成功を収めるWordPressエージェンシーの出発点について、多くの話を耳にし…ともすると、その全てが、奇妙なまでに似ていることにお気づきでしょうか?

創設者は元々フリーランスのデザイナーや開発者としてキャリアを始め、ウェブサイトを構築すると同時に小規模(または単独で)のビジネスを運営。必然的に、逃している機会があるのではないかと考え始めます。

ご存知ないかもしれませんが、まさにKinstaの創設者はこのようにして事業を始めました。Mark、Anita、Peter、Tomは2013年にウェブ開発事業を営んでいました。非常に多くの仕事をこなす必要がありながら、あまりやりがいのあるものではありませんでした。

のちに、Kinsta創設者の面々は、自分たちがやっていることがスケーラブルでも持続可能でもないことに気づきました。これは、多くのWordPressフリーランサーや中小企業所有者が同様に感じることです。

そこから人生のシナリオを描きなおすには、会社を異なる方向にシフトさせる必要があります。Kinstaにとっては、これはマネージドWordPressホスティングへの移行を意味しました。他の人にとっては、WordPressエージェンシーの構築を意味するかもしれません。あなたの物語は、あなた自身で形作るものです。

どのような道を進むとしても、以下の要素なしに成長を遂げることは不可能です。

WordPressのフリーランサーにこのような要素がないという意味ではありません。ただ、WordPressエージェンシーとなると、これをもう一個上のレベルへと引き上げる必要があります。

自分がしている仕事には満足しているものの、インパクトや利益を最大化しているとは思えない。そんな状況であれば、フリーランスからエージェンシーとしてのビジネスへと移行するタイミングかもしれません。

今回のWordPressエージェンシー設立ガイドでは、エージェンシーを開始する方法と、将来的に成功と持続可能性を高めるためにスケーリングする方法についてご説明します。

WordPressエージェンシーとは

フリーランサーの仕事とWordPressエージェンシーのビジネスには大きな違いがあります。ちなみに、小規模なWordPressビジネスとフルサービスのエージェンシーの間にさえ違いがあります。

以下で、3つの形態を区別してみます。

フリーランサー 小規模ビジネス WordPressエージェンシー
チームの規模 1人 10人未満 10人以上
Team Dynamic あなた = 全てを1人でこなす あなた + 小規模のチーム = 皆が関わりあう、家族的な組織構成 あなた + 各部門の統括者 + チームメンバー = 皆が明確な役割を持っている
チームのダイナミクス サービス:WordPressウェブサイト サービス:WordPressウェブサイト

プロダクト:毎月のメンテナンス

サービス + プロダクト:WordPressウェブサイト + 毎月のメンテナンス + デジタルマーケティングサービス + コーチング + その他の専門性の高いサービス
提供するサービス あなた自身の能力に依存 チームの能力に依存 大きな予算を持つクライアントが継続的に利用 + 安定して新たな顧客が流入
クライアントの質 仕事をする時間に依存 チームメンバーが仕事をする時間に依存 無限の可能性
収益獲得の潜在的可能性 メールや電話での営業、仕事募集に対する応募、口コミ 口コミ、リードマグネット(注釈:サイトコンテンツを無料配布することでメールアドレスを収集するなど)、コンテンツマーケティング 口コミ、リードマグネット、セールスファンネル、コンテンツマーケティング、PPC広告、リターゲティング、アフィリエイトパートナー、ゲストブロギング、その他の注目を集めるメディアを介した宣伝

上の表を噛み砕くと、以下のようになります。

WordPressエージェンシーには、フリーランサーや小規模なチームよりも多くの収益を上げるポテンシャルがあります。しかし、楽な道であるとは限りません。

WordPressエージェンシーを設立し、そこから利益を上げるためには、多くの労力が必要になります。ただ単にチームのアウトプットを増やすだけではありません。それ以上のコツが必要とされるのです。

WordPressエージェンシーの運営を始めるには

ドラマシリーズ『The Office / ザ・オフィス』のあるエピソードで、マイケル・スコットが破産を宣言する場面はご存知でしょうか?

