WordPressの投稿の作成者を変更する必要がある場合がありますが、具体的なやり方はあまり明確でないでしょう。
幸いなことに、WordPress投稿の作成者を変更したり、更新したり、または編集したりできる手段がいくつかあります。特定の状況やニーズに最適な戦略だけを知っておきましょう。
本記事では、作成者を変更する状況について説明してから、 具体的なやり方を5つ紹介し、各やり方をどの状況で使用するかをご説明します。それでは始めましょう!
WordPressで投稿の作成者を変更する必要がある理由
めったに必要のない作業のような気がしますが、WordPressで投稿の作成者を変更することは、さまざまな状況で必要になる場合があります。特に、大規模な複数の作成者によるコンテンツハブの場合。
複数の作成者がいるコンテンツが多いサイトの多くは、投稿を個人の知的財産ではなく、会社の知的財産と見なしています。作成者が何らかの理由でサイトを辞めることにした場合、その作成者のすべての投稿の作成者名を、サイトに属している別のコンテンツ作成者の名前に変更することができます。
同様に、ユーザーの役割を変更すると、投稿の作成者の更新が必要になる場合があります。新規社員を雇う前に候補者の記事を編集者の名前で公開するが、雇ってから作成者の名前を変更する場合もあります。
作成者の名前を完全に削除するか非表示にする必要がある場合もあります。これにより、投稿が一人の作成者によるものに見えるため、サイトが統一した外観になります。単一作成者のサイトにはまた、作成者名が表示されていないためすっきりした見た目があるというメリットもあります。
最後に、WordPressで作成者の表示名を変更する必要がある場合もあります。作成者の名前が変更したか、ペンネームで投稿を公開したいかなど、作成者の名前に関する願いを尊重する丁寧な方法です。
ご覧のとおり、WordPressで投稿の作成者を変更する作業は、予想よりも頻繁に発生します。上記のすべての状況の対処を把握することにより、サイト運営がスムーズになり、サイトのアイデンティティが保持されます。
WordPressで投稿の作成者を変更する方法(5つの方法)
WordPressで投稿の作成者を変更する必要がある理由が数多くありますが、やり方も数多くあります。今回は、5つの方法を取り上げ、それぞれが最適な状況について説明します。
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- 投稿の作成者を別の既存のユーザーに変更する
- 新しい投稿者を追加し、その新しい投稿者に既存の投稿を割り当てる
- WordPress投稿の作成者名を削除するまたは非表示にする
- WordPressで作成者の表示名を更新する
- サイトの投稿の作成者の一括変更
1. 投稿の作成者を別の既存のユーザーに変更する
新しいWordPressブロックエディタをご利用の場合は、公開済みの投稿の作成者を変更することは非常に簡単です。最初に、「投稿」> 「投稿一覧」に移動し、該当のタイトルをクリックして、投稿にアクセスします。
投稿エディタでは、サイドバーの「文書」タブを選択します。「スータスと公開状態」見出しの下に「作成者」とその横のドロップダウンメニューが表示されます。
ドロップダウンメニューからは、WordPressサイトの既存のアカウントを持つ作成者の名前を選択できます。この画面では新しい投稿者を作成することはできませんので、ご注意ください。新規作成者の作成方法については、本記事の後半で説明します。
ドロップダウンメニューから作成者の名前を選択したら、「更新」をクリックして変更を保存にします。
旧エディターをご利用の場合、手順は少し異なります。まず、エディターの上にある「画面オプション」メニューを開きます。
「ボックス」で、「作成者」の横にあるチェックボックスを選択します。
次に、エディターの下部までスクロールダウンします。ここで、ブロックエディターと同様なドロップダウンメニューが表示されます。
新しい作成者の名前を選択し、「更新」ボタンをクリックして完了します。
ご利用のエディターを問わず、「投稿一覧」の「クイック編集」機能を使用しても作成者を変更できます。投稿のタイトルの下にある「クイック編集」を選択し、ドロップダウンメニューから新しい作成者を選択して、「更新」ボタンをクリックします。
この手段は、元の作成者がサイトを辞めたなどの理由により、単独の投稿の作成者を既存のユーザーに変更する場合に便利です。一方、投稿の作成者を新規ユーザーに変更するには、追加の手順が必要です。
