代行業にとって、クライアントサイトの効率的な管理は成功の鍵となります。
Kinstaでは、サイト管理を助ける包括的なツールを搭載したユーザーフレンドリーなコントロールパネルを提供しています。分析、CDN、エッジキャッシュ、APMなどの機能に加えて、豊富なツール、テーマ、プラグインへのアクセスも容易です。
お客様のビジネスを継続的に後押しする取り組みの一環として、KinstaはKinsta APIをリリースし、エンドポイントを通したサイト管理を促進しています。
Kinsta APIの新機能
Kinsta APIの導入以降も、定期的にエンドポイントを導入しており、この度は以下のようなタスクが実行可能になります。
- WordPressサイトの取得、複製、作成、削除
- サイト環境の管理
- サイトキャッシュのクリア、PHPエンジンの再起動、環境のPHPバージョンの変更、拒否IPアドレス一覧の取得と管理
- エッジキャッシュおよびCDNキャッシュのクリア
上記にとどまらず、お客様のサイト管理をさらに効率化するため、今後も継続的にエンドポイントを導入予定です。
エンドポイントの追加や新機能の導入にあたり、Kinstaでは常にお客様からのご意見を重視しています。特定の機能やエンドポイントのご要望がありましたら、お気軽にご意見をお寄せください。
以下、Kinsta APIに新たに追加されたエンドポイントの概要とサイト管理プロセスにもたらすメリットをご紹介します。
1. WordPressサイトのテーマとプラグインの管理
テーマとプラグインは、WordPressエコシステムの重要な要素です。プラットフォームで構築したサイトをカスタマイズする上で重要な役割を果たします。
WordPress同様、テーマとプラグインも定期的に更新され、機能の追加、セキュリティホールの修正、互換性の改善などが行われます。このため、MyKinstaのサイト管理ツールの中には、プラグインとテーマの管理機能も含まれます。
サイトのテーマとプラグイン用のエンドポイントにより、サイトのプラグインとテーマの一覧をプログラムを介して取得することができます。また、PUT
リクエストを送信し、プラグインやテーマを個別または一括で更新することも可能です。
代行業者のお客様は、このエンドポイントを活用してカスタムツールを開発することで、すべてのサイトでテーマとプラグインを更新するタスクを簡素化できます。
MyKinsta企業アカウントで各サイトのテーマとプラグインを個別に取得して更新する手間を考慮すると、作業効率が劇的に上昇します。
さらに、このエンドポイントをボット(Discord BotやSlackbotなど)に統合することで、好みのツールから直接更新を行いワークフローの改善が期待できます。
2. WordPressサイトのドメインの追加と削除
ドメインとは、サイトへのアクセスに使用する一意の(人間にとって覚えやすい)アドレスです。MyKinstaでは、簡単にサイトのドメインを追加、削除、設定することができます。
APIに新たに導入されたサイトドメイン用のエンドポイントを利用すると、独自SSLキーと証明書を渡す機能で、サイトの環境IDを使用してプログラム経由でWordPressサイトにドメインを追加できるようになります。
また、サイト環境の詳細からIDを指定し、ドメインを削除することも可能です。
代行業者のお客様には、カスタムダッシュボードまたはワークスペース環境を活用しプロセスをカスタマイズする手法をおすすめします。
また、DNS管理との統合による潜在的なメリットを考慮し、現在、これについても積極的に開発を進めています。
3. WordPressサイトのバックアップの取得、追加、復元、削除
バックアップは、万が一の事態における「セーフティネット」です。KinstaのWordPress専用マネージドホスティングには、6種類のバックアップ機能─毎日の自動バックアップ、時間単位バックアップ(アドオン)、手動バックアップ、システム生成バックアップ、ダウンロード可能バックアップ、およびAmazon S3またはGoogle Cloud Storageの外部バックアップ(アドオン)が付帯します。
バックアップの管理は、MyKinstaで簡単に行うことができますが、Kinsta APIを活用することで、さらなる可能性が拓けます。バックアップに関する以下のような操作をすべてプログラムを介して実行可能です。
- 手動、日時指定、およびシステム生成バックアップ一覧の取得
- ダウンロード可能なバックアップ一覧の取得
- 手動、日時指定、およびシステム生成バックアップの復元
- 特定の環境のバックアップの作成
- WordPressサイト環境のバックアップの削除
このエンドポイントは、代行業者のお客様に特に有用であり、これらのバックアップ管理機能をSlackなどのツールに統合することも可能です。つまり、バックアップの復元やダウンロードなどは、各サイトのコントロールパネルにログインすることなく、日頃使い慣れたツールから遠隔操作で実行することができます。
4. サイトログの取得
ログは、WordPressサイトで発生した問題のトラブルシューティングやデバッグに非常に有用です。MyKinstaではエラーログ、kinsta-cache-perf(キャッシュパフォーマンス)ログ、アクセスログの3種類のログを確認することができます。
ログへのアクセスは簡単で、「WordPressサイト」を選択してログを表示したいサイトを選択し、左サイドバーから「ログ」画面を開くことができます。
Kinsta APIを活用すると、サイトの環境ID、必要なログファイル、取得したいログ行数を指定するだけで、ログにアクセス可能です。
これは代行業者や大規模なチームを抱える企業に特に便利で、ログアクセス用の独自インターフェースの開発にもつながります。例えば、Slackを活用してSlackbotを作成し、/get_site_logs [environment_ID] [log_file] [lines]
のようなスラッシュコマンドを実行するだけで、簡単にログを取得できます。
Kinsta APIを活用しよう
Kinsta APIでできることは多数あります。APIで何を実現できるか、どのように使用するか、またAPIの権限グループと制限については以下をご覧ください。
- Kinsta APIのドキュメント
- Kinsta APIのご紹介─サイト管理に自動化の力を
- Kinsta APIエンドポイント─環境CRUD、エッジキャッシュ、アプリケーションデプロイメント)
- Kinsta APIエンドポイント─CDNキャッシュのクリアと環境のプッシュ
サイト管理の自動化に、Kinsta APIをぜひお役立てください。