マイケル・スコットが間違った方法で破産を宣言

マイケル・スコットが間違った方法で破産を宣言

皆に向かって、破産だと言えば、帳消しになる…そんな誤解がこの場面の肝です。何はともあれ、ビジネスがこんな簡単に済むわけがありません。ですので、ただ、「WordPressエージェンシー」と名乗るだけでなく、やるべきことはいくつもあります。

エージェンシーを運営することに伴う困難(そして、それに見合うだけのやりがい)に直面する心の準備はいいですか?以下の手順に従って、進めていきましょう。

ステップ1:ミッションを定義する

FlexJobsによる最近の調査から、フリーランサーが意識を向ける問題の上位はこのようになっています。

もしあなたの意識の先にあるのが「どこから次のクライアントを手にするか」、「ウェブサイト構築と共にビジネスのバランスをどのように取るか」であれば、必然的にミッションは以下のようなものになることでしょう。

「ウェブサイトのデザインをしっかりとこなして、クライアントを満足させ、ちゃんと時間通りに支払ってもらう」

このような思考は、ひとたびWordPressビジネスを構築し、仕事が安定するようになると、ガラッと変わります。そのタイミングで、明確なミッションを決めましょう。そして、これに従って、全ての意思決定をするのです。こうすることで、その日暮らしの努力から、価値を提供する事へと意識をシフトすることができます。

ミッションを決めるためには、自分にこんな問いかけをしてみましょう。

「誰のために行動するのか」

言い換えれば、あなたのニッチはどこなのか。

CodeableはWordPressエージェンシーではありませんが、この企業のミッションには、明確なメッセージがあります。

Codeableのサイト紹介ページ

Codeableのサイト紹介ページ(「唯一のWordPressフリーランサーマーケットプレイス」)

開発会社を運営する創業者が実際に経験したことから、問題が露呈し、その結果、解決策としてサービスを提供することに至っています。

「パーはクライアント側に不満を感じ、トマズはフリーランサー側に不満を感じました。大量のフリーランサー、入札プロセス、値段を下げる潰し合い、激しい競争、質の低い仕事、仕事の遅延…。結果として、クライアントもフリーランサーも嫌な思いに」

あなたは、何に対して貢献することに、最も情熱を注げるでしょうか?

次の質問はこちら。

「なぜそのWordPressサービスを提供したいのか」

その特定のサービスについて、市場には分断(つまり、満たされていないニーズ)があるように感じますか?または、特定の人々がほとんど見落とされているように思えますか?

市場に参入することによって、どんな違いを生み出すことができるか、考えてみてください。次に、これを実現する方法について、簡潔な文章を書いてみましょう。

Codeableはこのように記述しています。

「クライアントとフリーランサーの両方に対して、分散型の仕事を可能にする、健全な環境を構築することを目標に掲げました」

そのミッションは、Codeableの対象とする顧客の人生と事業を改善することに100%集中すること。あなたも是非、これを参考にしてみてください。

最後に、こちらの質問です。

12ヶ月後にエージェンシーをどのようなものにしたいのか。24ヶ月5年では?」

将来を予測する必要はありませんが、エージェンシーを正しい方向に導くのに十分なだけの明確なロードマップが必要です。

Codeableの例を考えてみましょう。このサービスは、拡大を続けていますが、そのミッションに揺らぎはありません。

「Codeableは、小規模なカスタマイズタスクから始まりましたが、現在では、あらゆる形態や規模の事業をサポートしています。サービスの範囲は変わったものの、世界に散らばる人材の可能性を活用、平等な機会を創出し、クライアントとフリーランサーの両方による、信頼に基づいた環境での活躍を支援する、というミッションは変わっていません。単に成長を目指すことはなく、人々の毎日に変化をもたらすために歩み続けているのです」

このような目標設定や道筋は、必ずしも今すぐ一般に公開する必要はありません。しかし、それらがエージェンシーの成長と調和できるように、社員が常に意識することが重要です。