2. 新しい投稿者を追加し、その新しい投稿者に既存の投稿を割り当てる
WordPressでは、投稿を既存の投稿者のみに割り当てることができます。つまり、新しい投稿者を作成することは、どちらのコンテンツエディターからもできません。
そこでたとえば、新しい「寄稿者」または「投稿者」を雇い、その人の事前に「編集者」または「管理者」の名前で公開した投稿を本人の名前に変更したいとします。最初に、新しい作成者のユーザーアカウントを作成すします。
フロントエンドのユーザーアカウント作成が許可されている場合、新しい作成者が既にアカウントを持っている場合もありますので、ご注意ください。一方、投稿の作成者になるには、これでも下記の手順に従い、適切なパーミッションを与える必要があります。
この作業には、「管理者」権限が必要です。管理者でない方は、サイトの管理者に連絡をして、下記の手順を実施してもらいましょう。
次に、WordPressダッシュボードの「ユーザーメニュー」に移動します。新規ーザーを作成する場合は、画面上部の「新規追加」ボタンをクリックします。既存ユーザーの権限を編集する場合は、ユーザー名の下にある「編集」を選択するだけです。
新規ユーザーの場合は、必須フィールドおよびご希望の他のフィールドに情報を入力します。役割を「投稿者」または「寄稿者」に設定しましょう。
フロントエンドで作成されたユーザーアカウントを編集するには、「ユーザーの編集」画面の関連するドロップダウンメニューまでスクロールダウンして、役割を切り替えるするだけです。
いずれの場合も、必ず変更を保存してください。ユーザーが追加され、適切な役割を持つと、上記の1番の手順に従って、投稿をユーザーに割り当てることができます。
3. WordPress投稿の作成者名を削除するまたは非表示にする
場合によっては、WordPressの投稿から作成者名を削除した方が理にかなっています。作成者は1名のみの場合、名前を表示しないと冗長性がなくなり、投稿がすっきりします。
複数の作成者がいるサイトについては、作成者名を表示しないと、サイトの各作成者の個性が最小限に抑えられ、サイトやブランドのよりまとまったアイデンティティがうまれます。これは、特定の作成者ではなく、会社のコンテンツの見た目が大切なビジネスブログでは便利です。
作成者名を非表示にする方法は2つあります。作成者名を手動で削除するには、サイトのテーマを編集します。ダッシュボードの「外観」> 「カスタマイズ」に移動し、カスタマイザーの「追加CSS」までスクロールダウンします。
表示されるフィールドに、次のコードを追加します。
/* Remove meta data */
.entry-meta .byline, .entry-meta .cat-links { display: none; }
.entry-meta .posted-on { display: none; }
それでもうまくいかない場合は、テーマのメタデータコードを削除することもできます。ただし、この情報の場所はテーマごとに異なりますので、テーマの作成者に教えてもらう必要がある場合があります。それでも、テーマファイルを直接編集することは危険な作業です。
代わりに、コードを触らずにブログ投稿から作成者名などのメタデータを削除するプラグインの使用を検討することをお勧めします。プラグインにする場合は、WP Meta and Date Removerをお勧めします。
プラグインをインストールして有効にしてから、フロントエンド、バックエンド、またはその両方からメタ情報を非表示にするかどうかを指定するだけです。設定を保存すると、複数の作成者によるサイトは1人の作成者によるものの見た目になります。
4. WordPressで作成者の表示名を更新する
場合によっては、該当の投稿の作成者を変更することではなく、ユーザーの現在の表示名を更新する必要があります。
これは、次のようなさまざまな理由で発生します。
- よりプロフェッショナルな見た目のために、ユーザー名ではなくフルネームを表示したい場合。
- 作成が法的に改名したため、その改名を反映したい場合。
- 複数のコンテンツプラットフォーム間の一貫性を維持するため(またはプラットフォームを区別するため)に、作成者がサイト上の表示名を変更したい場合。
- 作成者がペン名を使用したい場合。
上記の場合では、投稿自体ではなく、ユーザーのアカウントを変更する必要があります。該当のユーザーに以下の手順を教えるか、「管理者」である場合に他のユーザーのアカウントでも自分で実施できます。
