規制が厳格な業界において、オンラインセキュリティの基準を満たすことは簡単ではありません。複雑さはます一方です。WordPress制作会社や代行業者にとって、セキュリティ要件に常に対応し続けることは大きな課題です。単純な作業でも手間がかかり、頭痛の種となる可能性があります。

しかし、適切なマネージドホスティングソリューションを利用することでこの複雑さを解決し、ワークフロー全体を効率的に管理することが可能です。セキュリティの技術的な側面に手こずることなく、必要不可欠なセキュリティ対策をカバーする保護機能に頼ることができます。

例えば、Kinstaの高度なセキュリティ対策(DDoS攻撃からの保護、ファイアウォール、Cloudflare SSL証明書、マルウェア検出など)、およびSOC 2報告書、およびISO 27001認証は、競争力を高めながら、クライアントサイトの確かなセキュリティを確保することが求められる代行業者を支えています。セキュリティとコンプライアンスに精通していなくても、顧客が期待するセキュリティを手間なく保証することができます。

今回は、Kinstaを利用することで、いかにセキュリティの強化が簡単になるかをご紹介していきます。

2024年のセキュリティとコンプライアンス

2024年現在、セキュリティとコンプライアンスは、あらゆる業界のクライアントにとって最優先事項です。特にクライアントが金融や教育機関である場合、顧客情報の安全を確保するためには、日々厳しくなるセキュリティ要件に対応することが求められます。

多くの企業は、少なくとも以下のような業界標準のセキュリティ対策をホスティングに期待しています。

また、業界に応じたコンプライアンスの要件も存在します。

規制の厳しい業界にいる顧客を獲得・維持するためには、これらの要件を満たさなければなりません。すべてのコンプライアンスを保証するホスティング会社は存在しませんが、Kinstaではコンプライアンス(法令遵守)を可能にする主要なセキュリティ対策を提供しています。

他社と差がつくKinstaのセキュリティ対策と認証

セキュリティを重要視するクライアントには、基本的な保護以上のものを提供しなければなりません。これには、専門知識と信頼性を実証するホスティングソリューションが強い味方になります。Kinstaのセキュリティ対策と認証は、競合他社に対する大きな優位性をもたらします。

組み込みのセキュリティ対策により、ウェブ制作会社は顧客に安心感を届けることができます。また、コンプライアンスを簡素化し、セキュリティ意識の高いクライアントを引き付けるための強力なセールスポイントとなります。

以下、Kinstaのセキュリティ対策の一部を詳しくご紹介します。

SSL証明書、ファイアウォール、DDoS対策、マルウェア検出

Kinstaでは、多数の脆弱性を網羅するセキュリティ対策機能一式を提供しています。

  • SSL/TLS証明書SSL証明書は、ブラウザとウェブサイト間を移動するデータを暗号化し、個人情報やクレジットカード情報などの機密情報を保護します。今日データ暗号化はベストプラクティスであり、最低限のセキュリティ対策としてみなされています。SSL/TLS証明書を導入することで、顧客との信頼関係を築き、データが傍受から保護されることを保証することができます。
  • ファイアウォールファイアウォールは、防御の第一線として機能し、サイトやアプリケーションへの不正アクセスをブロックします。Kinstaのファイアウォールは、ハッキングやマルウェアなど、悪意のあるトラフィックに対する重要な対策となり、サイトの侵害や停止のリスクを低減します。
  • DDoS攻撃対策:分散型サービス拒否とも呼ばれるDDoS攻撃は、大量のトラフィックでサイトを圧倒することで、クラッシュやサービスの中断を引き起こします。KinstaのDDoS攻撃対策は、たとえ攻撃を受けてもサイトの稼働率を保証します。これはトラフィック量が多いまたはリスクの高い顧客サイトを管理する代行業者にとって不可欠です。
  • マルウェア検出マルウェアを継続的に検出して排除することは、長期的な被害を防ぐための鍵となります。Kinstaでは、有害なソフトウェアが自動的にスキャンされるため、自社で常にスキャンを行う手間を省くことができます。