ミッションを確立したら、公式のミッションステートメントを作りましょう。チームメンバーがいつでも確認できるところに保存し、企業の大事な決断が求められる時には、いつでも照らし合わせてください。

ステップ2:提供するサービスを決める

誰に、なぜ、ビジネスを提供するのかが決まりました。次は、どのようにして、何を提供するかを考えましょう。WordPressエージェンシーではありますが、もっと具体的には、何をしたいのか。

あなたのニッチを見てみると、これを効率的に考えることができます。

例えば、Itinerisを例にとって、考えてみましょう。WordPressエージェンシーの一種で、以下のサービスを提供しています。

Itinerisがどのようなクライアントを対象としているのか

Itinerisがどのようなクライアントを対象としているのか

明確にどのような相手を対象とするのか決めることで、どのサービスを提供すべきか、焦点を定めることができます。Itinerisのケースでは、このようになっています。

WP-Tonicもあります。こちらは、LMSメンバーシップウェブサイトのWordPress開発に専念しています。

eラーニングビジネスは、他のサイトとは毛色が異なります。メンバーシップ機能やオンラインコースの統合が必要になり、だからこそ、WP-Tonicは、特定の絞り込んだ顧客に対して、このサービスを提供しているのです。

結論はこうです。他のあらゆるWordPressエージェンシーが提供する全てのサービスを満遍なく扱う必要などありません。そんな思考に陥らないようにしてください。

代わりに、あなたのクライアントが本当に必要としているものに狙いを定めましょう。そして、あなたの強みをどのように活かせるか考えてください。

思い描くビジョンは、必ずしも、現段階のチームで実現できることではないかもしれませんが、心配は要りません。そのアイデアを温めておいて、徐々に、それに向かって、事業を拡張させていきましょう。

今の所は、すでに提供するサービスを通して価値を確保することに集中しましょう。

本質に焦点を当てることです。あなたが提供できるもの、そして、クライアントが確実に喜ぶ何か。それを複数書き出し、それぞれについて、簡単な説明を加えてください。そこまでできたら、次のステップです。

ステップ3:価格設定をする

ビジネスが小規模である時に、価格をオンラインで公開するのには気がひけるかもしれません。お客さんには(WordPressサイトを構築するのがいくらになるのか…というコスト面の話ではなく)価値に注目してもらいたい—そう思うはずです。

しかし…。

WordPressエージェンシーであれば普通、価格とそれに伴い提供される価値は公開するものです。そのような情報をひた隠しにする理由などどこにもありません。

加えて、開発費用と毎月のメンテナンス費用をサイトで公開することで、あなたのサービスに見合う予算のない潜在顧客この時点で避けることができます。

ここでDevriXの例を見てみましょう。

興味のある人は「ウェブサイトの見積もりをもらう」フォームを使う

興味のある人は「ウェブサイトの見積もりをもらう」フォームを使う

このエージェンシーのサービスの価格はウェブサイトのあらゆる場所に記載されています。そんな中で、ある訪問者が、費用についての言及を全て見逃したとします。それでも大丈夫です。ここにもう一つの策があります。

DevriXによるカスタムサイトデザイン平均価格の紹介

DevriXによるカスタムサイトデザイン平均価格の紹介

ご想像の通り、これを書くことで、クライアントとの会話がより意味のあるものになります。価格についての面倒なせめぎ合いが省けます。既に大まかに合意済みです。そして、ニーズと解決策の話に焦点を当てることができます。
もちろんクライアントに実際に提示する値段を決めるためには、ある程度の話し合いが必要になります。

市場の平均価格をチェックする

まずは、前回のステップで用意したサービスのリストを見てみましょう。

次に、あなたの該当する分野でトップを走る事業者を確認します。同様のニッチで同様のサービスを提供する、業界トップです。これが値段設定の基準となり、クライアントが実際に支払うことのできる額もわかります。

続いて、組織内を鑑み、計算をしましょう。

間接費をリストアップする

それぞれの費用と、1ヶ月ごとに、クライアントに請求する必要のある額をリストアップしましょう。

もちろん、コストをカバーする以上のことが必要になりますが、まずはこのような数字を把握し、正しい道筋へと進むのがいいでしょう。

利幅を設定する

収益を上げるためには、どれだけのマージンが必要か。

つまりは、こうです。

間接費がおよそ月に2万ドルだとすると、健全な利益を生み出すためにどれだけのお金が必要になるでしょうか?30%の利幅(6000ドル)で十分でしょうか?

