、問題が発生していた操作を実行し、エラーが解消したか確認する
キャッシュのクリア
キャッシュをクリアすることで、「Something Went Wrong」エラーの原因となる保存データに関する問題を解決することができます。キャッシュをクリアする手順は、使用するブラウザによって若干異なります。ここでは、Macに付属するSafariを使用する場合の手順をご紹介します。
- ブラウザを開く
- メニューバーの左上にある「Safari」をクリックし、「環境設定」を選択
- 右上にある「詳細」をクリック
- 画面下部にある「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェックを入れる
- 設定ページを閉じ、Safariブラウザに戻る
- 上部のメニューバー内の「開発」をクリック
- 「キャッシュを空にする」をクリック
VPNを使用する
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用すると、潜在的なネットワーク制限を回避したり、接続の問題を解決したりすることで、YouTube の「Something Went Wrong」エラーを解決することができます。ここでは、MacでVPNを使用する方法を説明します。
- 信頼できるVPNサービスに加入する(モバイル版の項目でもご紹介した、NordVPN、ExpressVPN、CyberGhostなどがおすすめ)
- 選択したVPNサービスが提供するVPNクライアントソフトウェアをダウンロード&インストール
- 対象のVPNアプリを起動
- 画面の指示に従ってVPNアカウントにログイン
- ログイン後、サーバーの地域を選択(地理的に近いサーバーのほうが高速であることが多い)
- サーバー選択後、「接続」や「オン」などのボタンをクリックし、VPN接続を確立する
- VPN接続後、ブラウザを開き、YouTubeを開く
エラー発生を未然に防ぐ
このようなユーザー体験を損なうエラーの発生は、可能な限り避けたいところ。これはYouTubeに関わらず、どんなウェブサイトにも言えることです。
ウェブサイトをお持ちであれば、サイトのパフォーマンスと安定性に重点を置いた信頼性の高いホスティングサービスを選ぶことをおすすめします。Kinstaのような質の高いホスティングは、最先端のインフラと問題発生時のカスタマーサポートを提供し、エラー発生のリスクを大きく低減します。
おすすめのYouTube代替サービス
YouTubeは今もなお、動画共有の分野で圧倒的な地位を占めていますが、特定のニーズや好みに合わせた類似サービスも存在します。他のサービスも検討することで、コンテンツ制作者や視聴者が様々なメリットを得られる可能性があります。
特定のニッチなコミュニティ向けのプラットフォーム活用や、充実した収益化システム、高度なプライバシーとデータ管理を利用するには、YouTubeチャンネルを作る以外の方法も検討してみてください。おすすめのYouTube代替サービスについてはこちらでご紹介しています。
目的や視聴者に合わせたサービスを探し、コンテンツ制作や視聴体験を最適化しましょう。
まとめ
YouTubeは、個人から企業まで幅広く利用される大規模な動画共有プラットフォームであり、動画コンテンツの共有と視聴に欠かせない存在です。しかしながら、「Something Went Wrong」エラーが発生してしまうと、その体験は損なわれ、企業のオンラインブランディングにも影響を及ぼす可能性があります。
このようなユーザー体験を害するエラーは最小限に抑えることが重要です。ウェブサイトを運営している場合は、信頼性の高いKinstaのホスティングをご検討ください。Kinstaでは年中無休のカスタマーサポートとトラブルシューティングを支える各種機能を提供し、アプリケーションやサイトへの安定したアクセスと、技術的な問題の最小化を実現しています。
パフォーマンスと安定性を重視したホスティングサービスを利用すれば、スムーズなユーザー体験を損なうことなく、リンク切れといったSEOへの悪影響を防止しリーチを最大化することができます。
Kinstaでは、アプリケーションやサイトの安定した運用を支える、インフラストラクチャとカスタマーサポートを提供しています。アプリケーションホスティングまたはデータベースホスティングの無料利用枠を活用して、毎日Kinstaを使用する55,000人の開発者に続くなら今がチャンスです。
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