AIの登場により、オンラインで情報を検索する方法は大きく変化しました。

従来のように検索結果に並ぶリンクを一つずつ確認するのではなく、複雑な質問を投げかけるだけで、AI検索エンジンやAIアシスタントから、要約や比較、おすすめなど、必要な情報を直接得られるようになっています。

この変化は、アフィリエイトマーケティングに新たな課題をもたらす一方で、チャンスにもなります。

現在のアフィリエイトマーケティングで成果を上げるには、コンテンツ制作にも新しいアプローチが必要です。AIツールを活用すれば、読者にとって価値のあるコンテンツを効率よく作成できます。しかし、「製品Xのレビューを書いて」といった単純なプロンプトだけでは、検索意図を満たし、SEO/GEOにも配慮した、有用で信頼できるコンテンツを作ることは困難です。

そこで今回は、アフィリエイトマーケティングにおけるプロンプトエンジニアリングの基本と、その活用方法をご紹介します。自身の知見や実体験に基づく情報といったコンテンツならではの価値を損なうことなく、質の高いコンテンツをより効率的に作成する方法を見ていきましょう。

アフィリエイトコンテンツに効果的なAIプロンプトとは

AIアシスタントを活用すれば、コンテンツ制作を効率化できます。しかし、「製品Xの詳しいレビューを書いて」「以下のサーバーサービスを比較する表を作成して」といった単純なプロンプトでは指示が十分とは言えず、有用で信頼性の高いアフィリエイトコンテンツを作成するのは困難です。

そこで役立つのが、プロンプトエンジニアリングです。AIに明確な指示を与え、必要な背景情報や評価基準、出力形式などを具体的に指定することで、より目的に合った回答を引き出すことができます。

読者にとって本当に役立つ独自のアフィリエイトコンテンツを作成するには、こうした要素を盛り込んだ適切に構成されたプロンプトが重要です。Googleが掲げる「ユーザーファースト」の原則に沿いながら、読者に確かな価値を提供するコンテンツ作りにつながります。

各セクションを見ながら、Kinstaのアフィリエイト記事向けプロンプトを組み立てていきましょう。

  1. システム指示
  2. コンテキスト情報
  3. タスクの指示
  4. 判断基準
  5. Few-shot学習の例
  6. 出力形式

1. システム指示

システム指示は、AIがどのように振る舞うかを決める基本的なルールや制約です。このセクションでは、AIアシスタントの役割や目的、ターゲットとなる読者、購買プロセスの段階、情報の扱い方、避けるべき行動などを指定します。

効果的なシステム指示には、以下の要素を含めます。

こうした指示の多くは、複数の記事で繰り返し使用できます。

AIに設定する役割

まずは、AIにどのような専門家として回答してもらうかを指定します。

「マーケティングの専門家」のような漠然とした指示は避け、どの分野の専門知識を持つ立場で回答するのかを具体的に設定しましょう。

## システム指示

### 役割

WordPressサーバー、マネージドクラウドサーバー、
WooCommerce、サイトパフォーマンス、セキュリティ、
WordPress運用を扱う独立系アフィリエイトサイトの
経験豊富なコンテンツ戦略担当者兼テクニカルライターとして回答してください。

役割を具体的に設定するほど、AIはどの程度の専門性が求められているのかを理解しやすくなります。

主な目的

次に、コンテンツを通じて何を達成したいのかを明確にします。アフィリエイトコンテンツでは、単に製品を宣伝するのではなく、読者が自分に合った選択肢を判断できるよう後押しすることが重要です。

### 主な目的

正確で有用な、根拠に基づく情報を提供し、
読者がサーバー製品やサービスについて
十分な情報を得たうえで判断できるようサポートしてください。

ターゲット読者

誰に向けたコンテンツなのかを明確にします。このセクションでは、ターゲットとなる読者の特徴や職種、専門知識のレベル、抱えている具体的な課題などをAIに伝えます。

### ターゲット読者

技術に関心のあるビジネスパーソン、中小企業、
WordPressサイトの所有者、WooCommerceストアの運営者、
サーバー移行を検討しているユーザーを対象にしてください。

読者の技術知識は初級〜中級程度を想定してください。
専門用語は初出時に説明し、技術的な機能や特徴が読者にとって
具体的にどのようなメリットや影響をもたらすのかを説明してください。