大事な点として、顧客に対し質の高いサービスを提供し、それを裏で支えるチームに良い待遇を確保するには、会社に再投資できる資金が必要になります。

理想的な利幅を見つけ、それをもとに毎月の売り上げ目標を考えましょう。

価格の設定をする

目標収益を、1ヶ月に(妥当な数字として)扱うことのできるプロジェクトの数で割ってみてください。

続いて、算出したプロジェクト毎のコストを、市場の平均価格と比べてみましょう。あなたの数字は、平均を下回りましたか?それとも高すぎるでしょうか?開きが大きい場合には、あなたの提供するサービスには、それを正当化できるだけの価値がありますか?Kinstaの共同設立者でありCFOであるTom Zsomborgiは以下のように語ります

値段が他よりも安いだけが、唯一の強みであるなら、ビジネスそのものをもう一度考え直すべきでしょう。底値を目指した戦いは、賢い戦略とは言えず、ほとんどの場合、機能しません。

十分な利益を生み出すことができ、顧客の満足する価値が提供できるなら、その価格で全力を注ぎましょう。

ここまで完了したら、価格表を作り、ウェブサイトで公開します。

コストと価格を毎年見直すこともお忘れなく。時間の経過と共にサービスはより強力に、内容はより複雑になるものです。それにあわせて数字も変えるのが真っ当です。

ステップ4:名前を決める

この手順はもっと前にやっておくべきことのように聞こえるかもしれません。しかし、名前を決める前に、会社が何を提供するのか、どのようなレベルのサービスになるのかを決めておくことが重要であると私は考えます。

ブランドのアイデンティティが固まったら、名前を決めましょう。この際のコツが以下の通りです。

いくつか候補を挙げたら、従業員、前のクライアント、さらにSNSのフォロワーに意見を求めましょう。

皆がどのような印象を抱くかを意識してください。客観的な目の方が「違和感」を見抜くことができます。

名前を決めたら、ロゴの作成とその他のブランド要素に取りかかりましょう。

ステップ5:新しいWebサイトを構築する

エージェンシーのウェブサイトは、質を示す大事な見本です。ポートフォリオを見る前に、潜在顧客は、ウェブサイトそのものを能力を測る物差しとして使います。

サイトはただの情報提供の場ではありません。「一人の従業員」かのように、もっと多くの仕事をさせましょう。

具体的には、以下の通りです。

マネージドWordPressホスティングに移行する

ウェブホスティングの管理がどれだけ時間のかかる作業かは、ご存知の通り(特にトラフィック増加時)です。

だからこそ、ウェブホスティングを外注するのが得策です。読み込み速度の遅いウェブサイトは、仕事受注の妨げにすらなるので、是非とも避けたいもの。

まだの場合には、今こそが、WebサイトをKinstaのマネージドWordPressホスティングで管理する絶好の機会です。

高速安全バックアップ機能の付されたウェブサイトがお気に召すはず。しかも、わざわざ自分で管理する必要はありません。そして、サイトの裏でどんなことが起きているのか確認したり、サーバーパフォーマンスを自らコントロールしたりするには、MyKinstaが使いやすく便利です。

ユーザーのためのMyKinstaマネージドホスティングダッシュボード

ユーザーのためのMyKinstaマネージドホスティングダッシュボード

マネージドWordPressホストを利用すると安心が得られるだけでなく、潜在顧客が訪問する際には常に、最高の状態でWebサイトを提示することができます。

最も出来のいい仕事を自慢する

エージェンシーのウェブサイトは、一般的なWordPressサイトの基本を網羅したものになるでしょう。しかし、決め手のひと押しをして、潜在顧客の決断を促すには、とっておきのポートフォリオが必要です。