このようなセキュリティレイヤーが組み合わされることで、顧客サイトを安全でセキュア、そして信頼できる状態に維持することができます。

SOC 2報告書、ISO認証、GDPR、CCPA

Kinstaでは、セキュリティに対するコミットメントを徹底しており、第三者機関に監査を依頼し、プラットフォームおよびプロセスが今日の厳しいコンプライアンス基準を満たしているかを確認しています。

  • SOC 2報告書:システムとプロセスが厳格なセキュリティ、可用性、および機密性の基準を満たしていることを証明する報告書。金融や医療のような規制機関にサービスを提供する制作会社にとって、SOC 2報告書の受領は大きな強みになります。ホスティング環境であるKinstaのインフラストラクチャが最高クラスのセキュリティ基準を満たしていることを保証できるため、技術的な説明も不要になります。
  • ISO 27001認証(およびISO 27017、ISO 27018):国際的な情報セキュリティ管理のベストプラクティスに準拠していることを証明する認証。データが責任を持って取り扱われることを知る必要のある顧客、特にデータプライバシーに関する法的義務を持つ業界の顧客にとって不可欠。顧客との信頼関係の構築にも有用です。
  • EU一般データ保護規則(GDPR):欧州連合(EU)における厳格なプライバシーおよびセキュリティに関する法律。合法的かつ透明性をもって、特定の目的のためだけに個人情報を処理することを義務付けている。EU市民の個人情報を取り扱う企業では、GDPRへの準拠は必須事項です。Kinstaは、データの適切な処理、データの暗号化や同意管理などの必要な機能を提供することで、GDPRに準拠しています。
  • カリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA):包括的なプライバシー法で、米国カリフォルニア州の住民に個人情報のデータ管理権限を付与するもの。データの収集と共有に関する透明性が義務付けられており、カリフォルニアを拠点とするクライアントと仕事をする、またはカリフォルニア居住者のデータを取り扱う場合には避けて通れません。Kinstaのセキュリティ対策は、個人情報を保護し、法律で要求される透明性を実現することで、CCPAコンプライアンス基準への準拠をサポートしています。

これらの認証と法令遵守の枠組みにより、制作会社や代行業者のコンプライアンスプロセスが体系的になり、顧客への強力なセールスポイントが生まれます。複雑なセキュリティの詳細を掘り下げることなく、セキュリティ要件を幅広く網羅するKinstaセキュリティ対策を顧客に提示することができます。

結果として、機密情報を確実に保護してくれる信頼できるパートナーとして認められ、クライアントとの信頼関係を構築・維持しやすくなります。

セキュリティ対策で顧客の信頼を勝ち取る方法

ウェブ制作会社や代行業者にとって、セキュリティの価値を顧客に伝えるのは難しいものです。また、「データが確実に保護される安心感は欲しいが、技術的な説明を聞いてもよくわからない」という企業は少なくありません。

重要なのは、Kinstaのセキュリティ対策および認定を顧客の目標に沿うように構成し、専門用語を並べて圧倒することなく、顧客のコンプライアンス要件に対応することが可能であることを明確にすることです。

Kinstaのセキュリティ対策性能を売り込む効果的な方法の1つは、信頼と信用に焦点を当てること。見込み顧客には、業界を牽引する基準を満たすツールによってサイトが保護されることを説明します。Kinstaのセキュリティは、第三者機関によって承認されていることを示すことで、データセキュリティが信頼できるものであることを保証できます。

また、特に規則機関に対しては、KinstaのSSL証明書、ファイアウォール、およびDDoS攻撃対策を価値提案として示すこともできます。これらの組み込みの機能により、独自のセキュリティ設定や複雑な統合が不要になり、時間とリソースを削減できることを強調しましょう。これにより、結果としてコンプライアンスの要件を真に理解してくれるパートナーと認識してもらうことができます。

技術的な説明で困らせる代わりに、Kinstaのセキュリティ対策がどのようにビジネス目標を支えることができるかに重点を置いてください。例えば、ECサイトを運営する顧客には、KinstaがPCI準拠のサイトをホスティングする機能を提供していることを言及するのが効果的です。