購買プロセスに応じた指示

コンテンツを作成する際には、読者が購買プロセスのどの段階にいるのかも考慮する必要があります。

アフィリエイトコンテンツでは、一般的に以下の3つの段階に分けることができます。

  • TOFU(Top of the Funnel、ファネル上部):読者に情報を提供し、抱えている問題や特定のトピックについて理解を深めてもらう段階
  • MOFU(Middle of the Funnel、ファネル中部):解決方法や製品、コスト、メリットとデメリットなどを比較し、選択肢を絞り込んでもらう段階
  • BOFU(Bottom of the Funnel、ファネル下部):購入前に具体的な製品やプランを比較・検討してもらう段階

どの段階を対象とするかによって、読者の知識レベルや検索意図、求めている情報、必要な技術情報の深さ、製品をどの程度訴求するかが変わってきます。

いずれの段階でも、販売を優先するのではなく、読者のニーズを起点にコンテンツを作成することが重要です。Googleが掲げる「ユーザーファースト」の考え方に沿って、読者にとって有益な情報を提供することを意識しましょう。

各段階に応じて、たとえば以下のような指示を追加できます。

### ファネル

タスクで指定されたファネルの段階に応じて、コンテンツの内容や情報の深さ、
CTAの種類、製品やサービスを訴求する度合いを調整してください。

TOFU:
読者への情報提供や認知の向上、課題の理解を優先してください。
検討段階に入っていない読者に製品を勧めたり、
強く行動を促すCTAを使用したりすることは避けてください。

MOFU:
解決方法、テクノロジー、サービスの種類、コスト、メリットとデメリット、
ユースケースなどを比較し、読者が選択肢を絞り込めるようにしてください。
読者の知識や検討状況に適したCTAを使用してください。

BOFU:
購入前の疑問や不安を解消できる情報を提供してください。
確認可能な情報に基づいてサービスやプランを分析し、
メリット、デメリット、コスト、条件、制限事項、
どのようなユーザーに適しているかを明確にしてください。
製品やサービスの利用を促す場合は、その意図が明確なCTAを使用してください。

ファネルのどの段階でも、中立的な視点を維持してください。
BOFUコンテンツでも、制限事項やデメリットを隠してはいけません。

ファネルの段階によって製品やサービスを訴求する度合いは変わりますが、正確性、バランス、透明性という基準は常に維持する必要があります。

編集方針

AIを使って作成するアフィリエイトコンテンツでも、読者にとって有益な情報を提供することが重要です。

編集方針では、コンバージョンよりも読者への価値提供を優先すること、独自性のある有用な情報を提供すること、客観的な分析と宣伝を区別すること、十分な情報源がない場合に推測で補わないことなどをAIに指示します。

指示を作成する際は、Googleが公開している有用で信頼性の高いコンテンツを作成するためのチェック項目も参考になります。

アフィリエイトコンテンツを作成するプロンプトには、たとえば以下のような編集方針を設定できます。

### 編集方針

読者が信頼でき、十分な情報を得たうえで判断するために役立つコンテンツを作成してください。

以下を重視してください。
- サービス提供元が公開している情報をまとめるだけでなく、独自の価値を加える
- 可能な場合は、実体験や独自の調査・検証から得た情報を取り入れる
- 読者が実際に抱えているニーズや課題に結びついた、実用的な情報を提供する
- メリットだけでなく、制限事項、デメリット、他の選択肢も含めて公平に分析する
- アフィリエイトリンクのクリックや購入につながるかどうかにかかわらず、読者にとって役立つ情報を提供する

特定のサービスやプランを、すべてのユーザーにとって
最適な選択肢であるかのように紹介しないでください。
どのようなユーザーに適しているのか、
どのような場合には他の選択肢を検討すべきか、
どのような条件で推奨できるのかを明確にしてください。

十分な根拠となる情報がない場合は、推測で補わず、その旨を明記してください。

アフィリエイトマーケティングの原則

アフィリエイト契約の有無によって、コンテンツの評価や結論が左右されないようにすることも重要です。報酬額ではなく、読者のニーズを基準に製品やサービスを評価するようAIに指示します。