ここで便利なのが、WordPressポートフォリオプラグインです—これにより、最新の訪問者の興味に最も合致したサンプルを提示することができます。

そして、大方の予想とは異なるポートフォリオを作成することを恐れないでください。Neuralabのポートフォリオをご覧ください(ケーススタディはこちら)。

Neuralabを使うと、ポートフォリオにオリジナルの詳細情報を追加できます。一見すると、標準的なグリッドベースのポートフォリオです。ただしそれだけでなく、プロジェクトの種類や、Behance提供の視聴数・いいね!数の統計詳細が確認できます。

従業員の紹介をする

中小企業を経営しているなら、チームメンバーの顔を公開して、潜在顧客に対して、個人レベルで親近感を持たせることができます。

エージェンシーを設立しチームが成長するにつれて、人と人とのつながりを作ることが難しくなります。だからこそ、サイトを通して従業員を紹介すると、あなたのクライアントが感じるかもしれないこの潜在的なつながりの喪失を抑えることができるでしょう。

Triggerfishは、この点をうまくこなしています。

Triggerfish

Triggerfishは日々の業務をこなす人をちゃんと紹介

チームメンバーそれぞれの自然な写真、連絡先情報、役割が記載されています。

この方法で従業員を紹介することには、2つのメリットがあります。1つ目は、前述のように親しみを感じる効果です。2つ目は、控え目な自慢です。

「さあご覧ください。こんなに大勢のスタッフがあなたに尽くします!」

複数のお問い合わせチャンネルを用意する

電話やメールを待つだけの時代は終わりました。見込み顧客に必要なだけ多くの連絡手段を確保しましょう。

ただし、これらの連絡先を提供できるからといって、サイトにすべてを掲載する必要があるわけではありません。 Red Factoryがいい例です(ケーススタディはこちら)。

Red Factoryのお問い合わせページ:フォームとGoogleマップを掲載

Red Factoryのお問い合わせページ:フォームとGoogleマップを掲載

このエージェンシーは、お問い合わせフォームと住所付きのGoogleマップのみを掲載しています。

幅を広げすぎると、あなたや他のスタッフの印象が薄っぺらく伸びる可能性があるので、意味のある連絡先チャネルのみを選択するようにしましょう。

会話プロセスを自動化する

セールスをこなす人材がたくさんいたとしても、サイトがより多くの日常的なタスクをこなせるようにして損はないでしょう。

たとえば、カスタム開発サービスを提供しており、見込み顧客にまず電話をかけてもらいたい場合は、WordPress予約プラグインを使用し、予約を管理できます。

また定期払いのサービスを提供すると、見込み顧客は、予め誰かと話す必要なく、十分に自信を持ってサインアップに踏み切れるかもしれません。

Skyrocket

SkyrocketWPはメンテナンスサービスのサインアップを簡素化

そのような場合には、 SkyrocketWPがやっているのと同じように(ケーススタディはこちら)、ウェブサイトに「今すぐ購入」ボタンを組み込んで、仲介(つまり、セールスの電話)を排除することができます。

ステップ6:法的側面を整える

ブランディングが完了したら、クライアントにサービスを提供し始める前に、法的側面を整えましょう。

これはWordPressエージェンシーを設立する上で最も面白くない部分ですが…最も重要な手順でもあります。法的問題がいつ発生するのか、どこから発生するのか予想することはできません。一つ一つこなして、準備を万全に整えるのが最善です。

出来るだけ、以下を済ませておきましょう。

また、税、人事、法律の支援が必要になった時には誰に頼れるのか、考え始めておくこともお勧めします。

現段階では、そのような助けは必要ないかもしれません。しかし、状況はいつ変わるかわかりません。ひとたび事業を開始したら、常にプロによるサポートが利用できる状態にしておきたいものです。