ホスティングパートナーとして、自社そしてKinstaを選択することで、セキュリティとコンプライアンスの面をまるごと一任できるという点をアピールしましょう。

Kinstaの導入事例でサービスを売り込む

セキュリティは、顧客がデジタルパートナーを選ぶ際の重要な要素。強力なセキュリティ基盤を実証する能力は、取引を大きく左右する可能性があります。したがって、Kinstaのセキュリティ対策をセールスポイントに加えて、ホスティングはもちろん、大きな安心感を手にすることができることを伝えることが重要です。

デジタルエージェンシーのBookswarmは、これがどのように機能するかを示す好例です。同社はイギリスの大手出版社をクライアントとして抱えており、スケーラブルで安全なホスティングソリューションを探し求めていました。その後、Kinstaに移行することになりましたが、その決め手となったのが、Kinstaのセキュリティに対する積極的な取り組みでした。機密性の高い出版データを保護し、クライアントに信頼性の高い安全なホスティングを提供するという目標に合致していました。

Bookswarmは出版業界の数多くのプロジェクトにサービスを提供
Bookswarmは出版業界の数多くのプロジェクトにサービスを提供

Kinstaの24時間365日の積極的な監視毎日の自動バックアップを紹介し、主要な書籍のリリース時にトラフィックが急増しても、安全かつオンラインの状態が保たれることを示し、クライアントに安心感を与えることができました。Kinstaのセキュリティ第一のアプローチにより、Bookswarmは競合他社に差をつけ、顧客情報の保護に対するコミットメントを示すことに成功しています。

同様のことをオンボーディングプロセスで実践することができます。サービスを売り込む際には、無料で付帯するSSL証明書、マルウェア検出、DDoS攻撃対策など、Kinstaのセキュリティ対策がすでにプラットフォームに組み込まれていることを強調しましょう。これは、顧客がサードパーティのセキュリティソリューションに投資したり、コンプライアンスの技術的側面を心配したりする負担が解消されることを意味します。

オンボーディングプロセスが完了した後も、信頼を築き続けることができます。顧客維持は、一貫した信頼性の高いセキュリティパフォーマンスに大きく依存します。Kinstaの積極的なセキュリティ対策は、重要な役割を果たします。自動バックアップのような機能は、万が一の事態が発生しても、データが常に復元可能な状態であることを保証します。また、稼働状況監視とファイアウォールは、サイトを常にアクセス可能な状態に保ち、外部の脅威を阻止します。

このように、Kinstaを選ぶことで、単なるホスティングサービスではなく、セキュリティ、信頼性、信用を提供することができます。Kinstaのセキュリティに対する積極的なアプローチをアプローチを貴社のブランドストーリーに組み込むことで、顧客が求めているものを的確に届けることが可能です。

制作会社のセキュリティおよびコンプライアンスのワークフローを簡素化

ワークフローを効率的に保ちながらセキュリティとコンプライアンスを維持することは、ウェブ制作会社共通の課題。セキュリティ要件が複雑化し、コンプライアンス基準が厳しくなるにつれ、日々保守作業に手間を取られる代行業者が増えています。Kinstaのプラットフォームは、主要なセキュリティタスクを処理し、保守管理の負担を最小限に抑えるため、サービスの信頼性を維持することができます。

技術的責任をKinstaに一任することで、顧客との関係強化、ユーザーエクスペリエンスの向上、SEOの改善など、より重要な業務に集中することができるようになります。

まとめ

ウェブ制作会社にとって、セキュリティとコンプライアンスの管理は、特に規制の厳しい業界の企業と仕事をする場合は大変な負担になります。しかしそんな課題も、適切なソリューションで解決可能です。SSL証明書からファイアウォール、SOC 2報告書やISO認証まで、Kinstaの包括的なセキュリティ対策により、ワークフローを複雑化することなく、クライアントの厳しい要求に簡単に応えることができます。これは結果として、保守作業の負担が軽減し、より付加価値の高いサービスを提供できることを意味します。

Kinstaをホスティングパートナーに選ぶことで、セキュリティとコンプライアンスプロセスが簡素化され、顧客との長期的な信頼関係を築くことができます。

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Jeremy Holcombe Kinsta

Kinstaのコンテンツ&マーケティングエディター、WordPress開発者、コンテンツライター。WordPress以外の趣味は、ビーチでのんびりすること、ゴルフ、映画。高身長が特徴。