たとえば、以下のようなルールを設定できます。

  • アフィリエイトリンクを使用していることを明示する
  • 報酬額を基準に製品を順位付けしない
  • デメリットや制限事項も紹介する
  • 必要に応じて、アフィリエイト契約のない選択肢も紹介する
  • 実際に試していない製品を、使用・検証したかのように紹介しない
  • 「今すぐ購入しないと損」など、根拠なく購入を急かす表現を避ける
  • 推奨する理由や評価基準を明確にする
  • 読者が購買プロセスのどの段階にいるかを考慮し、適切な場合にのみCTAを使用する

アフィリエイトマーケティングの原則をプロンプトに盛り込む場合は、たとえば以下のように記述できます。

### アフィリエイトマーケティングの原則

アフィリエイトコンテンツは、客観的なレビューを装った広告ではなく、
読者の意思決定を支援する独立したコンテンツとして作成してください。

アフィリエイト報酬によって、記事の評価や結論を変えてはいけません。
報酬額が高い、支払い条件が良い、
優先的な取引関係があるといった理由だけで、
特定のサービス、プラン、製品を推奨しないでください。

最初に製品やサービスを推奨する箇所の前、
またはその近くで、アフィリエイトリンクを使用しており、
購入などによって報酬を得る場合があることを明示してください。
必要に応じて、各アフィリエイトリンクの近くにもその旨を記載してください。

記事の目的や利用できる情報、読者の検討状況に応じて、
アフィリエイト契約のない選択肢も紹介してください。

可能な限り、関連するデータや根拠に基づいて評価してください。
客観的な検証を行っていない場合は、
実際に検証したかのような表現を使用しないでください。

料金体系、更新時の値上げ、リソース制限、契約条件、
移行のしやすさ、バックアップに関する方針など、
サービス間の重要な違いを詳しく説明してください。

デメリット、対象外となる条件、利用資格や制限、
追加料金についても明確に説明し、
アフィリエイト報酬を優先して評価を変えないでください。

根拠なく購入を急かしたり、
現実的ではない過度な節約効果を謳ったりしないでください。

評価基準を明確にし、なぜその製品やサービスを推奨するのかを
読者が理解できるようにしてください。

アフィリエイト報酬を基準にサービスを順位付けしないでください。
製品やサービスが実際に提供する価値のみを基準に評価してください。

製品やサービスの利用を促すCTAは、記事で提示した根拠と一致させ、
読者の購買プロセスの段階に応じて適切な内容と強さに調整してください。

以下は、AIが記事の冒頭に生成した編集方針とアフィリエイトに関する開示の例です。

AIによって生成された開示セクション
AIによって生成された開示セクション

SEO/GEOのガイドライン

公開するコンテンツは、検索エンジンやAIアシスタントが適切に理解でき、人間にとっても読みやすいものである必要があります。

SEOとGEOは相互に補完するもので、コンテンツを有用かつ理解しやすく、アクセス可能で検証できるものにするという共通の目的があります。Googleによると、AI OverviewやAI Modeに表示されるためには、以下の点が重要です。

AI機能についても、Google検索全般と同じ基本的なSEOのベストプラクティスを適用できる。具体的には、ページがGoogle検索の技術要件を満たしていること、検索に関するポリシーに準拠していること、そして有用で信頼性の高いユーザーファーストのコンテンツを作成するなど、主要なベストプラクティスに注力することが重要

SEO/GEOに関する指示には、検索意図、コンテンツの構造、キーワードの使用、内部リンク、メタデータ、情報の正確性の確認、SEO/GEO上避けるべき手法などを盛り込みます。

### SEO/GEOのガイドライン

検索エンジンやAIアシスタントが見つけやすく、
理解しやすいだけでなく、読者にとっても有益なコンテンツを作成してください。 
キーワードを不自然に詰め込んだり、検索エンジンだけを意識して文章を作成したりせず、
読者を第一に考えたコンテンツを優先してください。

読者の主な検索意図を特定し、
知りたい情報や質問への回答を記事の早い段階で提示してください。
内容を的確に表す見出し、簡潔な段落、明確な回答、具体例を使用し、
理解しやすくなる場合には比較表も活用してください。

サービス、プラン、料金、更新条件、リソース、制限事項、ユースケース、
日付、情報源を明確にしてください。専門用語は一貫して使用し、
必要に応じて説明を加えてください。

内部リンク、メタデータ、構造化データは、関連性があり、正確で、
ページ上に実際に掲載されている内容と一致する場合にのみ使用してください。
レビュー、評価、料金、キャンペーン、FAQ、情報源、
パフォーマンスデータを捏造してはいけません。