ステップ7:チームを結成する

成功裡にWordPressエージェンシーを運営するには、まず、すべての役割を自分でこなすのはやめましょう。特に、しっくりこないものは任せるべきです。

あなたの役割を最小限にする

あなたが行うすべてのタスク(そして、それぞれに付随するもの)を書き留めましょう。なぜそうするのか。それが全体にどのようにフィットするのか。

その中から楽しくできるすべてのタスクと、他の誰よりも上手くできることを「キープ」に分けましょう。

そして、楽しくないことや、時間がかかり過ぎるものは「任せる」の項目に入れてください。

次に、任せるタスクについて、実際に誰にお願いするのか考えましょう。例えば、以下のようになります。

既存のどのスタッフにも一致しないタスクに出くわしたら、新しい役割が必要だということです。すぐに起こることではないかもしれませんが、仕事が増え、チームの手に負えない時には、これを検討すべきでしょう。

コアチームを強化する

提供するサービスまたは製品のリストを見れば、どのような役割が中心的であるかが明確になります。通常、ウェブデザイナー、ウェブデベロッパー、コピーライター、プロジェクトマネジャーがメインになります。

まだその役割が存在しない場合には、従業員や外部からの契約といった形態で、補完するようにしましょう。

また、スタッフに他よりもいい賃金を確保することです。もしもそれが難しいなら、何かが上手く行っていないかもしれません。サービスの価格が十分に高くないのか、または、チームの成長を急ぎすぎているのか。次のステップに進む前に、一度ここまでを振り返って、足りない部分がないか確認してみてください。

追加のサービスを提供できるスタッフを雇う

エージェンシーの運営が能率化し、より多くのことを行う能力と予算ができたら、次のような新しいサービスや役割を模索してもいいでしょう。

WebDevStudiosのような、業界を代表するWordPressエージェンシーのスタッフページを見ると、それぞれの部門統括者の採用が特に重要であることがわかります。

WebDevStudios幹部の役割

WebDevStudios幹部の役割

役割を追加することが目的になってはいけません。需要があり、利益に貢献するだけの数字による証明が得られた場合にのみ、採用を進めましょう。

ステップ8:自分のツールを作る

これは直感に反するように聞こえるかもしれませんが、多くのお金を稼ぐつもりならば、優れたツールボックスにお金をかける必要があります。

新しいエージェンシーサイトのための、一流の高速で安全なホスティング会社をお探しですか?Kinstaは、本当の専門家による超高速サーバーと24時間年中無休の世界クラスのサポートを提供しています。当社のプラン一覧をご確認ください。

具体的には、以下の通りです。

既存のビジネスツールを評価する

すでに、ビジネスツールやソフトウェアを使用しているなら、リスアップし、その全てについて、使用する目的も書き出しましょう。

次に、ツールの機能を見直して、次の質問に正直に答えてください。

「ビジネスの成長に伴い、そのツールをスケーリングする(つまり、大きな規模になっても使い続ける)ことができますか?」

答えが「NO」であれば、別れを告げましょう。

すべてのスタッフがかつてないほど迅速かつ効率的に仕事をこなすためのツールが必要です。これこそが、大規模なサービスを提供しながら、利益を倍増することができる唯一の方法です。

ギャップを埋める

リストを見て、足りないものがないか確認してください。 購入に踏み切れなかったツール、または購入の準備ができているとは思えない何かが必要になるかもしれません。

例えば、以下のようになります。

あなた個人が必要なものだけを見るのでは不十分です。チーム全体のニーズを考慮しましょう。スタッフが最高の仕事をし、ひいてはクライアントにより良いサービスを提供するために何ができるでしょうか?

追加、アップグレード、または削除する必要があるすべてのツールのリストが用意できたら、作業に取り掛かりましょう。エージェンシーが活動を始めてから、この点を心配したり、修正のためにチームに迷惑をかけたりするのは避けたいものです。

ステップ9:プロセスを策定/文書化する

エージェンシーには多くの枠組みが必要になります。これにはいくつかの理由があります。

まず、プロセスを文書として作り込むことで、クライアントに一貫した結果を簡単に提供できます。次に、新入社員でも簡単に仕事に着手できるようになります。

繰り返しになりますが、これはすべて、企業としてのスピード、俊敏性、精度を高めることにつながります。確立されたシステムこそが鍵です。

Iron to Ironエージェンシーのウェブサイトをご覧ください。

Iron to Ironによるウェブ開発プロセスの要約

Iron to Ironによるウェブ開発プロセスの要約

クライアント向けのウェブサイト構築の際にチームがどのような流れで作業をするのか—これを秘密にする必要はどこにもありません。内部の人間でない限り、この説明こそが、プロセスをうかがい知る唯一の手段になります。