WordPressダッシュボードの「ユーザー」メニューに移動して、該当のユーザーのアカウント設定にアクセスします。「名前」には、著者のユーザー名と、姓、名、ニックネームなどのフィールドが表示されます。
好きなフィールドを入力したり変更したりします。(ただし、このページではユーザー名を変更することはできません。ユーザー名を変更する方法は次のとおりです。)次に、「表示名」の横にあるプルダウンメニューを使用して、ユーザー名、ニックネーム、姓、名、またはフルネームを選択します。
変更を必ず保存しましょう。これにより、すべての投稿の作成者名が自動的に新しい表示名に変わります。投稿の作成者を変更する最も効率的な方法は、ユーザーのプロファイルを更新することである場合が多いです。
5. サイトの投稿の作成者の一括変更
1番の手順で説明した状況と同様の状況、つまり作成者があなたのサイトを辞めたため、投稿を他の作成者に再割り当てしたいとしましょう。ただし、今回は1つの投稿ではなく、複数の投稿があります。
該当の投稿者のすべての投稿の作成者を一つずつ変更することも可能ですが、WordPressの一括編集機能を使用した方がはるかに効率的でしょう。そうすると、ボタンをクリックするだけで、関連するすべての投稿の作成者名を変更できます。
一括変更を行うには、WordPressの「投稿一覧」に移動し、作成者名を変更する各投稿の横にあるチェックボックスを選択します。次に、「一括操作」ドロップダウンメニューから「編集」を選択します。
これにより、「クイック編集」機能を使用したときに表示されるウィンドウによく似たウィンドウが開きます。
「作成者」ドロップダウンメニューから希望する名前を選択し、「更新」ボタンをクリックします。これにより、選択したすべての投稿の作成者の名前が更新され、変更がサイトに反映されます。
この手順は、1番の手順と同様に、投稿を既存のユーザーに割り当てようとしている場合にのみ機能します。以前のユーザーの投稿を引き継ぐために新しいユーザーを追加する場合は、最初に2番の手順に従って適切な役割を持つ新規ユーザーアカウントを作成します。
また、一括編集では複数の作成者を選択することはできません。つまり、以前の投稿者の投稿を複数のユーザーに分割する場合は、新しい作成者ごとに関連する投稿を一括編集する必要があります。
WordPressで作成者アーカイブスラグを変更する方法
最後に、WordPressで作成者を変更することのもう1つの関連トピックについて説明しましょう。実際の作成者名ではなく、アーカイブページのURLに表示される作成者の「スラッグ」を変更したい場合があります。
これを行うには、Edit Author Slugという無料のプラグインを使用します。プラグインをインストールして有効化した後、「Users」> 「All Users」に移動し、該当のユーザーの編集インターフェイスを開きます。次に、一番下までスクロールダウンして「Author Slug」オプションを探します。
希望する作成者スラッグを「Custom」ボックスに入力し、「Update User」をクリックします。プラグインは、その作成者のアーカイブページを指すすべてのリンクを自動的に新しいスラッグで更新します。
「Settings 」 > 「Edit Author Slug」に移動して、サイトの作成者スラッグのデフォルト設定も変更できます。「Author Base 」ボックスに希望する設定を入力し、ページの下部にある「Save Changes」を選択します。
これを行うと、サイト上のすべての作成者URLが変更されますので、ご注意ください。これは、検索エンジン最適化に影響を与える可能性があります。WordPressサイトのURL構造を変更する場合と同様に、作成者スラッグのデフォルト設定を変更する場合は、リダイレクトルールを追加することをお勧めします。
まとめ
WordPressで投稿の作成者を変更する必要があると感じるのには、さまざまな理由があります。なお、やり方もさまざまで、各方法にはその長短所があります。状況に最適な方法を選択しましょう。
本記事では、WordPressの1つまた複数の投稿の作成者名を更新する手順を5つ説明しました。
- 投稿の作成者を別の既存のユーザーに変更する
- 新しい投稿者を追加し、その新しい投稿者に既存の投稿を割り当てる
- WordPress投稿の作成者名を削除するまたは非表示にする
- WordPressで作成者の表示名を更新する
- サイトの投稿の作成者の一括変更