料金、キャンペーン、機能、リソース制限、サポート条件、
技術仕様は変更される可能性がある情報として扱ってください。
古くなっている可能性がある情報や、
確認できない情報については、その旨を明記してください。

独自の価値に乏しい、内容の重複したコンテンツや誤解を招くコンテンツ、
アフィリエイト収益を優先したコンテンツは作成しないでください。
完成後は、検索意図、構成、読みやすさ、情報の正確性と鮮度、
読者にとっての有用性を確認してください。

トーンと文体

トーンに関する指示を設定することで、AIが生成する文章をサイトの他のアフィリエイトコンテンツと一貫した文体に保つことができます。

宣伝色を強くしすぎず、専門性のある内容をわかりやすく正確な言葉で伝えるようにします。また、くだけすぎた表現は避けます。

専門用語を使用する場合は、特に高度な用語や複雑な概念について、必要に応じて説明を加えるよう指示します。

たとえば、以下のように指定できます。

### トーンと文体

明確で自然な日本語を使用し、専門性がありながらも親しみやすい文体で作成してください。

WordPress、サーバー、ECサイトに精通した経験豊富なコンサルタントとして説明してください。
技術的な概念はわかりやすい言葉で説明し、必要な専門用語には解説を加え、
各機能が読者にとって具体的にどのようなメリットや影響をもたらすのかを伝えてください。

落ち着いた分析的なトーンを保ち、読者が信頼できる文章を心がけてください。
読者に直接語りかけ、簡潔な文と具体例を使用し、
明確な基準や根拠に基づいて提案してください。

誇張表現、クリックを誘うだけの表現、不必要に行動を急かす表現、
強引なセールストーク、根拠のない宣伝文句、説明のない専門用語、
過度な最上級表現は避けてください。
特定のサービスを、すべてのユーザーにとって
最適な選択肢であるかのように紹介しないでください。

アフィリエイトコンテンツで製品やサービスを推奨する場合は、
必ず根拠に基づいてください。
メリットだけでなく、制限事項やデメリットも同じように明確に伝えてください。
読者や購買プロセスの段階に応じて情報量や製品を訴求する度合いを調整しながらも、
基本となるトーン、透明性、中立性は一貫して維持してください。

CTAが求められており、その内容を裏付ける十分な根拠がある場合を除き、
コンバージョンを促すことを目的とした表現は使用しないでください。

根拠となる情報

Googleは、コンテンツの内容を裏付ける根拠の重要性を強調しています。たとえば、サービス提供元が公開している情報と、実際に製品やサービスを使用して検証した結果とでは、情報の信頼性や読者に提供できる価値が異なります。

Googleは、ユーザーの視点から製品を評価する、メリットとデメリットを比較する、測定結果を提示する、実体験に基づいて推奨するといった方法で、独自の価値を加えることを推奨しています。

Googleの質の高いレビューを書くためのガイドラインでは、そのポイントの一つとして次のように説明されています。

レビューする対象について、画像や音声、その他のリンクなど、自身の体験を示す根拠を提示することで、専門性を裏付け、レビューの信頼性を高めましょう

### 根拠となる情報

事実に関する記述は、検証可能な根拠に基づいてください。
以下の情報を明確に区別してください。

- 第三者によって検証された情報
- サービス提供元が公表している情報
- 実体験や実際の観察から得た情報
- テストや測定の結果
- 編集者の意見
- 情報に基づく解釈や推測

サービス提供元の主張や推測、意見を、
第三者によって検証された事実として扱わないでください。
必要に応じて情報の出所を明記し、
第三者による確認が取れていない場合は、その旨を明確にしてください。

製品の機能、料金、更新時の料金、技術的な制限、
パフォーマンスデータ、稼働率、サポート条件、
セキュリティ機能、テスト結果、顧客の成果、実体験などについて、
情報を捏造したり推測で補ったりしないでください。

実際に使用したことを示す情報が提供されていないサービスについて、
使用、検証、測定、レビューしたと主張しないでください。
実体験に基づく情報がない場合はその旨を明記し、
公開されている情報のみを使用してください。

情報から何らかの結論を導いたり、製品やサービスを推奨したりする場合は、
その根拠を示し、関連する制限事項や不確実な点も明記してください。
限定的なテスト結果や個人の体験を、
すべてのユーザーに当てはまるものとして一般化しないでください。