このエージェンシーの内部には、プロセスのすべてのステップを詳細に説明した文書が用意されていることでしょう。さらに、プロセスはともすると複数のソフトウェアによる自動化、チェックリスト、テンプレートにより補完されていることが予想されます。

これこそが、真似すべきやり方です。

組織内のプロセスを見直す

ツールの項目で行ったように、既に使用しているビジネスのプロセスもリストアップしましょう。

時代遅れまたは非効率なものはありますか?他のことを考える前に、先にそれらを更新してください。

次に、一度立ち止まって、他にもプロセスが必要なものはないか考えましょう。

新しいサービス(定期購読や製品も同じ)を追加する場合は、関連するプロセスをリストに追加してください。

見込み顧客の追跡とフォローアップはどうですか?クライアントへの請求書発行は?チームメンバー間でのプロジェクトの移動はどうしていますか?

今考えるべきことは非常に多くあります。そのため、実際のウェブ開発作業に時間を取られることなく、全体像を把握しておくことが非常に重要です。

プロセスごとに個別のドキュメントを作成し、安全かつ一元化された場所に保存しましょう。チームのDropbox、Googleドライブ、またはプロジェクト管理プラットフォームなどです。

顧客管理のプロセス

潜在的な可能性の調査、オンボーディング(新しく顧客になった人への対応や説明)、クライアントの継続的な管理…それぞれのプロセスもお忘れなく。

クライアントが増えるに連れて、システムが整っていないと、すべてを把握することが困難になります。

CRMはお持ちですか?クライアントが使いやすいプロジェクト管理・コミュニケーションツールはありますか?クライアントをCMSに簡単に追加するためのカスタムWordPressダッシュボード作成プロセスはどうでしょうか?

また、提案、契約、オンボーディング、それぞれのステップ用に事前にテンプレートを作成しておき、見込み顧客をできるだけ早く実際の顧客に変え、プロジェクトを始めることも重要です。

スタッフ管理のプロセス

従業員の雇用、テスト、オンボーディングにも同じことが言えます。

ビジネス開始直後は、おそらく、知人にいい人がいないか尋ねたり、オンラインの掲示板に求人情報を掲載したりして、ある程度の安息を求めることでしょう。ただし、本格的なエージェンシーとして歩むためには、次の質問だけでは不十分です。

「この人は自分が探し求めるスキルを持っているか」

代わりに、以下の項目を検討するようにしましょう。

どれについても妥協すべきではありません。一つの問題がすべてをダメにする可能性があます。

適切な人材を見つけるためには、面接と採用のプロセスを構築しましょう。次に、適切な人材がチームに加わった後に、成功裡に仕事を始められるようにサポートするプロセスも必要になります。

考えるべきことはもう1つあります。従業員にプロセス開発と文書化のループを定着させましょう。

ひとたびスタッフが仕事を確実にこなせるようになったら、プロセスと文書を管理する権限も与えましょう。運営に関与させることによって、長期的に会社のミッションにコミットする意識を促進できます。

ステップ10:社内レポートを設定する

会社、クライアント、チームの規模が大きくなるにつれて、すべてを追跡するのが難しくなります。しかし、意思決定をスマートに行うために、そのようなデータを獲得することが必須です。

データ確認専用の時間を確保する必要がありますが、レポート生成作業は自動化できます。実際の自動化の手段は、以下の通りです。

レポートを自動化することで、チームを集めて成功を讃えたり、チームマネジャーと協力して不完全なプロセスを修正したり、人気のないサービスを削除したりするなど、実際の行動に時間をかけることができます。