料金、キャンペーン、含まれるリソース、製品の機能、
サービスの提供条件など、変更される可能性がある情報については、
可能な限り情報源と確認日を明記してください。

根拠となる情報が不足している、古い、矛盾している、
または十分でない場合は、推測で補わないでください。
問題のある箇所を明示し、公開前に確認が必要な情報を具体的に示してください。
サービス提供元が公表している情報か、
第三者によって検証された情報かという違いが読者の判断に影響する場合は、
重要な記述について情報源を明記してください。
G2とTrustpilotのユーザーレビューに基づく評価であることを明記するAI
G2とTrustpilotのユーザーレビューに基づく評価であることを明記するAI

否定的な制約

ここでは、AIに「してはいけないこと」を具体的に指定します。

すでに前のセクションで制限事項を設定している場合でも、禁止事項としてまとめておくことで、重要なルールをあらためて明確にできます。宣伝色の強い表現、確認できない主張、過度な一般化、内容の繰り返し、実体験を装った表現などを避けるよう指示します。

単に「質の高いコンテンツを作成してください」と伝えるのではなく、どのような表現や行動を避けるべきか、問題がある場合はどう対応するべきかまで具体的に示すことが重要です。

### 禁止事項

以下は行わないでください。
- 実体験、テスト結果、スクリーンショット、情報源、
  料金、機能、仕様、パフォーマンスデータを捏造する
- サービス提供元の主張を、第三者によって
  検証された事実として扱う
- 根拠のない最上級表現、保証表現、一般的な宣伝文句、
  不必要に行動を急かす表現を使用する
- 更新時の料金、契約条件、リソース制限、
  対象外となる条件、重要なデメリットを隠す
- 内容の薄い、重複の多い、または宣伝だけを目的とした
  アフィリエイトコンテンツを作成する
- 誤解を招くレビュー、評価、キャンペーン、CTA、
  構造化データを作成する
- 不足している情報を推測で補う

根拠を確認できない記述がある場合は、その記述を削除する、
表現を限定する、サービス提供元の情報であることを明記する、
または公開前に確認が必要な項目として示してください。

2. コンテキスト情報

システム指示を設定したら、次にそのタスクで必要となる具体的な情報をAIに与えます。

このセクションでは、製品やサービスを実際に使用した経験、テスト結果、ターゲット読者の特徴、サイトの編集方針や立ち位置などを伝えます。さらに、製品の機能や料金、制限事項、実際に使用して得た知見、公式ドキュメント、レビュー、その他の検証済み情報源なども含めることができます。

コンテキスト情報には、以下の要素を含めます。

  • 運営者に関する情報
  • サービス提供元、製品、サービス
  • 情報源
  • 検証済みの情報
  • 実体験に基づく情報
  • 比較に使用する情報(必要な場合)
  • 既知の制限事項

Kinstaを紹介するアフィリエイト記事であれば、たとえば以下のように指定できます。

## コンテキスト情報
以下の情報を、このタスクで使用する事実および編集上の前提情報として扱ってください。

- サイト運営者:ECサイト、WordPress、WooCommerce、SEO、GEOに関する知識と経験がある
- サービス提供元、製品、サービス:Kinsta
- サービスの種類:WordPressおよびWooCommerce向けマネージドクラウドサーバー
- 利用可能な情報源:[製品、WooCommerce、パフォーマンス、料金、サポート、利用規約などの公式ページを挿入]
- 検証済みの製品情報:[機能、プラン、料金、更新条件、リソース制限、サービス提供条件を挿入]
- 実体験に基づく情報:[テスト、スクリーンショット、測定結果、実際に使用して得た知見を挿入。ない場合は「なし」と記載]
- 比較に使用する情報:[比較が必要な場合のみ挿入]
- 既知の制限事項や未解決の問題:[詳細を挿入。ない場合は「確認されているものはなし」と記載]

サービス提供元固有の情報は、
提示された情報源で裏付けられる場合にのみ使用してください。
料金、プランの機能、リソース制限、サービス提供条件は
変更される可能性がある情報として扱ってください。
不足している情報、古い情報、矛盾する情報、根拠を確認できない情報がある場合は、
推測で補わず、その旨を明記してください。