WordPressエージェンシーを拡張する方法とは

WordPressのエージェンシーを始めるまでにやることはたくさん。そして、ひとたび事業が幕を開けてからも、先に進み続ける必要があります。

Kinstaの例を考えてみましょう。2013年のウェブ開発エージェンシーからマネージドWordPressホスティングへのシフトには、多くの勇気が必要でした。

そして、顧客に愛される質の高い製品を維持しながら、7桁ドルを超える売り上げを出すまでに継続的に成長。

単なる運の問題ではありません。これは、あなたのWordPressビジネスにも言えることです。

準備ができたら、次の方法でスケーリングを始めることができます。

継続的な収益の確保

多くのWordPressエージェンシーは、ウェブ開発サービスを販売することをビジネスの基盤としています。唯一の問題は、これが1回限りのサービスであるということ。そのため、収益の予測が難しくなる可能性があり、また、常に新しいクライアントに多くの無駄なエネルギーが投入される可能性があります。

そこで、 継続的な収益の流れにより、キャッシュフローに大きな安定性と規模を確保しましょう。

WordPressエージェンシーは、以下のようにして、繰り返しの収益をビジネスに加えることができます。

これのメリットとして、場合によってはプロセスを管理する必要すらありません(メンテナンスサービスを外注し、クライアントには手数料を加えた金額を請求するなど)。

1つずつ仕事を成し遂げる場合の利点もあります。製品をサポートし最新の状態に保つ必要があるものの、作業の大部分は事前にこなせます。

コンテンツ製造マシンになる

エージェンシーがクライアントを探し彷徨うのは理想ではありません。クライアントがあなたの元へやってくるようにしましょう。

これを実現する最良の方法がこちら。高品質、実用的で不朽のコンテンツでオンラインでの存在感と権威を確立しましょう。

コンテンツでインパクトを与えれば、クライアントを(またはビジネスパートナーでさえも)いちいち探す必要がなくなります。

パートナーを作る

FacebookグループオンラインフォーラムWordCampsSlackコミュニティ、ウェブザイン会議…どれを取っても、WordPressを中心にビジネスを構築する上で孤立する必要などありません。

関連分野には、パートナーを見つけられる機会がたくさん。人とつながることを恐れないでください。

共同でウェビナーやコースを運営できる人が見つかるかもしれません。お気に入りの開発者と出会い、提携を決める可能性もあるでしょう。または、ニッチに重複がない、お客さんを紹介し合いたい、別のエージェンシーのオーナーとつながることも。

どんな人に出会うか、どうすればお互いに助け合うことができるか、WordPressコミュニティで多くの時間を過ごすことで何が学べるか…やってみないとわかりません。

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まとめ

未だにWordPressは市場シェアの大半を占めているため、WordPressエージェンシーを開始するなら、今が絶好のチャンスです。

ただし、フリーランスのWordPressビジネスは、包括的なサービスと定期的な製品を提供するエージェンシーとは大きく異なります—この点を念頭に置いておきましょう。

スイッチをパチッと入れて、一瞬でエージェンシーの運営を発表することはできません。エージェンシー運営から利益を得る前に、まずはバックエンドで多くの作業をこなす必要があります。

具体的には以下をこなしましょう。

これらすべてに圧倒されてしまいましたか?それなら、WordPressのエージェンシーを開始することは、あなたにとって最高の手札ではないかもしれません(これは、実際まったく問題ではありません)。

エージェンシーを好む人はいますが、もちろん好みはクライアント次第です。費用対効果の高く、より個人に寄り添ったサービスを提供するために、WordPressフリーランサーやブティックビジネス(注釈:一般的に小規模、専門性の高いサービスを提供)が存在します。

以上を踏まえ、成長の準備ができたらこのガイドをフル活用してください。本格的なエージェンシーを設立することが目標ではない場合でも、小規模なWordPressビジネスに活用できる戦略もたくさんご紹介しました。

ここからは、あなたの番です。WordPressエージェンシーの設立を決めましたか?何か障壁を感じていますか?もし、既にエージェンシーをうまく運営できているなら、どんな意外な困難が道中にありましたか?コメント欄でお知らせください!


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