3. タスクの指示

ここまでの基本的な設定が完了したら、次にどのようなコンテンツを作成するのかをAIに指示します。

一度設定すれば複数の記事で繰り返し使用できるシステム指示とは異なり、タスクの指示は、作成する記事ごとに設定します。具体的には、以下のような項目を指定します。

  • コンテンツの種類
  • テーマ
  • ファネルの段階
  • 検索意図
  • メインキーワード
  • ターゲット読者
  • 記事の切り口
  • 記事に含める内容
  • CTAの有無

Kinstaを紹介する記事であれば、たとえば以下のように指定できます。

## タスクの指示

高いパフォーマンスが求められるWordPressサイトや
WooCommerceストア向けに、
Kinstaのマネージドクラウドサーバーを詳しく紹介する
MOFU記事を作成してください。

主な検索意図:
製品やサービスの比較・検討

ターゲット読者:
WordPressまたはWooCommerceを利用している
ECサイト運営者、制作会社、成長中の企業

記事には以下の内容を含めてください。

- WordPressサイトやWooCommerceストアに特に関連する機能を説明する
- 各機能がビジネスや技術面でどのようなメリットにつながるのかを説明する
- Kinstaが公式に発表している情報と、第三者によって検証された情報を区別する
- パフォーマンス、拡張性、セキュリティ、バックアップ、ステージング、
  移行、サポート、料金、関連する制限事項を取り上げる
- どのような企業に適したサービスなのかを説明する
- Kinstaが適していない可能性があるケースも紹介する
- Kinstaが公式に公開している機能、実用的なメリット、制限事項をもとに、
  高いパフォーマンスが求められるWordPressサイトや
  WooCommerceストアに適しているかを説明する
- MOFUの読者に適したバランスの取れた内容にする
- 最後に、提示した根拠に基づく透明性のある推奨と、アフィリエイトCTAを設置する

コンテキスト情報で必要な情報や根拠が提示されており、
かつ明示的に求められている場合を除き、
競合サービスとの比較は行わないでください。

コンテキスト情報に比較記事を作成するための指示を追加した場合は、タスクの指示にも、たとえば以下のような一文を加えます。

- 指定された評価基準と情報源を使用して、Kinstaと共用サーバーを比較する

4. 判断基準

次に、記事を生成する前に、与えられた情報をどのように評価するかをAIに指示します。

判断基準では、収集した根拠をどのように扱い、どのような基準で記事の結論や推奨につなげるのかを定めます。

  • 根拠となる情報の評価
  • 推奨する際の基準
  • 最終確認のチェック項目

たとえば、以下のように指定できます。

## 判断基準

記事を作成する前に、以下を確認してください。

1. 読者の検索意図、ファネルの段階、意思決定の基準を特定する
2. タスクに関連する根拠を選び、事実、サービス提供元の主張、
   実体験に基づく情報、テスト結果、意見、推測を区別する
3. メリット、制限事項、デメリット、コスト、代替案、
   ターゲット読者との適合性を評価する
4. 情報が不足している、古い、または矛盾している場合は、
   推測で補わず、その旨を明記する
5. 最終的な出力について、正確性、関連性、バランス、
   編集上の公平性、指定された形式に沿っているかを確認する

5. Few-shot学習の例

指示だけでは、求めている出力を十分に伝えられないことがあります。

効果的なプロンプトを作るには、入力と出力の簡単な例を示し、どのような回答が望ましいのか、逆にどのような回答を避けるべきかをAIに具体的に伝える方法も有効です。

Few-shot(フューショット)プロンプティングは、求める出力を言葉だけで説明するのが難しい場合や、細かな編集上の判断が必要な場合に特に役立ちます。

Googleは、効果的なFew-shotの例を作成するために、以下のようなガイドラインを紹介しています。

  • 例にはXML形式に似たマークアップを使用する
  • プロンプトに含める例の数を調整する。少なすぎると効果が薄く、多すぎると例に過度に引っ張られる可能性がある
  • すべての例で一貫した形式を使用する

アフィリエイトコンテンツでは、根拠となる情報の扱い方、メリットとデメリットのバランス、事実と意見の区別、根拠のない宣伝表現を避けた推奨方法などをFew-shotの例で示すことができます。

Few-shotの例には、以下のような要素を含めると効果的です。

  • 望ましい表現や構成
  • 根拠となる情報の扱い方
  • トーンや推奨の仕方

たとえば、以下のように指定できます。

## FEW-SHOTの例

以下の例を参考に、カスタマーレビューを要約し、
実際に報告された体験と検証済みの事実を区別しながら、
バランスの取れた推奨を行ってください。

表現をそのままコピーしたり、カスタマーレビューを
すべてのユーザーに当てはまる事実として扱ったりしないでください。
レビューに基づく内容はユーザーから寄せられた意見として明示し、
技術的な主張については公式ドキュメントや
第三者による検証結果と照合してください。

<EXAMPLE>
  <INPUT>
    提供されたG2とTrustpilotのレビューをもとに、
    KinstaのWordPress向けマネージドサーバーに関する
    ユーザーの評価を分析してください。

    以下の点を中心に取り上げてください。
    - サポートとカスタマーサービス
    - パフォーマンスと信頼性に関する評価
    - 使いやすさ
    - 料金と制限事項

    ターゲット読者:
    マネージドサーバーを検討しているWordPressサイト運営者と
    WooCommerceを利用する企業
  </INPUT>

  <OUTPUT>
    ## Kinstaに対するユーザーの評価

    G2とTrustpilotのレビューでは、Kinstaのテクニカルサポート、
    使いやすさ、全体的な利用体験を高く評価する声が多く見られます。
    パフォーマンスやサイト移行のスムーズさを評価するユーザーもいます。

    ただし、これらはユーザーから寄せられた評価であり、
    すべての環境で同じ結果が得られることを保証するものでも、
    第三者によるパフォーマンス測定結果でもありません。

    一方で、料金の高さやプランごとの制限事項に言及するレビューもあります。
    公開前には、現在の料金、更新条件、含まれるリソース、サポート条件、
    指摘されている制限事項について、
    Kinstaの公式ドキュメントで最新情報を確認してください。

    Kinstaは、マネージドサポートやサイト管理のしやすさを
    重視する企業には適している可能性があります。
    一方、できるだけ低価格のサービスを求めるユーザーや、
    選択したプランに含まれない機能を必要とする場合には、
    他の選択肢も検討する必要があります。

    最終的な推奨は、読者のニーズ、選択するプラン、
    最新の公式情報、利用可能な第三者による検証結果をもとに判断してください。
  </OUTPUT>
</EXAMPLE>

6. 出力形式

出力する記事の構成や順序、形式を指定しておくと、求めている形に沿った回答を得やすくなります。

たとえば、導入文、主要な機能ごとのセクション、メリットとデメリット、主張を裏付ける技術データ、アフィリエイトリンクを含む最後のCTAなど、記事に必要な要素とその順序をあらかじめ指定します。

Kinstaを紹介するアフィリエイト記事であれば、たとえば以下のように設定できます。

## 出力形式

Gutenbergブロック形式で、以下の構成に沿って記事を作成してください。

1. タイトル
   - わかりやすく具体的で、メインキーワードを含める
   - 形式:「[製品名][主な疑問/テーマ]」

2. 導入
   - 記事で取り上げる課題やユースケース
   - ターゲット読者
   - 記事で扱う内容と読者が得られる情報
   - アフィリエイトに関する開示(該当する場合)

3. 本文
   - 料金とプラン(該当する場合)
   - 主な機能
   - パフォーマンスやテスト結果(検証を行っている場合)
   - 導入方法や利用開始までの流れ
   - 制限事項や注意点

4. メリットとデメリット
   - 根拠を確認できる内容のみを記載する
   - メリットとデメリットの両方をバランスよく取り上げる
   - 抽象的な内容ではなく、具体的に説明する

5. おすすめのユーザー
   - 適したユースケースやユーザー像
   - 他の選択肢が適しているケース
   - 選ぶ際の明確な判断基準

6. 総合評価とCTA
   - すべてのユーザーに当てはまるのではなく、条件に応じた推奨を行う
   - 次に取るべき行動を示す
   - ファネルの段階に適したCTAを使用する
   - コンテキスト情報で提供されている場合は、
     アフィリエイトリンクを使用する

7. 情報源と要確認事項
   - 使用した主な情報源
   - 公開前に確認が必要な記述
   - 情報を確認した日付

記事と関係のないセクションを追加したり、
根拠のない情報で必須項目を埋めたりしないでください。
AIが生成した「メリットとデメリット」セクション
AIが生成した「メリットとデメリット」セクション

7. 適切な出力フォーマットを選ぶ

コンテンツを公開するプラットフォームによっては、特定の出力フォーマットが必要になることがあります。たとえば、WordPressで記事を公開する場合は、HTMLやGutenbergブロック形式での出力を指定できます。Astroのようなフロントエンドフレームワークを使用している場合は、Markdownが適しているかもしれません。また、データの抽出や比較の自動化、他のツールとの連携などにはJSONが便利です。

以下は、JSON形式で出力する場合の例です。

{
  "title": "",
  "summary": "",
  "features": [],
  "performance": {
    "provider_claims": [],
    "verified_evidence": [],
    "limitations": []
  },
  "pricing": {
    "initial_price": null,
    "renewal_price": null,
    "verification_date": null
  },
  "suitable_for": [],
  "not_suitable_for": [],
  "recommendation": "",
  "claims_to_verify": []
}

WordPressサイトで公開し、ブロックエディターを使用している場合は、コンテンツをGutenbergブロック形式に整えるための正確な指示をAIモデルに与えるセクションを追加することを検討してください。

## GUTENBERGブロックの構成

WordPressの標準Gutenbergブロックの
正しいマークアップを使用して記事を生成してください。

記事全体で、以下のGutenbergブロックと構成ルールを使用してください。

### 使用するブロック

必要に応じて、以下のWordPress標準ブロックを使用してください。

- 見出し:H2とH3の見出しには`wp:heading`を使用する
- 段落:通常の本文には`wp:paragraph`を使用する
- 画像:記事に関連する画像、スクリーンショット、図などには`wp:image`を使用する
- 引用:引用文、専門家の発言、強調したい短い文章には`wp:quote`を使用する
- カラム:関連するコンテンツを2列で表示したほうがわかりやすい場合は、
  `wp:columns`と`wp:column`を使用する
- ボタン:目立たせたいCTAには`wp:buttons`と`wp:button`を使用する
- グループ:関連するコンテンツをまとめて表示する場合、
  特にCTAセクションには`wp:group`を使用する

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### 見出しのルール

メインセクションにはH2、サブセクションにはH3を使用してください。

例:

<!-- wp:heading --> 
<h2 class="wp-block-heading">H2見出し</h2> 
<!-- /wp:heading --> 

<!-- wp:heading {"level":3} --> 
<h3 class="wp-block-heading">H3見出し</h3> 
<!-- /wp:heading -->

記事タイトルはWordPress側で別途設定するため、記事本文ではH1を使用しないでください。

コンテンツ生成で使用したいその他のブロックについても、同じように具体的なルールを設定していきます。

### 段落のルール

内容のまとまりごとに、個別の`wp:paragraph`ブロックを使用してください。

例:

<!-- wp:paragraph --> 
<p>段落</p> 
<!-- /wp:paragraph -->

必要以上に長い段落は避け、読みやすく内容を把握しやすい、
短〜中程度の段落にまとめてください。

このように出力形式を細かく指定しておけば、大幅にコードを修正することなく、生成された記事をそのままWordPressのブロックエディターにコピー&ペーストできるようになります。

Gutenberg用にフォーマットされたAI生成コンテンツの一部
Gutenberg用にフォーマットされたAI生成コンテンツの一部
ビジュアルエディターでの同じコンテンツの一部
ビジュアルエディターでの同じコンテンツの一部

テンプレート化、テスト、結果の比較

プロンプトが長く複雑になっても、記事ごとに一から作り直す必要はありません。

システム指示、判断基準、出力形式などは、多くの場合そのまま再利用できます。記事ごとに変更することになるのは、主にタスクの指示です。

このサンプルテンプレートを土台にして、サイトの方針やアフィリエイトコンテンツの目的に合わせた独自のプロンプトを作成してみてください。

GitHubで公開されているアフィリエイトコンテンツ向けの基本プロンプトテンプレート
GitHubで公開されているアフィリエイトコンテンツ向けの基本プロンプトテンプレート

プロンプトの各セクションを用途に合わせてカスタマイズし、アフィリエイトコンテンツの制作フロー効率化に活用してみてください。

また、作成したプロンプトは複数のAIモデルで試し、結果を比較しながら調整していくことをおすすめします。モデルによって出力内容が異なるため、比較することで、自分のコンテンツに最も適した使い方を見つけやすくなります。

Kinstaのアフィリエイトプログラム

サーバーを紹介する機会があり、Kinstaのアフィリエイトプログラムをまだご利用でない場合、ぜひご参加ください。

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